「ひとつ、ふたつ」  trippenとの出会い

文・写真 金城由桂

 

Shoka:

 

 

 

この靴を買おうかどうしようか迷っている。

 

 

ひとつの物を購入するのに即決出来ないたちなのである。
特に靴に関しては、じっくりじっくり考えて買う。

 

足は第二の心臓と言われているのだから、自分の足に合った、足を大事にするつくりの靴選びは健康な体のためにとても大事。

 

 

 

昔、ある靴にひとめぼれをして、身の丈に合わないかもと思いながらも奮発して買った。
そのときに初めて知ったブランドだったが、今では誰もが知る有名なブランド。
初めての一足を履いた当時はまだ十代半ばで、今思えば一人で旅行にも行った事のない幼いこどもだったが、
それ依頼、10年以上そのブランドの靴を愛用してきた。

 

もともと靴は好きでいろんな靴を履いてきたが、その靴は実用性も高く
通学、散歩、デート、旅にと、
10代、20代の記憶の中にはいろんな場面でその靴を履いてきた頁がよみがえる。

 

 

そう、確か出逢ったあの日も、長く履ける、人生のお供になる靴だ、と感じたのだった。

 

 

 

そして今年、trippenという靴のブランドに出逢った。
名前は聞いた事があったが実際に見て、触れたのは初めてだった。

 

 

シンプルなデザインのものから、目をひく独創的なデザインと、種類も多い。

 

 

Shoka:

 

 

 

履くとどうだろう?
足が奇麗に見えて、
カジュアルな服でも、きちんとした服でも何でも馴染む万能な靴である事に衝撃が走る。

 

 

でも、デザインの追求だけでは終わらないのが、trippenの魅力なのだ。

 

 

 

履いた感触がなんだか不思議。
インソールが柔らかいわけではないけど、堅くもない。
足をすっぽり包み込む心地よさがあるのだ。

 

 

 

そして、ヒールの高いこの靴を履いてみた時の、一歩、二歩、と踏み出した時の体が前に押し出される感じがとても印象的だった。
踵をしっかりサポートしてくれるので、足が靴の中で滑らない。
思った以上に軽く、靴の煩わしさが全く感じられない。

 

 

 

Shoka:

 

 

1年履き込んだある人は、「ほかのヒールの靴とは違う履き心地と、快適さがある」と言う。

 

 

 

trippenは、1992年にドイツのベルリンで誕生した。
人間工学に基づき徹底した履き心地の良さと、優れたデザインを追求している。
ストレスの少ない歩行、という靴本来の機能を考えたフォームを目指しているそうだ。

 

 

まさにその通りだ、と思った。

 

そして、メンテナンスのサポート体制が素晴らしい。
アウトソールの擦り減りやステッチのほつれなど細やかな対応をしてくれる。

 

 

知れば知るほど、これは、足を大事にしている靴だ。
長く履ける、人生のお供になる靴だ、と強く感じた。

 

 

 

 

でも。
自分のために買う、という行動にまではいたらなかった。

 

 

これまで大事に履いている靴があったからだ。
たまに頭が固くなる私は、どうしてもtrippenへ移行出来なかったのだ。

 

 

大事に履いてきた靴へ、固執している事に気づいた。

 

新しい靴を今の暮らしに取り入れる事で、思い出の詰まった靴をないがしろにしてしまうのではないか?
その靴は肩身が狭い思いをしないだろうか・・とまでも。

 

ある意味 異常である。

 

 

 

何も、思い出の靴を今すぐ捨てる訳でもないのに。
ダンシャリの癖がついてしまって、
新調する→既存のものを手放す システムになってしまっていた。

 

今履いていた靴に強く執着する自分が見えたとたん、
身が軽くなったのだ。

 

無理矢理、trippenへ移行しなくてもいい。
移行するのでは無く、きっと 大切なものがひとつ増える、ということなのだ。

 

 

これからずっと履いていく事が出来る靴。
私は今ちょうど、30代を迎えようとしている。

 

新しく始まる30代がとても楽しみで、そんな私にぴったりかもしれない。
これから先、10年後、20年後、おばあちゃんになっても履きたいと思う。

 

 

大切なものには手をかけたいな、と思う。

 

何日かにいっぺんは休ませよう。汚れがついたら拭いてあげよう。
気分が向いたら磨こう。

 

大切なアイテムがひとつ、ふたつと増えていく楽しさ
日々の暮らしに、どんどん色をつけていく

 

 

 

よし決めた、明日この靴を買おう。

 

 

 

 

Shoka:

「NO BORDER, GOOD SENSE」より

 

思えば去年、初めてShoka: へ訪れたとき、
とてもやさしい肌の木の器や、心が躍るようなお洋服が並び、
どれも初めて見るものばかりだった。
全てがきらきらしていた。
そして、お店に差し込む光と、空気がとても心地よかった。

 

 

 

Shoka: は、“日常”をとても大事にしていて、
自分の暮らしに彩りを与えてくれるものたちと出逢える場所だと思う。

 

 

 

こうして今、縁あって、この空間で働かせてもらっている。

 

 

 

この空間にいれる事だけで幸せを感じていたのに、
ずっといれるとは、なんて しあわせもの なんだろう。

 

 

Shoka:

 

 

 

 

自分の暮らしに彩りを与えてくれるものたち

 

それは、
お洋服やアクセサリー、靴、鞄などの身に着けるもの
器、敷物、暮らしの道具。

 

 

どれも作家さんやブランドの、想いがカタチになったもの。
とても丁寧に作られたもの。

 

 

作りたいものを一心に貫いて作る作り手、
使う人の事を考えた作り手、
ひとつひとつの作品にいろんな作り手のストーリーが感じられて、
心にあったかいものが つー と流れる。

 

 

 

初めてShoka: へ訪れたときの心を大事にしたい。
今度は誰かの心に、届けられるようになりたい。

 

 

Shoka:

「ぬいえ展」より

 

まるで夜空に星がちりばめられているようだ。
いろんなお家の窓から見上げた星空を
みんな繋ぎ合わせたみたいだ。

 

夜はバトンを手に世界中を回っていき、どこかでは明け方を迎えた地域があるようだ。
そんなことを空想してしまう。

 

 

 

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暮らしに彩りを与えてくれるものたちに出逢える場所になれたら、と思っています。

 

インドのラリーキルトを使った雑貨や、お洋服の展示会「ぬいえ展」は、12月15日(日)まで。

 

 

ミナ ペルホネンのソックスや、バッグ、お洋服の展示「Gift for watashi展」は、12月28日(土)まで。

 

 

Shoka:

 

 

 

靴下一枚が明日のあなたの活力になってくれるかも?!
沖縄市比屋根でお待ちしています。

 

 

 

 

Shoka:

 

 

 

Shoka:の田原です。
目がきらきらしている彼女の名前は金城由桂。
由桂ちゃんとみんなから呼ばれています。
この仕事をしてきてよかったな、と感じるのが人との出会い。
由桂ちゃんはわたしよりずっと年下なのだけれど、心の先輩のようなところがあるのです。
この人に恥ずかしいことの無い振る舞いをしよう、そう思わせるようなまっすぐな心の視線を持っているのです。剣道と、素敵な人たちとの思い出が彼女をそう育てたのでしょう。
彼女はとても素直に皆さんに向き合ってくれると思うので、どうぞよろしくお願いします。

 

 

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Shoka:

 

 

「ぬ い え 展」 進行中
12月6日(金)~ 15日(日)
「ぬいえ展」が始まりました。
薄い布を何枚か重ねて、ランニングステッチでちくちくと縫い上げた布たちは、一つ一つ全く違う表情をしています。様々な色と柄の布たちを、作り手の好みで仕上げた布の絵のようです。
それを「縫い絵」という言葉で表現しているのです。

 

 

 

 

Shoka:

 

 

「Gift For Watashi 展」進行中
くつしたに魔法をかけて
ある日くつしたの中からサンタさんがささやいた。
「好きなものを買いなはれ」「自分で選んだら外しまへん」と。
今年の私にプレゼント。
小さなものから大きなものまで、しあわせのエトセトラ。
ミナ ペルホネンのソックス  バッグ  ARTS&SCIENCEの雑貨
trippen  ワンピース  色々お洋服  ワクワクetc

 

2013年11月30日(土)~12月28日(土)
火曜定休(12/10は営業)12:30~19:00

 

 

 

 

 

 

Shoka:

 

暮らしを楽しむものとこと
Shoka:
http://shoka-wind.com

 

火曜定休(企画展開催中は除く)
沖縄市比屋根6-13-6
098-932-0791