写真・文 我謝 菜津子
10月も後半にさしかかり、南の島に吹く風もどこかノスタルジックな色に変わりました。
みなさん、はじめまして。
8月からShoka:の仲間入りをさせていただきました、我謝(がじゃ) 菜津子と申します。自分で言うのもなんですが、インパクトのある名字だとだと思っていますので、名字だけでも覚えていただけたら嬉しいです。
ちなみに、オーナーのあゆみさんからは、映画ネバーエンディングストーリーのファルコンに似ていると言われています。
これまた自分で言うのもなんですが、結構似ています(笑)
素敵な出会いがたくさん生まれるShoka:。
みなさまとお話しできることを楽しみにしていますので、色々と教えてくださいね。どうぞよろしくお願いいたします。
さてさて、秋の果実のように、Shoka:にも素敵なアイテムたちが実り始めています。
今回は、ミナ ペルホネンの秋を楽しむ子ども服をご紹介します。
大人服とはまた違った心踊る世界が広がっていますよ。
“one day”という名のテキスタイル。
少女が森の中で様々な動物たちと出会う1日を描いています。
まるで絵本を身に纏ったようなロンパース。子どもの好奇心や想像力を育んでくれそうな1枚です。
水面に集う鳥たちを描いた “assemblage(アッサンブラージュ)”は、子ども服のために書き下ろされたテキスタイルだそう。
こちらはなんとも可愛らしいベスト。
ジャガード織りのふっくらとした生地が、赤ちゃんを優しく包んでくれます。
パイピングの施しやしっかりとしたボタンのデザインが、大人も羨ましく思うほど素敵な1枚です。
3歳になる双子の兄妹は、カットソー素材のプルオーバーとワンピースを着てくれています。
先ほどのベストと同じ“assemblage”の図案で、一人でも脱ぎ着がしやすい柔らかなコットンで作られています。
お揃いの服って嬉しいよね。
双子ってなんだか神秘的だと思いませんか?そっくりな場合は特にそうだけれど、性別も顔つきも違う子が一緒にお腹の中で10ヶ月も過ごすのだから、きっと余程の縁があるのでしょうね。
そういえば、以前ミナ ペルホネンで “twins”という名のテキスタイルで作られたお洋服がありました。
ふたつの赤い実が仲良く繋がっているチェリーの刺繍。この子たちにぴったりで、つい思い出してしましました。
ミナ ペルホネンのテキスタイルはに、それぞれ名前がありストーリーを持っています。
そのどれかひとつ、自分と共鳴するようなものと出会った時は、心の中でジャンプしてしまうほど嬉しいものです。
もしかしたら実際に少しジャンプしているのかも…。
同じ図案でも素材や配色、服のパターンによってその表情は変わります。
大人服ではどのようなデザインになっていたんだろう、想像が膨らみます。
描かれた鳥たちのように彼らもおしゃべりを始めました。
初めましてからお互いに興味津々。仲良くなるまでそう時間はかかりませんでした。
はじめまして~
言葉が出なくても、子どもって以心伝心!
近づきたい気持ちが、ほら手を伸ばしてる。
こんなストレートなコミュニケーションを最後にしたのはいつだろう?
ミナペルホネンの子ども服はどれも肌触りが心地よく、子どもの健やかな日々に優しく寄り添ってくれます。
定番である “hana hane”のカーディガンとパンツも柔らかなコットン素材を使用しています。
可愛らしい瞳のこの子は男の子。
男の子だってピンクは似合う。
ね?
後ろから見てもハッピーな気持ちに。
ピンク色って見ている人を明るく甘い気持ちにしてくれますね。
そこに黄色い蝶々が飛んでいて、なんだかいいことがありそうなウキウキ気分に。
育児って大変な側面もあるから、こんな服を誕生お祝いに送るとお母さんもきっと元気付けられるかもしれません。私だったら嬉しいなあ・・。
円錐のようなかたちをカラフルに散りばめた“enfant terribles(アンファンテリブル)”のスタイ。
幼い頃に古い雑誌や包装紙を集めては、それを細かく切って紙吹雪のように遊んだことを思い出します。
“enfant terrible”とは、フランスの詩人ジャン・コクトーの小説の題名から出た言葉で、意味は「恐るべき子どもたち」。
小説の内容からは想像できないほど、ポップで明るいテキスタイル。
子どもは、好奇心が旺盛で危なっかしく目が離せない。無垢であるがゆえに、時に大人を困らせるような質問も。
そういう意味では、子どもは恐るべき存在であるかもしれませんね。
でも何よりも愛おしい存在であると思います。
こちらは焼き菓子がコロコロンと踊っているようなテキスタイル、その名も “financier(フィナンシェ)。
鮮やかな色彩がかわいい笑顔を誘います。
柔らかな炎を灯した “candle”は、ゴム判ならではの色の濃淡が細やかに表現されています。
ロウソク何本数えられるかな。
親子の距離がぐっと近づくような暖かなテキスタイルです。
日の灯ったろうそくは、次世代を明るく照らしてくれる。
その灯火を手から手へ。
両親から子どもたちへ。
私からあなたへ。
そうやって繋がってゆくような、心が温かくなるようなテキスタイルもミナ ペルホネンらしいと感じます。
にぎにぎしましょ!
子どもたちを見ていると胸を打たれることが多い。
興味を持ったものに対してまっすぐで、とにかく楽しむということに長けている。
彼らのように、いつまでも豊かな心で日々を楽しく過ごしていきたい。
トップスに合わせている “choucho”のパンツは、ビビットなカラーが印象的。
コットンコーデュロイの暖かな素材を使用していて伸びが良く、元気に走り回る子どもたちの足元を楽しく彩ってくれます。
ミナ ペルホネンのプロダクトには、暮らしを彩る素敵なものばかりです。
こちらのカットジャガード生地を贅沢に使ったクッションもその1つ。
その名も “jardin(ジャルダン)” フランス語で庭なのだそう。
ものを作り出すことが終着点ではない。
作り手の情熱を絶やさず常により良いものを求める、そして手に取った人に寄り添いその暮らしを豊かなものにする。
ミナ ペルホネンのものづくりは、ものを生み出したその先までを見据えたデザインをしている、そんなブランドだと思います。
だからこそ、多くの人を魅了してやまないのでしょう。
Shoka:には素敵なお洋服だけでなく、器やジュエリー、アンティークなど心をときめかせてくれるものが並んでいます。
実際に手に取って触れていただきたいものばかりです。
お子さんが喜ぶ絵本もたくさん用意していますよ。
お友達の家を訪ねるように、ぜひ比屋根の丘へ気軽に遊びにいらしてくださいね。
私たちと楽しい時間を共有しましょう!
Shoka: 我謝 菜津子
ファルコンこと我謝さんは、見た目は知的な美しい人なのですが、中身はアスリート。私の仕事のアドバイスに「はい!毎日をフルマラソンの気持ちで挑みます!」とか返ってきます。そのギャップが面白くてたまりません。
「あまり肩に力が入ると長続きしないし、自由な発想も出にくくなるのよ、肩の力を抜いてね❤︎」
というのが彼女に捧げる言葉です。みな様前向きで快活な我謝さんをどうぞ宜しくお願いします。
Shoka: オーナー 田原あゆみ
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次の企画展
11月16日(金)~25日(日)12:30~18:00(会期中無休)
mon Sakata展 vol V はじめての秋と冬
シンプルだけどシャレていて、日常着として着心地抜群のmon Sakataのお洋服。今までの企画展は4回とも春夏の服で開催してきました。南国だもの、その方がニーズに合うんじゃない?ということだったけれど、素材を生かすmon Sakataの秋冬物もぜひ見てみたい。
ということで、沖縄ではじめての秋冬物のmon SakataをShoka:にお迎えいたします。以前坂田さんに、好きな服はなんですか?と聞いてみたら、「ジーンズってすごいなって思うのよ。だって、ほら何にでも合うのよねぇ。カシミアの上質なニットにでも、どんなTシャツにも合うでしょ?素材もそうだけどどんな色にも合うのよ」という答えが返ってきて、なるほど、と。当然と見過ごす中に新鮮な気づき。mon Sakataの原点のような気がします。
mon Sakataの秋の服にはコットン・リネン・ウールやそれらの混紡など、くたくたになるまで楽しめる素材がたくさん。そして、今回天然酵母のパン 宗像どうでパンの発酵の時に使う布を、坂田敏子さんが服の中にとりいれたシリーズもやってきます。10年かけて育った布の表情はなんとも言えない味わい。そして私が敏子さんと出会って10年。その間に発酵した大人の遊び心が反映されているような気がしてとても楽しみなのです。
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暮らしを楽しむものとこと
Shoka:
http://shoka-wind.com