布の上の物語

写真・文  金城 由桂

 

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4月がやってきました。
就職、進学、転職や移動、新生活が始まる4月。
新たな環境や、めまぐるしく変化してゆく日々のように、お天気も降ったりやんだりうりずんの沖縄です。

 

むくむくと春のエネルギーが動き出し、いま沖縄には生暖かい空気が流れています。
新しい環境にまだ馴染めなくて、心の栄養が足りていない方はいませんか?

 

心の栄養は、いったいどこに行けば充たされるのだろう。
探しに出かけてみます。

 

おいしいものをひとくち、ふたくち・・・少し元気が出てきました。
向かいには大切な人がいて、おいしいものを分けてまたひとくち、ふたくち・・・だんだん元気になってきました。
でも、なんだか心が落ち着かない。

 

お笑いのDVDを借りて、ひとネタ、ふたネタ・・・少し心が落ち着いてきました。
隣には大切な人がいて、大笑いしていたら同じところで笑っていたので、だんだん心が和んできました。

 

でも、なんだか・・・

 

なんだか、つまらない。

 

心が満たされたり、満たされなかったり。振り子のように動く、不安定な春のような気持ち。
4月に起こりがちなことなのかもしれません。

 

 

しかし、諦めずに出かけてみると
あなたの心に届く、どきどきやワクワクにきっと出逢えます。

 

 

Shoka: にはたくさんの“栄養のもと”が届いているのです!

 

 

栄養のもとは、楽しい!かわいい!を自分の心で感じる事。

 

 

Shoka: では多くのブランドを扱っているのですが
中でも、minä perhonen(ミナ ペルホネン)からたくさんの楽しい!かわいい!ものが届いています。

 

 

 

 

扉の写真は、スタッフのあやちゃんに、bobbin というテキスタイルのブラウスを着てもらっています。
ひとつひとつ、洋服のテキスタイルに名前が付いているのです。

 

 

ミナ ペルホネンは、デザイン画を描くところから洋服づくりを始めるブランドです。
既製の布を使う事はありません。
皆川明さんをはじめとする、ミナ ペルホネンのデザイナーたちが描いたタッチを
職人さんたちが染色したり、刺繍を施してテキスタイルが出来上がってゆきます。
それぞれの役割をまっとうに成し遂げ出来上がったテキスタイルは、こどもが生まれる感覚に近いのでしょう。
産み落とされたどのテキスタイルにも、名前が付いているのです。
とてもチャーミングな名前が。

 

 

 

 

bobbin とは、糸巻きのこと。
カラフルなモチーフは糸巻きの集合だったのです。
海の色、星の色、砂の色、夕日の色。無限にある大地や景色の色の中から、紡がれた糸のよう。

 

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たくさんのボビン。あやちゃんにどれが好き?と聞いたらすかさず、「ピンク!」と返事が。

 

ボビンの刺繍は、糸が巻かれている様子を出そうと
空の糸巻きの軸を刺繍した上に、カラフルな糸を刺繍していて、なんとも凝った作りです。

 

ブラウスには色違いもあります。

 

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赤、青、白、黄、青、赤・・・・・あれ? 4色が単一に並んでいるだけではないよう。
機械でやっているはずなのに、まるで手仕事の様に感じてしまうのは
こんなところに一手間を注いでいるからなのかもしれませんね。

 

じっくりみるとまた、おもしろいではないですか。

 

 

 

 

ノースリーブは恥ずかしい、という方にはおすすめなのが
s’more というテキスタイルのカーディガンです。
着心地が抜群に良い、この無地のカーディガンは幅広いスタイリングに合わせやすいのです。

 

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前は開けても閉めても、きれいなドレープが出来、ちょうちょのようなシルエットに見えませんか?
胸元にも、白いちょうちょがひらり 飛んでいます。

 

 

無地の生地にもテキスタイル名が付いているのです。
s’more というのは、焼いたマシュマロとチョコレートをクラッカーで挟んで食べるお菓子スモアのこと。

 

一度は食べたことありますよね?

 

どこらへんがスモアなのだろう、
あ!もしかして、ふっくらした弾力のある生地の着心地かな?
と、今まで意識していなかったことを想像するのも、楽しいです。

 

 

 

 

ミナ ペルホネンは、ワンピースのイメージが強いかもしれませんが、
ブラウス、カットソー、ボトム、スカートと、たくさんのアイテムがあるのです。

 

ワンピースは苦手、または柄ものは苦手、という方でも
トップスにミナ ペルホネンを加えるだけで、いつもよりもうんと楽しめます。
今日は、トップスを中心に紹介していきますね。

 

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こちらは、sumu というテキスタイルのカットソー。
sumu とは、霧の意味。ムーミンが住んでいるところの言葉らしいです。

 

 

色々な細さのリネンをボーダーに編んだジャージーで作られています。
ウエスト部分の色(透け感)の変化は、インナーで出たものではなく、
一枚のトップスから出されたものです。

 

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この質感を 霧 と表すセンスにグッときます。

 

 

 

 

こちらは、aalto というテキスタイルのカットソー。
ムーミンの国の言葉で、波という意味です。
水彩絵の具で、波のトンネルが重なり合っている様子を描いたもの。

 

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荒波に揉まれる4月に、打ってつけですね。
勝ちたい日にこっそり身につけると、頑張れそうです。

 

 

 

 

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渡り鳥が飛んでいる plover というテキスタイル。
大海原や広大な砂漠も風に乗って楽しげに渡っている千鳥(plover)が描かれています。
きれいなオレンジが目を引きます。
夕日の中を飛んでいるのかなぁ。

 

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鳥の羽はクロスステッチで丁寧に刺繍されています。

 

ブラウスの袖もかわいく丸みを出しています。今回は重ねてきましたが、一枚で着てもとても素敵なラインなのです。

 

 

 

 

ミナ ペルホネンは、ひとつひとつのテキスタイルにストーリーが宿っています。
あるところで生まれたストーリーが、洋服に仕立てられて、誰かが身につけた途端
その世界と繋がるので、まるで絵本の物語の世界の中へ入った気分になれるはず。

 

 

楽しくてかわいい物語の世界に触れてみませんか?

 

 

表情豊かなテキスタイルだけでなく
贅沢な肌触りのリネンや、柔らかなコットンなど素材の良さに触れると
心に栄養が行きわたりますよ!
よくShoka:のオーナーの田原が言っていますが、着る愉しみは、今の自分を楽しむことや発見することにつながることもあるのだそうです。

 

 

ミナ ペルホネンの愛ある物語の織り込まれたお洋服の世界を、是非日常の中に。
春から初夏への変化も、心と気持ちに栄養注入で楽しめると思います。

 

 

 

 

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話は変わりますが
今までにShoka: で購入したもので、壊れたりサイズが合わなくて今は眠っているものはありませんか?
Shoka: で扱っているブランドのほとんどが、修理も対応する丁寧な仕事をしているところばかりです。

 

 

4月の初めに来てくれたこの方は、以前買ったボトムの修理をShoka: へ預けに来たのでした。
お店で買って、壊れたらもうおしまい。そんなのは悲しいです。
気に入ったものはお直しして、長く使用出来たら、嬉しいですよね。

 

 

お直しの仕上がりにも満足して下さったので、私たちも嬉しくなりました。
写真を撮りたがる私に恥ずかしながらも、目を向けて下さいました。
楽しい話とくったくのない笑顔が素敵な方です。

 

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Shoka: で扱っているトゥジューのブラウスをサラッと着こなしています。
足下は、職人によって作られたトリッペンのBOMBというショートブーツ。

 

Shoka: では人気があり過ぎてもうほぼ完売、今慌てて本社から取り寄せてもらっているところです。

 

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まだ履き始めたばかりとの事ですが、すでにいい表情が出ているようです。
(撮影にご協力頂きありがとうございました)

 

もちろんトリッペンも修理の対応をしてくれるブランドです。
だからこそ、今も愛されるブランドなのですね。

 

 

 

 

■Shoka: からのお知らせ■
2014年4月1日より消費税率8%引き上げに伴い、Shoka: ではほとんどが税抜き価格の表示となります事を予めご了承下さい。
現在は若干税込み価格と税抜き価格が混在している状態ですが、早急に整えていきます。
よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

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次回のShoka: の企画展

 

 

 

 

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2年越しの  mon Sakata展 vol 3

 

4月18日(金)~27日(日)
素材感も、色も、形も楽しみたい!
そんな人にはmon Sakataのお洋服がぴったりです。
毎日着たくなる、コーディネートも重ね着も楽しい。
mon Sakata展は、2年に1回。待ち遠しいのです。
2014年は、楽しいことが目白押し。過去2回の沖縄での企画展が雨だったという、坂田敏子さんも今年こそは晴れた沖縄の空と、輝く海が見たくてわくわくしていることでしょう。
お待たせしました。楽しみですね。

 

 

 

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暮らしを楽しむものとこと
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