◆◆◆ 質問 ◆◆◆
出産して1年経った頃から働いています。
産後、復職するまでは育児と家事に専念していたので、
部屋も綺麗に保ち、料理もしっかりやっていましたが、
働き出してからはそのどちらも前ほどはしっかりできません。
どうしても主人の協力が必要になりますし、
実際「言えば」協力してくれるのですが
「家事と育児は女性の仕事」
という既成概念を根底から覆しきれないでいます。
「手伝ってやってる」という気持ちが、言動のはしばしにみられますし、
また、掃除や炊事がしっかりなされていないと私が責められます。
お互い働いているのだから完全にとはいわずとも分担してやっていくのが当たり前だと思うのですが。。
仕事、家事、育児の負担が大きく、
その中で主人に責められると精神的にもつらく、夫婦関係が悪化しています。
よく「男性は褒めればその気になるから」というアドバイスをもらいますが、
ただでさえ仕事と育児で疲れる日々、夫をおだてて家事をさせるのにも疲れてきました・・・
①夫に積極的に家事、育児に参加してほしいのですが、どうしたらいいでしょう?
②夫婦がもっとお互いを思いやれるようになるためのコツはありますか?
ヤスコ・33歳
◇◇◇ 回答 ◇◇◇
おきなわ共育ファンドの田中です。
ヤスコさんのお悩み、よくわかります。
バツ×1子持ちで再婚した私も、
一回目の結婚では夫に協力してもらえる体制が作れずにモヤモヤしていた一人。
家事も育児も女性がするものだという人だったので、
子どものお風呂も入れたことがなかったし、
私が病気の時でさえ「ご飯はどうするの?」と言われる始末。
現在の夫は長崎出身の九州男児で、
お付き合いしているころから家の中では動かないタイプ。
さすがに2度目の結婚では“非協力的な夫”にしないため、
初期の段階から夫に対する教育を始めました(怒られそう・・・)。
STEP1.まずは、家事・育児の大変さをわかってもらう。
普段、誰が部屋をきれいにしてくれているのかを知っていても、
その大変さを知らないと「やってもらって当たり前」
になってしまいます。
最初はどうにか一度手伝ってもらい、家事・育児の大変さを理解してもらいましょう。
STEP2.女性も仕事で疲れるのだと知ってもらう。
夫婦でも互いの仕事内容や作業量を知らない場合もあるので、
「今日は大きな会議があって資料作りが大変だったんだ」とか、
「朝から外回りで足がパンパン」とか、
女性も男性と同じく仕事で疲れることをきちんと理解してもらうことも大切です。
STEP3.いきなり任せず、まずは二人で一緒に、楽しく☆
旦那さんがこれまで家事をやっとことがない場合は、
いきなり任せるのではなく一緒にやりましょう。
二人で食事を作って二人で片づける、
二人で洗濯物を干し、二人で洗濯物をたたむ・・・
慣れてきたころに
「あなたは洗濯物を干して、私は食器を洗うね。
早く家事を終えてビール飲もうよ!」
までいけるとバッチリ。
STEP4.子供の歯磨きと一緒、家事・育児を旦那さんの習慣に。
以前、夫と「子供の歯磨き」の話になりました。
「子どもに歯磨きをさせるのって最初は大変。大泣きされながらやったよね。」
「けど、いつの間にか泣かなくなって、自分から歯磨きするって言うようになった。」
「続けることが習慣になるんだよね。洗濯物もそう。最初はめんどくさいと思っていたけど、手伝ってやっていくうちに
やるのが当たり前になって、自然と動けるようになったんだよ。」
夫が洗濯物を歯磨きの習慣に例えて、
面倒だからやらないではなく、
面倒だけどやらなきゃいけないことになっていることを聞き、
なるほどな、と納得しました。
STEP5. 母親任せでなく、家族全員「自分がやらないと」と意識すること。
好きで家事をしている女性は少数ではないでしょうか。
やらなくていいなら本当は誰かに任せたい、
けれどそうはいかないのでやるしかない。
自分がやらないと誰もしないからやっている、という方が大多数だと思います。
けれど、家族全員が「自分がやらないと」という意識があれば、
役割分担もスムーズにできるはず。
旦那さんだけでなく子供さんも一緒に、家事分担を習慣化づけましょう。
成功ポイント1.男性特有の「合理主義」と性差を見方につける。
男性の多くは合理性を重視したものの考え方をします。
誰がやるではなく
「時間がある人がやる」「体力がある人がやる」という判断基準が徐々に備わってきた、と夫は話していました。
また、男性の方が体力がある点を強調し、
“男性だからこそできる家事や育児がある”
ということに気が付いてもらうことも大切でしょう。
私は仕事で疲れているからではなく、「体力がないから」という点を強調しつつ、
「濡れた洗濯物は重たいから男性が干した方がいい」
と提案し、
単純作業の洗濯物干しから手伝ってもらうようになりました。
それが、男女それぞれの優位性を活かしつつ役割分担ができるきっかけになったように思います。
成功ポイント2.楽しさを覚えれば続けてくれる。
特に料理がそうなのですが、
家事の楽しさを知ると継続につながります。
みんなで「美味しいね」と言いながら食べると、
料理の楽しみを覚えられます。
カレーなら簡単だし、男性も楽しく調理できるでしょう。
「もっと新しいレパートリーを増やしてみようかな」
と、意欲が増す可能性もあります。
成功ポイント3.育児同様、あきらめずに根気よく。
家事も育児も最初はおだてながら、
またお願いして手伝ってもらうのが現実です。
あきらめず根気よく、
旦那さんが「家事や育児を行うことが当たり前」の習慣になるまで付き合うしかありません。
そのためには根気よく教え込むことが必要不可欠なのです。
子どもが言うことを聞かなくていらだつことがあると思いますが、
それでも成長してからのことを考えて根気よくしつけますよね?
旦那さんにも同じこと。
最初は大変かもしれませんが、
それが愛する奥さんにとっては大きなサポートになっているのだと気付いたら
自然と手伝ってくれるようになるでしょう。
成功ポイント4. 愛される女性でいることも大切。
だからこそ、旦那さんに愛される素敵な女性であり続けることも大切です。
「手伝ってあげたくなる女性」であれば
旦那さんも率先して手伝うでしょうし、
それを苦しいとも思わないでしょう。
恋愛中の男性はきっとそうじゃないでしょうか・・・。
旦那さんから自然と「手伝おうか」と言ってもらえるようになるのが理想的ですね。
おきなわ共育(ともいく)ファンド 田中美幸
ヤスコさんお利口さんすぎるのだと思います。
子育ては優先事項なので、その他の手の抜けるところを抜くってのはどうでしょう。
家事はできるところまでやって、あとは放おっておいたらいいんじゃないでしょうか。
家を荒れたままにしておいてください。
私はそうしています。
そんなの無理!
と思うかもしれませんが、
意外とこういうお家、多いですよ。
私ん家もそうですが、友人の家を思い出してみても結構あります。
汚れた食器が流しに山積みとか、テレビの上にホコリが積もってるとか、洗濯物が畳まれてないとか、普通ですよ。
洗濯物の山から子供がピョコッと出てきたとか聞いたことあります。
家と仕事の両立は男も女も大変。
一生懸命仕事している旦那さんなら、それで良しとして、
ヤスコさんも一生懸命働いているのでしたら、これまた良しとして、
家は汚いままで。
そしたら旦那さんがやってくれるかもしれませんよ。
私の夫は週に3日も洗濯してくれます。
でもご飯はいっさい作りません。
食器も洗いません。
掃除もしませんし、
布団も干しません。
あ、ゴミ捨ては喜んでやってくれます。
洗濯とゴミ捨てを私がしないので、やるようになったみたいです。
結局やってくれる人がいるから、やらないんですよ。
35歳・女性
分担するにはどうするか・・・を考える前に、もっと考えないといけないことがあるんじゃないかな。
つまり、相手の立場になって考えてみること。
これは家事や育児に留まらず、全てのことにあてはまると僕は思う。
例えばセックスレスの問題についても、
「自分はしたいのに相手はしたくない。
じゃあ、自分がセックスを断りたいのはどういう時だろう?」
と考えてみる。
旦那さんが積極的に家事をやってくれない。
じゃあ、旦那さんはどんな気持ちや身体の状態で帰宅するんだろう?
肉体労働でくたくたになって帰って来てるんじゃないか、
ストレスフルな仕事内容で、精神的な疲労がたまってるんじゃないかとか。
自分がそういう立場だったらどうだろう?
もちろん、家事や育児だって、肉体的にも精神的にも疲れる。
だけど、相手の立場にたって考えるということが夫婦の間で常になされていれば、
どんな状況でも相手を思いやってお互いが動くことができると思う。
そうしたら「どうして自分だけ・・・」という風にはならないよね。
だから、分担するための策を練るよりも先に、
夫婦間のコミュニケーションをしっかりとることが先決。
ふたりで会話する時間をしっかり持ったり、
たまには映画デートしたりね。
逆にそこがちゃんとできていれば、こんな問題も起こらないんじゃないかな。
最後に。
僕個人としては、女性だから男性だから得意な家事、逆に不得意な家事ってどうしてもあると思う。
その点も考慮しつつ、常に相手のことを想像し、思いやりながら夫婦として生活していく。
育児や仕事に一生懸命で夫婦間のことを適当にしておくと、
子供が反抗期にはいったり親離れしたりして夫婦二人に立ち戻った時
「あれ?」
っていうことになっちゃうと思うよ。
40代・男性
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