先日、子どもを連れてアラハビーチに遊びに行った。
北谷という土地柄、子ども達のハーフ率がハンパ無く高い。
約1/3は外国人又はハーフの子どもだったのではないだろうか。
子どもって面白い。肌や髪、瞳の色が違っても、なんの迷いもなく日本語で話しかけている。
いかにもやんちゃなガキ大将といった感じの5歳くらいの男の子が、砂場に置いてある車のおもちゃを手に取り、
「ええ、これ、お前のか?」
完全に外国人だとわかる容貌の子に、普通に日本語で質問。
意味がわからずただ黙っているその子に、
「違うば?じゃあ誰のか?あいつのか?」
こういうの、那覇近辺など外国人が少ない地域だとまた違ってくるんだろうな。
・・・ていうか、もしかして、おなじうちなんちゅと思ったとか?!
しかしまあ、顔立ちだけみれば確かに沖縄の子も相当はっきり・くっきりしている。
ないちゃーの私からすると、
「ん?・・・ハーフ?純粋なうちなんちゅ?」
と、判断に迷うような子も沢山いる。
外国人、ハーフ、うちなんちゅ。
殆どみな、ぱっちり二重。
逆に、一重まぶたの子は完全にマイノリティーで、
それは大人に成長してももちろん同じ。
そこで、好みの顔立ちの話を思い出す。
同年代のうちなんちゅの女性に
「どんな顔の人が好きなの?」
と訊くと、
「薄い顔」
「ないちゃーじらー」
と答える人の多さに、最初とても驚いた。
芸能人で例えた時に多いのは
「ミスチルの桜井さん」
「松山ケンイチ」
「加瀬亮」
辺り。
みな一様にうす顔。
これってきっと、
・自分に無い要素に憧れる
・希少なものに惹かれる
という2大パターンをどちらも満たしているのではないだろうか?
つまり、
「濃い顔立ちの自分とは正反対の、うす顔という沖縄におけるマイノリティー」だから惹かれるのでは?という仮説だ。
そこで我が身を振り返る。
私はないちゃーの中でも結構うすい顔の部類にはいるのではないかと思う。
そして、
国内線の飛行機から降りる際、キャビンアテンダントから「Thank you」とお礼を言われてしまうほど濃い顔立ちのうちなんちゅの旦那さんと結婚した。
本土の大学で出会ったのだが、彼の顔立ちの濃さに一目惚れしたようなものだ。
「こんな人とはこの先出逢えないだろう」
と、当時はうっとりしたが、
沖縄に来てみると、彼ほどの濃さの人は山のようにいた。
というか、薄い顔立ちの人を見つけるほうが逆に困難だった。
さらに言うと、彼のお父さんと弟は彼にそっくりだった。
そして大学時代、私の友人の中には私の現旦那さんを見て
「カッコいいよね〜」
といってくれる人が少なからずいた(ように思う。私の記憶の美化でなければ)。
沖縄で出来た友人たちの彼に対する第一印象は
「あはは〜、いかにもうちなんちゅだね〜」
「濃いね〜」
わたしなりに訳すと、
「ま、よくあるうちなんちゅの顔だね〜(その中でも濃いほうだけど〜)」
といったところか。
濃い顔立ちの彼に対する株は、本土では少なからず上がるようだ。
(沖縄では上がった分だけ下がり、プラマイゼロ。濃いからと嫌われることは無いようなのでマイナスではないはず)
本土では無論、ぱっちり二重の濃い顔立ちはマイノリティーに属する。
本土の産院で生んだ私の娘は完全に彼の血をひき、生まれでた瞬間から、周囲がおどろくほど幅の広い二重まぶたで、助産師さんも、産婦人科に勤めていた母も
「こんな赤ちゃんは見た事がない」
といって目を丸くしていた。
新生児室で他の赤ちゃんと並んでいる様子を見ても、
明からに顔立ちが違った。(そして毛深かった。これは関係ないか。)
他の赤ちゃんの親族が新生児室を囲み、うちの娘を指して
「ハーフかね〜、顔がはっきりしてるね〜」
と言っているのも何度か耳にした。
そして、「二重である」ということだけで
「将来美人になるよ〜」
と言ってもらえることも多かった。
しかし、そんな話は勿論沖縄では通用しない。
そんなことがまかり通れば、沖縄は美男美女だらけ、ということになる。
(・・・現実はそうではないということを暗に示しているようで心苦しい、むむむ。)
そして、当たり前だが沖縄の新生児室は、はっきり顔の赤ちゃんが並んでいる。
(そしてみな一様に毛深い。ちなみに毛深い赤ちゃんは好きです、個人的に)
「好み」の件に話を戻すと、
それでは、ないちゃー女性の多くが「濃い顔立ち」を好むのかというと、
これが不思議なことに、意外とそうでもない。
少なくとも、私の周囲に「濃い顔が好き」と公言している人はいない。
濃い顔立ちを「かっこいい」と褒めてくれる人であっても、「かっこいい」と「好み」とは違うようだ。
このないちゃー女性の好み統計に関しては、女性本人の顔立ちが濃いか薄いかに分けてとる必要もあるだろう。
(「・自分に無いものに憧れる説」の見地から)
好みの話で思い出したが、
どんなタイプの男性が好きかと訊いた時、顔立ち以外の要素として、
ないちゃー女性の多くが最初に「優しい人」と答えるのに対し、
うちなんちゅ女性は
「定職に就いてる人」
「熱意を持って、仕事に打ち込んでいる人」
と、多くの人が答える。
というか、ほぼ全員が仕事関係の条件を挙げる。
これも沖縄のマイノリティー・・・??
・・・がんばれ、うちなんちゅ男児!
やまとぅー撫子