2013 1月

 
麹についての話から、塩麹作り、塩麹や甘酒を使った料理の試食など。
 
参加費1500円
開催日:2013年1月12日(土)
時間:11:30~14:00
場所:cafe green ice(那覇市首里鳥堀町1-46アルテ鳥堀1F)
ブログ:http://greenice818.ti-da.net/e4076638.html
 

2013 1月

着物
 
着物が特別なものになったのは、7年前。
 
子供の保育園のママ友に「一緒に卒園式で着物着ない?」と誘われた。
 
「面白そう」と思って、着付けを習っている彼女に着せてもらって式に参列すると、
周りの大人も子供もとても喜んでくれた。
 
その周りの人達の反応にはとても驚いた。
洋服でいくらお洒落したつもりでも、そこまで褒められたことはない。
着物を着たら褒められる?
それだけでウキウキといい気持ちになってしまったのだと思う。
 
 
すぐに自分で着られるようになりたいと、友達と一緒に着付けを習った。
 
練習用に送ってもらった実家の着物は、母の若い頃のもので幅が細すぎて着崩れる。
それを自分で直したくて専門学校で和裁を習い始めた。
 
着物
 
小さい頃からの手芸好き魂に火が付いて、今度は和裁に夢中になり修業に励むこと5年。
大好きな着物に囲まれて着物を学び、縫う仕事をさせてもらえるようになった幸せな時間。
 
それからは自分で布を織ってみたくて琉球がすりの工房に体験入門させてもらったり、
もっと着物を着たくて着物屋に勤めたり、お茶を習ったり。
 

着物を知れば知るほど、沖縄の職人の技に触れれば触れるほど
次々に新しい興味がわいてきて、さらに着物の奥深い世界に惹きこまれていく日々。
 
 
着物の素敵さを誰かに伝えたい、沖縄の染織の素晴らしさをもっと色々な人に知ってほしい。
そんな、着物に恋をした私の日常をちょっとご紹介したいと思います。
 
着物
 
 
<木綿の着物>
 
着付けを始めた頃は、絹の柔らかくてとろんとした優しい肌触りや雰囲気が好きで、
小紋といわれる染めの着物を着たかった。
洋服でいうとよそ行きのワンピース感覚。特に花柄が好み。
 
着物
 
幼い頃、毎日着物で過ごしていた母のおぼろげなイメージを追いかけているのかもしれない。
または学生の頃からいつもジーンズやパンツで過ごしてきたから、真逆の雰囲気に憧れたのかもしれない。 
 
でも元々がガサツな私はそのうち、よそ行き着物より普段に着られる着物に好みが移り、
一番着ていて楽な着物は木綿の着物だと行き着いた。
 
着物
 
何が楽かといえば、汚れても気にならないこと。
 
私はよくうっかり着物を汚す。
ものを食べればこぼす、出掛ければ気付かないうちにシミを付けてしまう。
雨コートを忘れて水シミを作ったり、動きすぎて襟元にファンデーションの色が移るのは、着方がまずいからだと言われながら未だにやってしまう。
 
もっと準備をして優雅に動けばいいのにと思うけれど、なかなかそそっかしさは直らない。
そんな私が一番安心できる着物が木綿着物だ。
 
 
木綿の着物を着ていると、絹の着物の時にどんなに気を遣っていたかに気付く。
着るものなので当たり前だけど、着物は着たら汚れる。汗も吸う。
でも汚した瞬間に「ああ、クリーニング!」と思うのと「洗濯機で洗おう」と思えるのとでは、
着ている時の気持ちの余裕が違ってくる。
 
とはいえ、絹の着物の手入れをすることも実は楽しかったり、汚さないような身のこなしも私には必要なことだと思っているのだけれど。
 
 
もう一つ木綿着物の良い所は、冬には意外と暖かいこと。
お腹周りを帯でしっかり包むから、着物はもともと冷えにくいはずだけれど、
木綿でできた布のふっくらした肌触りや柔らかさが体に馴染むからかもしれない。
 
 
よく着るのはチェックの会津木綿。素朴な織味や、なんだかモダンに感じるチェックやストライプが好きで、夫の着物や角帯まで作ってしまったくらい気に入っている福島県の織物だ。
 
着物
 
ざっくりしていて風も通す ので、袖口や裾周りが寒い時もある。
その時は長襦袢の下にヒートテックやレギンスを着る。
見えないところは洋服と変わらない。
 
 
綺麗な色のデニム着物は冬のお出掛けにもOK。
デニム生地だけあって、裏地なしでも風を通さない。
沖縄では真冬限定で。ただしちょっと重い。
 
着物
 
ショールを羽織って、ネル裏の足袋を履いて
クリスマスプレゼントを探しに。
 
着物 
 
師走に入って風が冷たさを増し、家にいてもなんだか冷える。
そんな時にも洋服より木綿の着物を着る。
この日着たおうち着物は和裁のお稽古で作った木綿の洋服地の着物。
裏地も木綿の袷(あわせ)仕立て。
 
着物
 
生地は薄手なのだけれど、2枚重ねなので思った以上に暖かい。
何と言っても風を通さないところが優秀。
 
家事も平気だ。
袂(たもと)が邪魔なのでタスキをかけて、帯に手拭いを挟んで。
前から思うけれど、こんな時には割烹着が欲しい。きっともっと暖かい。
この格好に割烹着なんて昭和のお母さんみたいだなあ。
いや、たすき掛けだって今どきする人はめったにいないだろう。
そんなことを考えながら、台所に立つ。
 
着物 
 
着物で家事をしているとなんだか気持ちがのんびりに。
洋服と同じように動くこともできるけれど、あんまりバタバタしなくなってくる。
 
早目に晩御飯を作って今夜はゆっくり家族と過ごそう。
何かと忙しい師走の週末、木綿のおうち着物で暖かく心穏やかに
家族と過ごす週末もいい。
 

写真・文 武田道子

 

2013 1月


 
まだ出会ったことのない数学の奏でる美しい旋律を聞いてみませんか。
 
私たちが一般に「数学」と呼んでいるものは実はごく一部のものでしかありません。
数学をつくる人によって、あるいは国や文化によって、何が良い数学とされ、何が美しい数学とされるかが様々だったりします。
 
例えば、音楽の世界では優れた作曲家とともに演奏家の方がたくさんいます。
一方、数学の世界では数学の世界や美しい理論を「演奏」する人がいません。
楽譜が読めなくても音楽が楽しめるように、数式がわからなくても現代数学を楽しめる、そんな場が「数学の演奏会」です。
 
2013年初めての沖縄での開催となるこの二日間。
知的好奇心を満たしてくれる未知の時間を一緒に共有し てみませんか。
「数学の演奏会」はあなたをきっと美しい音楽のような数学の世界へ連れて行ってくれるはずです。
 
森田真生 プロフィール
1985年東京生まれ。独立研究者。
2歳から10歳までの八年間をアメリカのシカゴで過ごす。
2004年東京大学文科二類入学後、同大学工学部へ転身後卒業。
2010年東京大学理学部数学科卒業。
福岡県糸島市数学道場「懐庵」を立ち上げ、数学をベースに「生きること」を探求する独自のスタイルで、様々な実験的ワークショップ(「数学の演奏会」や「大人のための数学講座」「圏論セミナー」など)を全国で開催。
「思想を超えた制約の中に思考を投げ出す」ことをテーマに、現在は京都に拠点を構え、自然と「ともに-考える(com-putare)」、言葉の本来の意味での計算(computation)に支えられた数学ということを理論的、実践的に追求している。
最近ではtedxKyotoでも登壇。活躍の場を広げながら在野で数学研究を続けている。
主な関心は圏論、計算論。
 
公式ウェブサイト:http://choreographlife.jp/————-
夜の会
2013年1月26日(土)@普天満山神宮寺
17:30 open / 18:00start
定員60名
参加費:
2600円(早期予約 / 12月1日~1月11日までに予約)
2800円(通常料金 / 1月12日以降に予約) 
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朝の会
2013年1月27日(日)@OMAR BOOKS
10:30 open / 11:00 start
13:00~懇親会(roguii cafeの軽食付き)
(懇親会は朝の会に予約された方のみ参加可)
定員35名
参加費:
2600円(早期予約 / 12月1日~1月11日までに予約)+1000円(懇親会会費)
2800円(通常料金 / 1月12日以降に予約)+1000円(懇親会会費)
 
共催:門カフェ→http://moncafe.ti-da.net/
協力:普天満山神宮寺   
 
 
お申し込みの手順
①OMAR BOOKSに電話またはメールで受付します。
(1.日時 2.お名前 3.ご連絡先 4.お申込み人数 5.懇親会(27日)参加の有無 6.支払方法/店頭・振込)
②受付後、OMAR BOOKSの店頭、または銀行振込みで料金のお支払い。
③入金を確認後、予約完了となります。
 ※定員に達し次第〆切ります。
 
OMAR BOOKS
北中城村字島袋309 1F
tel. 098-933-2585 OPEN 14:00-20:00 
月曜定休(営業時間変更あり)
e-mail suikimama@ybb.ne.jp
 

2013 1月

おわりの雪
ユベール・マンガレリ 著   田久保麻理・訳  白水社 ¥1,680/OMAR BOOKS
 
― 音が聞こえてくる小説  ―
 
急に冷え込んだ昨夜から天気は荒れ模様。
閉め切った窓の外からは、吹き荒れる風や葉を叩く雨の音が聞こえてくる。
一日中かけている暖房の室外機の音も。
 
今回紹介するこの『おわりの雪』を読み終わって後はそれらの音がやけに耳に響く。それはあまりにも静けさに満ちた小説だったから。
  
年明け、最初に取り上げるのは、フランスの作家・ユベール・マンガレリの長編小説。
「トビを買いたいと思ったのは、雪がたくさんふった年のことだ」という冒頭から始まる、雪のよく降る街を舞台にした父親と息子の話。
 
水道の蛇口から滴る水滴の音を聞きながら眠る夜の深さ。雪の降り積もった地面に沈み込む足元から聞こえるサクサクとした音。見渡す限りの平原に音もなく降りしきる白い雪。父と子が見守る中、鳥籠の中でトビが羽を拡げる音。深夜そっと外出する母親が自動消灯スイッチをつける音。
 
印象的な場面がいくつも思い返される。
この物語の中でこんなにも様々な音が響き合っているのは、登場人物たちの静謐な心の世界がそこに横たわっているからだろう。
その彼らの自由な空想の中で、音は反響し、共鳴し合う。そしてまた彼らの悲しみまでその中に吸い込まれていく。
 
この物語の中で主人公の少年は、ある事を境に子供時代に別れを告げる。
子どもと大人の違いはなんだろう。
その答えのひとつが「気付いているのに、気付かぬふりをすること」。
少年はいつしかそれが出来るようになった自分を知る。相手の本心を気づいていながら、そのことに触れないようにすること。もし触れてしまえば相手を、またそれ以上に自分を傷つけかねないことを知ってしまったから。
この物語は少年が大人になる成長物語としても読める。
  
これぞ小説。
それぞれの事情を抱えた人々の心の機微が丁寧に描かれる。
彼らの心の声をしっかり聞き取ろうと、読んでいるうちに自然と耳を澄ませている。
 
しんしんと降り積もる雪景色が目に浮かぶ、豊かな情感に満ちた一冊です。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

2013 1月


 
桜坂劇場でまいにち行われているさまざまなワークショップ「桜坂市民大学」。
その中の人気の講座や、他にはちょっとない特別な講座を、
なんとワンコイン(500円!)で体験できます。
 
体験といってもたっぷり一時間。
お一人でじっくり受けるのも良し、
お友達を誘い合ってわいわい授業を楽しむのも良し。
 
桜坂市民大学で、新しい時間の楽しみ方、見つけてください!
 
期間:2013年1月8日~14日まで
場所:桜坂劇場スタジオ1、2、3/ほか
 
桜坂市民大学ブログ:http://simindaigaku.ti-da.net/
桜坂市民大学HP:http://www.sakura-zaka.com/daigaku.html