2013 7月

 

今年も開催★第2弾!(^^)
HANANO FUJISHO × アバーン陶芸教室 展示会。
前々回に増して空間も更にパワーアップしております。
陶器とお花がどのようにマッチしていくのか。
『花瓶』だけに枠を留めない世界をぜひご覧ください♪

 

お待ちしてます*○

 

 

期間:2013年8月3日〜6日
時間:
3日(土)9:00〜20:00
4日(日)9:00〜18:00
5日(月)9:00〜22:00
6日(火)9:00〜20:00

 

場所:HANANOFUJISHO kumoji
住所:那覇市久茂地2-22-12 UFビル1F
入場料:無料
電話:098−862−7793
fb:hananofujisho kumoji

 

2013 7月

 

読谷の一翠窯で修業の後、現在は山梨県で製作をしている小林美風さんの
県内で初めての展示会です。

 

8月11日(日)~8月18日(日)
10:00-18:00
http://lottablog.ti-da.net/

 

 

2013 7月


ピーター・キャメロン著 山際淳司・訳 筑摩書房 ¥1,900/OMAR BOOKS 

 

夏が日に日に色濃くなっていく。
ぼんやりしているとあっという間に過ぎ去ってしまうこの季節にぴったりの小説『ウィークエンド』を今回はご紹介します。

 

舞台はニューヨーク郊外。そこへ暮らす友人夫婦の家へ避暑にやってくる主人公たち。
それぞれ複雑な心情を抱えながら、暑さから逃れて気持ちよく過ごそうと集まった、ある週末の出来事を描いた物語。 

 

太陽の光とそれを和らげる森の木々に囲まれ、家の前には芝生が広がっている。
迎える側のマリアンとジョンと生まれて間もないローランド。
喧騒にまみれた街からやってきた付き合い始めたばかりのライルとロバート。
それぞれ個人的な事情を抱えながらも、庭に続く芝生にサンベッドを出して本を読んだり、冷たい物を飲んでは特に目的もなくただのんびりと過ごす。

 

また登場人物たちは日に何度も、夏でもひんやりとした川の水に入って泳ぎを楽しむ。
例えばこんな一場面。

 

ー遠くでまだ泳いでいる友人に、手を振りながら先に上がった二人は濡れた身体を岩場に横たえ、日差しで乾かしながら深刻な言葉を静かに交わす。ー

 

この小説の魅力は「会話」。
表面的にはただ穏やかに過ぎていく夏の午後。
この世にはもういない一人の不在が、彼らに微妙な緊張感をもたらす。
相手への優しさゆえに、ボタンの掛け違いのように次第にすれ違っていく。
過ぎていく夏の風景と移ろいゆく心。
それが見事に彼らの会話によって浮き彫りにされている。

 

そんなつもりじゃなかったのに、ということは私たちの身の周りにもよくあること。
ちょっとした言葉のあやが間違って受け止められてしまったり、本心とは違うことをつい言ってしまったり。
人ってなんて面倒くさい、繊細な生きものなんだろうと思う。
でもそういうことと不器用に付き合っていくことが生きることの側面の一つでもあるんだな、と思いながら読み終えた。

 

翻訳は今は亡き、山際淳司さん。スポーツライターとしても知られた山際さんが、NY滞在中にこの作家を見つけなければ(別のエッセイでその経緯についてふれています)、もし彼がたまたま入った本屋で一冊のペーパーバックに出会わなければ、こうしてピーターキャメロンの作品を読むこともなかったかもしれない。
そう思うとさらに作品との出会いが愛おしくなる。
山本容子さんによる装画もこの小説の雰囲気そのもの。

 

夏が終わる前にぜひ読んでほしい大人の良質な物語です。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp

 

2013 7月

 

エッチングを行い、琉球手透き和紙 青雁皮紙に刷る体験講座です。

 

開催日:平成25年8月31日 土曜日
時間:午前の会 10時半〜 13時半  定員5人
午後の会 15時〜  18時   定員5人
*時間はおおよそのめやすです。
対象: 銅版画 初心者から 経験者。 
場所:sksk (スクスク) 沖縄市中央1−6−18(ファッションbell2階)
駐車場は、沖縄市民駐車場無料(10時から22時)近隣の有料駐車場をご利用ください。
参加費:500円 銅版と用紙代含む 
主催:クラフト館(KG商事)
講師:石垣克子(画家sksk主宰)
準備するもの:エプロン、銅版画の為のスケッチや下絵
お申し込みお問い合わせ:金嶺 090-5084-6775

 

2013 7月

ハルラボ商店

 

「私たち家族が普段のくらしで使うものは、ほぼ全て店内にある品でまかなってるんですよ。
足りないものは、ビールと納豆くらい!(笑)」

 

ハルラボ商店の穐葉(あきば)武人さん • 陽子さん夫妻のことばには説得力がある。というのも、店内に並んでいる品は野菜・肉・調味料などの食料品から、石けん・生理用品などの生活用品に至るまで、実にバラエティーに富んでいるからだ。
確かに、ここで手に入らない生活必需品はすぐには思いつかない。

 

そしてこれらの品々はどれも、夫妻が厳選した安心かつ安全なものだ。

 

「野菜は、できる限り沖縄県産のものを仕入れています。
農薬や肥料を使わず、不起耕・不除草が特徴の『自然栽培』農法を貫く南風原の『モリンガファーム』や、有機無農薬栽培で知られる今帰仁の『片岡農園』のものが中心です。

 

ソーセージは、県産豚を使った無添加ソーセージが評判の『プカプカプーカ』から。全粒粉で作る黒パンは『八重岳ベーカリー』から。沖縄の無農薬フルーツをたっぷり使ったジャムは『白川ファーム』から仕入れています」

 

ハルラボ

 

ハルラボ商店
片岡農園の野菜が到着。すぐにツイッターやホームページで新着状況を配信する。それを見て来店する人も多い。

 

ハルラボ商店
届いた野菜はすぐに店頭へ。

 

ハルラボ商店

 

ハルラボ商店

 

夫妻がどの商品も自信をもって勧めることができるのには、はっきりとした理由がある。

 

「店に置くかどうかを決める際、できるだけ生産者のもとに出向き、じっくりとお話を伺うようにしています。そうしないと、お客様の信頼を裏切ることになりかねないからです。
例えば生産者の中には、現時点では素材や製法にこだわった素晴らしい製品を作っていても、それを継続していこうという信念をお持ちでない方もいます。
取引を決定してから商品のクオリティが下がってしまうとお客様にご迷惑をおかけしてしまうので、取引先の選定には慎重にならざるを得ません。

 

味や品質はもちろんですが、つくり手の意識や考え方もとても大事だと思うんです。
特に、3.11の震災以降は安全性の基準も変わってきているので、食品の安心・安全について問題意識を持って作られたものだけを置くようにしています」

 

ハルラボ商店
熊本県湯前町産の有機無農薬栽培の玄米と胚芽米と白米。「5kg では多いという方のために、2.5kg に小分けしたものもご用意しています」

 

ハルラボ商店
「夏バテにも効果てきめんの、九州産の米と糀を使った『仲宗根糀家』の甘酒は、リピーターが多いんです。僕も毎朝飲んでいますが、気力がみなぎってくるんですよ」

 

ハルラボ商店
なんくるアイスの販売店舗は今の所ハルラボ商店のみ。「何個もまとめ買いする人もいて、クセになる味なんですよ」黒糖の素朴な風味だけでなく、カフェオレのようなコクも感じる。

 

ハルラボ商店

 

ハルラボ商店

 

ポテトチップスにアイスクリーム、インスタントラーメンにレトルトカレー…。
一見するとジャンクフードのような食品類も多数並んでおり、思わずはっとする。厳選された野菜や食料品の中で、その存在は特に際立って見える。

 

「ポテトチップスは長崎産の有機じゃがいもを使用していて、レトルトの野菜カレーは北海道や西日本産の野菜を使っています。
無添加のインスタントラーメンは北海道産の小麦粉を使用しており、沖縄産の『なんくるアイス』は無添加で、西表島産黒糖・県産牛乳・宮崎県産クリーム・北海道産脱脂粉乳と、シンプルな材料で作られているんです」

 

嗜好品やレトルト食品など、普段生活しているとつい手を伸ばしたくなる食べ物がそろっているのも、ハルラボ商店の特徴のひとつだ。
お菓子も食べたい、たまには手抜き料理で済ませたいという欲求も、安全性はきちんとキープした上で満たしてくれる。

 

様々なジャンルの商品が揃っているのは、常に消費者の立場に立って考える2人ならではのこだわりだ。

 

「1つの店で買物が済むようにしたかったんです。
私たち家族も、食の安全には普段から気を遣って買物をしているのですが、沖縄に移住してからは県内各地の店をはしごしていたんです。野菜ならここ、肉ならここ、生活雑貨ならここ…という風に。
品質にこだわるとそれもしょうがないのかなと思う一方で、毎日のことですからできるなら1カ所でぱぱっと買えたら良いのになーと思っていて。
自分たちがやるなら、なんでも揃う店にしようと思っていました。

 

またその際、似たような商品が沢山並んでいるのも考えものだと思ったんです。
例えば、醤油1本買うのにあまりにも選択肢が多すぎると大変でしょう? ですからこだわりを持って厳選し、ある程度種類をしぼって店には並べるようにしているんです。
『ここに来れば、何も考えずに安心して買い物ができる』と思ってもらえるような店を目指しています」

 

ハルラボ
qq

 

ハルラボ商店

 

ハルラボ商店

 

置いてある品々の値札を見ると、どれも手頃な値段であることに気づく。一般的なスーパーに並ぶ商品と比べても、驚くほどの価格差はない。

 

「高すぎると買い続けることはできませんよね。いくら身体に良いものでも、それでは意味がないと思うんです。飲んだり食べたりは毎日のことですから、毎日使えるような価格のものしか置いていません」

 

夫妻の誠実な姿勢と安全性の高い商品の豊富さが評判をよび、2013年4月にオープンして以来、ハルラボ商店で生活必需品をそろえる人々は増え続けている。

 

ハルラボ商店

 

ハルラボ商店

 

ハルラボ商店

 

ハルラボ商店
シャンプー • リンス・食器用洗剤も豊富に揃う。オーガニックの日焼け止めに虫除け、石油由来の材料をつかわないナプキンなど、生活用品も充実している。

 

2人が店を開くきっかけとなったのは、移住後にたびたび参加していた糸満市での援農(農家の手伝い)だった。

 

「沖縄に来てから農業に興味がわき、自然栽培で野菜を作っている農家さんのお手伝いをしていたんです。
そこでは、農薬も肥料もつかわない分、手間ひまのかかった安全な野菜を栽培してます。しかしそれが市場に出回ることはほとんどありません。
品質が素晴らしくても、形がそろっていなかったり傷や虫食いの跡があったりするので、一般の流通にはのらないのです。それでも安全で美味しく、栄養価も高い無農薬の野菜を求めている人は大勢います。
消費者の需要と自然栽培農家の供給を満たす場が少ない現状がとても残念で、両者を繫ぐお手伝いのできるような店を開こうと思ったんです」

 

思いついてから2ヶ月という早さで、2人はハルラボ商店をオープンさせた。

 

「ハルラボのハルは『ハルサー(沖縄方言で「畑人」、農業を営む人)』から、ラボは『ラボラトリー(=研究室)』からとりました。大げさかもしれませんが、つねに農家や畑のことを考えている店でありたいという思いからです。

 

ここでは商品を販売するだけでなく、イベントを企画してお客様に自然栽培の畑にふれていただいたり、農家さんとお話しいただく機会を設けています。それによって、自分達では伝えきれないことを感じとっていただけたらと思っています。
この小さなお店ができることは限られていますが、沖縄のみなさん、特に子どもたちが少しでも安心・安全なものを食べられるお手伝いができれば嬉しいですね」

 

ハルラボ商店
娘の環(たまき)ちゃんのお気に入りは、有機じゃがいも使用のじゃがいもチップス。「カリカリしてて、一番好き!」

 

ハルラボ商店

 

大切な人が口にするものや触れるものは、できるだけ安全なものが良い。
その思いは、きっとだれでも同じ。

 

けれど忙しい毎日のなか、できることは限られている。

 

商品を裏返して原材料の表示をチェックする買い物に疲れてしまう日もある。
背伸びして高価なヘルシー食品を買ってみても、長くは続けられない。
後ろめたいけれど、たまには簡単な手抜き料理だってしたいし、お菓子も存分に食べたい。

 

そう思ったらハルラボ商店にいってみてほしい。
無理も我慢もいらない。
その扉をくぐるだけで、とてもかんたんに安心・安全な食生活を始められるのだ。

 

写真・文 中井 雅代

 

ハルラボ商店
ハルラボ商店
那覇市泊3−1−15−102
098-943-9575
月〜土 11:00〜18:00
close 日・祝
58号線から泊港の方へ曲がり、外人墓地の脇、泊高校の入り口です。
駐車場あり(店前)
HP http://hallab.pecori.jp
Twitter https://twitter.com/hallabshoten

 

2019年3月、下記へ移転しました。
那覇市銘苅3-4-1(駐車場4台有)
098-943-9575
http://calend-okinawa.com/event/info/harurabo-syoten-iten.html

2013 7月

 

あなたに合ったあかりを
照明の基礎知識からお部屋の照明アレンジ
最新の照明計画

 

開催日:8/4(日) 
時間:10:00-12:00
場所:Croton Cafe(クロトン設計事務所内)
定員:10名 ※予約制です。下記の番号まで、お電話又はMAILをお願い致します。
ご予約・お問い合わせ先:
㈱クロトン建築設計事務所
TEL:098-877-9610
FAX:098-878-9613
mail:croton@croton.jp
HP:http://www.croton.jp/
担当者:玉城・小林
※FAX・メールでお申し込みの際は、
お名前・参加人数・ご連絡先・お車の台数をご記入下さい。

 

2013 7月

 

夏休みに開催する大人気のキッズクッキング
豆腐マイスター、食育指導士の料理家新崎亜子とクッキングを楽しみませんか?

 

対象(幼稚園年長さん~)

 

開催日:8月23日(金)
時間:10時~12時お迎え
参加費:2500円
持ち物:エプロン・ハンドタオルご持参下さい
1週間前より50%のキャンセル料金かかります。当日は100%になります。
円滑なお教室運営のためにご理解、ご協力願いいたします。
場所:コザの創作キッチン IPPEI 沖縄市越来2-25-3
090-4536-6492

 

http://heartyparty.ti-da.net/

 

 

2013 7月

 

簡単ですぐに実践できるお料理。だけどちょっと幸せのえセンスを加えたおもてなし料理のお教室です。
テーマに合ったテーブルコーディネートもお楽しみくださいませ 。
調理師、食育指導士、ジュニア野菜ソムリエ、豆腐マイスターの新崎亜子がとっておきのおもてなしを提案いたします。

 

手に入りやすいスパイスやハーブを使ったフルコースを作りましょう。
夏バテ、滋養強壮料理を提案いたします。

 

食欲増進スパイスを使ったお肉料理
トマト&アボガドのタルティーヌ
サーモンとクリームチーズの簡単生春巻き
フルーツヨーグルトスムージー

 

開催日:8月15日(木)
8月17日(土)
8月28日(水)
時間:10時~12時半
参加費:4000円
エプロン・筆記具・ハンドタオルご持参下さい。
1週間前より50%のキャンセル料金かかります。当日は100%になります。
円滑なお教室運営のためにご理解、ご協力願いいたします。
場所:コザの創作キッチン IPPEI 沖縄市越来2-25-3
090-4536-6492

 

http://heartyparty.ti-da.net/

 

 

 

2013 7月

 

今回はオリジナルカラー(紫)で制作した清涼感溢れる作品とステンドグラスを展示いたします。

 

期間:2013年8月6日(火)~8月12日(月)
時間:AM11:00~PM7:00(最終日は5:00まで)
場所:ギャラリー・プルミエ

 

http://premier.ti-da.net/

 

2013 7月

Island Aroma

 

「洗顔でこんなに癒さるなんて思わなかったわ。
こちらの石鹸を使うようになってからは、洗面所に行くのが楽しくって。だって、大好きなハイビスカスの香りに包まれるんだもの!」

 

そう話す女性客の肌は、シミもしわもなく色白、つやつやとしてハリもある。

 

「きっと石鹸のおかげね。初めてお店にうかがった時に『肌が元気になりますよ』って教えていただいたのよ」

 

効果を実感しているので、親や兄妹にもプレゼントしたいと嬉しそうに話す。

 

沖縄県産素材を用いた手作り石鹸のさきがけとも言える Island Aroma。
オーナー・佐敷好美さんは、店名にもあるようにアロマの香りを重視した石鹸づくりをこころがけている。

 

「私がもともと興味を持って勉強を始めたのはアロマの世界。石鹸を作るようになったのはその後なんです。
ですから、香りが人に与える影響をとても大切に考えています。
何かの香りを嗅いだときに、特定の人や場所などを思い出すことがありますよね? 嗅覚は、それ以外の五感とは異なる経路を通り、ダイレクトに脳に到達すると考えられているんです」

 

嗅覚以外の五感(視覚、聴覚、触覚、味覚)はまず視床下部を通り、大脳皮質に情報を送ってから大脳辺縁系に到達する。しかし嗅覚だけは、嗅神経を通して直接大脳辺縁系に情報を送る。
また、大脳辺縁系は情動や意欲に関与しているため、匂いが記憶だけでなく感情まで呼び覚ますこともあるのだ。

 

「私自身がアロマの香りによって癒されたり元気をもらったりと、様々な効果を実感してきました。
アロマを石鹸に配合することで、精神面だけでなく美容面にもアプローチしたいと思ったんです」

 

Island Aroma
Island Aroma

 

自身も敏感肌である好美さんが、石鹸を手作りする上で最もこだわったのは製法だ。

 

「市販の化粧品を使うと、私の場合たいてい肌が真っ赤になってしまうんです。私のような敏感肌でも安心して使えるということは、絶対条件でした。

 

一口に手作り石鹸といっても色々な作り方があります。
私にとってのベストな製法は『コールドプロセス法』。40度以上の熱を加えずに作るので、保湿成分であるグリセリンがたっぷり含まれた石鹸が作れるんです」

 

一般的な石鹸の多くは「中和法」という製法で作られている。
あらかじめ、油脂を脂肪酸とグリセリンに分解し、脂肪酸だけをアルカリと反応させて作る。有用な保湿成分であるグリセリンが除去されているため、顔などを洗うとつっぱり感が残ってしまうのだ。
しかし、この方法だと短時間で大量に石鹸を作ることができるため、多くの企業が中和法を採用している。

 

好美さんが実践しているコールドプロセス法は、想像以上に手間ひまがかかる。
植物油脂に含まれる脂肪酸とアルカリを反応させるのだが、油を傷めないよう40℃以下の低温でゆっくりと反応させ、さらに時間をかけて自然に熟成させる。そのため、油脂に含まれる有用成分が劣化せず、グリセリン、スクワレン、ステロール、ビタミンA・B・Eなどをそのまま石鹸に閉じこめることができるのだ。

 

「中和法であれば2~4時間ほどで完成しますが、コールドプロセス法ですと4週間はかかります。
一度に大量には作れませんが、大切なお客様に自信を持っておすすめできる石鹸が作れます」

 

Island Aroma

 

Island Aroma

 

Island Aroma

 

Island Aroma

 

Island Aroma

 

Island Aroma の石鹸の多くに、沖縄由来の素材が使われている。

 

「月桃にはポリフェノールが豊富に含まれていますし、最近ではシワやたるみを改善するというアンチエイジング効果も発見されました。
手作りソープ『GETTOU(月桃)』には、月桃の葉150kg からわずか60cc しか抽出できない貴重なエッセンシャルオイルを使っています。さらに、月桃の香りと相性のよいラベンダーとティートゥリーの香りもプラスしました。

 

人気の『KOKUTOU(黒糖)』は、無農薬のサトウキビで作る黒糖液(さーたーゆー)を使っています。黒糖はシミやそばかすを改善するなど、美白効果があると言われていますし、保湿効果も高いんですよ。

 

沖縄の海は、ミネラルが豊富に含まれていることで知られています。沖縄の海水から採取した海塩と天然にがりを使用した『OCEAN(海)』は、肌荒れに悩む方にお勧め。年間通じて人気の石鹸です」

 

沖縄に移住してきたばかりの頃、好美さんに沖縄の「いいもの」を色々と教えてくれたのは、姑だった。

 

「義母は何でもこだわりを持って選ぶ人なんです。『黒糖ならこれ、もずくならこの会社のもの』と、何も知らない私に詳しく教えてくれました。
沖縄で生まれ育った義母だからこそ知っている本当にいい素材を、石鹸作りにも生かしています」

 

Island Aroma
Island Aroma オリジナルのソープディッシュ。

 

好美さんのこだわりは、環境面への配慮にも及んでいる。

 

「一般的な石鹸が使用している合成界面活性剤は、一度海に流出させると分解するのに相当な時間が必要です。
Island Aroma の石鹸は、石油系ではなく自然由来の素材で作っているので、海に流れてもすぐに分解できるんです。
県民の方がみなこの石鹸を使ってくれたら、沖縄の海の汚染も止まるんじゃないかなーと思うのですが…」

 

強いこだわりをもって石鹸を作り続ける好美さんが初めて香りに興味を持ったのは、高校生の頃だった。

 

Island Aroma

 

当時、日本ではアロマオイルの一大ブームが巻き起こっていた。

 

「もともと香りが好きだったので飛びつきました。ショップに通い詰め、購入したアロマを家でたいて癒されていましたね。
大学進学を機にお化粧をするようになったのですが、敏感肌なので普通の化粧品は使えない。そこでアロマのスクールに通い、自分で化粧水などを作るようになったんです。香りがいいだけでなく肌にも優しいし、手作りするとリーズナブルと良いことずくめ。一層アロマに惹かれていきました」

 

大学卒業後、好美さんは管理栄養士の資格を生かして食品系の企業に就職したが、アロマスクールには変わらず通い続けていた。
就職して4年ほど経ったころ、ある転機が訪れた。

 

「日本で屈指のハーブ・アロマテラピー専門店がスタッフを募集していることを知って。1955年創業の老舗で、この店が運営するスクールにも通っていましたし、憧れの店だったんです。もちろんすぐに応募しました」

 

面接を受け見事合格した好美さんは、やがて六本木ヒルズ店の店長を任されるようになった。

 

「アロマ関連の商品を販売するだけでなく、店舗内に工房が設置されていたので、そこで毎日エッセンシャルオイルを配合した石鹸を作っていたんです。
自分の考案したオリジナルの石鹸を製作・販売することもできたので、貴重な経験を積むことができました」

 

ベースラインとは別にオリジナルの限定商品を作っていたが、好美さんが考案した石鹸は口コミで評判となり、今では定番商品になっている。

 

アロマに囲まれて充実した日々を送っていたが、結婚を機に沖縄への移住を決意した。
専業主婦に転身しようと思っていた矢先、夫の祖父の力強い一言が好美さんの人生を変えたと言う。

 

Island Aroma
Island Aroma

 

「100歳を迎えた祖父は、ものすごく元気で闊達とした人。
嫁いで間もないある日、私をまっすぐに見て言ったんです。『あなたは何がやりたいんだ? 俺の目が黒いうちにやりなさい!』と。
その言葉にはっとさせられて、結婚して1年後には宜野湾に店をオープンさせました。
当時の沖縄には手作り石鹸の店がなかったので、沖縄の方にも是非知ってもらいたいと思ったんです」

 

オープンして1年後、出産を機に一時休業していたが、再開を求める常連客からの声は後を絶たなかった。
その際、手伝いを申し入れたのが夫だったと言う。

 

「子供との生活を大切にしたい私は、なかなか店を再開できずにいました。産後半年くらいたった頃です。お客様からのお声をメールや電話で受けているのを隣で聞いていた夫が、『俺が石鹸を作ればいいんじゃない?』と言ってくれて。夫はずっと土木設計の仕事をしていましたが、仕事を辞めた夫に1年ほどかけて作り方を指導しました。
もともと一つのことを淡々とやるのが好きなひとなので、本人の性格にも合ってるんだと思います。
それまでは一人でてんてこまいでしたが、夫のおかげでだいぶらくになり、私は企画・販売に専念できるようになりました」

 

宜野湾に店をかまえて8年後、知念に自宅兼店舗を建築することが決まった。

 

「宜野湾に住んでいた時も、賃貸していた戸建て住居の一部を店にしていました。私にとっては『自宅兼店舗』というスタイルが重要なんです。子供が帰ってきた時、母親である私が自宅にいて迎えてあげたくて。

 

転居先の知念は、のどかでとてもいい所。
美しい海を見ながら、お客様に心も肌も癒していただけたら幸いです」

 

Island Aroma
自動車のソケットに差し込んで使えるアロマディフューザー。「運転中もアロマに癒されます。私以上に夫が気に入って、毎日使ってますよ(笑)」

 

Island Aroma
貴重な自家製ハチミツ。「在庫はもう、残りわずかなんです」

 

今後は、自宅で養蜂を行いたいと好美さんは言う。

 

「自宅兼店舗を構える以前、義父はこの土地で養蜂をしていたんです。
Island Aroma の石鹸『HONEY(蜂蜜)』には、そのときにとれたハチミツを使っているんですよ。
義父が作ったハチミツは、味わいも濃厚でとても人気があったのですが、今は作っていなくて。
ハチミツには殺菌作用、保湿効果、美容効果があり、日焼けのケアにも使えるなど万能な自然素材なので、私たち夫婦で養蜂を再開したいと思っています。

 

さらに、ハチミツを始めとした『知念吉富ラインナップ』の石鹸を作れたら嬉しいですね。
海、山、緑、太陽…。ここは豊かな沖縄の自然に囲まれた土地ですから」

 

Island Aroma
アロマインストラクターの資格を持ち、ワークショップ等の活動も積極的に行っている。

 

「私の親世代のころから、洗髪にはクチャを使っていたの」

 

ハイビスカスの石鹸を愛用している常連客は、昔を懐かしむように話してくれた。

 

「南国の黒髪にはクチャが一番だからと言ってね。
そして仕上げには、リンス代わりにハイビスカスの花と葉をすりつぶしたものを髪に塗ってたんですよ。
特に葉はぬめりが出るので、髪がつやつやになるのよね。
今では考えられないような話かもしれないけれど、当時はみな普通にやっていた美容法です」

 

ナチュラルライフ、ロハスなどに高い関心が集まる昨今において、コールドプロセスで作られる石鹸は時代の最先端をいく化粧品であるように感じられる。
しかしハイビスカス石鹸の香りに癒される彼女のように、古くから人は、自然素材を活用して美しくなる方法を見出していたのだ。
好美さんは、沖縄の自然素材とアロマのパワーを組み合わせ、手軽に使える化粧品を生み出した。
それが、Island Aroma の石鹸。
ハイビスカスの花と葉をもいですりつぶさずとも、洗面所に行くだけでその香りに癒され、保湿効果の恩恵が受けられるのだ。

 

写真・文 中井 雅代

 

Island Aroma
Island Aroma(アイランドアロマ)
南城市知念吉富42
098-948-3960
open 10:00~18:00
close 日、祝
HP http://www.island-aroma.com
ブログ http://islandaroma.ti-da.net

 

2013 7月

 

60余年の時を経て、復活した情熱の舞台!

 

終戦直後に演じられた舞台が、次代と世代を越えて、今帰仁村に復活してから、早3年。

 

その種は地域に根付き、沢山の花(笑顔)を咲かせています。
北山王朝最後の王「攀安知」と裏切りの副将「本部太原」の確執、そして、王の遺児「千代松」による仇討の描いた、知られざる北山落城の物語。

 

今帰仁村を中心とした北部地域の中高生が、勇壮かつ情熱的に演じます。

 

開催日:2013年8月25日(日)
時間:昼公演 12時半開場/13時開演
夜公演 17時半開場/18時開演
場所:今帰仁村コミュニティーセンター

 

《チケットのお求めは》
今帰仁の駅「そーれ」にて販売中
お電話でのご予約・お問い合わせは、
北山てぃーだの会 TEL:080-2770-0930

 

http://hokuzannokaze.ti-da.net/

 

2013 7月

 

ストックしやすいおかずにアレンジ料理。
ちょっと可愛く仕上げるコツを提案しています。
お気軽にお問い合わせ下さいね。

 

開催日:8月3日(土)
時間:10時~12時半
参加費:2500円
場所:コザの創作キッチン IPPEI 沖縄市越来2-25-3
090-4536-6492
お弁当お持ち帰り&コースランチ付き
持ち物:エプロン・ハンドタオルご持参下さい
1段お弁当箱・保冷材・保冷バック

 

1週間前より50%のキャンセル料金かかります。当日は100%になります。
円滑なお教室運営のためにご理解、ご協力願いいたします。

 

http://heartyparty.ti-da.net/
http://ameblo.jp/thiyoikawaobentou/