CALEND-OKINAWA(カレンド沖縄)

cafe + more オウチ。
魔法のようにおいしい料理のタネ明かしは、至ってシンプル

建物取り壊しのため2011年7月31日をもちまして閉店いたしました。



じゅわっと口に広がる旨味、白ねぎの新鮮な甘み、
大きめのささがきにされた島人参は、そのハーブのように香る独特な風味が絶妙なアクセントになり、
どこでも味わったことのない不思議な、しかし食べ進むほどに
「もっと!」
とクセになるソースもたまならくおいしく、どんどん箸が進む。


このなんとも食べごたえのあるハンバーグが、まさか
イワシのハンバーグだとは。


さらに、メニューを改めて確認すると、
「梅みそマヨネーズ」
の文字。
なるほど、ソースの正体はこういうことだったのか、と、
マジックの種明かしを見た気分。


品良くしっとりと煮られた付け合わせのかぶには、これまた
シャキッと歯応えの残る「何か」が使われたソースが添えられて。


「何?このソース、すっごくおいしい!・・・でも・・・」


でも、何が入っているのか、どんな調味料が使われているのか、皆目見当がつかない味、
香りはシンプルだが、口に入れるとさまざまな味が広がり、なんだかわけがわからなくなる。
そして、ひたすらにおいしい。


 





チキンのスープ煮。
かろうじてわかる、白ワインの風味、あとは・・・何かのハーブ?
ガン!とパンチの効いた料理ではない、
はっ!と目のさめる驚きの味でもない。
がしかし、これがもう、一度箸をつけると止まらない。
控えめではあるが、一つ一つがきちんと香る「何か」が、複雑に絡み合い作り上げる絶妙な味、食感・・・


スプーンで口に運ぶ度におそってくる「?」の嵐。


ああ、こんな複雑精緻な味、私には解明不可能です!


「かぶのソースはね、かぶの茎を刻んだやつをごま油で炒めて・・・」


おいしかったと言うと、こともなげにレシピを教えてくれる麻子さん。
その太っ腹ぶりにもびっくりするが、
さらに驚くのがそのレシピのシンプルさ。
出てくる材料名はいずれも、私でさえ日常使いしているものばかり。

 




その名の通り、まるで「オウチ」のようにくつろげる店内、
奥の個室は言うなればわたしの「お部屋」。
友だちを呼んで、足をくずし、楽しくおしゃべりしていると、
やがておいしい料理をが運ばれてきて・・・
こんな「オウチ」ならもう、言うことはない。


食後にカフェオレをオーダーすると
「ゆずの皮をきざんで浮かべると、またおいしいよ」
と、亮(まこと)さん。
「どうする?」
入れます、もちろん!


 




運ばれて来る前からツンと香るさわやかなゆずの香り、
まろやかでクセのないふわっと優しいカフェオレに
ぴりっと大人のアクセント。
カフェオレに柑橘類を合わせるなんて、斬新?
これが意外や意外、お互いが足を引っ張り合うことなく、逆に引き立て合う、
不思議においしい組み合わせ。


 




目にも楽しい鮮やかな色合いのデザートとうつわ。
抹茶を用いたチーズクリームに惜しげもなくクルミが混ぜ込まれて。


一口食べると、その濃厚な味わいと、クリーミーな舌触りに驚き、さらに、


「んん?底に沈んでいるのは・・・黒みつ?!」


チーズに黒みつだなんて、これまたなかなか思いつかないが、
とろり濃厚でしっとり甘い黒みつが、チーズクリームに全く新しい表情を与え、
こってりと食べごたえのあるチーズクリームが、さらさらと口に入っていく。


「で、この添えられているものって、なんだろうね?果物・・・だよね?」


おいしい謎に最後まで翻弄される、まるで魔法のような料理。
しかしその種明かしはいつも、至ってシンプル。


もちろんそこには、豊富な経験と卓越した技術に基づいた
素材の吟味や生かし方があるのは、言うまでもない。
シンプルな素材の魅力を最大限に引き出すチカラ、
それこそが、魔法の本当のタネなのかもしれない。
しかし、そういうすべての要素を頭に入れても、毎回驚かされるオウチの味。


ハテナを残した頭を抱えて、
今度こそ!
と、また謎解きに「オウチ」に向かってしまう。


 


cafe + more オウチ。
沖縄県宜野湾市嘉数4-1-23 A-16
098-894-3594
open:12:00~22:00
close:水・木
 



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