写真・文 金城 由桂
毎年恒例となっている「贈り物展」
今年もShoka: では素敵な贈り物に出逢えるよう企画を練り練り。
12月4日から、ヨーガン レールの jewelry展 を開催している。
天然素材そのものに美しさを見出した ヨーガン レール社 が作り出すjewelryは、とても上品。
扉の彼女も、その魅力におちいってしまった一人。
数時間前にcaféで会った時には、このjewelryに出逢うとは夢にも思っていなかっただろう。
パールを中心に、シルク、革などの天然素材で出来たjewelryたちは、素材それぞれを引き立てあって、洗練されていている。
自然光の中で見る南洋真珠は、奥にいくつもの色がうごめいて生き物のよう。
ヤギ革のメッシュは長さが調節出来る。
フック式の金のピアスと、ピアスパーツ。
パーツの華奢なゴールドは純金のパイプビーズ。
24Kのパイプビーズと淡水パールが絶妙なバランスで並んでいる。
気張らず、気張らず。
普段の自分でいられるけど、少し背筋が伸びた感じ。そんなjewelry。
一粒一粒が際立っていて、パールの輝きはとても美しい。
自然の美を感じる。
ゴールドと馴染むゴールドのパール。
輝きにはもっと奥があるような不思議な感覚。
ぐっと惹き込まれる。
12月はイベントが多く気忙しく、意識を向けないとあっという間に時間が過ぎていく。
今年はどんな年だっただろうか。
いっぱい笑っただろうか?
ー結構笑った。
ーあ、あれやってないな。
反省点が出てきて急にヤキモキ。
そのあと
ーでもあれとこれと、目標にしていたことを達成したんだった!
と、すぐ補う。でもう一回、出来るだけ気持ちよく年を越したいなら、がんばろう。
12月は、立ち止まって自分を振り返るいい時間。
そして年末という事で、会いたい人に久々に会う機会が増えるので好きな月だ。
今年がんばった自分へ何かを贈ろう。1年を締めくくる自分へ。
こじつけでもいいと思うのだ。これがこれからの自分の活力になるのだったら、いい事だと思う。
自分へじゃなくてもいい
隣を歩く大事な人。
家族。お世話になった人。
誰かへ気持ちを贈る12月。
1と2で、12月。
贈った人は1人でも、贈られた方も贈った方も喜びが2人分になる。
そんな12月。
Shoka: では、jewelry以外のうきうきする贈り物もたくさん届いている。
minä perhonen のソックスたちは毎回は心がうきうきする。
何年履いてもへこたれない丈夫さがまたにくい。
ちょうちょと森の中のテキスタイルは、もこもこで一枚であったかかわいく、タイツの上に履いてもかわいい。
カラフルなこちらは薄手で温かい素材なので普段の靴でも、パンプスに合わせてもかわいい。
minä perhonenから新作で、home birdsという名のルームシューズが届いた。
家で過ごす穏やかな時間に寄り添うシューズで、旅先での室内履きにもおすすめ。
中のクッションはしっかりしていて、使用されているイタリアンフェルトは柔らかい肌触り。
贈り物でもきっと喜んでもらえそう。
きれいな赤が目を引くのは、minä perhonenのテキスタイルで作られているカドルバッグ。
冬のおでかけには、赤はやっぱりかわいい。
クッペバッグ(コンパクトなポシェット)は「flower diamond」という名のテキスタイルで、粒が集まり jewelry のような刺繍がとても華やか。
忘年会、新年会などイベントが増えるこの季節に、小ぶりなバッグでおでかけしてみては。
12月はイベントが多く、すぐお正月がきてしまう。
子ども用のロンパースも届いているので、お正月やおでかけに新調してみてはいかがでしょう。
贈り物展と併設して、今「Tavi Shoka:」と題し店の一角にアンティークショップをディスプレイしている。
アンティークの世界は奥深く、まだわからないことだらけだが
心を落ち着かせて手に取ってみると、心の目が開いてその美しさに時間を忘れる。
遠い地で生み出され、愛され、人々の手から手へ渡ってきたものが、南の島のShoka: という場所にやってきた。
ナイフとフォークをデートさせてみる。
ヴィクトリア時代のもの。
ひとつひとつの佇まいがとても素敵で、そっと触ってみる。
右のナイフの持ち手は、アイボリーがあしらわていて、しっとりとした触り心地。
上はシルバーで、ゆったりと描かれた花の優雅さに、惚れ惚れ。
左のフォークは形がかわいくて笑みがこぼれてしまう。
持ち手部分は白蝶貝があしらわれている。白蝶貝はmother of pearlと言われていて、パールの母貝となるもの。
奥行きのある光沢にうっとり見入ってしまう。
どうして、貝の輝きはこんなに美しいのだろう。
厄除けや子育てのお守りにも好まれているのも、わかる気がする。
白蝶貝は今では稀少なので、どんどん高騰しているもののひとつ。
このポットは1800年代の始めごろのもの。
とても状態が良く、丁寧に愛情をかけて使われてきた事を感じる。
美しいシルバー独特の輝き。
これで温かい紅茶を注いで、角砂糖とミルクをたっぷり入れよう。
薄い、あのカップと組み合わせよう。などとティータイムが楽しく想像できる。
象牙の蓋のとってがなんともかわいい。
底に刻印された数字やマークには、きっと意味が隠されている。
まだ解読できないのだけれど・・・。
シルバーの輝きが、古い時代へといざなう。
写真はないけれど先ほどのポットと別の、もう少し装飾の柔らかい手持ちポットがある。
持ち手が変わっていて、一際目立っている。
それは、ユニオンキャッスルラインというイギリスと南アフリカを貿易する船で使われていたポット。
ホットチョコレート専用の片手鍋だという。
自然と手に取って動作をしてみるが、持って驚いたのは、右利きである私が手にしているのは左手。左利き用なのだった。
「誰がどんな風に使って、どんな人の手に渡ってここへ来たのだろう。
左利きのこの人専用に職人が作ったという事は、使っていた人は一体どんな人だったのだろう。
オーダー出来る位、誇りを持って仕事をしていた方ではないかしら。
周りからも一目置かれるからこそ、作ってもらえたのではないかな。そして長く勤めていたのだと思う。」
あゆみさんは少し高揚しながら早口に喋った。最後にゆっくり
「・・・いろんなロマンが、そこにはあるよね。」
そんなポットをぜひ店頭で手に取って、質感や重さを感じて頂きたです。
フランスに留まらず、イギリスやヨーロッパにもとはあったアンティークのアイテムたち。
遠い地で長い時間愛されてきたアンティークが、いろんな人の手にわたって今Shoka: に辿り着いている。
いろいろな時代が交錯する空間で、技術やロマンを味わいにぜひ比屋根のShoka: へ遊びにいらしてくださいね。
ベルベル族(モロッコ)の敷物の上ではにかむこの方は、扉の写真の彼女。
私が執拗に頼むので、妥協して照れつつも撮らせてくれました。
それぞれのパールには、身につける人にぴったりくるものがあって、その人の魅力を引き出してくれます。
たくさんの中でもやはりこのネックレスが一番似合っていたのでした。
自分への贈り物はなんと、500円貯金で貯めたもので。
今年一年間がんばった結果がこうなったのでした。
500円貯金の先輩は、2、3日置きには500円を所定の位置へ。
とにかく500円玉のお釣りが出るようにきっちり現金は出す。
などと教えてくれました。
しかも、肝油ドロップの缶に貯め続けていったというエキセントリックな貯金方法。
貯めるのは、好きな缶でいいのですね。
一度挫折してしまった私の目を覚まさせてくれた方。
恐るべし500円貯金。
恐るべし肝油ドロップ。
同じ金額でも、気付かないうちに生活費に消えてしまうもの。
楽しみながら貯めていって、いつか自分の為に大切な何かを贈るというのも、たまにはいいかもしれませんね。
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開催中のShoka:の企画展
「贈り物展 ヨーガン レールのジュエリー」
2015年12月4日(金)~20日(日) 12:30~19:00 (会期中火曜定休)
素材そのものに美しさを見出したヨーガン レールのジュエリーたちは、上品でとても洗練されています。
私たち一人一人が違うように、天然の素材にもまた唯一無二の美しさがあります。
今回はパールを中心に、天然素材のジュエリーたちがShoka: に集まります。
年末恒例の贈り物展、2015年はジュエリーの美しさをどうぞご堪能ください。
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Shoka:の一角にアンティークショップが始まります
Shoka:オーナー田原あゆみが自分の足で回って、自分の目で見つけてきたヨーロッパ、主にパリのアンティークを紹介します。
「アンティークは誰かに見出され、愛されたからこそ受け継がれてきたものです。時間という篩にかけられて、残ってきたものには確かな魅力があるのです。そんなものを自分で見て回り集めてきました。ヨーロッパの銀製品や、手仕事を生かしたものたちには独特の雰囲気が詰まっていて、暮らしの中で使うと独特の景色が美しいと感じます。暮らしの中に、時間を超えたストーリーを迎えることも愉しいことだと感じます」
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暮らしを楽しむものとこと
Shoka:
沖縄市比屋根6-13-6
098-932-0791(火曜定休)
営業時間 12:30~19:00