大嶺薫コレクションは、故大嶺薫(1905~1970)が戦前・戦後をとおして収集したものです。氏の没後、その意志をひきついだ遺族によって、1971(昭和46)年、大嶺薫美術館が設立され、沖縄の美術工芸や文化の振興に貢献してきました。1985(昭和60)年3月、同美術館の閉館にともない、収蔵資料3,550点の美術工芸のコレクションが当時の沖縄県立博物館へ寄贈されました。
同コレクションは美術工芸、歴史、考古、民俗(民族)の各分野にわたり、その収集範囲も沖縄を中心に、日本や中国、南方諸国はもとより、ヨーロッパやアメリカまで及んでいます。戦後、沖縄の多くの文化遺産が消失あるいは海外へ散逸しましたが、大嶺薫氏はこれら文化財の流出を憂慮し、収集の努めたことは高く評価されるものです。
本展は、大嶺の業績を顕彰するとともに、毎年1回開催するもので、本年度は、大嶺が追及し続けた美の世界にスポットを当て、サブテーマを「美を求めて」とし、美術工芸(絵画、書跡、陶磁器、漆器、彫刻)、歴史(古文書、古銭、装身具など)、考古、民俗(民族)(仏具、仮面、装身具)の各分野の資料を紹介します。
期間平成28年5月24日(火)~平成28年7月3日(日)
9時~18時(金・土は20時まで)※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(月曜日祝日の場合は翌平日)
場所:沖縄県立博物館・美術館 博物館特別展示室2
http://www.museums.pref.okinawa.jp/museum/topics/detail.jsp?id=1551