着物:本塩沢やまだ織(Pano 舞)
帯:博多織名古屋帯(ネットショップで購入)
Day2
着物:居内商店
帯あげ:Pano 舞
帯締:Pano 舞
帯どめ:ネットショップで購入
帯:博多織名古屋(母からのおさがり)
Day3
着物:夏塩沢(オークションでリサイクル品を落札後、自分で仕立て直したもの)
帯あげ:Pano 舞
帯締:友人の手作り
帯:綿麻名古屋帯(洋服地で自作)
Day4
着物:阿波しじら(Pano 舞 でリサイクル品を購入し、自分で仕立て直したもの)
帯あげ:Pano 舞
帯締:シンエイ
帯:麻名古屋帯(ネットショップでリサイクル品を購入)
Day5
着物:絽小紋(反物を購入、自分で仕立てたもの)
帯あげ:Pano 舞
帯締:Pano 舞
帯留:友人からもらったもの
帯:絽つづれ名古屋帯(ネットで購入)
撮影 糸満漁民食堂
普段から着物でのお出かけを楽しんでいる武田さん。
(関連連載:「きもの日和」)
その素敵な装いから、さぞかしお値段もはるのだろうと尋ねてみると意外な答えが返ってきた。
「高価なものはほとんど無いんですよ。
今日着たものだとほとんどが1万円以下。一番高いものが4万5千円で、安いものは1000円くらい(笑)!」
アイテム詳細を伺うと、「リサイクル品」「ネットオークションで購入」「反物から仕立てた」など、これまた色々と驚かされる。
「リサイクルでもアンティークでも、素敵な着物は沢山ありますよ。
洋服よりお手頃な値段のものも多いですしね。
着物に興味を持ち始めたころは、リサイクル品を買ってそのまま着ていました。
それでも悪くはないのですが、着物の世界にハマって自分で仕立てをするようになったら、その着心地に夢中になっちゃって。
身体に合っているとやっぱり着やすいんですよね。
今では反物から自分で仕立てることも多いですし、リサイクル品でも仕立直してから着るようになりました」
普段は洋服も着るけれど、それでも着物が好きなのには理由がある。
「洋服って流行りすたりがあるから数年で着なくなったり、体型が変わると捨てたりすることが多くて。
でも、着物は流行も体型変化も気にせず着られるから、捨てることってほとんどないんです。
また、自分なりに工夫して色で遊べるところも好き。
着物や帯だけでなく、帯締や帯あげを同系色にしたり差し色にしたり。
袖口からチラッと見える長襦袢の色柄に凝るのも楽しいんですよ。
完全に自己満足ですね(笑)。でも、季節や気分を色で表せるのが着物の魅力のひとつだと思います」
趣味が高じて、着物ショップで働いた経験もある武田さん。
着物に関わる仕事をしようと決めたとき、「着物は私の勝負服だと感じた」と言う。
「武器と言うとおかしいかもしれませんが、なぜか自信が湧いてくる気がするんです。着物を着るといつも、装うことでこんなに気持ちって変わるんだなあと思いますね。
多分、自分には着物が一番似合うという思い込みが原因かもしれませんね。
思い込みと自己満足で、私の着物ライフは続いています(笑)」
もっと多くの人に着物をお勧めしたい! と、着物ライフの魅力を教えてくれた。
「着物着ていると良いことづくめなんですよ。
まず、着てるだけで褒められちゃうの。
知らない方から『素敵ですねー』と声をかけていただくこともよくありますし、友人とのお出かけのときも『着物着てきてね!』とリクエストされちゃったり。
そんなこと言ってもらえると、嬉しくてホイホイ着ていっちゃいます(笑)。
それに、きちんと感が出しやすいのもお勧めポイントの1つ。
洋服って、意外とそれが難しくないですか? スーツは数年で着られなくなっちゃうし、それなりに良いものを選ばなきゃならないし。
その点着物は体型が変わっても着られるし、リサイクル品でもきちんと見えるんです。
歳を重ねるのも怖くないですよ。若い方が着てももちろん素敵だけれど、大人になるとまたさら素敵に着こなせるようになるから。
洋服の似合う身体をキープするには努力が必要だけれど、着物は体型を包み隠してくれるという利点もありますしね(笑)。
何より、着物ってやっぱり日本人が美しく見える装いだと思います。
初心者の方にお勧めなのは、お手頃なアンティークやリサイクルの着物。フルセット1万円くらいから揃えられますよ」
今後挑戦してみたい着物は? と伺うと、「紅型!」と即答。
「すごく素敵で憧れてるのですが、本土出身の私の顔立ちには似合わない気がして…。
まずは帯から取り入れてみようかなと考えています。
その点、沖縄出身の方は皆さんお似合いになるでしょう? あー、羨ましいです!」
写真・文 中井 雅代