ニット red clover
ベロアパンツ SHIPS
マフラー archi
Day2
ジャケット archi
ニットワンピース Journal standard
ブーツ archi
バッグ tango(タイのブランド)
Day3
ダウンジャケット ユニクロ
フードパーカー archi
ブーツ UGG
Day4
ニット帽 GAP
ロングカーディガン Balcony & Bed
ワンピース matta
Day5
ニットジャケット IENA
トップス FRAME WORKS
バッグ Larone
年に1~2回は海外へ出かけるほど旅が好きなユウコさんは、旅先でもお気に入りに出会う。
「もう10年以上前に、タイでたまたま入ったお店がtangoというブランドでした。ひとつひとつすごく手が込んだ作りで、タイ人ってこんなすごい仕事するんだって、たまげたんです。確か、イタリアの有名ブランドで培われた職人技だとか。伝統と新しさがミックスされていて、まさに私が大好きな要素満載なんです」
お洒落に目覚めた頃からエスニックテイストが好きだったユウコさんは、インドを訪れた際、改めて、生地やデザインに魅了されたと言う。
「エスニックな物って、その土地の文化だったり、生活に根ざした手仕事や思いが伝わるから好きなのかも。日本に入ってきているエスニック物って、良い意味でも悪い意味でも素朴で安いけれど、本当はもっと洗練された物がたくさんあるんですよね」
丁寧な手仕事に惹かれると言うユウコさんが、服選びで一番大事にしているのは、着心地だ。
「archiというブランドは、デザイナーが旅先で出会った伝統の美しさや素材を活かして服を作っているんです。エスニックな柄も多く、お気に入りのブランドでずっと集め続けていますね。グレーのマフラーはウール、モヘア、ナイロンでできててとても柔らかくて、肌に触れてもチクチクしないんです。ほら、触ってみて(笑)。
素材や縫製のいい服って、着る人のことを考えながら作られているんですよね。そこに込められた思いが着心地の良さなんだと思うんです」
着心地を重視すると自然とそうなるのか、ユウコさんのクローゼットにはベージュやグレー、ブラックの服が9割を占める。
「ほんとに、色が少なくて(笑)。今回はこれでも色を入れたつもりなんです。冬は色みがさらに地味になりがちですね。母親の趣味で、小さい頃は、紺・赤・グレー・マスタード色くらいしか着なかったの。色みを抑えた、素材重視なところは母親の影響が大きいかな」
色が地味だからといって定番カラーで無難なスタイルを好むわけではない。
「わかりやすい奇抜なデザインは今の自分には似合わないので選ばないけれど、いわゆる定番ベーシックスタイルではつまらないので、部分的に個性的なものを選んだりすることが多いかな。例えば、archiのオレンジ色のジャケットは、綿入り素材でできていてハンテンみたいでかわいいでしょ。それと留めがボタンじゃなくて、チェーンなのもひとひねりあっていいですよね」
ユウコさんが服に求めるのは、すぐにでも旅に出られるような着心地の良さ。そして、エスニックに惹かれ続けるのは、そこに旅の面影を感じるからかもしれない。
写真・文/青木 舞子(編集部)