放射能汚染も味噌の浄化力で! 「アンダンスーの豆腐カツ」


 
震災のちょうど1週間後に浮島ガーデンはオープンしました。
県産の無農薬・有機野菜でお料理しているからなのか、しばらくすると、店には放射能汚染から逃れてきた方がたくさん訪れるようになり、県産の安全な野菜やお米はどこで買えるのか、そういった相談を受けるようになりました。
 
でも福島から遠く離れていれば安全なんでしょうか?
汚染牛肉で学んだように「距離」の問題でないことは明らかですよね。
沖縄にも汚染された腐葉土がすでに入って来ています。
「どこの地域の何を食べるか」も大事ですが、私はむしろ「汚染されない体」になる方が重要なんじゃないかと思っています。

汚染されない体、汚染物質を掃き出す体にバージョン・アップするにはどうしたらいいのか?
その答えとも言える内容が、長崎で被爆した秋月辰一郎医師が書き遺した「体質と食物」の中に記されています。
当時29歳の秋月医師は爆心地から1.4キロ“死の同心円”で被爆したにもかかわらず、わかめの味噌汁と塩を多く摂ることで原爆症を発症せず、被爆者の治療をし続けることができた…。
彼は著書の中で日本が誇る発酵食品・味噌はすごい。味噌をたくさん食べたお陰で原爆症を発症しなかったと書いています。
 
私はこれを読んでものすごく勇気が湧いてきました。
皆が避難できるわけじゃないし、皆が沖縄の安全な野菜を食べられるわけじゃない。沖縄にいるからって、放射能汚染と無縁なわけじゃない。
だけど味噌や塩、海藻の力で体を変えれば汚染社会を生き抜くことができるんです。さぁ今日から本醸造味噌で体バージョン・アップ計画、一緒にはじめましょう!
  
 
「アンダンスーの豆腐カツ」

材料
・ゴーヤのアンダンスー(前回のレシピ参照) 適量
・島豆腐 (1センチにスライスして凍らせ、解凍したもの)
・パン粉 適量
・小麦粉 適量
・塩 適量
・揚げ油 適量
 
 
1 解凍した島豆腐を形が崩れないようやさしく水気を絞る。

 

 

 
2 島豆腐にアンダンスーを塗って、サンドウィッチする。

 

 
3 小麦粉に同量の水と塩少々を入れた溶き粉に、②を絡め、パン粉をつける。

 

 

 
4 180度の油で揚げれば出来上がり~☆(一番搾り菜種油がオススメです)

 

 
 
島豆腐は水気がほとんどないので、内地の木綿豆腐を使う場合はよく水気を切ってからスライスして凍らせるのがポイント。豆腐は凍らせるとしっかり食べ応えのある即席高野豆腐に変貌してくれて、お肉好きの人にも喜ばれる一品に。
アンダンスーは豆腐に挟まずに、ソースにするのもアリ。1gの葛、大さじ1のバジル・アンダンスー(前回のレシピ参照)、大さじ2~3の水をよく混ぜ合わせ、塩で味を調節し、強火で沸騰させればソースの出来上がり。既製のソースとは違って、見た目もちょっぴり手間がかかってますという感じで、家族にもウケるはず~☆
 

Text by 中曽根直子(浮島ガーデン フードデザイン)




浮島ガーデン
那覇市松尾2-12-3
098-943-2100
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ブログ:http://ukishima.ti-da.net