神戸散歩

両親は奄美群島の南西部、沖縄本島から北へおよそ60kmの沖永良部島出身。沖永良部島のDNAを強く受け継いだ僕は毛も多めでずんぐりむっくり体型にこんな顔立ちですが、生まれも育ちも神戸です。海、山、街がコンパクトにまとまった神戸、街にいてもちょっと歩けば海へ、山へとつながります。生まれ育ったこの神戸にはあちこちにいろんな思い出が詰まっています。

 

HADANA

 

神戸に帰ったらどこよりも先に行くのは子供のころからの親友、隆 志君のお店[grelo]。弟のお墓参りのお花もつくってもらいます。

 

HADANA
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写真はgreloのhpから

 

この素晴らしき親友、隆志君。人をとても大切にする彼のところにはいつも笑いがあり、たくさんの笑顔があつまってきます。とにもかくにも男が惚れる男です。
くっ〜やっぱかっこいいですわ。

 

HADANA

 

そうこうするうちに「たつやくーん!なんかあれ、達也くんと由真ちゃんちゃうかなあと思てん!やっぱり、そうやったわ〜ひさしぶり〜帰ってきてんの!?」すこし先輩のコニたんとうれしいばったり。

 

近況をちょっと報告したり、しばしたのしいおしゃべり、「ほな、またね〜」とコーヒーカップを片手にコニたんは再び神戸の街へ。「俺ももうえ〜歳やろ。足、弱るやろ、せやから自転車乗ってんねん」という自転車姿のコニたんの背中を見送って、僕たちは山の方へ向かいます。このちょっと肩の力が抜けた感じに、いつも人を笑わせるしゃべり、釣りや野球と遊ぶことにも一生懸命なコニたん。僕の「勝手に憧れの大人の男ベストファイブ」のひとり(笑)です。

 

HADANA

 

HANADA

 

HANADA

 

ひさしぶりのこの通り、ちょっと見ない間にオリーブの樹もずいぶん成長していました。

 

HADANA

 

緑の多い神戸に似合ってたオリーブ色の車。

 

HADANA

 

てくてく山の方へと登っていきます。
目指すは 再度山荘(ふたたびさんそう)。

 

HADANA

 

再度山(ふたたびやま)は明治半ばに在留していた外国人にならい、盛んになった「毎日登山」発祥の地。元町から30分も歩けば、緑が気持ち良い山の風景に。

 


 

冬の陽だまりに猫の背中もぽかぽか。

 

HADANA

 

う〜やっぱり川の水は冷たい!

 

HADANA
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神戸の冬の風景を満喫中。

 

HADANA

 

HADANA

 

そしてそして、元町駅からてくてく歩くこと80分ほど(寄り道しながら来たので、真っ直ぐ登れば半分ほどの時間で来られます。)到着したのは、「再度山荘」。自家製炭火焼スペアリブが有名なお店で、ワイン片手にちょっとクリスマス気分も満喫。山の上で食べるスペアリブは格別!テラスの奥ではモクモクと炭火焼の煙が立ち上っています。

 

HADANA

 

アツアツのピザを焼いてもらえる石釜。
HADANA

 

石釜で焼かれた「ビスマルク」という香ばしいピザ。
生ハム、卵黄、トマトソース、モッツァレラ、パルジャミーノのピザです。

 

HADANA

 

デザートには暖炉で冬の醍醐味「焼きマシュマロ」。
あ〜おいしかった!

 

HADANA
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「燈籠茶屋」

 

ばったり出会ったコニたんに
コニたん:「再度山いくんやったら茶屋へも寄るん?」
僕:「茶屋もあるの?僕らスペアリブ食べに行こうと思ってたんやけど。」
コニたん:「そやなあ、スペアリブもおいしいみたいやなあ。茶屋はおにぎりとかあって、なんか達也くんら好きそうやで〜」

 

と気になった「燈籠茶屋」は「再度山荘」のすぐ麓。
扉をがらりと開けてみると、外観からの静けさとは打って変って、毎日登山の常連客と思われるおっちゃんとおばちゃんたちが大きなストーブを囲んで賑わっています。みなさん 手にはおちょこでほろ酔い。そこには昭和の懐かしい雰囲気が溢れていました。

 

コーヒ 200円
トースパン 170円
玉吸 170円
牛乳 180円
お酒     350円
などなど。

 

玉吸・・・「たますう」ってなんですか?という僕に
「ギョクスイっていいますねん。おいしいですよ!」と女将。
そうかあ、ギョクスイって読むんですね。
ヨメに「たますう」ってなんやねん、アホかと言われながら、吸い物に卵が入ったやつでした。

 

営業時間は朝5時から午後2時まで!
大正12年創業。
定休木曜日。
登山客の憩いの場となっています。

 

HADANA

関東煮(かんとだき)

 

さっき、スペアリブをたらふく食べたところですが、これを見て素通りはできません。
卵に厚揚げ、こんにゃくにゴボ天もお願いしますとこれぞ別腹です。

 

HADANA
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となりで楽しそうにやっているおじさんにカメラを向けるとピースサイン。
笑いすぎでブレブレです。
お酒をヨメが振舞うと「おっちゃん酔わせてどうするん、おおきにやで! 」(笑)。

 

さっきの女将がやってきて、「ギョクスイはお口にあいましたか?」とにっこり。
あ〜なんかたのしい、おしゃれなカフェもいいけれど、やっぱり昭和の雰囲気はたまりません。

 

HADANA
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イチ、ニイ、サンシ、ニイ、ニイ、サンシ、そう!体力づくりは登山から!

 

HADANA

 

諏訪山公園の野球グラウンド。
少年野球時代の思い出の場所。
あの頃の夢は間違いなくプロ野球選手!
ぜったいプロ野球選手!

 

 

数十年後、 ただのよっぱらい!?・・・

 

HADANA

 

最後にはやっぱり、隆志の笑顔を見納めてから帰ります。

 

沖縄行きの飛行機に乗るまでのほんの3〜4時間ほどでしたが、故郷っていうのはいいもんですね。もともと大好きな神戸ですが、離れたからか、歳を重ねたせいなのか、いろいろ見えてなかった良さにも気づきます。こうやって行ったり来たりできるのは幸せなことだなあとあらためてかみしめた冬の1日。

 

今日もありがとう!!!

 

さあ、沖縄に戻ってまたがんばりますか!
今年も一年お付き合いいただきありとうございました。
神戸のみなさんも沖縄のみなさんも来年もどうぞよろしくおねがいいたします!!!

 

 

 

 

文・写真 葉棚達也・由真

 

 

 

 

そうそう、仕入れしてきた植物は年末か年明けには並ぶ予定です!@MIX life-style

 

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