『犬との暮らし』

 

10歳になる犬のトトと夫婦2人の暮らしに
熊みたいな子犬がやってきました。
 
hadana
トトと夏の夕方の散歩。ときには一緒に泳ぎます。
 
 
hadana
 
こちらは実家の両親と犬のクロ。川で遊んだ後にタオルで拭いてもらっています。
 
実家で飼っているクロはものすごく水が好きな犬で、少しでも水があると溝にもじゃぶじゃぶ入っていくし、庭に水を撒いていると顔をつっこんでくるし、人の家の池にも飛び込んでいってしまう始末・・(すみませんでした)家族にとってはこんなクロが微笑ましくいつもふわっとあたたかい気持ちにさせてくれます。
 
川で泳いだり、山に登ったり一緒におおいに遊べるのが犬の楽しいところ。家族との想い出にいつもどこかにいるクロは今年で16歳、もうすっかりおじいちゃんです。
 
hadana
 
13歳の時のクロ。今はこんなに活発ではなくなってしまいましたが、ゆっくりゆっくり歩く姿が愛おしい日々です。
 
 
そして両親が(けっこう歳なのでそれなりにいろいろありますが)元気でいてくれるのも、毎日散歩に連れていかなければならないこの大型犬のクロ(毎日1時間は散歩が必要なのです)のお陰でもあると思います。
 
 
hadana
 
いつもの両親の散歩風景、体操中。
 
 
こんな実家のクロの名前をもらった沖縄生まれのクロが我が家にやってきました。
両親と犬の話しをする時には「そっちのクロ」と「こっちのクロ」とややこしいことになりましたが。
そうして10歳になる先住犬のトトと新入りのクロ、2頭の犬との暮らしがはじまりました。
 
hadana
 
 
HADANA家に迎えたばかりの頃のクロ。
脚が大きくて小熊のようでした。
 
hadana
 
 
いたずらざかりのクロ。
抜き足差し足コソコソとゲージにいろいろくわえていきます・・・。
 
目が~(泣)
 
hadana
 
 
どうもこの手の物が好きなようです。
かわいかったヒゲが・・・・・。
 
 
hadana
hadana
hadana
 
被害の数々・・・。
 
 
hadana
 
犯人。
 
そんなこんなでクロとの想いでも少しづつ刻んでいます(笑)。
 
 
 
hadana
 
こちらのすいすいと上手に泳ぐ犬は先住犬のトトです。
 
私たちは海へ行ったり、キャンプに行ったりあっちこっちへ犬と一緒に出かけることが好きなのですが、昨年9月に我家に迎えたこのクロは力もトトの何倍もある大型犬、これはちゃんとしつけをしていないとトンデモナイということで犬の訓練学校へ行きます。
 
hadana
 
一緒に犬も乗れるスタンドアップパドル。
(ウェーブパンクのともこさんに撮ってもらいました。)
 
 
しつけといえば、旅行で行ったドイツやオーストラリアでの犬の行儀の良さや人との暮らし方を目の当たりにしてカルチャーショックを受けました。
ひとことでいうと「なんてのびのびしているのだろう!」でした。
 
ドイツでは空港に超大型犬だろうが関係なく何頭もの犬が家族と一緒に帰ってくる人を出迎えに来ていて驚きました。
 
なによりどの犬も、ものすごく落ち着いているのです。
 
 
hadana
 
空港ではこんな犬がたくさん。
 
 
犬も電車やバスなどの公共の乗り物もOKで、みんな飼い主の足の下でごろりとおとなしくしています。
 
さすがにスーパーマッケットなどの食品を扱っている場所には入れませんが、お店のほとんどが出入り自由。スーパーマーケットの前には犬をつないでおける場所やフックが備え付けられているところもあり至近距離で知らない犬同士がつながれていても素知らぬ顔でトラブルが起きません。多くのレストランやカフェも犬もOK!
 
家族同様とても大事にされている犬ですが、犬は犬として飼われていて擬人化していないとも感じました。だっこされている犬は病気なの?という風です。
 
ドイツの友人によるとドイツでは「犬を飼う=しつけをする」これが当たり前なのでルールさえ守っていれば暮らしの中に犬がとても受け入れてるそうです。
 
しつけを徹底する国だからこそ、こうした文化が成り立つのですね。
 
ドイツでは犬のしつけという面以外でも動物に対してのシステムや法律が整っていて動物をとても大切にしているそうです。
 
 
hadana
 
ドイツの本屋さん
 
 
 
沖縄に来たころ、犬の訓練学校を見つけ訓練中の犬の様子を見せてもらったり、いろいろお話を伺ったりして、いつかはここで訓練を受けたいなと思うこと8年。私たちはずいぶんと遠回りをしてしまいましたがついにクロの訓練がはじまりました。
(ここでは警察犬や災害救助犬などの訓練や家庭犬のしつけ教室が行われています。)
 
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クロは現在7ヶ月で体重30キロを超え、力も元気も有り余っています。
 
 
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hadana
 
ボールを使って遊びながら教えています。
 
 
 
hadana
 
初級クラス。
 
どんなに犬が近くにいても興奮しないように子供のころから慣らせます。
訓練に来ている犬ざっと40頭(こんな環境なかなかないですよね。)
 
 
hadana
 
上級クラスはさすがにビシッとしています。
 
 
hadana
 
 
 
しつけの訓練を受けるのは大きな犬ばかりではありません。
 
 
hadana
 
 
小さな小型犬も飼い主もがんばっています。
 
 
 
hadana
 
お手本を示す訓練士をじっと見つめる犬。集中しています。
 
習性やその犬の性格などから、長年の経験をもとに的確なアドバイスをしてくれる訓練士に「なるほどっ!」と感心しきりです。こんなに犬と学ぶことが楽しいとは!クロにとっては訓練も遊びの延長。目がかがやいています。
 
この学校にはクロの兄弟が6頭いっせいに揃いました。遠くは大東島や与那国島からも。ここはもともとクロが生まれた場所なので、里帰りといったところでしょうか。この兄弟やファミリーが群れをなして無心に遊ぶ姿は本来の犬の姿を見たようで、じーんときてしまいました。
 
そうそう、じーんときてしまうのは最近友人が貸してくれたこの本の影響もありそうです。
hadana
 
100年ほど前に書かれたジャック・ロンドンの『野生の呼び声』
ゴールド・ラッシュの時代の混血犬バックの物語はお気に入りの一冊に。
 
 
 
hadana
 
ひとあばれ中。
 
 
HADANA家、新入りのクロがきて活気づいております。
 
 
 
 
 
文・写真 葉棚達也・葉棚由真 
 
 
http://www.hadana-g.com
http://hadana.ti-da.net