自然が豊かな土地、東北岩手でつくられる
篠竹のかごは長い冬の間の手仕事として
昔から受け継がれる一戸町の伝承工芸。
雪の重さにも耐えられる篠竹は弾力があり、
しなやかなのが特徴です。
江戸時代には籠や笊がつくられているという記録が残る
一戸町の竹細工ですが、さかのぼれば
平安時代に結びつくとも言われています。
緑色をした篠竹でつくった籠や笊は間もなく
黄みをおびた淡い色におちつき、長い年月をかけて使い続ければ
飴色へと変わっていくのだそう。
大、中、小と大きさの揃った買い物かご。
ピクニックにも似合います。
楕円のフォルムがきれいな手提げかご。
大きさの違う3枚組の手付き楕円ざる。
水切れがいいように底が高くなっている
豆腐かごはパンやフルーツ、花を生けても。
サンドイッチやおにぎりを入れたり
裁縫道具や書籍、小物をしまうのに便利な
弁当かご、小文庫かご、文庫かご、美濃かご。
タオルや毛糸玉、マガジンラックに便利なおぼけかご。
お菓子やおにぎりをのせたり、
おしぼりをのせたりと小さなものに便利な
ミニ楕円ざる。
太さや厚みを丁寧に整えて編みこむため
とてもきれいで丈夫な仕上がりの篠竹のかごは
だからこそ長く使え、その変化も楽しめます。
いつもかごを作っていただいている代表の方は
「篠竹のかごはただ買って、
そのまま置いておくなんて絶対だめ。
とにかく使って、長いこと使わないと
道具がかわいそうだし、
いつまで経っても飴色にはならないよ。」
と。
作り手の方々も次第に減っていき、
今は竹細工の伝承をどうしていくかが
大きな課題になっているのだそうです。
これからの季節にもとてもよく似合う篠竹のかごも
[そ]にやってきたのは待ちに待っての一年ぶりとなりました。
丁寧につくられた一戸町のかごを長く大切に
使っていただけると僕もうれしく思います。
写真・文 タナベユウヘイ(雑貨屋[そ]店主)
雑貨屋[そ]sso
住所: 沖縄県宜野湾市大謝名1-24-18
TEL:098-898-4689
OPEN: 12:30-19:30 (CLOSE/Wed & Thu)[臨休あり]
HP:http://sso-design.jp/zakka.html
ブログ:http://sso.ti-da.net