蕎麦猪口のような形の器。
これが私の器に心をもっていかれた始まり。
一つあれば活用の幅が広がる。
例えばヨーグルトや果物用に。
朝はほぼ毎日果物を頂きます。
手に収まりのいい器は忙しい朝にもってこい。
サラダ用に。
スプーンでザクザク食べるサラダカップ。
きゅうりやパプリカ、トマト等、すくいやすい大きさに切って好きな野菜やお豆を頂く。
ドレッシングもお好みな簡単サラダ。
この日はお豆腐入り。
アイスクリーム用に。
バニラアイスにカルーアをかけるだけ。
さあ美味しいデサート時間が始まります。
友人曰くカルピスのオレンジ味をかけてもおいしいとのこと。是非やってみたい。
飲み物用に。
暖かいお茶。きりっと冷えたお酒。
オンとオフが切り替わるふっと力が抜けて軽くなる時間。
どちらの場合にもしっくりおさまりますよ。
この日は母のつけた梅酒を頂く。果肉をつぶして濁しても美味しい。
言い出せば用途はもっとたくさんあって、
使えば使うほどこのタイプの器が好きになった。
そんな一つに出会ってはから暮らしに関わるものやことがぐんと身近に、
それまで「暮らしを意識する」という脳裏で勝手に別枠にしていた事が
私の内にストンとおちてきた。
きっかけは、一つの器。言うなればたかがカップである。
幾度となく手にとって、ひいてみて、ぐるっと回って姿を確認して。
どんな善し悪しがあるのか想像する。
そして想定以上のことも期待する。
この先出会うものやこと、いつも同じ気持ちで向き合える自分でいられるように。
たくさんの内なる思いと、少しだけ襟をただすことも忘れずに。
もらたしてくれる時間に敬意を払いつつ、でも臆せず使い続けよう。
おそらくこれが私にとって肝心な事なのだ、と思う。
写真・文 占部 由佳理(tous les jours店主)
tous les jours(トレジュール)
那覇市首里儀保町2-19
098-882-3850
open:水~土
12:00-18:00
(変更あり。毎月の営業日をブログでお知らせしております。)
blog:http://touslesjours.ti-da.net
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カップ一つあれば。
2012.07.20