CALENDスタッフの石黒です。
前回の「ニンジンしりしり」レシピを機に、しりしり器を買いました。
その名も「蜂の巣」。直接的なネーミングですね。ピーラーには出せない、しりしり具合が嬉しいこの頃です。
さて、引き続きうちなーレシピを覚えよう企画。第2弾はアーサー汁です。
材料は、アーサー(あおさ)、カツオブシ、島豆腐、塩、水のみ。
まず、アーサーを水に戻します。
アーサーが戻るのを待つ間に、カツオブシを削っていきます。
この作業が、今回唯一の山場といっても。
「お中元の鰹節を今日は使おうね。いつもは花鰹を買ってきたもので作るんだけど、今日は頂きものがあるから。削ってみよう(笑)。やっぱり削りたては風味が違う。美味しいから。こうやって削るそばから、周りの子供たちがつまんで食べよるよ(笑)。いつまで経っても終わらないわけ」
想像すると微笑ましい光景です。このカツオブシ削り器(?)、私は初めて見ました。同じCALENDスタッフの金城も、「おうちに1個はあったはずー」と言うので一家に一台が普通なのでしょうか。自らの手で削ったものは確かに香りが強い気がします。ところが…ふわふわっと上手く削れなかったようで。
「あ、やばい~!完全に失敗だ! 削り器がマイ削り器でないから~」と、削り器のせいにしてました。
島豆腐を、”とにかく細かく”切ります。細かすぎてグチャグチャにならないのかという心配は杞憂らしく…
「島豆腐は硬さがあるから大丈夫よ。アーサは味が優しいから、豆腐が大きいと負けちゃうから小さくするの」
沸騰した湯に、少しだけ水を差します。その後、削っておいたカツオを投入。しばらくしたら火を止めて、荒すぎる削り節が沈むのを待ちます。ここで、良いダシが出る…はずなんですが、今日は削る段階で失敗したので、あまりダシは出ていない様子。
漉します。(※ダシの色が確認しづらいので、鍋を変えました)
島豆腐を投入。
アーサーを投入。
味を見て、薄いようなら塩を少々足します。吉田はもちろんぬちまーすを使います。
もう完成してしまいました。なるほど、これは簡単です。
「アーサー汁は簡単よ。お味噌汁作ろうと思ったら、もっとたくさん野菜切って入れてしなきゃいけない。
でもアーサー汁は、カツオを削るだけ削ったら、もうほぼ終わったも同然だね」
箸要らずで、すいすい飲めます。アーサーと島豆腐のほのかな塩加減が、味が濃いめの主菜との相性も良さそう。そして、この優しい味わいに似合わず、アーサーは食物繊維やカルシウム、なかなか摂れないビタミンB12も豊富なのが嬉しいところ。次回は、花鰹を使って作ってもらおうと思います。
文 石黒 万祐子(編集部)