「ターンムパイ」@ミセスマーコの手作りパイの店


 
「私にとってターンムはまさに沖縄の味。
最初にここのパイを食べたのは、人から頂いて。
すごくおいしくて感動したから、
それ以来、自分もお土産として買うようになったよ。
 
これで1200円ってお得じゃない?
4人家族でも2〜3日は食べられそう」
 

 
「このお店は老舗だはず、昔からあって中部では有名みたい。
レストランもやってて、アメリカ風なステーキとかも食べられるんだけど、
ケーキやパイの販売もしてるわけ。」
 

 
「パイ生地がさくさくほろほろだから、ゆっくり切らないと。
パイの中身だけじゃなくて、この生地もとっても美味しいんだよね〜」
 


 
「ほら、パイ生地が繊細な感じでしょ。
しかも外側はかりっとしてて、そこもすごく好み。
中のターンムがこれまたトロっとしててね、
ターンムそのものの味がするところも好きなんだ。
パイなんだけど甘すぎなくて、お正月の味っていうか・・・
そうそう、沖縄は正月にドゥルワカシー食べるさ?
あのターンムのほんのり甘い味そのまんまなところがいい。
アメリカのパイって日本人には甘すぎたりするけどね、
ここのパイは甘さがちょうど良い。
 
他にもチェリーパイ、チーズパイ、ティラミス…色々あるけど
私はこれが一番すき〜」
 

 
「内地のお友達にあげたこともあるんだけど、
すごくおいしいって喜んでくれてた。
ターンムって内地ではそんなメジャーじゃないんでしょ?
だから、この味も珍しいんだはずね。
沖縄土産としてもすごくお勧め。

ターンムパイってさ、包み焼きタイプで個包装されてるのはよく見るさ?
でもホールタイプってあんまり見なくない?
家族がいるおうちに持っていくには最適だよね。
あと、内地から嫁いできた人とかも、
帰省するとき持って帰ったらすごく良いと思う。
ターンムって年齢層問わずみんな好きじゃない?
家族みんなで食べられるし、お茶にも合う。
パイだから、飛行機に乗せても安心だしね」
 

 
沖縄の名産品といわれて、
すぐにターンム(=田芋)を思い浮かべる旅行者は多くないだろう。
しかし、県民にとっては今も昔もソウルフードの一つ。
正月や盆といった行事のたびに作られる重箱料理には必ず登場するし、
沖縄スイーツ的な加工品も数えきれないほど。
 
しかし、田芋という響きが地味なのか、
マンゴーやパイナップル、さとうきびや紅芋ほど、
脚光を浴びてないようなのは気のせい?
 
沖縄に来たら誰でもいい、うちなんちゅをつかまえてきいてみて。
「ターンムって、おいしい?」
きっと皆、イチオシのターンム料理を教えてくれる。
ドゥルワカシー、リンガク、ドゥル天、
トゥンジージューシー、唐揚げ、そして、ターンムパイ。
 
うちなんちゅの生活に密接に関わり、
そして絶大なる人気を誇るターンムを使ったスイーツ。
持ち帰れば、沖縄の家族団らんを本土でも味わえる。
 

写真・文 中井 雅代

 
ミセスマーコの手作りパイの店
アメリ感☆アメリ館(アメリカン・アメリカン)

北谷町美浜3-6-6
open 10時~23時
close なし
098-936-0333