2013 10月

 

ホテルでは味わえない、オキナワ・ステイをご提供する “ココ・キャッスル・ステイ”は、いよいよ開業にあたり初のオープンハウスを開催致します。
従来タイプウィークリーマンションとは、全く違いますよー!
味気ない最低限なタイプや、ホテルの部屋に狭苦しいキッチン?
ノーノー、全然違います!
北欧モダンな夢いっぱいのインテリアに、ご家族向けの配慮も十分!
ぜひ、この快適なステイを実感して頂きたいと思います。
当日は、簡単な軽食とお飲物をご用意させていただきますので、お気軽にお出向き下さいませ。

 

なお、ご来場時間を前もってご連絡をいただけるとスムーズかと存じます。

 

開催日:10月22日(火) 
時間:16:00~ 22:00
場所:浦添市前田1129グランヒル経塚シティー#602 

 

http://cococastle.ti-da.net

 

 

2013 10月

台風のため、延期となりました。

 

『実』があって、
『身』体によくて、
『美』しい。
実身美のレシピを、調味料や健康知識などについて学びながら進行します。

 

◆献立
南瓜と海老のグラタン(乳製品不使用)
白野菜の乾燥予防スープ
ローフードきんぴら
(玄米ごはんとサラダもお召し上がりいただけます)

 

開催日:10月24日(木)
時間:18時~20時半
場所:てぃるる(沖縄県男女共同参画センター)3F生活実習室
参加費:3500円
持ち物:三角巾、エプロン、筆記用具、タッパー(食べきれないとき用)
申し込み:実身美那覇店098-868-8726まで
お申し込みの際、お子様のお名前と年齢もお伝えください。
定員:16名 (人数が少ない場合は中止となります)

 

http://sangmi.ti-da.net/

 

2013 10月


萩尾望都・著 幻戯書房 ¥1,800(税別)/OMAR BOOKS

 

もともと「人」に興味がある。子ども、大人、老人、一般人、有名人、外国人。
どんな人でもよくて、この人は日々どんなことを考えて過ごしているのだろう、と想像するのが癖のようになっている。
現実に出会う人では物足りなくて、それでエッセイ(随筆)を読むようになった。
エッセイ集を出すのは著名人に限られるので、その道を究めた人の日々はさぞ刺激的なんだろうと期待して読むと、案外「普通」だったりする。
そしてそれをつまらないと思うかといえばそうでもなく、逆に安心する。
あんなすごい人でも、同じ人なんだ、と思えて。

 

今回ご紹介するのは漫画家・萩尾望都さんの『一瞬と永遠と』というエッセイ集。
萩尾さんといえば、「ポーの一族」、「トーマの心臓」、「イグアナの娘」、「11人いる!」などの作品で知られ、手塚治虫文化賞などの多くの漫画賞を受賞し、その世界では知らぬ人がいないほどの漫画家。
他分野でも萩尾さんの作品から影響を受けたと公言する人も多い。その彼女の日常はいかに。

 

 
長年に渡って、雑誌などに寄稿した文章を一冊にまとめたこの本。読み始めてすぐ、「ああ、漫画家も普通の人なんだ」という感慨を覚えた。
理解のない両親との葛藤、子どもの頃の記憶、読んだ本の感想、生活の中でふと疑問に思ったことなどが、何のてらいもなく自由に綴られていたからだ。
でも、寺山修司や中島らもなどの名がさりげなく登場するあたりはさすが。

 

漫画家といえども、もちろん人間である以上、日々の雑事をこなさないといけない。
分かり合えない親とも対話しないといけないし、郵便局にも行かないといけないし、洗濯機もまわさないといけない。そんな中、いろいろと考える。妄想する。
一般の人がこれ以上は考えない、というさらにその先までえんえんと考え続けた結果、上にあげた傑作と呼ばれる作品が生まれる。異世界が生まれるのは現実があってこそ。
その秘訣を垣間見ることが出来るのがエッセイを読む楽しみ。

 

これを読んだあとでまた漫画を読み返してみるのもいいかもしれない。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp

 

2013 10月

 

pokke104池城由紀乃さんによるワークショップを開催します。
石垣の民話『人魚伝説』のお話をみんなで挿絵を作り大きな紙芝居をつくります。
どなたでも随時参加できます。(幼稚園生以下は保護者同伴でご参加下さい。)

 

開催日:平成25年10月26日(土) 
時間:午前11時~午後4時 
場所:沖縄県立図書館3F視聴覚室

 

http://www.library.pref.okinawa.jp/ 

 

2013 10月

 

『GLOBAL JAPAN CHALLENGE沖縄審査会場決定!!』

 

現在、エントリー受付中のGLOBAL JAPAN CHALLENGEが10月27日(日)沖縄会場の追加を発表!!
「GLOBAL JAPAN CHALLENGE」とは、音楽やダンスなどのパフォーマンスの“実力”はもちろん、あらゆる面での“人間力”、日本を代表する“国際力”を備えた次の時代を担うアーティスト育成プロジェクトです。合格者はニューヨークでの留学を通じて様々なことを学び、成長し、世界を舞台に活躍できるメイドインジャパンの最強アーティストを育成するプロジェクトへ参加。
留学先のニューヨークは、最新のエンタテインメントをつねに世界へ向けて発信し続ける都市で世界中から多く人が集まる場所です。
そういう環境でいろんな刺激を受け、いろんなことを学んで、日本を代表して世界で活躍できる人間として成長してほしいと考えています。

 

応募対象は小学4年生から中学3年生の男性。ボーカルとダンス2部門で募集。
オーディション会場や時間などの詳細はエントリーした方へオーディション事務局よりメールでお伝えします!
夢を叶えるチャンス!今すぐエントリーしよう!!

 

またオーディションに先駆けEXPG沖縄校にて『GLOBAL JAPAN CHALLENGE説明会』の開催も決定!すでにエントリーされた方はもちろん、これからエントリーをされる方、またご興味がある方など、全ての方を対象に説明会を行います。(ご本人や保護者の方、どなたでもご参加いただけます。)
説明会ではオーディション開催に至った経緯やニューヨークでの生活など、プロジェクトスタッフがGLOBAL JAPAN CHALLENGEの概要をご説明いたします。
当日はご質問も受け付けておりますのでお気軽にご参加ください!

 

オーディション日:10/27    
説明会:10/14 19:30-20:30
オーディション会場:エントリー者へメール   
説明会会場:沖縄県那覇市旭町1-9 カフーナ旭橋B街区ビル2F

 

公式HP http://vba4.jp/

 

2013 10月

Day1
沖縄 スナップ
トップス 浦添の手作り市にて購入
スカート agnès b.
靴 CARNET(カルネ)
帽子 testa

 

沖縄 スナップ

 

沖縄 スナップ
アシタバのバッグ バリで購入したもの

 

 

Day2
沖縄 スナップ
トップス MARGARET HOWELL
デニム Levi’s501
サンダル BIRKENSTOCK
帽子 無印良品

 

 

Day3
沖縄 スナップ
トップス MARGARET HOWELL
パンツ GAP
靴 CARNET(カルネ)
バッグ IL BISONTE (イル ビゾンテ)

 

 

Day4
沖縄 スナップ
トップス ZARA
カーデ Theory(セオリー)
スカート agnès b.
靴 CARNET(カルネ)

 

 

Day5
沖縄 スナップ
ワンピ marimekko 
デニム Levi’s501

 

沖縄 スナップ
リュック AIGLE

 

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「好きな服のテイストはずっと変わらない。多分、小学生の頃から!
基本的には無地で単色のアイテムが好き。
ボーダー以外の柄ものはあんまり得意じゃなくて…。
今日着た柄ものアイテムはどれも、相当気に入って購入したもの。
あんまりゴテゴテしてないのが好きみたい。花がらも大柄なのは好きじゃないし」

 

身体のラインをすっきりと見せる着こなしが上手な彼女は、サイズ感にもこだわっている。

 

「ダボダボの服装は苦手かな。ある程度フィット感がほしいから、路線でいうとコンサバ系が好きかも。
カジュアルなラインが似合う人もいるけれど、私には似合わない気がして…。

 

あと、毎日のように自転車に乗るので、パンツを選ぶときはそこを意識します。
フルレングスでストレートだと自転車のチェーンで汚れちゃうから、7~8分丈のクロップドパンツが多いですね。
スカートで自転車乗ることも多いよ。意外と大丈夫なの、タイトなデザインでなければ。
もともと膝丈くらいで裾が広がるデザインが好きだから、そのまま乗っちゃってます」

 

服選びの一番のポイントを訊くと、「生地!」と即答。

 

「基本的にコットンが好き。コットンシルクもいいね。
ニットだったら断然ハイゲージ。ざっくり系じゃなく、JOHN SMEDLEY(ジョン スメドレー) みたいに編み目が繊細なニットが好み。

 

生地にこだわる理由はね、肌触りだけじゃなく見た目にも影響するから。
同じ光沢でも、ポリエステルが入ってると表面がテカテカしてちゃちい感じになりがちだけど、シルクだと『トゥルン!』っていう艶感があるでしょ? そういうところにこだわっちゃう」

 

紺色アイテムが好きだという彼女に理由を尋ねると、「うーん…」としばらく考え込んだあと、「わかった!」と膝を打った。

 

「私の好きな究極のファッションって、制服なんだよね。
正統派な感じと、個性を隠す堅い感じが好みなの。紺色って制服の象徴な気がする。
だから、手に取る服には大抵、ちょっと制服っぽい要素が含まれてるんだよね。
はー、わかってスッキリ!(笑)」

 

写真・文 中井 雅代

 

2013 10月

 

開催日:10月20日(日)
場所:Buona Onda店内
参加費:1人2000円
(材料費、ドリンク、ジャーダンのスコーン付き)

 

先着7名様の募集です。
※お子様連れの方は、各自対応でお願いします。
駐車場は店前に5台可能です。他2台は目の前の農道可。
お友達同士の方がいらっしゃいましたら、相乗りご協力お願いします。

 

参加希望の方はお電話にてお願いします。
※カレンド沖縄を見たと言って頂けるとスムーズです。

 

ヘアー&エステ Buona Onda
豊見城市上田315-4
TEL:098-856-1414

 

HP:http://www.buona-onda.jp
Blog:http://buonaonda.ti-da.net
FB:https://www.facebook.com/pages/Buona-Onda/541754735886838

 

2013 10月

 

この度、御施主様の御厚意により住宅完成見学会を開催する 運びとなりました。
2つの建物が横並びに建ち、まるで“双子”の様な外観。
どちらも個性的で、それぞれの“思い”や“生活”が詰まった
光と影が織り成す空間を御体感頂ければと思います。
2棟同時に開催を予定しております。

 

今回は予約制の見学会となっておりますので、
御電話かメールにて御連絡下さい。

 

開催日:2013/10/19(土)~10/20(日) 
時間:AM10:00~PM6:00
場所に関しましてはご予約頂いた方にのみご連絡させて頂きます。
HP:http://www.ki-kensetsu.jp/news/
facebook:https://www.facebook.com/events/531681130248555/

 

 

 

2013 10月

新生

 

日時:2013年10月14日(月、祝)
会場:浦添市てだこホール 大ホール
開演:17 : 00開演 16:30開場(予定)
主催:緑間玲貴バレエオフィス/緑間バレエスタジオ
チケット:1,900円
問い合わせ:098-853-7771(緑間バレエスタジオ)
http://midorima-ballet.com

 

出演:
緑間 玲貴、前田 奈美甫、渡久地舞子、渡久地円香、
渡久地真理子、青木 淳一、 山崎 大、吉田 旭、
緑間バレエスタジオ会員

 

19世紀の伝説のバレリーナ4人の競演を描いた
バレエ作品「パ・ド・カトル」を緑間 玲貴が演出・時代考査に挑戦。

 

南條喜久子バレエ研究所から現役バレリーナ
渡久地舞子、渡久地円香、渡久地真理子の3人が
前田 奈美甫と競演致します。
他では絶対に観る事が出来ない、至極のバレエ演出は県内バレエ歴史に華を刻みます。

 

また「眠れる森の美女」第1幕と第3幕「オーロラの結婚式」を上演。
緑間バレエスタジオ総勢で出演し
オーロラ姫を前田 奈美甫、デジレ王子を緑間 玲貴が演じます。

 

関連記事:バレエアーティスト 緑間玲貴(みどりま りょうき)
踊りとは祈り。地球上で人間にしかできないことを、踊りを通して伝える。

 

緑間玲貴
HP http://ryoki-midorima.com
ブログ http://blog.ryoki-midorima.com
facebook https://www.facebook.com/Ryoki.Midorima

 

2013 10月

 

涼しく、過ごしやすい季節になってきました。
秋から春にかけて、結婚式をお控えのおふたりも多いのではないでしょうか?

 

店内には、今までに作成したブーケやヘアード、 会場装花などの写真を展示しています。
お召しになるドレスやご希望のイメージ、ご予算に合わせて、ブライダルフラワーのご提案をさせていただきますので、
お気軽に当店フローリストまでご相談ください。

 

期間中、ご注文金額に応じてうれしい特典も ありますので結婚式をご予定のお客様はぜひこの機会に!!

 

また秋に季節感を感じていただける、ドライフラワーの花束やアレンジメント、 リースも取り揃えております。
お部屋も秋色に模様替えしてみませんか?

 

期間:2013年10月1日(火)~ 10月31日(木)  
場所:ディ・ファルベ
浦添市港川 2-21-2 定休日:月曜 
営業時間:10:00~19:00(日曜・祝祭日は18:00迄)
お 問 合 せ:098-875-8171 
場所:フルール 
那覇市安謝1丁目10-26 #101 定休日:なし 
営業時間:10:00~19:00
お 問 合 せ:098-860-8787 5

 

H P :http://d-farbe.com/

 

2013 10月

 

in the colors

 

いろのなかに

 

うきたついろ、
きになるいろ、
ほのかないろ、
かんじるいろ、
おちつくいろ、
たのしいいろ、
かすかないろ、
やくだついろ、

 

いろのみせかた、かんじかた いろいろ。

 

《 片瀬 和宏 経歴 》

 

1979 静岡県生まれ
沖縄県立芸術大学大学院修了
愛知県瀬戸市にて長江重和工房にて助手を務める。
2008 独立
陶・よかりよ では3度目の展となります。
石膏型泥奬鋳込みの技法(ジョンリ・シリーズ)と、学生時代から続けている手捻り(アルメイダ・シリーズ)と、二面性を持つ制作方法の両面から現在(いま)の時代の空気感を捉える気鋭の作家です。ジョンリ・シリーズでは、一見地味目に映る作風でありますが使用を続けて行くと、カラフルに変化して行くという不思議な経年変化が隠されております。
彼の持つ「色」に対する想いに、より一層踏み込んで貰おうと今回のタイトルになりました。一体、どの様なアプローチで表現してくるのでしょうか?

 

期間:2013年10月18日(金)~27日(日)
時間:10:00~19:00 
会期中無休 / 入場無料
会場:陶・よかりよ 那覇市壺屋1-4-4
電話 098-867-6576
http://www1.ocn.ne.jp/~yokariyo/

 

 

2013 10月

 

いつもは、県内の泡盛ファンに大人気のポールロリマー氏の個展を催しますが、今回初めての企画展(ロリマー家族でも初めての企画展)石垣在住のキャサリン ロリマー嬢の絵付け作品との父娘コラボ展を開催しますよ~!!
ちなみに、ロリマーパパさんは、佐敷のシュガーホールの後ろにある工房での作品。
ロリマー パパさんは、穴窯での焼き締め作品。
カラフルなキャサリン嬢の作風とパパさんの渋い焼き締め作風とのコラボ展ですよ~!!

 

開催日:11月8日(金)~12月31日(火)
時間:11時~17時 火曜日定休日
場所:ニシムイ西森美術内アートギャラリー
(八重瀬町字東風平1013-9)
℡098-987-0915
HP http://www.nisimuibijutu.com/

 

 

2013 10月

キンジョウケンチクスタジオ

 

N 邸のリビングに入ると、目の前には思わず深呼吸したくなるような光景が広がる。
向かって左手には家の裏に生い茂る木々を、右手には広々とした庭を一望でき、なんとも清々しい。
緑に囲まれたリビングにいると、道路沿いという立地を忘れてしまう。

 

「我が家の庭では、よく鳥がさえずっているんですよ。
家の裏に森があるのですが、庭もその森の一部になっているような感じ。
とても気持ちがいいんです」
と、家主は微笑む。

 

その言葉を受け、建築家のキンジョウマサヒトさんは次のように語った。

 

「完成直後が一番美しいのではなく、10年、20年と年数を重ねるごとに魅力の増す家を目指しました。
庭に植えた木々が成長すれば、裏手にある森の風景と家がさらに馴染んでくるんです。その時により風景に調和するよう、外壁には木々の中に見える影の色、黒を使いました。
また、裏手の山や近隣にある木々と同じ在来種を植えることで、木々の成長とともに周辺の植物と同じ生態系を織りなす森の一部となっていけばと考えました」

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

南側に設けた広いバルコニーに出ると、軒(のき)の幅が均一でないことに気づく。

 

「森林の中にいるような開放感を出すため、北側・南側ともに開口部は広くとりました。
しかし真夏の強すぎる西日は避けたいので、西側の軒を深くしてあるんです。
逆に東側は、冬の時期にも朝の光がしっかりと入るよう浅くしました。
またわずかに傾斜させることで、雨水が屋根に溜まらず、うまく捌けるようにしてあります。

 

沖縄では、年間通して穏やかな光が入る方角は北なんです。ですから北側には森を見渡す大開口を設け、景色との一体感を楽しめるように設計しました」

 

自然に囲まれて生活したいという家主の要望に応えるため、緑豊かな周辺環境を生かした家づくりがなされているのだ。

 

キンジョウケンチクスタジオ
突き当りに配した坪庭からの光が、廊下を明るく照らす。

 

キンジョウケンチクスタジオ
家族が鉢合わせても問題なしの広々とした洗面所。「朝の忙しい時間帯に洗面所が混み合うのが悩みでした。今では誰かが顔を洗っている最中も、隣で悠々とお化粧が出来ます」と、奥様。

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

暗くなりがちな廊下には、突き当りの坪庭から明るい光が差し込み、洗面所とバスルームの大きな窓からも緑が眺められる。
坪庭の面積自体はそれほど大きいわけではないが、開放感や明るさなど、得られる効果は絶大だ。

 

「どこにいても外の光を感じられる家がいいなと思ったんです。
特に水場は圧迫感が出やすく、湿気もこもりがちなスペース。
そこに大きな窓をつけることで、光だけでなく風も入るようにしました」

 

キンジョウさんのこだわりは、屋内にとどまらない。
「是非外からも見ていただきたいんです」と言って、家の前の道路まで案内してくれた。

 

キンジョウケンチクスタジオ
植栽前

 

キンジョウケンチクスタジオ
植栽後

 

一般的には、庭の面積をできるだけ広くするため、柵は歩道ぎりぎりに設置する。
しかし N 邸では、歩道側に三角形の芝生スペースをいくつも余した状態で柵を立てているのだ。

 

「ここは植栽スペースなんです。
家の周りに生えている木々から種類を選んで植えることで、家と周辺との境目が曖昧になります。そうすると、庭が狭くなるどころか逆に広がりを感じられるようになるんですよ。

 

また、道路に面して木を植えれば、街路樹の役目も果たします。
美しい景観を守ることに繋がるため、家主だけでなく街の人々にとっても嬉しい。一石二鳥なんですよ。

 

近年、手入れに予算がかかるという理由から、地域の自治体が管理する街路樹が減ってきているんですよ。
N 邸のように自宅の外側に木々を植える家が増えていけば、緑豊かな街づくりに繋がります」

 

一個人の家ではあるが、街の中の一軒でもある。
個人の要望や想いだけでなく、そのことをしっかり意識して家づくりを進める施主や建築士はどれくらいいるだろう?
周辺地域に配慮することは結局、個人にとってもプラスに働くのだ。

 

道路から N 邸を眺めると、そのことがよくわかる。

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

白壁に黒色の屋根、庭に面する大きな窓、広々としたウッドデッキなど、ややもすると外から見た時に強烈なインパクトを与えそうな建物なのに、まわりの風景に心地よく馴染んでいる。

 

「柵の外に植樹した木々が成長していくと、さらに一体感が増すはずですよ」

 

「年数を重ねるごとに魅力の増す家を目指す」「建物が一番素敵な状態は常に一年先にある」という言葉通り、キンジョウさんは数年、数十年先を見越して設計しているのだ。

 

そんなキンジョウさんが家づくりで常に心がけていることは「受け入れること」だと言う。

 

「意向や好み、生活スタイルなど施主様から詳しくヒアリングした内容を、客観的に捉えて形にする手助けをするのが建築士の仕事。
ですから、僕のやりたいことを全面に押し出すのではなく、住む人々が満足することが最重要課題なんです。生活する上で危険がない限り、施主様の意向を否定することはありません。

 

ただ、施主様が細かな要望や理想をお持ちであっても、家の全体像は見えていないということも。そういう時は、ともに理想の家を模索していくんです」

 

キンジョウさんのその姿勢が、家族みな大満足の家となって実を結ぶのだ。
次に訪れた Y 邸も、キンジョウさんが設計依頼を受けた時点では、施主の望む家のアウトラインが不明確な状態だった。

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

「 Y 邸は、いずれ仏壇を置くことになる和室の方角以外、間取りについて何も決まっていない状態からスタートしました。
けれど、細部についての奥様のイメージはとてもはっきりしていたんですね。
『壁に取り付けるスイッチはこの形が好き』と『キッチンにはオレンジ色の光の電球を吊るしたい』など、どれもあまりに小さな要望なので、始めはどんな家を思い描いているのかさっぱりわからなくて(笑)。

 

でも、『好きなものに囲まれて生活がしたい』という奥様のお話を伺っていると、全体的なイメージは外人住宅のような感じじゃないかなぁと思ったんです。
そこで、細部には奥様の要望をしっかりと反映しつつ、全体的には新築だけれどリノベーションしたような雰囲気の家をご提案しました」

 

全体像が見えると、家づくりは順調に進み始めたという。

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

「フローリングには杉板を使用しました。
杉は、表面に塗装を施すとアンティークっぽい味わいに仕上がるのですが、温かみのある空間という奥様のイメージに沿うよう、あえて塗装はせずそのまま使うことを提案しました。

 

奥様からは『ざらざらとした質感の壁にしたい』というご要望もあったのですが、家族の意見が一致せず再度話し合うことに。
最終的には全員の意見を尊重し、玄関の壁やキッチンの一部にブロック壁を取り入れるという案に落ち着きました」

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

完成した Y 邸の扉を開けると、そこに新築のよそよそしさはない。
すでに長年住み続けているような親密な空気に満ち、初めて訪れた私を温かく迎え入れてくれた。

 

「新築だけれど、リノベーション住宅のように味のある家をつくる。
自ら提案したことではありますが、僕にとっては新たな試みだったんです。
施主の想いを『受け入れる』だけでなく、自分自身が挑戦すべき課題も組み込むようにしているんです。
N 邸では、『景色に馴染む家』という点が新たな挑戦でした。
また別のお宅では、子ども中心の生活スタイルを実現すべく、『公園のように遊べる空間』の設計にチャレンジしました。
これまでの経験をただなぞるのではなく、施主様の様々なニーズに対応できるよう、常に前進していきたいという思いからです」

 

建築士として飛躍し続けるキンジョウさんだが、以前はパイロットになりたかったのだと話してくれた。

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

キンジョウケンチクスタジオ
「家族全員大満足の家になりました」と、奥様。「最初は『白熱灯のオレンジ色が落ち着かない』と言っていた義父も、最近では『この電気の色は慣れるとなかなか良いもんだね〜。家庭のぬくもりを感じるさ〜』と、これまで以上によく遊びに来てくれるように(笑)」

 

「パイロットになりたかった理由? モテたかったからです(笑)。だって、誰が見てもかっこいいじゃないですか。
夢実現のために必要なステップとして、まずは4年制大学に入学しました。
卒業することが目的だったので学部学科にこだわりはなく、たまたま受かったのが、建築の学べる学部だったんです。

 

でも、卒業を間近に控えた頃になって、身体的な理由でパイロットにはなれないことがわかって…」

 

夢を諦めざるを得なくなったキンジョウさんの頭に、これまで学んできた建築の知識を生かすという選択肢が浮かんだ。

 

「しかし、建築士を夢見て4年間懸命に学んできた同級生たちと違い、僕はまじめに授業を受けてきたわけではなかったので、引け目を感じて。
そこで、まずは優れた建築物を自分の目で見てみようと、ヨーロッパへ向かったんです。
ガウディやル・コルビジェ、安藤忠雄など、世界的な建築家の作品を目の当たりにし、強烈な刺激を受けました。
今、建築士としての僕がいるのは、その時の経験が糧になっていると言えるかもしれません。

 

それと、大学在学中に父と一緒に家を建てた経験が大きいですね。
当時は建築を職業にするつもりはなかったので、ただのバイト感覚でしたが、振り返ってみるとかなり大きな影響を受けたように思います。
朝から晩まで、父と一緒に型枠・鉄筋・コンクリート打設など、職人がやることをひと通りすべて行いました。
偉そうにあーだこーだ指導していた父も素人、私ももちろん素人。
本当に建つのか? と半信半疑でしたが、最終的には100坪もの家が完成したんです(笑)」

 

帰国後、東京や沖縄の様々な設計事務所で経験を積み、2008年に独立を果たした。

 

キンジョウケンチクスタジオ
「子どもが遊べる家」をテーマに設計した家。奥の壁には、ボルダリング用のホールドを取り付けた。

 

キンジョウケンチクスタジオ
子どもが駆け回る広い庭では、バーベキューも楽しめる。

 

キンジョウケンチクスタジオ

 

キンジョウさんの手がけた家々を見て回るうち、ある事に気がついた。
どの家にも、一目で分かるような「キンジョウさんらしさ」がないのだ。
同じ人物が設計した家だと言われなければ気づかないほど、一貫性がない。

 

それもそのはず。
キンジョウさんが手がけた家にあるのはキンジョウさんの個性ではなく、暮らす人々それぞれの「らしさ」だからだ。

 

その「らしさ」を最大限まで引き出す力も、キンジョウさんは備えている。
物腰が柔らかくてジョークが得意、にこやかな表情が魅力的なキンジョウさんの周りには、いつも笑顔が溢れている。
親しみやすい性格から、施主も心を開きやすいのだろう。

 

そんなキンジョウさんが、いつも忘れないようにしている両親からの言葉があるのだと教えてくれた。

 

「幼い頃から口酸っぱく言われ続けてきたんです。
『あんたは世渡り上手すぎるところがある。何をやってもうまくいくと思い込んで生きていくと、そのうち人が離れていくから気をつけなさい』と。

 

設計においてもっとも大切にすべきことの一つは人間関係だと思っています。
手がけるのは建築物ですが、そこには必ず人と人との繋がりがありますから。

 

ここ5年間は人間関係を築くことを最重要課題としていましたが、向こう5年間は『沖縄発信 → 世界着信』できる建物を建てたいと思っています。
その建物は住宅かもしれないし、公共建築物のような大きな建物かもしれない。
私自身もよくわかりませんが、そういう建物を建てる使命があるように感じるんです」

 

写真・文 中井雅代

 

キンジョウケンチクスタジオ
FAX 098-963-5118
info@kj-studio.jp
HP http://www.kj-studio.jp
ブログ http://kj-studio.jugem.jp