クッキングスタジオ・フィールブリーズもっと素敵にもっと楽しくお料理を!




フィールブリーズ・・・爽やかな風が吹く居心地のいい空間

閑静な住宅地の中にある一軒家、初めてこの場に立った時、窓辺の風に緑の森の香りを感じ、「ここだ!」と直感的に心に響くものを感じたそう。
衣・食・住 のバランスを大切に、料理にも器にもおしゃれ心を失わず、日々の丁寧な暮らしを自分らしく表現していきたいという想いから、aiko先生の フィール・ブリ-ズはスタートした。
静かな教室で、木々のそよぐ風の音を感じながら、ゆったり・ゆっくり・しっかりと、五感に響く料理を楽しんでいる。


おうちでの料理教室。ごく一般的な広さのキッチンだが、よく整理整頓され、複数名の生徒が入っても狭いと感じない。





メインの「豚肉と根菜の和風ポトフ」から調理開始。
「立派なにんにくを沢山いただいたので、傷む前に冷凍しておいたんです。」
瓶などで叩けば問題なく使える。





豚肉は4〜5cm角とやや大きめに切り、塩こしょうをふる。





蓮根を飾り切りに。この一手間で出来上がりがぐっと華やかになる。






豚肉の両面を焼く。
じゅうじゅうと音を立て、香ばしい匂いがキッチンに充満する。
色よく焼き上がったら鍋に移す。
このとき、豚肉を焼いたフライパンに水を注ぎ、残った旨味たっぷりの肉汁も残さず鍋に注ぐ。





煮立ったらアクを取り、ローリエとにんにくを入れ、落としぶたをして煮込む。





ポトフに使う根菜を準備。
普通は切り落としてしまうかぶの茎を少し残して皮をむき、根菜類は下ゆでするなど、丁寧に調理する。
茹で具合はじかに触って確かめる。





下ゆでされた野菜。
右の緑色の野菜は、芽キャベツとケ―ルの掛け合わせの「プチヴェール」という新種。
「可愛い形してるでしょう?」
初めて見る食材に、生徒たちの目も輝く。
その顔を見るのが 嬉しくて、東京から持ち帰ったそう。






豚肉を煮込んでいる間に「ハーブの香りのスコーン」を作る。
庭で栽培している摘み立てのハーブはフレッシュな香り。
タイムとローズマリーは茎から葉をはずし、バジルは細かく刻む。
「やっぱりハーブって良いですね」「この時点ですでに良い香り〜」
と、生徒たちもうっとり。






薄力粉やベーキングパウダーなどを混ぜる。
ビニール袋に投入し、空気を入れて膨らませ、かしゃかしゃと振る。
「粉ふるい器でふるうのと同じ効果が得られます。」
面倒な粉ふるいがあっという間に終わる、目からウロコの技。


ふるった粉に、冷やしていたバターを加え、ボールの中で細かく刻む。
このとき、バターの面に常に粉を付けておくようにする。
指先ですり混ぜてさらさらの状態になったら、
真ん中に「フォンテーヌ(=泉)」と呼ばれるくぼみを作り、そこに牛乳を注ぐ。





ハーブを加え、生地をひとまとめにし、長方形にのばし、三つ折りに・・・を繰り返す。
粒状に残ってしまったバターはこの時点でつぶしておき、生地を冷蔵庫で休ませる。


ビニール袋のまま、生地を麺棒で 2cm程度に伸ばし、横と底を切って袋を開く。
裏に軽くうち粉をふって型ぬき。麺棒も汚れずキッチンも粉だらけにならない、これまた便利な裏技!





型を抜き、刷毛で表面に牛乳を塗る。





ハーブを乗せてオーブンへ。





「春野菜の温サラダ」を作る。
野菜はそれぞれ下処理を。
スナップエンドウは、普通は取ってしまうへた部分を残し、ふたつに裂く。盛る時に華やかな印象に。
エダマメはさやから出し、さらに薄皮までむいておく。





バゲットを焼いてかごに盛り、テーブルセッティングも始める。
ランチョンマットにしているのは半紙。





辺り一面にハーブの香りが。
スコーンが焼き上がった。
「良い香り!」
「・・・急にお腹空いてきた(笑)」





きつね色に焼き上がったスコーンを、バゲットと共に盛る。






にんにくと赤唐辛子の香りをしっかりうつしたオリーブオイルに塩こしょう、これがサラダのドレッシングに。
熱々の状態で春野菜に回しかけ、さらに粉チーズをふる。


「みんな、こちらに来て一人ずつ自分のサラダを盛りつけてくださいね。」


先生のものを参考に、各自盛りつける。


「そろそろお肉が柔らかくなってきましたよ、みなさん、触って確かめてみてください。」





「ほんとだ〜!ふわふわになってる。」





ゆで卵と野菜を加え、少し煮る。この時点で味付けは一切していない。
「みんな、塩こしょうをする前の味をみてみて。」
「旨味がすごい!でも、確かに味はしませんね。」
ここで塩こしょうを振る。肉と野菜から旨味はたっぷり出ているので、味付けは至ってシンプルだ。


「では、黒のお皿を取って来て。それぞれ盛りつけてください。」





肉を置く前に下にたけのこを置くと、高さが出て美しく盛れる。
サラダ同様、盛りつけは必ず各自で行う。
料理の過程や技術だけでなく、見た目の美しさも重要だ。


「美味しそうに見えるよう、考えながら盛りつけてくださいね。」


生徒たちの目も真剣。


「さあ、テーブルに運んで、食べましょう!」






シンプルで品のある、美しいテーブルコーディネート。





ほろほろと、口の中でとろけるほど柔らかく煮込まれた豚肉が美味しいポトフ。
塩こしょうだけというシンプルな味付けが、素材の味を引き立てる。





ハーブがしっかり香る、大人なスコーン。
「こんなスコーン初めて、美味しい〜!」
みな2つ、3つと次々手が伸びる。
外はサクっ、中はふんわりとした食感もたまらない。


レッスン風景を見ていて、最も感服したのが調理における繊細な心配り。


数種類の野菜をゆでるときは、アクが出にくい順番でゆでる。
沸騰してから卵を入れると殻が割れてしまうので、ゆで卵を作るときは水から茹でる。
ブロッコリーを切る時は、美しく切り分けられるよう茎の部分から包丁を入れる。


こういう、つい疎かにしがちなポイントを、ひとつひとつしっかり守って調理する。
この積み重ねが、洗練された美味しい料理を生み出すのだ。


目新しい道具や材料は一切なし
身近な食材で こんなにすてきな食卓を表現できる。
家族にも食べさせたい ヘルシーなお料理の数々、おっとりとした雰囲気で優しく、料理の技術だけでなく抜群のセンスも兼ね備えたaiko先生。13年目に突入するグループもあるとか……
長年続く人気も納得の教室だ。

写真・文 中井 雅代

 

Cooking studio Feel breeze(クッキングスタジオ フィールブリーズ)
与那嶺愛子
宜野湾市嘉数
098-890-7838/090-7477-2331
月2回
(曜日・時間はご相談に応じます)
少人数制(6人程度)
入会金 ¥5,000
月 謝 ¥8,500
*体験コースあります。


ブログ:http://aikocooking.ti-da.net/