自分が健康体でないため、この手の映画には弱い。
まあ、何度涙したことか。
健康な時はどうってことないんだけど、患者になってみると、医師の出会いがすべてを左右する。
技術とか、そういうことはもちろんなんだけど、まず、相性もあるよね。
患者の立場で、発言してくれないものか、治療してもらえないものか?と本当に一喜一憂するのだ。
「病は気から」という言葉はまさにその通りだと思う。
医療の現場は、そんな綺麗事で片づけることはできないのだと想像はつく。でも、何のために医者になったのか?もし、それが、患者を助けたい、ということであれば、心のケアに一度でいいから戻ってみてほしい。
この映画の栗原先生のような先生に出逢えれば、本当に幸せなことだと思う。
私は患者の立場でしか、この映画を観ることができない。
つい最近まで入院していたので、なんだか、映画を客観的にみることができなかった。
加賀まりこが大変良かったんだけど安曇雪乃役の彼女が「病はひとを孤独にする」といいます。
確かにその通りなんだよね。
それは、素晴らしいお医者さんも、病院もたくさんあるんだと思う。
それを見つけることがどんなに大変か。
私が子供のころはそうだったかな?と思う。
病院に行けば、お医者さんが何でも治してくれると思っていた。
今は、それがなんだか違う気がする。そうして人は民間療法に流れていくのだ。
なんだかな、と思うよ。
医療は、進化していかないければいけない。
だから一人の患者に深くかかわっていくわけにはいかない。
それも、理解はできる。でも腑に落ちない。
この映画の中の栗原医師や、貫田医師みたいなひとたちだけでなく、砂山や高山医師のような人たちももちろん大事。
栗原医師のカルテを「神様のカルテ」だと安曇雪乃が評した。
あのカルテをみると、私もそう思った。
どこの病院にいっても、神様のカルテを書いてくれるような医師がいればいいのに、と心から願う。
私からすると立派な職業を持っている医師のような人たちも日々、悩みながら生活している。
命は重い。だからこそ悩むのは当然。
人はみんな悩み苦しみ、それでも前に進んでいくのだ。
あまり映画の感想になっていないかもしれないが、世界中の人たちの幸せを私は心から願う。
人の痛みを感じられる人間でいたいと思う。
寄り添ってくれるような医療の現場に出会えたら、本当に幸せだと思う。私も寄り添える人になりたい。
櫻井翔くん、良かったですよ。
KEE
<ストーリー>
美しい自然に囲まれた信州の一地方都市・松本。
勤務5年目の青年内科医・栗原一止(櫻井 翔)は、医師が不足しながらも「24時間、365日対応」で大勢の患者を抱える本庄病院に勤めている。この小さな病院では専門外の診療をしたり、働き詰めで睡眠が取れなかったりすることが日常茶飯事。それでも一止は、クールな先輩外科医・砂山次郎(要潤)、有能で美人の救急外来看護師長・外村静枝(吉瀬美智子)、同期の冷静沈着な病棟主任看護師・東西直美(池脇千鶴)、まだ青いところのある新人看護師・水無陽子(朝倉あき)、曲者上司・貫田誠太郎(柄本明)らと共に厳しい地方医療の現実と向き合いながら、同じアパート”御嶽荘”に住む、大家兼絵の描けない画家・男爵(原田泰造)、博学な大学生・学士(岡田義徳)との語らい、そして何よりも最愛の妻・榛名(宮﨑あおい)との心温まるひとときに日々の疲れを癒しながら激務を凌いでいた。
そんな折に一止は母校の医局を通じ、大学病院に勤めないかと誘われる。「良い医者」になる為の最先端医療が学べる医局…。しかし、一止の前には毎日本庄病院にやってくる大勢の患者がいる。悩む一止。そんな彼の前に大学病院から「あとは好きなことをして過ごして下さい」と見放された末期ガン患者・安曇雪乃(加賀まりこ)が現れる。
もう医学ではどうしようもない安曇さん。それでも、安曇さんは何故か一止を頼ってやってきていた。そんな安曇さんと触れ合う中で一止は、命を救うこととは? 人を救うということとは? という医者としての在り方、人間としての在り方を見つめ直していく。そして、時を同じくして一止にとっての安らぎの場であった御嶽荘でも、学士との別れの時が迫っていた。
一に止まると書いて「正しい」と読むその名の通り、一止は惑い苦悩した時こそきちんと立ち止まって考える。そして、一止はまた歩き始めるために”ある決断”を下す…。。
<キャスト>
栗原一止 – 櫻井翔(嵐)
栗原榛名 – 宮崎あおい
砂山次郎(本庄病院外科医) – 要潤
外村静枝(本庄病院救急外来看護師長) – 吉瀬美智子
東西直美(本庄病院病棟主任看護師) – 池脇千鶴
水無陽子(本庄病院看護師) – 朝倉あき
貫田誠太郎(本庄病院消化器内科部長) – 柄本明
安曇雪乃(胆のう癌患者) – 加賀まりこ
高山秀一郎(信濃医大教授) – 西岡徳馬
男爵(御嶽荘大家、売れない画描き) – 原田泰造(ネプチューン)
学士(御嶽荘住人、哲学科大学生) – 岡田義徳
海野 – 中山卓也
<沖縄での上映劇場>
シネマQ
098-951-0011
那覇市おもろまち4-4-9 那覇メインプレイス2F
HP:http://www.startheaters.jp/cinemasq
サザンプレックス
098-835-6600
島尻郡南風原町字宮城371-1
HP:http://www.startheaters.jp/southernplex
MIHAMA 7 PLEX+ONE
098-936-7600
中頭郡北谷町美浜8-7
HP:http://www.startheaters.jp/mihama7plex