「肩が落ちてますね、サイズが一回り大きいようです」
肩の線ぴったりに合わせ、ぐるりと針でとめる。
「腰の部分もしぼるとすっきりしますよ」
後ろ身ごろのラインを整え、全身のバランスをチェック。
「でも、これだと下に着る服を選びますね。
シャツなどと重ね着するなら、少しだけ余裕を持たせたほうがいいでしょう」
詰めた分をほんの少し戻して微調整。
「腕をぐるぐる回してみてください。
前身ごろは苦しくないですか?
引きつる感じはありませんか?」
サイズ感の確認は綿密に行う。
「袖も長いようですね。
本来の手首の位置に合わせましょう」
肩、後ろ身ごろ、袖の3ヶ所を詰め、仮どめする。
調整前は全体的にだぼついたラインだったが、
仮どめの状態でここまでスッキリと。
「これが本来のサイズです。
購入時、店員はサイズについて何か言っていませんでしたか?
お客様のお好みでぶかっと着たいという方もいらっしゃいますが、
販売するまえに必ず大きめであることを伝えるべきです」
店頭での試着時、私は他の誰にも確認せず、自己判断で購入してしまった。
おかげで10年もの間、袖を通したのは数える程度。
新品同様の状態でクローゼットに眠っていた。
しかし、どうしても捨てることができなかった。
全体的に寄っていたしわも消えている
もともと、服をデザインして縫製までする「服屋」だから、ワンランク上の提案ができる。
オーナーの嘉数さんは、一般的なお直しを体験するために自分の服を他店に出したことがあるという。
「依頼した点はもちろんしっかり直してくれるのですが、オーダー以上のことは提案がありません。リフォーム店ですからそれが当たり前のことだとも思います。
でも自分だったら、袖はこうした方がラインがきれいなるとか、裾だけじゃなくてここを直さないとお客様が望んでいるような形にはならないとか、服をデザインして一から作っているのでデザイン面からも提案することができますし、提案通りに直す縫製の技術もあります」
今回も、肩を詰めて欲しいという気持ちで持ち込んだが、
「袖もつめた方がすっきりします」
「後ろ身ごろもつめるとラインが整います」
と、思わぬ点を指摘してくれた。
できるだけもとのデザインに忠実に直す
袖はまずはステッチを外すところから
「糸の色も本来の糸の色にしっかり合わせます」当たり前のことのようで手を抜かれがちな部分でもある
LEQUIO ではお直しの枠を超えた「リフォーム」の注文も受けている。
パンツをスカートに、ワンピースをコートにと、
服のカテゴリーにとらわれず、新しい姿に変身させる。
「生地が気に入っていたり思い出がつまっていたりするとなかなか捨てられないという方も多いんです」
「LEQUIOに何度もお直しをお願いしてるよ」という友人がいる。
センスが素晴らしく、良いものを長く着るタイプで、いつ会っても目をひく着こなしが素敵なひとだ。
「最初にお願いしたのはデニムの股上(またがみ)のお直し。
昔のデニムって股上が深いでしょ?おへその下くらいまであって。
それを浅めに直してもらったの。
あとは革のバッグの持ち手が取れちゃって。それをつけ直してもらった。
革製だから信頼できる所にお願いしたくて。
もちろん仕上がりには大満足。
お気に入りのものだから、捨てて買い直すっていう選択肢はないからさ」
恐らく、
「クローゼットがすかすかで着るものに困る」
というひとはあまりいないだろう。
「クローゼットはぱんぱんだが、なぜだかいつも着るものに困る」
という人の方が多いのではないだろうか。
そういう時、私たちの多くは新しい服を買いに出かける。
ワードローブは際限なく増え続け、
パンク状態に陥って思わず「捨てる」ことを奨励する片づけ理論にすがりつく。
「◯年着ないものは一生着ることはありません。迷わず捨てましょう」
その考え方も、あるときは正しいだろう。
でも身銭を切ったからには、デザインが素敵だったり、細部にこだわりがあったり、色が好みだったりと、その服のどこかしらに強く惹かれているはず。
私の場合、ポケットについたバラの刺繍、
デニムブランドのしっかりしたデニム生地、
縫製の確かさがとても気に入っていたが、
サイズだけがネックでクローゼットに眠っていたのだ。
購入したのは10年前。
同じデザインのサイズ違いを手に入れることはまず無理だろう。
そして購入から10年経った今、デザインも色合いも良い具合に「味」が出ている。
今店頭に並んでいる服には出したくても出せない雰囲気がある。
そんな「控え選手」たちが、あなたのクローゼットにも1着や2着は眠っているのではないだろうか。
洋服屋のアドバイスを得て、新たな即戦力アイテムとして生まれ変わらせてみませんか。
どこにもない、あなただけの一着に。
LEQUIO REFORM WORK(レキオリフォームワーク)
レキオではお客様の大切なお洋服を真心を込めて
お直しする「REFORM WORK」を始めました。
ボタン1つの付け替えから,パンツの丈詰めや
スカートのウエスト等のサイズ直し
修理して着たい服などございましたら
是非お気軽にご相談下さい。
※お直しは、完全予約制となっております。
ーPRICEー
パンツ裾上げ¥945 ~
パンツのウエスト直し ¥2100~
ファスナー取り替え¥2000~
ワンピース裾直し ¥1800~
脇詰め¥2000~
ボタン取り替え¥100 ~
袖丈直し¥1500~
⚠ 生地、シルエット、作りによって行程が変わるため
価格が変動いたします。
LEQUIO(レキオ)
宜野湾市喜友名2-28-23
TEL/FAX (098)893-5572
open 12:00〜19:00
年中無休
※アトリエの定休日は、日、月曜日となっております。お直しの方は日、月以外でご予約お願い致します。
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HP:http://www.lequio-r.com
ブログ:http://www.lequio-r.com/blog/