新しい季節の足音

文/写真 関根麻子

 
Shoka
 
 
 
写真は、日溜まりの中でしあわせそうにひなたぼっこをしているトイプードルの空ちゃん。
 
東京は清澄白河にある、ある素敵なものづくりをしている会社の看板犬です。
 
 
目利きのレール氏がインドで選んだカンタの上で、気ままにゴロゴロ。
可愛いやら、羨ましいやら。 
 
 
 
 
Shoka
 
 
まだまだ朝夕冷える日もあるけれど、Shoka:の庭では、たわわに咲くピンクボールの花や、
リュウキュウバライチゴの白い可憐な花が春の訪れを告げています。
 
出勤の途中てくてく歩く道すがら、山すみれや小さな黄色の野花たちが風に揺れている。
 
 
 
日々の風景がほんの少しずつ、変わってゆく。
 
耳を澄ますと聴こえてくる。
新しい季節の足音。
 
 
 
そんな沖縄から雪が残る東京へと出張に出かけた。
 
出発日は雨のち雪の予報。
久しぶりに雪の降る空を眺めてみたいなと思いながらも、寒さ対策の完全防備。
いささか着膨れ気味にいざ出発。
 
 
身構えたほどではなかったが、それでも鼻の頭はきんきんに冷え、足は寒さにかじかんだ。
 
 
 
Shoka
 
 
 
東京は清澄白河。
昔ながらの建物が残る道を歩き、清澄庭園のおとなりのツタで覆われた素敵なヨーガン レールの本社へと。
1Fにはヨーガン レール氏が提案する生活道具のブランド、babaghuriのショップが入っている。
何度訪れても、この看板を見ると楽しい気持ちになる。
 
 
 
今回は2013年の夏物の展示会へ行ってきました。
 
 
 
 
 
Shoka
 
 
 
 
外は冷たい小雨降る、真冬の風景。
それとは対照的に、会場は明るい色の夏の服であふれていた。
 
 
南国で生活しているせいか、夏の展示会はよりテンションが上がる。
 
自然の光を取り込んだようなシルク綿のやわらかなストール
 
涼しそうなコットンのカラフルワンピース
 
ざっくりと風通しのよいリネン
 
上質な素材で作られた服たちが並ぶ。
 
 
 
見て触れて、着てみて、これはこんな風に着たいね、この組み合わせ新鮮でいいね、などと話しながらじっくり選んでゆく。
 
 
 
 
 
Shoka
 
 
 
ヨーガン レール の服を永く愛するお客様は、皆口々に言う。
「何よりも素材がいい」
「皮膚や身体にとても馴染んで、着ていて本当に気持ちがいいの」
 
 
 
レール氏は常に真摯な眼で自然を見つめ、そこから生まれるインスピレーションをテキスタイルへと落とし込んでゆく。
着ていると大地に抱かれるような、風がふいてるような、そんな感覚に私はなるのだ。
 
 
着た時のシルエットやドレープが美しいのも、長く愛されている理由のひとつだと思う。
 
 
 
うきうきと楽しく着れる夏の服たちは、入荷次第Shoka:のホームページやカレンドでアップしていきますので楽しみにお待ちくださいね。
 
 
 
 
 
Shoka
 
 
 
さて食いしん坊の私が毎回の展示会でとても楽しみにしている時間があります。
そうです、ヨーガン レールの社員食堂でのお昼ご飯!!
 
 
毎回旬のお野菜がふんだんに使われた内容で、組み合わせや味付けの意外性がとても楽しいのです。
 
同じレンコンでも七変化。
レンコンのお焼き、ふわとろレンコンの和風グラタン風、ごろごろきんぴら(全て私の勝手な命名です)など。
 
 
 
 
 
Shoka
 
 
 
レール氏の石垣の畑や各地の提携農家から届いた安心の野菜や調味料。
素材を熟知している感覚と丁寧な下ごしらえ。
 
決してストイックにならない、概念にとらわれない、自由な発想から生まれた料理たち。
 
 
 
 
Shoka
 
 
自由な想像力から発信され、作られたものはとても豊かだ。
 
いつのまにか人を笑顔にさせる力がある。 
 
 
 
 
Shoka
 
 
私にもちょうだいよー、とねだるレール氏の愛犬「墨」。
 
 
 
 
他にもこの社屋に訪れるたび楽しみにしていることがある。
 
それはこの建物の吹き抜けになった螺旋階段脇の窓から眺める風景。
 
 
春ははらはらと舞う桜、夏はもくもくと育ちゆく葉っぱ、秋の紅葉に、冬は葉を落とした少し哀愁ただよう樹々と壁のツタ。
そんな仙台堀川沿いの季節の移り変わりをかいま見ることが出来るからだ。
 
 
 
Shoka
 
 
 
周りの景観を考慮した仕事場はとても美しい。
 
4階までの階段も窓の外を眺めながらだと軽やかに気持ち良く登れる。
 
 
 
Shoka
 
 
屋内にはところどころ自然からの授かりものがさりげなく置かれていて、それを探すのも楽しみのひとつ。
 
 
 
世界各地からレール氏が集めたもの。
 
私はその宝物たちに静かに感動し、自然に感謝する。
 
 
 
 
 
 
Shoka
 
 
 
フロアの窓際に飾られたアンティークの銅壺。
 
植物たちにやわらかな冬の光がさし込む。
 
 
 
 
 
 
Shoka
 
 
 
今回は展示会の雑記のようになりましたが
あたたかな季節が待ち遠しい方も多いのでは。
 
 
 
沖縄は日本中のどこよりも早く春を迎え、長い夏を謳歌できる。
 
本とお弁当を持って、ワンピースにサンダルで海に行きたいな。
麦わら帽子と日よけのシャツを羽織って、お気に入りの場所を散歩もしたい。
 
そんな季節は、もうすぐそこに。
 
今は楽しみに待つといたしましょう。
 
 
 
まだまだ寒い日は続くのかもしれませんが、次の季節の足音が聴こえてきます。
たまにはその音に耳を傾けながら、今日という日を楽しみたい。
 
 
寒暖の差があるこのごろですが、みなさま風邪などに気をつけて毎日を素敵にお過ごしくださいませ。
 
そして次の季節を感じに沖縄市の比屋根へふらりと遊びにいらしていただけたら嬉しいです。
 
 
 
 
 
Shoka
  
暮らしを楽しむものとこと
Shoka:
http://shoka-wind.com
沖縄市比屋根6-13-6
098-932-0791