良かったです。
スティーヴン・ドーフ、久々にみたけど、いいねえ。
この映画、最初にフェラーリが走るシーンが延々と映し出されます。
監督のソフィア・コッポラが、インタビューで
「一番最初に、観客に席をたたせる機会を与えてます。あのシーンがこの映画を表しているので、あのシーンがつらい人は、最後までみることが苦痛だと思うので」
と言っていたのが納得(笑)
ジョニー・マルコという男が骨折をするところからこの映画が始まります。
もともとこのひと何者なのかしら?
と、またもや、なんの情報も持たず観に行った私としては、
謎なまま話が進んでいきます。
ポールダンスのお姉ちゃんたちをホテルの部屋に呼び、
ホテルのテラスでは、美女たちの熱い視線を集める。
見た目、普通のお兄ちゃんなんだけど、一体何?
途中から、俳優らしいことがわかってくるけど、どうも自由だし、
女にはだらしなさそうだけど、性格もよさそうだし、
売れない役者か?と思っていたら、結構なスターらしい。
この監督の映画は、いつもクスリと笑えるところが多くて好き。
ポールダンスのお姉ちゃんたちも、素人なのか、プロなのか、わからない双子のおねえちゃんが延々とおどってるんだけど、結構ツボにハマる。
そんなこんなしていると、 エル・ファニング ちゃんが登場。
11歳といいつつ、すごく大人っぽいし、美しい。
お姉ちゃん(ダコタ・ファニング)より美人だね、やっぱり。
この年齢って微妙だよね。
これ以上大きくなっちゃうとお父さんとの関係もこうはいかないよね。
なんか時々、カップルのようにもみえる。
この映画、音楽が全くない時は、機械音や静寂があり、日常を感じさせてくれる。
不思議なんだけど、そこがとてもいい。
エル・ファニングちゃんが演じる娘クリオは、
大人びてるんだけど、すれてないし、等身大。とっても可愛い。
そして料理上手。スケートもできます。
一体どんなおとなになるんだろう???
“ SOMEWHERE ” とは、ジョンが最終的に行く場所なんだろうね。
クレオと離れて、自分の日常に空虚を感じる。
こことは違う場所に行きたいってあるよね。
ジョンはそのSomewhere elseを見つけたんだろうか?
みんなその場所を探して、生きていて、探した人も、探している人もいるんだろうな。
私はまだ探している途中(笑)
どこなんだろう、私のSOMEWHERE
そんなことを考えさせられました。
そうそう、オープニングのシーン、最後まで見ると、
ああ、と納得するところがありました。
最後まで観ないとなんだこりゃ?です。
彼女の作風かなり独特なんだけど、
万民向けではないですが、私は好きです。
低予算でこれだけの映画をつくれるっていうのも、すごいですね。
KEE
<ストーリー>
ハリウッドの映画スター、ジョニー・マルコは、
LAにあるホテル“シャトー・マーモント”で生活している。
フェラーリを乗り回し、パーティでは酒と女に溺れ、
セクシーなポールダンサーを部屋にデリバリーする彼の日々は、
表面的な華やかさとは裏腹に、実は孤独で空虚だ。
ある日、ジョニーは骨折した腕のギプスに、誰かがサインする気配を感じて目を覚ます。
それは前妻レイラと同居する11歳の娘クレオだった。
<キャスト>
スティーブン・ドーフ
エル・ファニング
クリス・ポンティアス
ベニチオ・デル・トロ
ミシェル・モナハン
ローラ・ラムジー
<沖縄での上映劇場>
「桜坂劇場」
上映期間:6/18~
住所:那覇市牧志3-6-10(旧桜坂シネコン琉映)
電話:098-860-9555(劇場窓口)