ペドロ・アルモドバル監督の中では珍しく万民におススメできる映画です。
私はこの監督の作品は非常に好きですが、やはりアクがかなり強いので「私は、良かったけど、どうかな?」という感じでいつも皆に強くはすすめてこなかったです。
しかし、この作品は本当にいろんな女性に見てほしいな。
当時のペネロペはハリウッド映画ではイマイチ、演技力もぱっとしない感じだっただけど、スペイン映画を観ると、「天才??」と思うほど。
彼女はスペイン映画ではいつもキラキラ輝いている。
今回もとにかく美しい。このメイクが彼女の美しさを引き立たせるんだけど、ハリウッドじゃこのメイクじゃ役が限られちゃうもんね。
私はキレイな色の服が好きなんだけど、さすがスペイン、太陽の国だけあって、原色のお洋服がとっても素敵。
スペインの建築も私は好きなんだけど、タイルとかかなり見入ってしまいました。
ペネロペのおっぱいとおしりが非常にかっこいいんだけど、お尻は付け尻だったのね。
なるほどと同時に残念です。
力強い映画なんだけど、笑えるシーンもいっぱいある。
お母さんがロシア女になりきるところが笑えました。
土地柄なのか、ライムンダが勝手にひとの店をオープンさせ(これは有り得ないけど、有りなのか??)、近所のひとが買ってきた食材を売ってもらったりする。
このあたりがなかなか強引で、スパニッシュらしい。
歴史は繰り返すというか、なんというか。。。
娘のパウラを演じた Yohana Cobo はかなり個性的なルックスで印象的。
母と娘の交流。
スパニッシュは特に家族の絆が深いからな~。
でも、死んだ母親が実は生きてたってとこをすんなり受け入れるところがすごい。
私も母が、「実は死んでなかったのよ」とかいって帰ってきてくれたら、「色々話したいことがいっぱいある」んだけどな~。
エンドロールのお花の絵などもとても可愛い。
女性のための映画なんだな~とつくづく思った。
KEE
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