伊江島ゆり祭りハイクオリティーなお土産満載、ゆりとタッチューだけじゃない伊江島の魅力


 
ジュースにしては珍しい色合いと
伊江島たっちゅーも描かれたパッケージが可愛い
「イエソーダ」。
左から、伊江島の黒糖で作った「ブラックケインコーラ」、
ドラゴンフルーツ果汁と紫イモ色素のピンクがポップな「ピンクドラゴン」、
伊江村花であるテッポウユリをイメージした「ホワイトソーダ」、
シークヮーサーを皮ごと絞った果汁に、伊江島の天日乾燥塩を入れた「グリーンマース」。
 

 
これまた可愛い〜!
伊江島にある“いい原料”にこだわって作られた
「いえじまアイス」。
沖縄でも伊江島でしか販売していないそう。
ああ、伊江島島民がうらやましい、こんなに見た目にも嬉しいお土産品があって。
 

 
伊江島へは、本部港からフェリーで約30分。
あっという間につくのです。 
 
今回の一番のお目当てはこれ。
 

 
伊江島と言えば、「ゆり祭り」。
”百万輪”
の文字に期待感アップ!
 
・・・が、今年の沖縄は例年よりかなり早めに梅雨入り・・・
当日もあいにくの雨。
でも!初めての伊江島、やっぱり楽しみ〜☆
 

 
初めての本部港、その広さと新しさに面食らう。
 
1975年の沖縄国際海洋博覧会の開催に合わせてつくられた港だけど、
最近改修されてばかりらしい。
  
乗船すると、船内はゆり祭りへ向かうお客さんでいっぱい!
 

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雨が降っていたので屋内の待合室は満席。
でも、すぐに小降りになったので、甲板でも大丈夫、
むしろ風が涼しくて気持ちよかった〜。
 
30分の船旅はあっという間。
赤瓦の屋根が可愛い、これまた立派な伊江港のたたずまいにびっくり。

そこから車で5分ほどで
ゆり祭り会場の「リリーフィールド公園」に到着。
 

 
すごいすごい!見渡す限りのゆり!
ずっとず〜〜っと奥の方まで真っ白、
まさにゆりの絨毯!
 

 
白だけじゃない、ゆりって様々な色と種類があるのね。
土壌が良いのかな?花がどれも大輪なの。
ゆりって可憐なイメージだったんだけど、
健康的っていうか、すくすく育ちました!っていう勢いがあって良かった。
 

 

 
ヴィヴィッドなカラーは大人の雰囲気で素敵。
雨の景色にも馴染んでたよ。
 

 
子ども達はいつでも元気。
傘、雨合羽、雨靴で武装し、芝生の上を駆け回っていました。
 
花と共に伊江島の特産品も堪能できるのが、
ゆり祭りの醍醐味。
 

 
もずくの天ぷら、チーイリチャー(豚の血炒め)、もずく酢。
もちろん、すべて伊江島で採れた材料で作ったもの。
 

 
ソーキ汁。
「大根も畑で採れたものだよ〜。」 
 

 
伊江牛のステーキ串にホットドッグ。
お肉に味がしっかり染みてて美味しい!
ホットドッグ、結構大きいのに200円という可愛いお値段。
 

 
この黒糖ぜんざいが絶品!
沖縄ぜんざいに黒糖蜜をプラスするだけですご〜く高級感が出るの。
豆もふんわりしてて美味しかったな。
しかも沢山入れてくれたし。
どのお店もサービスが良くて感激。
 

 
伊江島といえばピーナッツ!
だけじゃない、
らっきょうと黒糖の産地でもあります。 
出店はどこも盛況、良いよね、安いし新鮮だし!
 
ゆり祭りを楽しんだあとは、
伊江島の北に位置する「湧出(わじい)」へ。
 

 
到着してぱっとみた感じは
「普通の展望台」
レベルのイメージ。
 
でも、カメラで熱心に撮影する人が集まっている柵まで近づくと・・・
 

 
これは絶景!
緑の断崖が遥か遠くまで続き、
独特な形をした岩場も見応え十分!
下に降りている車がめちゃめちゃ小さく見える。
 
「湧出(わじい)」とは湧水のこと。
60mもある断崖の下では、清水がこんこんと海中にながれこんでいて、
その水は良質で、島の大事な水源地となっていたそう。

先述のイエソーダは、この湧出(わじい)の湧水を使って作っている。
 
お次は「ニャティヤ洞」へ。
そこにはなんと、子宝に恵まれるという霊験あらたかな石があるという。
これは是が非でも行かねば!
 

 
ここは沖縄戦の際に防空壕として利用された場所で、
多くの人々を収容したことから「千人洞(ガマ)」とも呼ばれている。
「ビジル」と呼ばれる石があり、
昔、子宝に恵まれない女性が持ち上げて願いがかなったと言う伝説が残っている。
 

 
持ち上げてみて、重く感じたら男児、軽く感じたら女児を授かるという。
男児が欲しくてたまらない私、
「軽く感じたらどうしよ〜」
と思いながら持ち上げたからか、ちゃんと(?)重く感じました、良かった☆
 

 
洞窟を抜けると海。
透き通った色がさすが離島!という感じ。
 
お次は、有名な「伊江島たっちゅー」へ。 
 

 
たっちゅーとは沖縄弁で「先端がとがってるもの」を指す。
その独特の形状から県民は「伊江島たっちゅー」と呼んで親しんでいるが、
伊江島民は「城山(ぐすくやま)」と呼ぶそう。
 
県民なら、学生時代の遠足でのぼったことがある人も多いのでは?
291段あるという階段をのぼり、いざ頂上を目指す。
 

 
雨模様だったため、入り口には「もや」がかかり、
なんとも神秘的なムード。
階段の入り口までたどりつくと、その急勾配具合にびっくり!
幅も狭く、場所によってはのぼる人と降りる人がすれ違うのもやっとな箇所があり、
どちらかが道を譲り、列が途絶えるのを我慢強く待つ。
 
まだ50段くらいしかのぼってない辺りで、
年配の女性二人組が、
「ねえ、もう半分は来たよね?」
と、荒い息を吐きながら、頂上から降りて来た人に尋ねている。
「え?いや・・・まだまだ先ですよ」
と、苦笑いしながら答えるのを聞き、

「あいえーな・・・でももう、ここまで(っていっても50段くらいだけど)来たんだから降りるのは勿体ないさ」
 
と、意を決してのぼり続けていた。
 
291段を上り終えた人だけが見られる景色がこれ!
 

 
曇っていて海が青くないのが残念だけれど
それでも綺麗!
本島ではあまりお目にかかれない、広々とした田園風景に癒される〜。
 
みなさん嬉しそうに写真を撮りまくっていました。
 
しかし、のぼるより降りる方が、怖い。 
 

 
この急勾配で足を踏み外そうもんならただでは済まない。
チェーンの手すりがある所はしっかりつかんで降りる。
 

 
先述の「いえじまアイス」は、 

左から、ピーナッツ、べにいも、さとうきび、ローゼル。

どれも、伊江島にある質の良い原料にこだわって作っている。
牛乳は伊江島産100%の生乳、
ピーナッツも100%伊江島産。

機械化をできるだけ避けた手づくりの味が人気だが、
現在のところ店舗での販売は伊江島内に限られているという。
 
普段なら即買いだけど、あまりにも疲れて買う元気もなかった・・・
ピーナッツ味が気になる!
 
さて、伊江港へ戻ろう。
出航までの時間、ターミナル内の土産品店を物色。
 

 
イエソーダには「告白飲料」というキャッチフレーズがついている。
つまり、
イエソーダ=「言えそうだ」という発想。
特にピンクドラゴンは恋愛専用告白飲料として人気だそう。
 
こういうお土産なら、県外からの観光客に限らず、
沖縄県民にも喜ばれそう。
伊江島、すごいなぁ。オリジナリティもセンスもあって素敵。 
 

 
小さくなっていく「たっちゅー」を眺めながら帰途につく。
 

 
お世話になった伊江村営フェリー”いえしま”。
 
今回、ゆり祭り以外はそこまで期待せず伊江島へ渡ったのだけど、
想像以上に楽しかった〜!
 
まず、人がみんなフレンドリー。
これって島民共通の性格なのかな?
カメラを持ってるとみんな
「撮って撮って〜」
と寄ってきてくれる。
 
そして、昔ながらの田園風景が良い。
海、水田、そしてたっちゅー。
沖縄、というより日本の原風景という雰囲気で、
なんだか懐かしい気持ちに。
 
フェリーの値段も往復1,330円と手頃だし、
今度は梅雨があけてから行きたいな。
その時は、絶対にいえじまアイスを食べます!
 

写真・文 中井 雅代