caramel color

 

2月の沖縄は暖かな日が続いたと思ったら、急に寒くなったり、強風が吹いたりを繰り返している。
それでも、天気が回復する度に確実に気温は上昇して、満開に咲いた桜の花が散って葉桜の季節になった。

 

季節の変化と同時に部屋のカーテンやクロス類を変えたいところだけれど、それは結構エネルギーのいることだ。
かつ大きな面積を取る布ものは慎重に選ばないと悲しい結果が待っている。
そんな時、気軽に雰囲気を変えることが出来るのが普段使いの器を替えてみることと思う。

 

個人的には今、無地の陶器や渋い色の器が気に入りです。

 

 

 

miyagiya

 

 

ピッチャーは使い始めると、とても楽しい。
毎日の食卓が絵になる。
飲物がいつも以上に美味しく感じるから不思議だ。
たとえ、水一杯でもまろやかなのだ。
寒い時は珈琲を、夏は氷を入れて、春は花器として使うことも多い。

 

田村窯のピッチャーは沖縄のやちむん(焼物)らしく、安定感があってどっしりとしている。
持ち手も太くしっかりとした作りです。
重量感のある割に持つのが苦にならないのは、この持ち手のおかげと思う。
白化粧土の上から飴釉(あめゆう)を流しかけていて、美しいカラメル色を引き出している。
絵付けのタイプを使い続けていたからか、この素朴で美しいピッチャーをとても新鮮に感じている。

 

 

miyagiya

 

 

 

無地の器といえば、芝原雪子さんの飴色のシリーズも好きで、少しずつ増やしている。
陽の光によって青銅のような鈍い色に見えることを最近発見した。
陶器は経年変化も含めて、表情が少しづつ変わるから面白い。
既に知っているはずの陶器も久しぶりに対面すると、その印象は結構違って見えたりするものです。

 

 

miyagiya

 

 

 

谷口室生さんの作るしのぎの皿は、ダークチョコレートのような深く艶のある色がかっこいい。
当初、その茶色は淡く柔らかな印象だったけれど、無理をいって濃く焼いてもらっています。
器を焼成する際に溶けて流れやすい飴色の釉薬は、器の中央に(釉薬の)貯まりができてしまう。
それを良しとしない人もいると思うけれど、僕はかえって面白いと思っている。

 

 

miyagiya

 

 

谷口さんの作る器は、伝統的な製法でありながら、現代的な雰囲気がある。
お皿もそうだし、花器もそうだ。
軽々しく聞こえるかもしれないけれど、とてもオシャレなのだ。

 

 

miyagiya

 

 

谷口さんの花器の横に置いているトートバッグは、ソファなどの家具を製造する際に出る端材を活用して作られるKRAVITZのものです。
渋い色合いだけれど、とてもかわいい。
男性も持てるかっこかわいいバッグだ。
多少寒さが残る頃はバックひとつ変えるだけで気持ちも弾むものだ。

 

 

 

miyagiya

 

 

VEGEしょくどうのyoyo.さんに盛り付けをお願いしたら、長浜太志さんの器を生かして男前なスイーツを作ってくれました。
3種のチョコレートケーキはカラメルソースやドライフルーツとの相性がよい。
時に軽く、時にヘビーなチョコレートは、一口ごとに味が変化する。
スイーツ好きな男子におすすめのひと皿かもしれない。
(もちろん女性にもおすすです。)

 

 

好きで買い集めた、たくさんのお皿やカップも普段使うものは偏りがちだ。
悩んで吟味して奮発して手に入れたものに限って、食器棚の飾りになったり、奥の奥に眠っていたりする。
ついつい同じものを使ってしまいがちな器を、時々入れ替えてみる。
季節の変わり目はまさにそのいい機会なのだ。

 

 

 

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miyagiya

 

 

ビネガー&ベーキングソーダのVEGANチョコバナナケーキ
A 薄力粉1カップ、ココアパウダー大さ3 (※黒みの強いパウダーとふつうのパウダーを混合)
ベーキングソーダ小さじ1、ベーキングパウダー小さじ1/2
B 完熟バナナ2本
太白ごま油30ml、豆乳1/2 C、ダークラム大さじ1、 白ワインビネガー大さじ1
・オーブンは200度にあたためておく
1)Aの材料を あわせてザルでふるっておく
2)バナナはボウルにいれてよくつぶしてペースト状にし、Bのほかの材料を加え泡立て器でまぜておく
3)2のボウルに1を2、3回に分けて加えながら、さっくりと混ぜる 
4)3にビネガーを加え 油を塗った型に手早く流し 200度で20分、175度で25分~30分焼く
竹串をさして何もついてこなければ焼き上がり

 

 

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お知らせ

 

yoyo.さんのワークショップがひやみち学校で開催されます。
miyagiya-bluespotもお手伝いします。

 

 

うつわとたのしむVEGEごはん

 

近郊でとれる野菜、身近にある素材でつくる、おいしくて華やかな完全植物性のごはんと、沖縄の若手作家さんたちのモダンな器のコラボレーション!
日々の食卓からちょっと楽しくなる器選びや盛り付けのヒントなど、一緒につくり、食べながら学んでいきましょう。

 

2014/2/14(fri) 11:00-13:00 バレンタインの食卓

 

詳細098-867-7847(ひやみかち計画)

 

 

 

text&photo 宮城博史

 

food VEGEしょくどうyoyo.

 

 

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