突然心を奪われる事がある。
一目惚れだ。
そう、コリンさんの羽に一目惚れしてしまったのだ。
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待ちに待った作品が店頭に届きました。
Colin Adrianさんの印象的なガラスの羽は、最初に写真で見た時からずっと気になっていて、お店にいつか並べたいと思っていました。
miyagiya-bluespotで取り扱える事が決まって、早く多くの方に紹介したかった作品なのです。
Colin Adrianさんは、N.Yブルックリン在住のアーティストです。
幼少の頃からアートに興味を持ち、オイルペインティングを学んだそうだ。
アートを学び、その後ヨーロッパ(フランスのニース)を旅した中で、シャガールのステンドグラスに魅了されたことが、彼のステンドグラスへの興味を駆り立てたとのこと。
そんな彼が選んだモチーフはシンプルでポエティックな「羽」。
ピースフルで繊細な印象を受ける一方、鮮やかな色の組み合わせやその独特の存在感に強い創作の情熱を感じます。
彼の作品は、ヴィンテージガラス、ハンドメイドガラス、機械生産のガラス、リサイクルガラスなど、様々な風合いのガラスを組み合わせて作られている。
よく見ると、透明や半透明、でこぼこと波打つガラスもあれば、つるっとした人工的な素材感のガラスもある。
水彩画のような滲んだ色もあれば、コントラストの強い色もある。
小さなガラスのオブジェの中に多彩な表情を見ることができる。
羽の形はある程度決まっているけれど、彩られるガラスはひとつひとつ異なり、またその雰囲気もそれぞれだ。
吊り下げて楽しむのが一番だけれど、時には棚や机に他のオブジェやお気に入りのものと並べて置いてみると新鮮な表情を見せる。
当山友紀さんの羽ばたく鳥の器と、コリンさんの羽を並べてみたらとても素敵だった。
100年近く前のイギリスの古いタイルと、現在作られているコリンさんの羽。
鳥や羽というモチーフには不思議な魅力がある。
無心になって眺めてしまう。
オブジェというと、どう扱ってよいのか分からないという方のために小さなアドバイス。
洋服のアクセサリーと同じように考えていただければよいと思う。
指輪やネックレスを選んで洋服とコーディネイトするように、オブジェは空間のアクせサリーです。
自由な発想で身近なところにオブジェを取り入れてみてほしい。
普段の生活空間がぐっと居心地の良いものに変わるから。
Colin Adrianのガラスの羽は美しいものを見るワクワクする気持ちと、ガラスという繊細な素材が宙に浮くハラハラする相反する気持ちがある。
これこそが作品の魅力と思う。
太陽の陽射しがガラスを通して壁に青や赤の影を落とすのがなんとも綺麗だ。
「明るく生き生きとした色使いで、光に反射して空間を心地よく輝かせる。」
光と空間はまさに彼のコンセプトなのだ。
色鮮やかなガラスの羽が沖縄の色彩に近いものを感じたのも、魅了された理由の一つかもしれない。
ブーゲンビリアのピンクや紫、クロトンの赤や黄色の葉、真っ赤なハイビスカス、一年中濃い緑色の葉を茂らせるガジュマルの木。
植物だけではない。陶器に使われるコバルトブルーの釉 薬、黄色やピンクに染められた織物、ガラスの赤。
建物だってカラフルだ。水色や黄色、ピンク。
晴れた日の空や海は吸い込まれそうな青だ。
沖縄は日常のいたるところで様々なものがキラキラと色彩を放っている。
彼の住むブルックリンも色に包まれているのだろうか。
text&photo 宮城博史
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