イベントを終えて

 

 

miyagiyaでは年に1、2回、県外でイベントを行っています。沖縄で作られている器やガラス、布物や洋服、食をより多くの方に知ってほしいという思いがきっかけです。伝統的に作られてきたものもあれば、作り手の独創性が強いものもあります。そのどちらも沖縄という穏やかな風土で生まれた、自由であたたかな気持ちにさせてくれるものが多い。miyagiyaではそんな意味での沖縄らしさを大切に扱ってきました。

 

 

 

今はネットで様々な物を手に入れることが容易で、それは時にとても素晴らしいことだけれど、一方でひとつひとつの表情を見比べて自分のお気に入り を見つける楽しさは実店舗ならではと思うのです。新しい作り手や器と出会う体験もお店で味わえる楽しさのひとつではないだろうか。那覇の店舗では毎日、人と物の素敵な出会いがあります。イベントは短期間だけれど、店舗の延長といつも考えています。

 

 

先月2/21から9日間、東京日本橋にあるLIVETARTさんでmiyagiyaのポップアップショップを開きました。約2年ぶりの東京でのイベントとあって、開催が決まってから少しづつ準備を進めていました。この準備が結構大変です。特にイベント前日は最も気を遣います。夜間の数時間で会場を作りあげなければいけないからです。勝手が知らない所で、什器の設置や商品の配置をしなければいけないうえに、植栽や照明を取りつけて、心地良いと感じていただけるような空間を作っ ていきます。

 

 

 

今回はLIVETARTさんの協力でカフェも会場のひとつになりました。テーブルクロ スやタペストリーをかけて、期間限定のティーセットを提供しました。ポップ アップショップを作っていくなかで、「普段那覇の店舗で出来ないことをしてみ たい」という思いがあります。カフェもそのひとつ。また、イベントをきっかけ に新しい商品が加わることも少なくありません。今回はAVEC MOIのパッチワーク ポーチや、新しい香りのオリジナルキャンドルが並びました。

 

 

 

 

陶器やガラスに加えて、洋服や布物を配置していきます。色彩豊かなバルーンスカートや大判のクロスは見ているだけでも元気が出てきます。毎日の生活を彩り、スパイスのような存在です。

 

 

 

最初は何も無い空間に、ひとつひとつ商品を配置していきます。整然となりすぎないように、乱雑になりすぎないように、適度にいろいろなアイテムをミックスさせていくのがmiyagiya流です。沖縄で展開している器や服をできるだけ多く見ていただきたいと、様々なアイテムを持って行きましたが、それだけでなく、まるで沖縄に来たかのよう な雰囲気や空気感も作りたかったのです。そのために那覇の店舗で普段行っている店作りを、ポップアップショップでも同様にして会場を作っていきます。

 

まだ雪もチラチラとする2月の東京で、たった9日間のmiyagiyaポップアップストアはこうやってオープンし、あっという間に過ぎていきまし た。嬉しいことに、多くの方に喜んでいただけたと同時に、自分自身も初心に戻り新鮮な気持ちで楽しめた気がします。そしてこれからの課題として、宿題をたくさん沖縄に持ち帰ってきました(笑)。

 

それから早くも1ヶ月が経ち、沖縄はこの数日で一気に季節が進んで初夏の陽気。東京もそろそろ春の風が吹いているだろうか。

 

 

 

text&photo 宮城博史

 

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