おだやかな、いつもの暮らし

文 関根麻子

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
元旦。
静かな心内になる。
 
 
 
 
おだやかな暮らしの中に、楽しい発見と美しい景色が皆様に訪れるますように。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
おだやかな暮らしと書いたが、
元旦の朝は実際のところ、おせちにお雑煮、年賀状書き。
それに加え、あれれ、まだ終わってませんよ、という掃除が少々。
新年だけど、新年にたどりつけない。
これ、毎年の常。
 
 
でもこの時間はとても大切なことだと思っている。
手をちゃきちゃき動かしながらも、昨年を振り返る時間となる。
 
右往左往どたばたやりながらも、笑顔と出会いに囲まれた。
その循環に、確かに私もいた、いる。喜びだ。
回想する。
そしてうんうんとうなずきながら、あらかたのことを終えた瞬間。
 
家の中が、すっと静かになり、凛とする時間がやってくる。
 
 
 
 
 
身支度をし、松をしつらえ、新年を迎える。
新しい年、ようこそ。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
社会人になるまで、元旦は家族そろい、皆でおめでとうを言い、
おせちやお雑煮を食べながら、今年はどうしたい?と話すのが恒例だった。
この行事は思春期の頃、まだ寝ていたいのにさと思いつつ、
無理に抱負を作り出し(そして1ヶ月もしない間に忘れる)
なんて、やらされている感がぼんやりとあったものだったが、
今振り返ると、とてもいい習慣になっていたように感じる。
 
 
 
習慣といえば、やはりおせち。
沖縄に来て、ものすごく気にいっているものがある。
ドゥルワカシー。
お友達の家でごちそうになりひどく感動し、それ以来お正月や
何かの祝いごとの際、作ってきてるものだ。
あ、本当の作り方はわからないので、なんちゃってドゥルワカシーだけれども。
 
普段はちゃちゃっと作るものが多いせいか、じっくりと向き合うおせちが楽しい。
しかしながら!どうしても地味なのです、出来上がるものたちが。。。
地味とりどり。
 
 
なので、うつわが重要。
息をふっと止めて、盛りつける。
おいしいうちにと、少々のはみ出しもうつわさーん、フォローよろしくです。
 


 
 
 
 
 
おせち作りや松を飾るのもそうだが、
 
季節を実感し、生活にしつらえること。
 
それは気持ちが豊かになること。
 
 
 
 
 
いつもの暮らしの中でこそ、と思うときが多々ある。
質素でも、浮かれていても、焦っていても、
落ち込んでいても、笑っていても。
 
気持ちよい暮らしの方に、自分で変化させられることっていっぱいあるなぁと。
そして発見、実りの多い日常を感じていたいなぁと思う。
仕事も暮らしの中の一部。
そこからもたくさんのすばらしい出会いと発見がある。
 
決してストイックな感じではなく、そこにある自分の暮らしと
向き合うと、きっと楽しくなる。
 
 
 
 
おだやかな日常の暮らしから生まれるひとつひとつのものごとから
心躍るきっかけが
今年も皆様に訪れるますよう願っております。
 
 
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ganga 手仕事のやさしい布たち
 

 
 
2012年1月27日(金)~2月5日(日)
Shoka:
住所:沖縄市比屋根6-13-6
電話:098-932-0791
HPとブログ:http://shoka-wind.com