Vol.15 おにぎり

 

 

 
 
ごちそう、と呼ぶのはすこし違う、
けれどもちょっと特別な食べものにおにぎりがあります。
今となってはコンビニであたりまえのように買えるおにぎりも
少し前(ウン十年前)までは「特別な存在」でした。
 
学校の遠足や運動会、家族で出かける休みの日、
大掃除の後の昼ごはんなど
いつもとちょっと違う時に登場するのは
母のつくったおにぎりでした。
梅、おかか、こんぶ、たらこ、海苔の佃煮、
っていうのが我が家のおにぎりのレパートリー。
一時期、まわりに巻くのりを食べる直前に巻く、
という風習に変わりそうだった頃がありましたが
やはりしばらく巻かれた後の
しなっとお米にまとわりついたカンジがいいね、
と家族の誰かが声を出したわけではありませんが
自然と元のおにぎりスタイルに戻りました。
 
そんな「ウチのおにぎり」も
もうずいぶんと口にしていません。
帰省した時に「おにぎりつくって」って
あらためて言うのもアレだしね。
でも、塩加減やむすんだ時のかたさ、
そしてその大きさとかたちは
「ウチのおにぎり」を超えたものに
出会ったことがありませんよ、ホント。
 
 
(相当美化されてるね。)
 
 
 

 
 
手軽でおいしいおにぎりと、
人気を二分するサンドイッチ。
雑貨屋[そ]では日々になじみがありながら
(僕の中ではいまだに)特別な存在である
その両者に似合う器を4組の作家さんに
つくっていただきました。
シンプルでユニークでかわいらしくて愛嬌のある
バラエティ豊かな個性が一同に会するこの催し。
合わせる器でいつものつくるおにぎりやサンドイッチが
またひとつ素敵に映るのを想像しながら
手に取ってご覧いただけたらと思います。
 
 

 
おじろ角物の真竹のピクニックかごや岩手一戸町の鈴竹のおにぎりかご、
また南部鉄でできた及源のホットサンドメーカーなどもご用意しています。

 
 
 
 
 
 
『おにぎりとサンドイッチに似合う器展。』
 

 
9月7日(金)→18日(火)12:30〜19:30(期間中の水木はお休みです)
 
参加作家さん:モノエ / 香月舎 / decco / 東恩納美架
 

 
 
 
写真・文 タナベユウヘイ(雑貨屋[そ]店主)
 
雑貨屋[そ]sso

住所: 沖縄県宜野湾市大謝名1-24-18

TEL:098-898-4689

OPEN: 12:30-19:30 (CLOSE/Wed & Thu)[臨休あり]

HP:http://sso-design.jp/zakka.html

ブログ:http://sso.ti-da.net