今だから、地震について ②

消太郎:日が経つにつれ被害の状況が明らかになってきてます。
改めて今回の地震の凄さを思い知らされます。
被災地の映像を見ますと本当に心が痛いですね・・・。
では、先日の続きをお話します。


大災害の時などは、間違った情報が流れやすくなります。
今回もデマやチェーンメールなどが流れ問題になりましたね。
テレビ、ラジオの報道に注意し、惑わされないようにしましょう。


市町村役場、消防署、警察署などからの情報には、たえず注意してください。
また、不要・不急な電話はかけないように。
特に消防署等に対する災害状況の問い合わせ等は消防活動等に支障をきたすのでやめてくださいね。


デマやチェーンメールだけでなく、怪しい募金を募るサイトやメールなどもあるようですね。許せないです。


消太郎:募金や寄付などは、公的機関や赤十字など信頼のおけるところを個人的にお勧めします。


大地震などの大規模災害では、消防の人員もかなり不足しています。
軽いケガなどの処置は、みんながお互いに協力し合って応急救護してください。


助け合いが必要です。 
大規模災害時による多数の傷病者が出た時は、1人でも多くの命を救うため「トリアージ(災害医療において、最善の救命効果を得るために、多数の傷病者を重症度と緊急性によって分別し、治療の優先度を決定すること)」が実施され、重傷者の治療が最優先されます。


建物の倒壊や落下物などの下敷きになった人がいたら、地域のみんなで協力しあって救出活動を行う必要があります。
阪神淡路大震災の際、ある市では、下敷きになった人の85%を一般住民が救出したそうです。
車のトランクにタイヤ交換用のジャッキがついています。
瓦礫の下敷きになっている人を救助する時に強力な武器になりますので覚えておいてください。


タイヤ交換用のジャッキ・・・生活の道具で他にも使えそうな道具がありそうですね。理科で習った「テコの原理」も瓦礫などを持ち上げるときに使えそうですね。


消太郎:そうです!
固定観念を捨て、使える道具は使う、これが大切です!


室内、屋外にいた時に地震にあった時の対応は教えていただきましたが、車の運転中に地震にあったらどうしたらいいですか?


消太郎:自動車の運転中に地震があったら、道路の左側か空地に停車し、エンジンを止めてください。
そして、カーラジオで地震・火災情報を聞きましょう。


警察官が交通規制を行っているときには、その指示に従ってください。
避難するときは、キーをつけたままにして、徒歩で避難しましょう。


えっ?!キーをつけたままだと車が盗まれちゃいますよ!!


消太郎:自動車のキーがないと緊急車両が通れない時に、通行に邪魔な車両を移動させることができません。
阪神淡路大震災でも、多くの消防車が通ることができず、災害現場に到着することができなかったそうです。


個人のわがままで迷惑をかけてはいけないですね。特に災害時は。
「車を乗り捨てて避難するときはキーを付けたままで」、ですね!



消太郎:不安になる気持ちは十分わかりますが、どうかご協力よろしくお願いします。
ガソリンなどの燃料も貴重ですので、緊急車両優先にしてくださいね!


最後に、昨日今日でお話した内容をまとめたいと思います。

  
1.まず落ち着いて身の安全を確保する
(1)机やテーブルに身をかくす
(2)非常脱出口を確保する
(3)あわてて外へ飛び出すな

  
2.あわてず冷静に火災を防ぐ
(1)すばやく火の始末を   
(2)火が出たらまず消火を  

 
3.狭い路地、塀ぎわ、崖や川べりに近寄らない


4.避難のテクニック
(1)避難は徒歩で、持物は最小限に
(2)津波に注意
(3)山崩れ、がけ崩れに注意   


5.正しい情報を入手する


6.協力しあって応急救護を

  
7.協力しあって救出活動

  
8.自動車を乗り捨てて避難のときはキーをつけたままで

 
いつなんどき、大災害に見舞われるかなんて誰にもわかりません。
今回の大地震で、それが肌で理解できたと思います。 

 
災害時、知識は大いに力を発揮します。
 
自分自身を守るために、大切な人を守るために、
そして、地域の同胞を守るために、
知っていてほしいことをお伝え致しました。

 

消太郎