憧れの女性に訊いてみよう④自分の時間は絶対戻って来る、焦らないで

対談メンバーとこどもデータ
リカ:大学生、高校生
スミレ:小学4年生、1年生、乳児
ユメコ:幼児(2歳)
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ユメコ:2人ともケンカすることあるんですか?


スミレ:うーん・・・子どもに対する接し方を注意することはあるけど、「これ、ケンカじゃないよ、話し合いですから〜」って言いながらやってる(笑)


リカ:一緒一緒、うちも。「意見の交換よね〜?」って。


一同笑い


リカ:ほんとほんと、子どもにもそう言ってる。でも、ご主人が折れないですか?


スミレ:主人はあまり弁が立つ方ではないので、「どうせお前にはかなわん」みたいな感じ。


ユメコ:リカさんのご主人もごめんなさいって言うんですか?


リカ:ごめんなさいの言葉はないんですけど、ケーキ買って来たり花買って来たり、わかりやすいんですよ。


ユメコ・スミレ:え〜、可愛い〜!


ユメコ:リカさんが悪くてけんかになることもあるんですか?


リカ:私が悪くてけんかすることはあまり無いと思う。


スミレ:無いんだ!


リカ:だから主人がそうやって何か買って来て(笑)同級生だから素直になれないんでしょうね。


ユメコ:リカさんはご主人に何でも相談するんですよね。


リカ:そう。主人が一番の相談相手ですね。友達よりも先に一番に主人に話します。


ユメコ:アドバイスとかもしてくれるんですか?


リカ:自分はこう思うよっていうのは言ってくれますね。主人も私に相談してくるし。でも、相談する前に気持ちはもう決まってるんですよね、お互い。


スミレ:私も何でも話する。で、答えがほしいんじゃなくて、「ただ聞いて〜」って時もある。


ユメコ:その時はただ聞いて〜って言うの?


スミレ:うん、「ただ聞いて欲しい〜批判もなんもしないで良いから〜」って聞いてもらうこともある。そしたら「うん、はい、どうぞ」って。そういえば、うちの旦那さん、「ごめんなさい」はあまりないけど「ありがとう」がとっても上手だわけ。


リカ:わー、それ大事だと思う、とっても!


スミレ:旦那さんの実家に行っても、お義父さんもお義母さんに「ありがとう」って言うし、お義母さんも。お茶淹れただけでも言ってくれて。気持ちがあるかどうかはわからんけど、言葉聞くだけで・・・


リカ:うん、違う〜!


スミレ:だから私も「話を聞いてくれてありがとう」って言うようにしてる。


ユメコ:リカさんのご主人もありがとう言ってくれます?


リカ:なんか、冗談っぽく言いますね(笑)「ご飯がおいしい〜、ありがとう〜」って感じで。「ほんとかな〜?」って私は返すんですけど(笑)


スミレ:へー、あったか〜い!


リカ:いつまでも友達みたいな夫婦でいたいなって思って。どっちが上とかはなくて。結婚してからずっと「2人で成長できる夫婦でいよう」って言ってるんです、どちらか一人だけ成長じゃなくて一緒にって。だから、私が専業主婦してた時は、置いて行かれるような気持ちになってました。


スミレ:なるほど。


リカ:でも違うんだなーって。育児から学ぶこともいっぱいあるし。だからどんな時でも向上心を持って成長していけたらなーって。


スミレ:一緒に何かをすることもあるんですか?子ども達を預けて2人で食べ歩いたりとか。


リカ:お風呂に行くのが好きなんですよ、2人で。ジム帰りに待ち合わせて一緒に。映画は趣味が違うので2人で行くことはないけれど、家族で行くことはあります。


スミレ:そっか。。お子さん達大きくなって・・・良いね〜!楽しいね〜!


ユメコ:ね〜!仲良し家族。


リカ:最近は呑みに行くかな、2人で。お留守番ができるようになったので。「行って来て良いよ〜」って子ども達も送り出してくれて。去年の結婚記念日は2人でレストランに行きました。


ユメコ:わー、良いな〜!





(話題が「誰しも皆78点」に及び、概要をスミレがリカに説明。関連記事:わが家のしつけ「ママもパパも78点だからさ〜」


スミレ:リカさん、長女?


リカ:そう(笑)


スミレ:私も(笑)


リカ:長女って責任感強いんですよね。一方妹は・・・ぱっぱらぱーではないんですけど、やりたい放題。お父さんにも相当怒られて(笑)


スミレ:そうそう、次女は要領も得ているから。でも自分が今親になってみると、親からしたら長女も長男も次女もみんな同じように可愛くて大好きで、お手伝いしてもしなくても、泣いても笑っても、怒っても可愛いから。それが言いたいから長女には「お手伝いしてくれてありがとう、でも、お手伝いしなくてもだいすきよ、怒りんぼうでも好きよ」って言ってあげたいな〜って。


リカ:わ〜、良いお母さんねー、ほんとに!


スミレ:いえいえ、「大戸屋」と「ほっともっと」が大得意なお母さん(笑)


リカ:それで良いと思う〜、忙しい時は別に。うん、でもわかります。私も妹から「お姉ちゃん、もっとハジけて良いよ!」って言われてました。


一同笑い


リカ:大学の時も「女子大生なんだからもっと楽しんだら〜?」とか。78点か・・・うん、そうだよね、素敵な考え方。


ユメコ:私は妹で姉がいるんで、2人の妹さんの気持ちがわかるかも(笑)


リカ:やっぱり生まれた順序って、関係ありますよね〜。


スミレ:うん、ある。


リカ:あと、結婚すると姉妹の関係性も少し変わって来ますよね。お互いの配偶者の意見も入って来るし、そこからまたちょっとずつ方向性も違ってくるんだなって。姉妹ももちろん大切だけど、家庭を持ったらやっぱり自分の家族が一番になるというか、私の家族は今のこのファミリーだよなって思いますね。





スミレ:リカさん、ほんとにすごい。温かくて料理上手で褒め上手で、完璧!


ユメコ:私、どれ一つできてない・・・


スミレ:できてる人と一緒にいたらうつるはずよ。


一同笑い


リカ:そんな・・・全然ですよ。子どもが手がかかるときは自分の時間もないからなりふりかまわずやってたし。でも、段々ちょっとずつ余裕が出て来るんですよ。気持ちがわかるから、小さい子どもさん連れてるお母さん見ると、心の中でいつも「頑張れ、頑張れ!」「いつか自分の時間ができるから!」って応援してます。


スミレ:優しい〜!


ユメコ:涙が出る・・・(涙)


リカ:転勤して行った時もずっと子どもと一緒だったので、自分の時間がないし、仕事もしたいけど何もできない・・・って、当時はずっと葛藤してましたよ。


スミレ:リカさんは外に出たいタイプなんですか?専業主婦は・・・


リカ:いや。


ユメコ:スミレさんは?


スミレ:働いているときは専業主婦に憧れるけど、育休とってみたらやっぱり、旦那さんの給料だけで生活するよりは自分も働いた方が色々広がるし・・・って、今その考えが行ったり来たりしてる。私が求めてるのは正社員っていう形での勤務なのかな?とか。でも、専業主婦ではない、じゃあなに?!って。


ユメコ:じゃあスミレさんもリカさんみたいにスタイルを確立するまでの道のりの途中?


スミレ:そう、ビギナー。リカさんは外に出たいんですね。


リカ:そう、人と会うのも好きだし。娘が生まれてから復帰するのやめようと思ったんですよ。この子を置いて仕事はできないって思って。でも上司がうちまで来てくれて。「時間を短縮するから帰っておいで」って。すごい良い上司だったんです。そこまで言ってくれるなら会社のためにと思って行ってみると、良かったんですよ。おうちでは娘と一緒に過ごせて会社のストレスは忘れる、会社に行くと娘との間のストレスが解消される。意外とバランスがとれるんですよ。


ユメコ:そうですよね〜!わかるわかる!


リカ:このバランスが心地良いと思ってたんだけど、主人の転勤で本土について行った時にバランスが崩れてしまって。


スミレ:そっか、周りも知らない人だらけで。


リカ:そう。周りの奥さんたちもみんな専業主婦で。びっくりしたのが、みんなで集まって話してても、子どもの話と、ご主人の話と、世間話しか無いんですよ。カルチャーショックでした。この話題しか無いわけ?!もっと違う話はないの?って。人の噂話とか旦那さんや姑さんの悪口とか。「ええ〜!私はその世界に入って行けない!」と思って、それからの6年間は色々悩んでましたね。


スミレ:6年間も・・・


ユメコ:長い・・・


スミレ:それがあるから色々見えて来て、今のスタイルがあるのかも・・・・


リカ:そうかもしれない。あの時期はあの時期で良かったなって今は思います。子どもともたくさん接することができて、おやつも手づくりしてあげられたし。でも、その悩んでいた時期が自分にもあるからこそ、子育てで大変な思いしているお母さんの気持ちもわかるんです。だから、今は子育てを頑張って!いずれ自由な時間ができるから!って応援していますね。


スミレ:素敵・・・心強いね。


リカ:子どもの成長ってストップできないじゃないですか?だから大きくなってから「あの時にああすれば良かった」って後悔するより、小さいうちに子どもと沢山接した方が良いと思います。


ユメコ:振り返るときっとあっという間なんでしょうね。


リカ:うんうん、そうそう。そのまっただ中にいたら「大変〜」「いつまで続くの〜?」「私って置いて行かれるわけ〜?」って思うけど、置いて行かれない、全然。すぐ取り戻せるから、大丈夫。


ユメコ:そっか、止まっているように見えて、ちゃんと階段もあがってるんだ。


リカ:うん、あがってる。それも自分の肥やしになって、次のステップに進んでいけるから。


ユメコ:子どもから学ぶこともたくさんありますもんね。


リカ:そう。そういえば娘が小さいとき、「お母さんは絶対的な存在」って目で見てるのが伝わってきたことがあって。私は全然完璧じゃないのに、娘からしたら絶対的な存在なんだって悩みましたよ。


スミレ:「78点」と同じ〜。


リカ:でも今振り返ると懐かしいですね、すべて。当時は手抜きもできなくて、お母さんはこうじゃなきゃいけないって想いが強くて。でも、段々手抜きも上手になってくるし、完璧でなくて良いんだってわかるようになりました。


ユメコ:確かに自分の親のこと考えてみても、いち人間として親を見るようになるのって、相当後ですよね。


スミレ:うんうん、相当後。。


ユメコ:盲目的に信じてるところがあるし、100%の正の存在というか。


リカ:そうよね。でも、今思うんだけど、自分で自分にオッケーを出したらいいんだなって。大体の人が「あなたは今のままでいいのよ〜」って言ってくれるじゃないですか。そこで自分を完璧じゃないとか責めるんじゃなくて、「あ、いいんだ、今の私でオッケーなんだ」って。周りじゃなくて、自分がオッケー出さなきゃね。


ユメコ:うん・・・そうかも。私、自分にオッケーだしてないかも。。


リカ:なかなか出せないよね。それが、「あるがままの自分を受け容れよう」って思った時からラクになりましたね。いつも理想の自分ばかり追いかけてたけど。そう思えるようになってからやりたいことがたくさん湧いて来て、そこから今の私にたどりついたんです。


スミレ:一歩踏み出す行動力もがすごいですよね。旦那さんも背中押してくれるんですか?「やったら良いさ〜」ってポーンって?


リカ:そう、そんな感じ。


ユメコ:それってなかなか言えない気がする。「やったら良いさ〜」って男の人が言ってくれたら嬉しいけど、「家に持ち込むな、家事はちゃんとしろ」とか、そういう人が多そう。


リカ:確かにね。


スミレ:すごい良いパートナーシップ。きっといつもリカさんが応援してるから、旦那さんもリカさんを応援してくれるんだはず。


ユメコ:うん、そうだね。