ハルラボ商店安心・安全かつ、普段使いできるものだけ。家族の健康を守る主婦目線の八百屋。

ハルラボ商店

 

「私たち家族が普段のくらしで使うものは、ほぼ全て店内にある品でまかなってるんですよ。
足りないものは、ビールと納豆くらい!(笑)」

 

ハルラボ商店の穐葉(あきば)武人さん • 陽子さん夫妻のことばには説得力がある。というのも、店内に並んでいる品は野菜・肉・調味料などの食料品から、石けん・生理用品などの生活用品に至るまで、実にバラエティーに富んでいるからだ。
確かに、ここで手に入らない生活必需品はすぐには思いつかない。

 

そしてこれらの品々はどれも、夫妻が厳選した安心かつ安全なものだ。

 

「野菜は、できる限り沖縄県産のものを仕入れています。
農薬や肥料を使わず、不起耕・不除草が特徴の『自然栽培』農法を貫く南風原の『モリンガファーム』や、有機無農薬栽培で知られる今帰仁の『片岡農園』のものが中心です。

 

ソーセージは、県産豚を使った無添加ソーセージが評判の『プカプカプーカ』から。全粒粉で作る黒パンは『八重岳ベーカリー』から。沖縄の無農薬フルーツをたっぷり使ったジャムは『白川ファーム』から仕入れています」

 

ハルラボ

 

ハルラボ商店
片岡農園の野菜が到着。すぐにツイッターやホームページで新着状況を配信する。それを見て来店する人も多い。

 

ハルラボ商店
届いた野菜はすぐに店頭へ。

 

ハルラボ商店

 

ハルラボ商店

 

夫妻がどの商品も自信をもって勧めることができるのには、はっきりとした理由がある。

 

「店に置くかどうかを決める際、できるだけ生産者のもとに出向き、じっくりとお話を伺うようにしています。そうしないと、お客様の信頼を裏切ることになりかねないからです。
例えば生産者の中には、現時点では素材や製法にこだわった素晴らしい製品を作っていても、それを継続していこうという信念をお持ちでない方もいます。
取引を決定してから商品のクオリティが下がってしまうとお客様にご迷惑をおかけしてしまうので、取引先の選定には慎重にならざるを得ません。

 

味や品質はもちろんですが、つくり手の意識や考え方もとても大事だと思うんです。
特に、3.11の震災以降は安全性の基準も変わってきているので、食品の安心・安全について問題意識を持って作られたものだけを置くようにしています」

 

ハルラボ商店
熊本県湯前町産の有機無農薬栽培の玄米と胚芽米と白米。「5kg では多いという方のために、2.5kg に小分けしたものもご用意しています」

 

ハルラボ商店
「夏バテにも効果てきめんの、九州産の米と糀を使った『仲宗根糀家』の甘酒は、リピーターが多いんです。僕も毎朝飲んでいますが、気力がみなぎってくるんですよ」

 

ハルラボ商店
なんくるアイスの販売店舗は今の所ハルラボ商店のみ。「何個もまとめ買いする人もいて、クセになる味なんですよ」黒糖の素朴な風味だけでなく、カフェオレのようなコクも感じる。

 

ハルラボ商店

 

ハルラボ商店

 

ポテトチップスにアイスクリーム、インスタントラーメンにレトルトカレー…。
一見するとジャンクフードのような食品類も多数並んでおり、思わずはっとする。厳選された野菜や食料品の中で、その存在は特に際立って見える。

 

「ポテトチップスは長崎産の有機じゃがいもを使用していて、レトルトの野菜カレーは北海道や西日本産の野菜を使っています。
無添加のインスタントラーメンは北海道産の小麦粉を使用しており、沖縄産の『なんくるアイス』は無添加で、西表島産黒糖・県産牛乳・宮崎県産クリーム・北海道産脱脂粉乳と、シンプルな材料で作られているんです」

 

嗜好品やレトルト食品など、普段生活しているとつい手を伸ばしたくなる食べ物がそろっているのも、ハルラボ商店の特徴のひとつだ。
お菓子も食べたい、たまには手抜き料理で済ませたいという欲求も、安全性はきちんとキープした上で満たしてくれる。

 

様々なジャンルの商品が揃っているのは、常に消費者の立場に立って考える2人ならではのこだわりだ。

 

「1つの店で買物が済むようにしたかったんです。
私たち家族も、食の安全には普段から気を遣って買物をしているのですが、沖縄に移住してからは県内各地の店をはしごしていたんです。野菜ならここ、肉ならここ、生活雑貨ならここ…という風に。
品質にこだわるとそれもしょうがないのかなと思う一方で、毎日のことですからできるなら1カ所でぱぱっと買えたら良いのになーと思っていて。
自分たちがやるなら、なんでも揃う店にしようと思っていました。

 

またその際、似たような商品が沢山並んでいるのも考えものだと思ったんです。
例えば、醤油1本買うのにあまりにも選択肢が多すぎると大変でしょう? ですからこだわりを持って厳選し、ある程度種類をしぼって店には並べるようにしているんです。
『ここに来れば、何も考えずに安心して買い物ができる』と思ってもらえるような店を目指しています」

 

ハルラボ
qq

 

ハルラボ商店

 

ハルラボ商店

 

置いてある品々の値札を見ると、どれも手頃な値段であることに気づく。一般的なスーパーに並ぶ商品と比べても、驚くほどの価格差はない。

 

「高すぎると買い続けることはできませんよね。いくら身体に良いものでも、それでは意味がないと思うんです。飲んだり食べたりは毎日のことですから、毎日使えるような価格のものしか置いていません」

 

夫妻の誠実な姿勢と安全性の高い商品の豊富さが評判をよび、2013年4月にオープンして以来、ハルラボ商店で生活必需品をそろえる人々は増え続けている。

 

ハルラボ商店

 

ハルラボ商店

 

ハルラボ商店

 

ハルラボ商店
シャンプー • リンス・食器用洗剤も豊富に揃う。オーガニックの日焼け止めに虫除け、石油由来の材料をつかわないナプキンなど、生活用品も充実している。

 

2人が店を開くきっかけとなったのは、移住後にたびたび参加していた糸満市での援農(農家の手伝い)だった。

 

「沖縄に来てから農業に興味がわき、自然栽培で野菜を作っている農家さんのお手伝いをしていたんです。
そこでは、農薬も肥料もつかわない分、手間ひまのかかった安全な野菜を栽培してます。しかしそれが市場に出回ることはほとんどありません。
品質が素晴らしくても、形がそろっていなかったり傷や虫食いの跡があったりするので、一般の流通にはのらないのです。それでも安全で美味しく、栄養価も高い無農薬の野菜を求めている人は大勢います。
消費者の需要と自然栽培農家の供給を満たす場が少ない現状がとても残念で、両者を繫ぐお手伝いのできるような店を開こうと思ったんです」

 

思いついてから2ヶ月という早さで、2人はハルラボ商店をオープンさせた。

 

「ハルラボのハルは『ハルサー(沖縄方言で「畑人」、農業を営む人)』から、ラボは『ラボラトリー(=研究室)』からとりました。大げさかもしれませんが、つねに農家や畑のことを考えている店でありたいという思いからです。

 

ここでは商品を販売するだけでなく、イベントを企画してお客様に自然栽培の畑にふれていただいたり、農家さんとお話しいただく機会を設けています。それによって、自分達では伝えきれないことを感じとっていただけたらと思っています。
この小さなお店ができることは限られていますが、沖縄のみなさん、特に子どもたちが少しでも安心・安全なものを食べられるお手伝いができれば嬉しいですね」

 

ハルラボ商店
娘の環(たまき)ちゃんのお気に入りは、有機じゃがいも使用のじゃがいもチップス。「カリカリしてて、一番好き!」

 

ハルラボ商店

 

大切な人が口にするものや触れるものは、できるだけ安全なものが良い。
その思いは、きっとだれでも同じ。

 

けれど忙しい毎日のなか、できることは限られている。

 

商品を裏返して原材料の表示をチェックする買い物に疲れてしまう日もある。
背伸びして高価なヘルシー食品を買ってみても、長くは続けられない。
後ろめたいけれど、たまには簡単な手抜き料理だってしたいし、お菓子も存分に食べたい。

 

そう思ったらハルラボ商店にいってみてほしい。
無理も我慢もいらない。
その扉をくぐるだけで、とてもかんたんに安心・安全な食生活を始められるのだ。

 

写真・文 中井 雅代

 

ハルラボ商店
ハルラボ商店
那覇市泊3−1−15−102
098-943-9575
月〜土 11:00〜18:00
close 日・祝
58号線から泊港の方へ曲がり、外人墓地の脇、泊高校の入り口です。
駐車場あり(店前)
HP http://hallab.pecori.jp
Twitter https://twitter.com/hallabshoten