2010 12月

対談メンバーとこどもデータ
スミレ:4年生、1年生、乳児
シズカ:4年生
ユメコ:幼児(2歳)
**************************





スミレ:シズカちゃんの娘ちゃんはあいさつがすごく上手!
うちに来ても靴もちゃんと並べて入る!とっても出来た子だわけ〜。


ユメコ:やっぱり普通はできない?


スミレ:できないよ~!


シズカ:でも、おうちでは言わないとやらないよ~。


ユメコ:おうちでちゃんと言ってるんだ?


シズカ:言う、絶対言う。あと、人のおうちとか、出かけ先のことはうるさく言ってるかもしれない。迷惑かけないように。「ちゃんとやりなさいよ」って。「挨拶は絶対しなさいよ」とか。


スミレ:挨拶もきちんとしてるよね~。敬語も上手だし。


ユメコ:ちっちゃい時はどれくらいの時からしつけって始めた方が良いのかな?


スミレ:3歳くらいで良いんじゃない?横峯式でも2歳半〜3歳ぐらいって書いてたよ。それまではもう、「可愛い可愛い」で良いってよ~


ユメコ:ちっちゃい子だと、ご飯中にフォーク投げたりとかするさ?
そういうのはやっぱり注意したほうが良いよね?その辺が難しい。
のびのびさせて食事の楽しさを教えた方が良いのか、厳しく言った方が良いのか・・・


スミレ:なんで投げるのかね?間違って?


ユメコ:面白くない事があったりとか?まだ言葉がちゃんと出て来ないから、食事中、自分が言いたい事をお母さんがわかってくれない!とか。


スミレ:じゃあ、「アテンションプリーズ!」って感じなんだ?
でも、親も人間だからカー!っとなったりするよね?「なんでこんなことするの?!」「やるな!」とかぶち切れたりもするよね?
私は普段は優しく言う。でも、「道路に飛び出さないように」とか、自分の命に関わることとかは厳しく言うようにしてる。


シズカ:私もそれはお尻たたくまでやった。
2歳前くらいだったかな、高いところにのぼってふざけて「わ~」ってやったりしてたわけ、窓から顔出して、とか。「じぶんもこんなのできるんだよ」って見せたかったのかもしれないけど。
周りを見ないで「わ〜」って走り出したりもする子だったから一回お尻叩いて。


ユメコ:そしたら、わかるのかな?


シズカ・スミレ:わからんよ~~(笑)


スミレ:何回も繰り返して言わないと。根気比べじゃないけど。


ユメコ:やっぱそうだよね、一回じゃわからないよね?


シズカ・スミレ:わからない、わからない!


スミレ:こっちも腹立てるんじゃなくて、教える気持ちでやらないと。
うち旦那さんが体育会系ですぐ大声で怒るわけ〜
だから一緒には怒らない。旦那がガンって言ってる時は自分は言わない、
自分が怒るときは旦那に「怒らんでよ」って。
二人とも怒ったら追いつめちゃうさーね。


シズカ:私は最初それができなくて。怒るポイントが一緒だから。
私も体育会系だから(笑)
「それは違う!」「人としてどうだ?!」とか。


(一同爆笑)


シズカ:無意味な正義感が働くわけ。こどもに対してそんな正義感振りかざしてもわからんのに。
同じ熱さでは怒らなくても、子どもが2年生くらいまでは旦那が怒った後に自分もまた言ったりしてた。
これはいかんな〜と思って。今は自分が基本怒って、そのあとお父さんが和みながら説明してもう一度フィードバックするみたいな。でも、悩むよね。





スミレ:前に読んだすごい良い本があって、しつけにも活用しまくってるんだけど、その本に書いてあったのが、「人間誰しも78点」って。
それを子ども達にも言ってて、
「ママも78点だから22点のところがあったら教えてよ〜」って。
「あなた達もみんな78点で、みんな100点になるように頑張るんだよ」って。


シズカ・ユメコ:へ〜!


スミレ:ちっちゃい時って親の存在って絶大で、親が全てさ?
それが、親の間違い見つけたら「は〜?!」って思うでしょ?
だから自分もそうなんだなって思って。
親として自信も全然なくて、100点じゃないから
言い訳じゃないけど最初から
「ママも78点ですから〜」って言って、
「あなたたちもみんな78点、でもいつか100点になるように目指していって、天国に行く時に一気に100点になるんだよ」って(笑)


(一同笑い)


スミレ:「夫婦のお互いの悪口を子どもに聞かすな」ってみんな言うさ?でも人間だからいらいらして「パパ、今の悪いよね?」とか言いたいわけ、私。
そんな時に「パパも78点だからね〜、22点のところコレじゃない?」って言って(笑)
そしたら子どもが「でもパパも78点だから良い所もあるよ〜、昨日さ、俺とさ・・・」ってかばってくれたりするから「このやり方めっちゃ便利!」って。


ユメコ:え〜、すごい!


スミレ:でも、「生まれただけで100点満点だよ〜」とも言うから矛盾してるんだけど、まだみんな気付いてないわけ(笑)


(一同笑い)


スミレ:上の子怒ってる時に下の子が、「ママ、今のは違うんじゃない?ねーねーはこんなつもりじゃなかったのに、ママ、叱ってるんじゃなくて怒ってるでしょ!」って。だから、「はっ!教えてくれてありがとう!・・・ママ、やっぱりだめだね・・・」って言うと、「ううん、良いお母さんだよ!」。これが言わせたくてわざとへこんでみせる(笑)


一同(笑)


スミレ:こういう風に言ってたら、叱った時にも「あ〜、教えてくれてありがとう」って言うわけ。


ユメコ:うそっ!


スミレ:「俺、気付かんかった、教えてくれてありがとう」って。


ユメコ:例えばどういうシチュエーションで?


スミレ:◯◯ちゃん(一番下の赤ちゃん)が間違ってにーにーの髪を芝生と思ってむしったわけ(笑)
そしたらにーにーが「いたいっ!◯◯ちゃん、めっ!」って。そしたら怒られて◯◯ちゃんはうえ〜んって泣いちゃって。だから、
「大声出されてびっくりしたんだよ。こんなことしたらだめって◯◯ちゃんには伝わってないはずよ。ただ『にーにーが怒ってる、悲しい〜』って泣いてるんだよ」って言ったら「はっ!◯◯ちゃん、ごめんね、こっちこんな引っ張ったら痛いわけ。にーにーさ、こっちはげてるさ、こっちもひっぱったらこっちも抜けるからゆっくり引っ張ってね!」って言ってから「ママ、さっき教えてくれてありがとう、俺気をつける」。


シズカ:カッコいい〜〜!


スミレ:人にダメ出しされた時に逆切れする人はいやだから。「教えてくれてありがとう」って素直にきいてほしいとおもってるから。


シズカ:超男前になるはず〜


ユメコ:1年生でこんな事言えるんだ!


スミレ:今だけだよ〜、中学あがったら「おい、おかあ、2万円ちょうだい」。


(一同笑い)





スミレ:みんなしつけ悩んでるのかな?


ユメコ:実は私はあんまり悩んでなくて適当。
子どもが強情であんまり素直に謝らなかったりするんだけど、
無理して言わせよう、とかもしてないし。


スミレ・シズカ :それはしなくて良いとおもう〜〜


スミレ:「ごめんなさい」って言わすのは、親のメンツを保つためだよね、謝らせたいだけ。うちの旦那さんもそういうところがあるから
「今、教えたいんじゃなくてメンツを保ちたいんじゃないの?」って思っちゃう。
そういう時は子どもの前だから言わないけど。


ユメコ:それって結局目的が違う気がする。
言わすことが目的になってる気がする。
でも、お友達に何かしたときに言えるかっていうのは心配。


スミレ:相手がいやな気持ちになったり、相手が痛かったりしたら、ごめんなさいはやっぱり必要だよね。
フォークを投げて親に「ごめんなさい」は違うと思うけど。
親を間違って叩いたり、悪い言葉言ったりしたら「痛い、痛い・・・今の言葉、心が痛かったよ〜。こういう時はなんて言うの?」って教える事は必要だと思う。


ユメコ:そしたら言うようになる?


スミレ:うん。そして、親も言う。「ごめん、さっきカー!ってなってあんな事言ったけど、心痛かった〜?」「痛かった」「痛かった?ごめんね。本当はこういうつもりで言ったんだよ〜」って。「わかって欲しくて言ったのに、ママ、カッとなって言ってごめんね」って私も謝る。
そうすれば子ども同士の時も・・・まあ、子ども同士の喧嘩に親が入って行くのはあんまりね・・・。


ユメコ:そうだよね。


シズカ:私の「ここだけはきちんとやろう」と思ってるのは、買い物に行くとき、あれ買いたい、これ買いたいって子ども言うさ?だけど、絶対買わないって決めてるわけ。
だからうちの子「おかし、見にいっていい?」って言うわけ(笑)
でも、見に行っても絶対私は買わない。おじいちゃんおばあちゃんからもらったおこづかいの一部を使ってとかだったら「じゃあ1つだったら今日は買っていいよ」ってことは時々あるけど。
お金の事に関してはとっても厳しい。なるべくむだ遣いはさせたくないし、なんでも簡単に買えるって思わせたくない。必要なものは買うけどね、部活で使う物とか。


スミレ:素敵〜


ユメコ:私、買ってる・・・でも1個。
買い物に行ったらこどもが普通にかごに入れてるから、
いつも「一個だよ、これで決まりだよ、他のだめだよ」って。
で、他に欲しいものが出てきたら選ばせるわけ。


シズカ:それ良いと思う。


ユメコ:選ばせてみると、最初あんなに欲しい欲しい言ってたのを簡単にあきらめたり。
でも、買い物行くたびほぼ毎回1個は買ってしまってる。


シズカ:でも、あれもこれもじゃないから良いと思う。私は最初から絶対買わなかったから、
子どもも「わ〜!」って泣いたりとかしなかった。


ユメコ:うそ!ちっちゃいときも?


シズカ:ちっちゃいときも。


スミレ・ユメコ:すごい!


シズカ:だから「ママは行っても買わない」ってわかってるわけ。


スミレ:素敵〜!一番下の子の時まねする!上の二人のときめっちゃ買ってた〜。
でも、パパには言わないの?「欲しい!」って。


シズカ:旦那さんは買うよ。あっちは逃げ道、でも私と行った時は買わない。


スミレ:素敵〜。
うち、いつもおじいちゃんおばあちゃんに迎えに行ってもらってて、
これがけんかのもとになるんだけど、ご飯の前なのにおかしとか、いっぱい買ってくるわけ〜。
せっかくおやつはおにぎりにしようとか思ってるのに。


シズカ:うちも一緒だよ〜!


スミレ:そこからたががはずれて、今までちゃんと出来てなかった。
シズカちゃんありがとう、勉強になる。
洋服とかは?子どもって「あれ可愛い、これ可愛い」ってするさ〜?


シズカ:するけど、すぐは買わない。
「ほかも見て、ちょっと考えようね」って。
私が衝動買いする人だったから。
でも、自分の買い物の時も今は我慢して一旦帰るようにしてるわけ。


一同:偉い!


スミレ:ほかにもちゃんとしようと思ってやってること、ある?


シズカ:うちの子は一人っ子だから、なんでもやってもらって当たり前とか、
自分が先で当たり前って感覚だわけ。何か食べる時も自分が一番、独り占め。
本人にその意識はないんだけど、結局そうなってるから、
もう少し他の人の事も考えてって言ってる。


ユメコ:じゃあ実践中なんだ。


シズカ:そう。典型的な一人っ子だから。部活はいって集団生活にも入ってるからまずいな〜って。
もう少し周りを見て欲しいって、とっても思ってる。





ユメコ:やっぱり集団生活はいるとね。
保育園に入れた時、それまでは「可愛い可愛い」でやってたけど、「お友達かんじゃったらどうしよう、けがさせちゃったらどうしよう」って慌てて。
でもまだ1歳だったからそれまでしつけようとしたこともなかったし、教え方もよくわからなくて。
かといって保育園について行って「あ!今なにした?!」っていちいち注意するわけにもいかないし。
自分が噛まれたときに傷を見せて「今ママ痛かったよ〜」って言うくらいしか。


スミレ:・・(子どもを)かんだけど、私。


ユメコ:うそ?!


スミレ:あとつくくらい噛んで「痛いでしょ?」「痛いいたい!」「あなたが噛んだら友達もこんな風に痛いんだよ?」って。
実際にやるまえに「たたいたらだめよ、痛いから」って口で言ってもわからんから


ユメコ:それって何歳くらい?


スミレ:1歳・・・2歳くらいの時かな
だから、一番下の子ももうすぐ私に噛まれるはず、カプって


(一同笑い)


シズカ:最近、怒ると「自分はこういうつもりでやったんじゃない」って言うようになった。今までは言われっぱなしの「ごめんなさい」だったのに。


ユメコ:子どもが言ってること聞いて「え!そうだったの?」ってびっくりすることもある?


シズカ:あるある。そのときは謝る。スミレちゃんと一緒で私も自分が間違ってたら謝る。


ユメコ:うちの子すっごい強情でさ、ごめんなさいって普段なかなか言わないわけ。でも、謝らなくても良いような時にはしれ〜っと「ごめんなさい」って言うわけさ。
で、昨日寝るとき、子どもの隣にごろんって横になろうとしたら、勢いあまって頭ぶつけてしてしまったわけ。だから、
「あ、ごめん、今痛かったね、ママ悪かったね、ごめんごめん」
って謝ったら、すぐゆるしてくれて。「いいよ〜」みたいな感じで。
なんか謝られて嬉しそうだったから、わざと何度か謝ってみたわけ。
謝ることは恥ずかしい事じゃないよっていうのをわかってほしくて。
「本当にごめんね、でも許してくれてありがとう」みたいな感じで何度も謝ってたら
子どもも「ごめんね!」って言いだして。悪いことしてないのに(笑)
だから「ごめんねって楽しいね!」って言って一応洗脳してみたけど、
まあ、強情だから本番ではだめだろうね(笑)


スミレ:そのやり方、いいんじゃない?


シズカ:うん、良いと思う。

2010 12月

 
デンマークのデザイナーKAY BOJESEN(カイ・ボイスン)が
1938年にデザインしたカトラリー。
シンプルで美しいカトラリーは、デンマーク王室御用達として
デンマークの人々はもちろん世界中の人々に愛され使い続けられています。

 
rocq:69では、
ディナーフォーク、
ディナースプーン、
ディナーナイフ、
デザートフォーク、
デザートスプーン、
バタースプレーター、
スープスプーン、
ケーキフォーク、
チャイルドスプーンフォーク、
ラージティースプーン、
ジャムスプーン、
ベビースプーンを揃えております。 
 
この種類の多さ! 文化の違いを感じますね。 

〇〇スプーン、〇〇フォークと名前はついていますが
ベビースプーンを計量スプーンとして
ジャムスプーンをデザート用として
自分のライフスタイルにに合わせて
いろいろお使い頂けます。
なにしろ、こんなにサイズがあるのですから…。

 

 
つや消しの最高級ステンレスはキズがつきにくくお手入れも簡単。
飽きのこないデザインなのでどのような食器にも馴染みます。

 
食事をするのに欠かせないカトラリーは、
毎日使うものだからこそ
こだわりのある良いものを揃えたいものです。

 
ホームパーティーなどが多い季節。
この機会に上質でシンプルなカトラリーを
揃えてみませんか。
 

rocq:69
宜野湾市喜友名1-21-10
TEL 098-892-8763
12:00〜20:00
※ただいま不定期営業中。
 開店日はHPにて御覧ください。

入荷情報ブログ http://rocq69.ti-da.net
ダイアリーブログ http://rock-69.blog.so-net.ne.jp
HP http://www.rocq69.com

 

2010 12月


※写真はクリックで拡大します


何も入れていない額縁を斜めにしてバッグと一緒に壁にかけて。
アートな発想が楽しい。








潔く、キッチンに食器棚は無し。
Rさんのセンスで厳選された道具類は、
表に出ていても美しく、立派なインテリアに。











子ども部屋。
チベットのキャビネットの隣りにヨーロピアンな可愛いテント。
「うまく東西ミックスすると、化学変化起こすから面白いよ」
とはRさんの言。


そう言われてみれば、Rさん宅はどこも上手に東西がミックスされている。
例えば、猫足ソファの前にはオリエンタルなラグ。
うーん、今までそういう発想がなかったので目からウロコ!
これはうちでもすぐ取り入れられそうなテク。


「インドの教会のように、何もない空間が好き」
というRさん。
沢山の窓から光が流れ込む白い室内で、
最低限の、しかし、卓越したセンスで選び抜かれた調度が存在感を放っている。


「家具を動かすと部屋の表情が一変するので模様変えが大好き。
だから、作り付けの収納はほとんど作らなかった。」
隠す収納が主流の昨今、
作り付けの収納がここまでないおうちは珍しい。


どんなインテリア雑誌でも見かけなさそうな、
Rさん独自の世界観があふれるおうち。
常識にとらわれない自由な発想で生まれた空間は
想像以上に、居心地が良い。


内装:(有)創伸企画 098-946-5516
家具:N’s Collection http://www.kataoka-product.jp/

 

2010 12月

※クリックで大きく見られます

 
12月18日(土)
午前11時〜午後7時頃
読谷村・残波岬いこいの広場にて
雨天中止
きとねいちブログ:http://kitone1.exblog.jp

2010 12月




しろくま、花、蝶、猫。
モチーフはどれもメルヘンチックなのに、
どこかぴりっと心地よい毒のある、
大人のウィットに富んだデザイン。
想像させるのは、
ハッピーエンドでは終わらない、
古い童話の挿絵。





「鹿児島睦さんの作品を最初に目にした時
何の知識もない状態で拝見したんですが
直感で
『あ、この方、沖縄にいたことあるな』
って。」


福岡在住の鹿児島さんは、確かに沖縄で活動していた時期があった。
店主の藤田さんのよみは、当たっていた。





「スーベニアショップ(お土産屋)」の名も冠しているが、
沖縄の一般的なお土産屋とは、その品ぞろえも雰囲気もまったく異なる。


例えばシーサー。
うるま市の山田義力さんの作品だ。
オーソドックスとは言えないそのユーモラスな形状は
「これ、ユニーク。良いかも。」
見ているうちにお土産だけではなく
自分用にも一対、どうしたって欲しくなる。


県産のうつわも、
沖縄風を過度に、全面的に押し出したような
「いかにも」なものはなく、
どこかに、さわやかに、沖縄を感じさせる、
自分でも使いたくなるものばかりが並んでいて、目移りしてしまう。


あれ?お土産を選んでいたはずなのに、
いつの間にか自分用のモノを選んでる・・・


「最初、旅行で沖縄に来た時に、
お土産を買うのが好きなのでいろいろ探したんですが、
欲しいと思えるものがなかったんです。」


沖縄は観光立県だ。
「沖縄風」な土産品は星の数ほどある。
しかし、
「沖縄の誇り」と胸をはって渡せるような、
上質で美しい土産品が
果たして巷に流通しているだろうか?


「地元の方が本当に欲しいと思うものでなければ、
観光客の方も買いたいとは思わないとおもうんです。
最初からお土産品として作られているものに、僕ははあまり興味が無くて。
沖縄で作られたものを、沖縄の方が
『プレゼント用に』なんて言って買ってくださると
本当に嬉しいですね。」





扱っているのは県産品だけではない。
機能美をあわせ持った世界各地のアイテムが、厳選されて並んでいる。


「良いもの」イコール「高額のもの」「有名作家のもの」とは限らない。
名だたる陶芸家の作品から、若手による新生ブランドまで、
様々なジャンルと作風の品が
藤田さんの目で見極められ、集められている。


客層はどちらにかたよることもなく、
沖縄県民と観光客が一緒になって商品を物色する。
どんな人でもここに来れば「連れ帰りたい」モノに必ず出逢える、
そんな店だ。



沖縄で生まれたジュエリーブランドLANTANA(関連記事:オランダ展 WHAT IS LIFE?



沖縄陶芸界の巨匠、大嶺 實清氏の作品も


確かな審美眼を持つ藤田さんは、
東京で建築デザイナーとして活動していた。
「子どもが小さいうちに、沖縄で子育てをしてみたい」と、
奥様の出身地である沖縄に移住を決意。


沖縄でも建築の仕事はできるのに、なぜお店を?


「もともと、建築の道を志したのは街づくりをしたかったからなんです。
街づくりにはもちろん人の流れが絡んでくる。
でも、実際に建築の仕事をしてみると、
人との関係性のほとんどは対クライアント、
建てた後はそのクライアントが中心となって人の流れができていくわけですよね。
都市計画に関わろうとしても、
結局、『建築ができるなら、建築を』と言われてしまって。
だから、遠回りするなら思いっきり遠回りしてやろうと思って(笑)
街づくりの中で何が重要かと言うと『発信する場所』。
自分の店がそうなれたら良いかなって。」


それって・・・意外と遠回りではないのでは?


「そうなんですよ、意外と遠回りじゃない。
でも、結構、勇気がいるんですよね(笑)
まあ基本、なんでもやりたがりなんで(笑)」



店舗前の並木道が気に入って場所を決めた。店の前のベンチで通行人も憩う


ガーブドミンゴは国際通りから少し奥に入った壺屋にある。


「道に迷った人が困って入ってくることが多くて(笑)
うちの店を知らずにふらっと入って来るのが逆に嬉しかったりします。」


土産物も扱う店をオープンさせるには少し不利では?と思う立地だが、
建築デザイナーとしての知識を活かし、
驚くほど綿密な計算のもと、場所を決めた。


まずは、人の流れを見極め、地理条件と人間の性質を元に
国際通りの中でも中心地となる「点」をもとめ、
その点を中心とした半径400mの円を描く。


「この円内であることが絶対条件、
あとは場所の雰囲気。
沖縄には並木道が少ないんですよ。
世界を見るとどこの国でも木がある所に人は集まります。
シャンゼリゼ大通りや、セントラルパークもそうですよね。
那覇の、とくに中心街にはそういう場所が少ない。
そういう条件を満たしている場所がここだったんです。」


藤田さんのもくろみは見事に成功したと言えるだろう。
並木道にはゆるやかながら確かな人の流れができ、
店の前に置かれたベンチに腰かけてゆったり休むひとの姿も見える。


さらに、店の外壁の色は


「お向かいのお店が黄色なので、
その補色である紫に。」


このオーナー、タダモノではない。





店舗の二階部分はギャラリーになっており、
アート作品の展示会が定期的に行われている。


最初からギャラリーを併設する予定だったのだろうか?


「ゆくゆくはギャラリーもやろうとは思っていましたが、
まさか最初からやることになるとは。
オープニングの日にやることが決まったんですよ。
それが、やってみたら意外や意外、評判で(笑)
最初は半年でやめるつもりが1年続き、
ここまできたらもうちょっと長く続けようかな、と。」


当初、二階は家具を販売するスペースにする予定だったが、
諸々事情があり、今はまだ実現に至っていない。


家具販売の予定が完全に無くなったわけでは無いんですよね?


「はい。でも・・・
流動的に、色々なことやりたいんですよね。」


やりたがりですね?(笑)


「やりたがりなんですよ~(笑)
ほら、街づくりするためにはね、色々知らないといけないから(笑)
本当は食べ物屋もやりたいし。
最初はね、ホテルやりたかったんですよ、本当は。」


やりたがりである。



「沖縄には切り紙好きな人、多いですよ」切り紙作家、矢口加奈子さんの作品





並べられている商品の持つ雰囲気や色合いはさまざま。
藤田さんが選ぶ作品に、何か共通点はあるのだろうか?


「うーん・・・作ってる人の人柄が良い、好き。
みんな物腰がすごく柔らかくて・・・
うん、人柄が良いっていうのが共通点(笑)
あとはやはり、長く使えるデザイン、カタチであるということ。
今の時代に合っていないというわけではなく、
時間を経ても古臭くならず、
逆に味がでてくる。
そんなものが多い気がします。」


作品に人柄が表れるように、
ガーブドミンゴにはやはり、藤田さんの人柄が表れている。
通りがかる人たちが、みな吸い込まれるように店内に入ってくるのだ。


目指しているのはどういう店の在り方なのだろう?


「脇役的なお店でいい。
散歩の途中に見つけちゃった、
そんな『ちょっとした店』になりたいですね。」


この藤田さんのもくろみは、
珍しく外れてしまったと言えるだろう。
ガーブドミンゴはすでに、
「ちょっとした」存在どころではなくなっているからだ。

写真・文 中井 雅代

 

GARB DOMINGO(ガーブドミンゴ)
那覇市壷屋1−6−3
tel/fax 098 988 0244
open 9:30〜13:00/15:00〜19:00
close 月・水
HP http://www.garbdomingo.com/
blog http://slowfish.seesaa.net/

 

2010 12月

 

ちゅらパナさんを講師に招いて、オハコの小屋でちいさなお教室をひらきます。
今回制作するのは素敵なクリスマスリース。
ご家族への感謝と愛情を込めて、今年はクリスマスリースを手作りしてみませんか。
お教室の後はオハコルテのタルトとお茶で楽しいおしゃべりを。

 
日時:12月13日(月) オハコの庭の小屋にて。 14:00より (2時間ほどの予定です)
受講料: 4000円 (材料費込み、オハコルテのタルトとお茶もついてます)
定員: 6名 (定員に達し次第締め切らせていただきます)
お持ち頂くもの:特にはございませんが、ご愛用のお花用ハサミがあればご持参ください。また、外の小屋での開催となりますので、天候によっては暖かくしてお出かけください。
ご予約方法:オハコルテ港川本店へ直接お電話ください。098−875−2129

お願い:「オハコの手ならい」は大人のためのちいさな講座です。
 幼いお子様を連れての参加はご遠慮ください。

2010 12月



Jamie Cullum / Twenty Something



雨・・・・あんまり好きじゃないです


というか、嫌いです。けど、沖縄は雨が多い気がする。


とくに冬の日の雨は気分もどんよりになってしまいます


だからといって一日をどんより過ごすのも嫌なので、


こんな時こそ気分を盛り上げるために音楽を聴くんです!


そんな雨の日の気分転換におすすめなのが、


イギリス出身のジャズヴォーカリスト


ジェイミー・カラムのファースト・アルバム「Twenty Something 」


ジャズというカテゴリーには収まりきれない程


自由なスタイルで小難しい印象のジャズを歌いこなしていて


ロック・バンドのRADIOHEADの名曲「ハイ・アンド・ドライ」を


ピアノでカヴァーしたり、ジミ・ヘンドリックスの「Wind Cries Mary」


のカヴァーがあったりと、この曲をジャズでカヴァー!?と思ってしまう


ような曲までカッコ良くカヴァー!


もちろん、ジャズの名曲も多数収録されていて、


「オールド・デヴィル・ムーン」や「君にこそ心ときめく」


といったスタンダードな曲もオリジナルとはひと味違ったアレンジで


聴かせてくれます。


おすすめは「雨に唄えば」爽やかで明るいメロディーは


雨の日の憂鬱さを忘れさせてくれます。


イギリス出身のジェイミーだから?雨の日の過ごし方が分かるのか?!


(そんな事はないハズですが・・・)


雨の日にピッタリなアルバムです。






桑江成美

2010 12月




これは完成された映画だった。


音楽も脚本も、役者も秀逸。


見せ方もうまいので、あっという間に引き込まれます。


しかし、映画館で、映写機の故障があって、二回も中断してしまった。
ちょっと集中力を欠いてしまった。


始めのほうで、レイプシーンと、そのあとの悲惨な遺体がうつるんだけど、
これがほんと、胸がつまるような悲惨さ。


被害者は若く美しい人妻。


ほんと、彼女が可愛いんだよね。


事件を追う、ベンハミン。





この人と、相棒のパブロの掛け合いが時々、笑いを誘う。


しかし、パブロも、最後のほうには、あんなことに。。。。


ベンハミンと上司のイレーネの想いが、もうじれったい!!





アルゼンチンとかでも、あんな秘めた想いとかあるんだな、とびっくり。
かなり情熱的な感じするんだけどね。


ラスト、いろいろな謎が明らかになる。


でも、本当のことをいうと、私、イマイチわからなかったんだけど(笑)





犯人ってやっぱ、あの人??

KEE

<ストーリー>
刑事裁判所を定年退職したベンハミン・エスポシトは、仕事も家族もない孤独な時間と向き合っていた。彼は残りの人生で、25年前の殺人事件を題材に小説を書こうと決意し、久しぶりに当時の職場を訪ねる。
彼の元上司でかつての判事補、イレーネ・ヘイスティングスが彼を迎える。
相変わらず美しく聡明だが、今では検事に昇格し、二人の子供の母親だった。
それは、1974年にブエノスアイレスで起きた事件だ。
銀行員の夫リカルド・モラレスと、幸せな結婚生活を送っていたリリアナ・コルトが、自宅で暴行され殺害される。現場に向かったベンハミンは、無残な遺体を見て衝撃を受ける。
やがて捜査線上に一人の男が容疑者として浮上する。
男はリリアナの幼なじみで、古いアルバムの写真には彼女を見つめる瞳には暗い情熱が宿っていた。ベンハミンは部下で友人のパブロ・サンドバルと共に男の居場所を捜索するが、判事に指示を無視して強引な捜査を行ったことで、事件は未解決のまま葬られることになる。
事件から一年が経った頃、ベンハミンは駅で偶然、モラレスと再会する。
彼は毎日、曜日ごとに駅を変えて、容疑者が現れるのを待っていた。彼の深い愛情に揺さぶられたベンハミンは、「彼の瞳を見るべきだ。あれこそ真実の愛だ」とイレーネに捜査の再開を嘆願する。ベンハミンとパブロはようやく容疑者逮捕の糸口を掴み、事件の真相にたどり着くが…。


<キャスト>
ベンハミン リカルド・ダリン
イレーネ  ソレダー・ビヤミル
リカルド  パブロ・ラゴ


<沖縄での上映劇場>
桜坂劇場
上映期間:12/4~
住所:那覇市牧志3-6-10(旧桜坂シネコン琉映)
電話:098-860-9555(劇場窓口)

2010 12月


 
あしびなーシアター
Holy Night with ji ma ma
〜ji ma maと一緒に歌おう〜

 
2010年12月22日(水)
沖縄市民小劇場あしびなー(コリンザ3F)
開場:18:30
開演:19:00
前売 2,000円
当日 2,500円

 
問い合わせ:沖縄市文化観光課 098−929-0261