2011 6月


 

ゆるめのパーマをかければ
毎日のスタイリングがぐっと簡単に。
 
「特にこれからの季節、
暑い中でスタイリングに時間をかけるのは大変ですから、
パーマスタイルはお勧めです。」
 
顔周りでふんわりと髪が揺らぐがボブは、
大きな目が印象的な彼女のクールな雰囲気を
より一層女性らしく、柔らかに。
 

 
「ラインは少し前下がりで、
大人っぽく仕上げました。」
 
念願だった職種に就くことが決まった彼女に、
落ち着いた、シックな印象もプラス。
新しい職場でも好印象間違いなしの、上品なスタイル。
 

 
「しばらくカットしていなかったので、
今回は親泊さんにお任せで、さっぱりと。
とくにこうしたいというスタイルが決まっていなければ
お任せすることも多いんですが、
今までそれで失敗したな〜と思った事がないんです。
こういう美容師さんて、なかなか出逢えません。」
 

 
パーマ液が浸透するまでの待ち時間は、
北谷の海岸が見渡せる気持ちの良い席で。
 
 

 
ブローも丁寧に。
勢い良く吹き付けて一気に乾かすのではなく、
弱めの風力で、優しく。  
 

 
「美容室で整えたヘアスタイルを
自宅では再現できない」
という人も多いのではないだろうか?
 
サン・スーシーでは、
ブローの仕方やスタイリング方法の説明にも
力を入れている。
 

 
「少し引っ張りながら乾かした方が
綺麗にパーマが出ますよ。」 
 

 
「スタイリング剤は、
根元から揉み込むように付けてください。
毛先だけちょんちょんとつけると、
スタイリング剤の重みでパーマが伸び切ってしまいます。」
 

丁寧なスタイリングにより、
美しいウェーブが出現

 

「教えて頂いたように自宅でも実践して、
このスタイルをキープします!」
 
 
じっくり、ゆっくりブローせずとも、
パーマがしっかりかかっていれば、きちんと感が出る。
 
軽やかなボブは、
帽子をかぶっても可愛いし、
リゾートスタイルにも映える、
夏におすすめのスタイル。
 
髪型を変えたい。
でも、具体的にどうしたいかわからない・・・
そんな時は、これから楽しみたいファッションから、
ヘアスタイルを決めていくのも良い。
 
マキシ丈のロングワンピに
ペタンコサンダル、
可愛い麦わら帽に、かごバッグを持って・・・
 
そうすると、理想のヘアスタイルが自然と浮かんでくるかも。
 
夏はまだ始まったばかり。
新しいヘアスタイルがキマれば、
沖縄の長い夏を、もっとずっと楽しめる。

写真・文 中井 雅代

 
Sans Souci(サン・スーシー)
沖縄市比屋根1-11-10
098-932-0825
open 9:00〜18:00(受付)
close 月

 

2011 6月

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「2011 ナミトハの夏休み」

 
期間:7月15日〜18日(金、土、日、月曜まで)
時間:11:30〜19:30

 
ナミトハ新作の展示即売会です。
国産布をふんだんに使った、からだに、こころに心地よい服、布こものたち。

 
レディス、メンズの一点ものデザインです。
お気に入りのひとつが、長い夏によりそえますようよう。

 
*初日から布へのライブペイントあり。できあがったものはカーテンに仕立てます。

*お買い上げのかたに先着限定オリジナルポストカードプレゼント!

 
場所:宜野湾市大山2−22−18 1F デザインオフィス×インテリアショップ”KUFUU”

 
tel:098−890−4095
携帯:09032786029(タツカワ)

blog:http://nemakiya2007.ti-da.net

 
 
 

2011 6月

 

美しくセッティングされたテーブルに並んだのは、ヘルシーかつ本格的なイタリアン。
トマトの赤、バジルや葉野菜の緑、玉ねぎやパルミジャーノの白。
トリコロールカラーをテーマに作った、夏野菜の恵みいっぱいのテーブルだ。

 

 

 
まずはデザートを仕込む。
オレンジのジュレ。

 

オレンジを横半分にカットし、中をくりぬく。
皮を器にするため、すわりが良くなるように下になる部分を少しカットする。

 

 

果汁を搾るのに使うのは、
キッチンの三角コーナー用の水切り。

 

「これ、すごく便利なのよ。」

 

 

たまねぎを水にさらす時などにも使える
便利アイテム。
「すごい、こんなに搾りやすいんですね!」

 

 

パスタ用のにんにくを剥き、セロリをみじん切りにしていく。

 

 

皮をむいたにんにくを、ハンドミキサーでみじん切り状に。

 

 

オリーブオイルとあえて、「にんにくオイル」を作っておく。

 

「このにんにくオイルは本当に万能。
作り置きしておくと、色々な料理にすぐに使えて便利です。買ったにんにくをしばらく置いておくと
芽が出て使えなくなっちゃったりするでしょう?
でも、買ってすぐ作って冷蔵庫に入れておけばしばらく保存もききますからね。」

 

 

マリネ液に使うパセリを刻む。

 

「パセリをみじん切りにするとき、みなさんどうします?」

 

という先生からの質問に、すかさず

 

「先生〜、どうすれば良いのか、教えてくださぁ〜い!」

 

「は〜い、教えましょうね〜。」

 

レッスンに通い慣れた生徒とのやりとりは漫才のよう。
キッチンには笑いが絶えない。

 

 

パセリの房をちぎる。

 

「茎は使わずにとっておいてね。今日はトマトソースの中に入れちゃいますから。そして、ふわふわしてると刻みにくいので、こうやってぎゅぎゅっと小さくまとめて、『小さくな〜れ〜』って。」

 

「口に出すのが大事なんですよね、先生?『動くんじゃねぇ〜!』でしたっけ?」

 

「そうよ〜、『動くんじゃねぇーよ〜』って(笑)そして、こうやって刻むの。」

 

「わぁ〜、先生上手〜!まるで先生みたい!(笑)」

 

 

パスタに使うプチトマトは4等分に。

 


 

搾ったオレンジ果汁にレモンを搾り入れる。
湯せんにかけてしっかり溶かしたゼラチンも混ぜ入れ、オレンジをくりぬいて作った器に注ぎ、冷蔵庫へ。

 

 

小魚のフリットを作る。

 

「今日はスルルー(=きびなご)を使います。」

 

塩こしょうをして、にんにくオイル、小麦粉、片栗粉を絡め、揚げる。

 

 

170度でからっと。

 

「1匹ずつ入れると時間かかっちゃうから、2〜3匹一緒にこうやって入れてね。」 

 


 

「色々試したんだけど、このホールトマト缶が一番美味しい気がします。値段も安くてお勧めですよ。」 

 

缶詰めの中身をボールにあけ、ホールトマトを手でつぶす。

 

「カットトマトを使うより、ホールトマトをつぶした方が美味しくできますよ。今日は、『チンするトマトソース』を作ります。簡単にできて美味しいの。」

 

 

 

みじん切りしたセロリと玉ねぎにオリーブオイルを2周ほど回し入れ、塩を入れて混ぜる。
電子レンジで3分加熱する・・・予定が、誤って先にトマトソースも混ぜ入れてしまった。

 

「あら、入れちゃったんだ。うん、でも大丈夫よ、とりあえずこのままレンジにかけてみて様子を見てみましょう。」

 

 

手順を間違ったり、何かを失敗しても、先生は絶対に怒らない。なぜならそれは、家庭での料理においても起こりうるアクシデントだから。

 

「決められた手順通りにできなかったとしてもそれは失敗じゃないのよ。その時その時でやり方を変えて、美味しく出来上がれば成功なんだから。」  

 

 

サラダ用にオリーブをスライスする。

 

 

 

3分加熱したソース。

 

「・・・う〜ん。やっぱり玉ねぎがまだ固いわね。もう少し加熱してみましょう。」

 

 

片付けも同時進行で。

 

 

スルルーがこんがりきつね色に揚がり、香ばしい香りが漂う。

 

「良い香り!にんにくオイルが効いてる〜。これだけでも美味しそう!」

 

「どうぞ、みんなこのままでも味見してみてね。」

 

 

エクストラバージンオイルを入れ、パスタ用の茄子を炒め揚げに。

 

「本当は茄子から揚げた方が良かったね。でも大丈夫よ、臨機応変にね。」

 

 

「炒め揚げだと、普通に揚げるより、ヘルシーにできますよ。」

 

 

マリネに使う新玉ねぎも、みじん切りにした後に三角コーナー用水切り袋に入れて流水で洗うと、からみがとれる。 洗った後はよくしぼり、トマト、パセリ、レモン汁をボールに入れ、砂糖、塩・こしょう・酢を加えて味を調える。 

 

「みんな味見してみてね。」

 

 

「ちょっと塩が足りないかな?」

 

「お酢も入れた方がいいかも?」

 

みんなで意見を出し合い、
味を決めていく。

 

「うん、美味しい!これでいきましょう。」

 

 

揚げたスルルーをマリネ液に入れてざっと混ぜ、冷蔵庫に入れて冷やす。

 

 

スライスしたレモンは、食べる前にマリネに飾り付ける。

 

 

パスタ用のチーズは、二種類のモッツァレラチーズを。

 

 

「こうやって、手でちぎった方がパスタソースに絡みやすいですよ。」

 

 

「液体に浸けてあった丸くて白い方がフレッシュタイプでもう一つは熟成させたタイプ。味が全然違うから、みんな味見してみて〜。」

 

「本当だ〜。どっちも同じモッツァレラとは思えない。」

 

 

「本当は、玉ねぎ・セロリにオリーブオイルを混ぜたものだけで3分間チン、それからトマトソースを入れてチン。それで出来上がり。でも、トマトを一緒に入れてチンしたから・・・」

 

 

「やっぱりまだ玉ねぎの煮込みが足りないかな。よし!今日はお鍋で煮込みます。」

 

 

バジル、オレガノ、ローリエを入れ、

 

「玉ねぎにしっかり火を通すために、
煮込みましょうね。」
 
鍋ににんにくオイルをしき、
生のバジルを入れ、トマトソースを入れて煮込む。
 

 
「これはね、メニューには入れてないんだけど、
すっごく美味しいからみなさんに食べてもらいたくて。
有名な津嘉山かぼちゃ、
一つで1000円くらいするの!
沖縄で作ってるのに、なかなかお目にかかれないんですよ~
関東・関西の料亭に行くんですって。」
 

 
塩をふって好きなハーブをちらす。
 

 
にんにくオイルをたっぷりかけて、
その上からさらにオリーブオイルを回しかけ、
オーブンへ。
 
「これであとはオーブンにお任せ。
簡単でしょう?
びっくりするくらい美味しいから、
楽しみにしてて!」  
 

 
煮込んだソースの中に、
さらに刻んだトマトを入れる。
 
「うん!煮込んでさらに美味しくなった!」 
 
アルデンテより少し固めに茹でたパスタを投入。
 

 
「パスタがソースの水分を吸っていくので、
途中で様子を見ながらパスタのゆで汁を足してね。
じゃないとぱさぱさになっちゃうから。」
 
大きく鍋をゆらしながら、ソースとパスタをあえる。
 
「こうしてよく混ぜることで
ソースにとろみがつくの。
みんな、順番にやってみてね。」
 

 
プチトマトと揚げた茄子を入れる。
パスタの固さと味を見て、調える。 
 
盛りつける寸前に
ちぎったモッツァレラチーズを加える。
 
「よし!できあがり。
お皿に盛りつけましょう。」
 

 
「チーズがとろとろ、
美味しそう〜〜!」
 

 
「最後に手首をきゅっとひねると
綺麗に盛りつけられますよ。」
 

 
先生の友人、
陶芸家の金城有美子さんの皿の上では、
料理が一層映える。
 

 
スルルーのフリットのマリネも盛りつける。
 
「このお皿も可愛い〜!
お料理にも合いますね。」
 

 
「フレッシュバジルをちぎって、
サラダに乗せましょう。」
 

 
パルミジャーノレッジャーノは、
惜しみなくたっぷりとふりかけて。
 

 
「さあ、温かいうちに食べましょう!」
 
「美味しそう〜、いただきまーす!」
 


 
「すごい!ソースにコクがある。」
 
「にんにくオイルも効いてるし、
バジルの風味がたまらない〜。」
 
「チーズがとろとろで嬉しい〜!」
 

 
ハーブのサラダは
手づくりドレッシングをかけて。
 
「ドレッシングって自分で作っても
こんなに美味しくできるんだ〜。」
 
「買わなくていいね、今度から作ってみます。」
 

 
「わっ!!
すごい、何これ、めちゃくちゃ美味しい!」
 
「塩こしょうしてハーブとオイルかけて焼いただけなのに、
こんなに美味しいなんてびっくり〜!」
 
「でしょう?
主婦の味方の、時短料理よ。」
 

 
「マリネも美味しい!
私、南蛮漬けが苦手なんだけど、
これは食べられる!」
 
「止まらないね〜、
どんどん食べちゃう。」
 

 
食後はコーヒーで一息。
 

 
「デザートができてますよ。」
 
「わ〜!すごい涼しげで可愛い!
やっぱりオレンジの皮をうつわにすると、
雰囲気でますね。」
 

 
「さっぱりしてるけど、
果汁100%だからこくもありますね。」
 
「簡単だったから、これならおうちでも作れそう!」
 

 
モデルの仕事をしていた徳元先生は、
ご覧の通りの美しさ、スタイルも抜群。
 
学生の頃から料理は好きだったが、
モデルを始めてからは、
仕事上、バランスの良い食事が不可欠であることもあって、
10年前に一念発起して専門学校に入った。
 
「資格が欲しい、という気持ちも強かったですね。」
 
調理師免許を取得したのち、
和食やイタリアンのレストランの厨房に勤めて経験を積み、
その後、料理教室で働いた。
イタリアンの講師を3年間務めた後、
2010年12月に独立。
個人で料理教室を開いた。  
 
「『美の追求』という大きなテーマは変わっていません。
野菜をたくさん食べたいから、
サラダを中心にしたヘルシーな料理を心がけています。
 
女性って集まってわいわいすると楽しいし、
楽しいと輝きますよね。
そういう時間を料理をしながら共有できたら嬉しいです。
自分も輝きながら仕事したいですし。
 
女性は、働きながらだったり、子育てしながらだったりで
皆さん本当にお忙しい。
ですから、できるだけ短い時間でできるような調理方法も提案しています。」
 
ご自身も、育児と仕事を両立させる主婦でもある先生、
レッスン中、生徒に何度も味見をさせていたのはきっと、
教室で習った手順、堪能した味を
家庭でも実践して欲しいから。
 
 
容姿端麗、バリバリ仕事をこなすカッコイイ女性!
という見た目のイメージからはちょっと想像できないほど、
ほんわか優しい雰囲気、
穏やかな物腰、
チャーミングな人柄。
 
「ゆみ先生〜!」
と、生徒たちが慕うのも納得の、
いかにも人好きのする性格。
 
おいしい料理、プロの手際の良さを学びたくなるのは勿論だけれど、
先生のこの笑顔に会いたくて、
リピーターになる生徒はきっと少なくない。
 

写真・文 中井 雅代

  
 
You.me.x
徳元由美子
ブログ:http://youmex.ti-da.net
連絡先:090-6859-3615
※教室の詳細は電話にてお問い合わせください。

 

2011 6月


 
畠山美由紀ツアー 2011
 
日:7月10日(日)
場所:桜坂劇場ホールA

※詳細近日発表!
 

2011 6月

 
暮しの手帖編集部/著  暮しの手帖社  1260円/OMAR BOOKS 
 
― あたりまえのことを、あたりまえに ―
 
日々の生活に追われてコチコチになった心と体。
誰でもたまにはメンテナンスが必要。
その方法は人それぞれだけれど、
まずは気分だけでも変えてみませんか?
そんな時におすすめしたいのがこの『暮らしのヒント集』。
 
雑誌『暮しの手帖』に連載されている記事をまとめたもので、
469もの暮らしにまつわる工夫とアイデアが詰まっている。
見開きページにつき一つの短いエッセイが寄せられている
(現編集長、松浦弥太郎さんの
シンプルで温かな言葉たちがまたいいのです)。
 
この本を教えてくれたのはお店のお客さま。
彼女はこの本をいつもバッグの中に入れていて
ちょっと落ち着きたいな、というときに開くという、
まるで精神安定剤のよう。
 
確かに読んでいるうちに、荒だった心から
波がすーっと引いていくような気がするから不思議。
ページをめくるごとに気持ちがほぐれていくのが分かる。
 
この本の魅力は「さりげなさ」。
収められた文章も、この本の佇まいも、
鉛筆でささっと描いたような線画の挿絵も、
どこか読む人をほっとさせる。
全然それが押しつけがましくない。
それでいて読む人を自然と元気づけてくれる。
 
人に例えていうなら
友達でも黙ったまま隣にいてくれるだけで有り難いってときがあるけれど、
そう、まさにそんな存在。
 
本の中のヒントを紹介すると、
 
「166.テーブルにコップを置くときは、静かに置くことを心がけましょう。やさしいしぐさが気持ちをやわらげます。」
 
「185.やさしくすればすくすく育つし、冷たくして傷つければ枯れてしまいます。人も草花と同じように、それほど強いものではありません。」
 
といったものが淡々と続く。
 
あたりまえのことを、あたりまえに。
それが出来て初めて、
美しい暮らしにつながる。
 
心に余裕がないときは、
忙しさに紛れておろそかにしてしまいがちな
暮らしのあれこれについて思いをめぐらすこと。
ちょっとした工夫やアイデアで
毎日はこんなにも豊かになる!
  
一日の終わりに読むのにもいいし、
例えば、ぱっと開いたページに書かれているヒントの言葉通りにその日を過ごしてみるのもいいかもしれない。
憂鬱な気分のときに読めば
ほんの少し明るい気持ちになる。
いろんな効用がありそうな一冊。
 
この本を読み終わったあと、
ちょっと鏡で自分の顔を見てみてほしい。
それまで強張っていたのが、
柔らかい、優しい表情のあなたがきっとそこにいるはず。
 



OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp

2011 6月

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「イラクの子供達が描いた絵たち」展 in 沖縄

 
イラクの白血病の子供達を支援しているjim-netのスタッフをしている大嶋愛さんと、広島を深く知った事を機に、日本と平和、広島や沖縄に関する活動をしている広島ピアノさん。

 
二人の気持ちに、沖縄のアーティストjujumoが呼応する事で、この企画が始まりました。

 
24日には4人で作った歌「9~ナイン~」を織り交ぜたトーク&ライブイベントがあります。

 
是非この機会にイラクの子供達の絵、その現状、様々な想いに触れに行ってみて下さい。 
 
 
期間:2011年6月17日(金)〜26日(日)
時間:11:30〜19:30(会期中無休/入場無料)

トーク&ライブ「愛」と「平和」の歌を、沖縄から。
開催日:2011年6月24日(金)
時間:19:30 〜 (入場無料)

場所:宜野湾大山 Interior shop「KUFUU」
(http://okinawaloveweb.jp/todays-visitor/5674.html)

HP:http://jujumo.net

 

2011 6月


 
静謐なたたずまい。
カトラリーの周りには、しんとした静けさが満ちている。
触れると、繊細な感触、
持ち上げると、いかにも実直な重み。
 
小西光裕さんの作るカトラリーは今、
東京、神戸の店舗でも取り扱われるほどの人気で、
海外からの引き合いもあるなど、
多方面で高い評価を得ている。
 
「作品を作る時は、僕はどちらかというと奥の方へ沈んで行く感じ。
深い所へと潜って行くような、『ダイブ』系なんです。」
 

 
– – – プロダクトづくりは人に任せて良いかなって。


中学生の頃から、こういう道に進みたいと思っていました。


実は、最初は学芸員になりたいと思ってたんです。
作るほうは、「僕なんかには無理だ」と思っていて。

 
母親が司書なので、子どもの頃から本は好きで、
休みの日も、図書館や美術館によく連れて行かれていました。
ちょっと遠くで開催されている展覧会でも
家族旅行をかねて行っちゃう、みたいな。
だから、美術はすごい身近にありましたね。


父は公務員だけど趣味で木工をしていて、
もともと大工の家系だったこともあって、
ものづくりはずっと好きでした。


最初にちゃんと作ったのは高校2年の時で、プロダクトを作りました。
美術も好きだったけど、自分でやるならプロダクトだと思っていて。
でもやってるうちに、
「プロダクトは人に任せて良いかな」って(笑)。


当時はちょうど、人生で一番本を読んでいた時期でもあったので、
表現したいという気持ちが余計出てきたんですね、それで彫刻を始めました。


——— 彫刻以外の選択もあったと思うのですが?


立体が好きだったんですね、大工の家系ですし。
父は公務員をしながら家具を作ってましたし、
子どもの頃に遊んでいた木馬は祖父が作ってくれたものでした。


10年前に芸大に入学し、彫刻を先攻しました。



 

– – – 作品を作るときは、私小説を書くように。


自分がものづくりをする時は「ダイブ系」なので、
内側からのバイブレーションで作る人は「すごいな~」と。
「あー、この形!!できたー!」
みたいな感じでは、僕はものづくりしないし、できないです。


読書が大好きなので、
本を読んだり文章を書いたりして、
そこから作品をつくることが多いですね。
物語を作るみたいな感じで、文字からまず入っていくんです。


このやり方は、わりと最初の時からそうでした。
周りに同じような人はいませんでしたが、
私小説を書くような感じで作っているので、
日本人ぽいといえば日本人ぽいのかもしれません。


普段は、ネタ帳を持ち歩いて、
思い浮かんだ時にいつでも書き留めるようにしています。


アウトプットするときは、ある程度セーブするようにしてます。
どぼどぼと、ただ出すだけでは表現とは言えませんから。
ウインナーみたいに「ギュー」って絞りだすように、
選び抜いたものを出さないと。


それを探すために、
自分はちょっと下の方に降りて行かないといけないんです。


作品を見た方から
「久しぶりにおばあちゃんに会ってきますね。」
とか、
「実家に帰りますね。」
なんて言われることがあります(笑)。
そういうつもりで作っているわけではないのですが、
何か感じて頂けるところがあるのだと思います。




 

– – – 物としての存在感は、美術作品もカトラリーも一緒。


——— カトラリーを作り始めたきっかけは? 

(「陶・よかりよ」の)八谷さんに、
「美術が好きなのか、ものづくりが好きなのか、どっちだ?」
と訊かれたことがあって、
答えに窮したんです。


それは、それまでも頭のどこかで考えていた問題でした。


大学で働きながら制作をしているので、
時間をお金で買っているようなもの。
その時間を美術の方にあてたいと思っていたけど、
八谷さんからけしかけられて(笑)。


それで試しに作り始めたんですが、
それまで美術に使っていたパワーを変換して出せるようになってきて、
ただのバイトや見本ではなく、作品として作るようになりました。


ランチョンマットの上にも、空間がありますよね?
その上にカトラリーを置くわけで、
物としての存在感について言うと、美術作品もカトラリーも一緒だなと思って。
最近はわりと、すんなりやれるようになってきたと思います。


カトラリーをつくるのは
面白いですが、しんどい。


最初はフォークとスプーンから始めて、
よかりよで販売させて頂きましたが、
美術作品を作るよりもしんどいんです。
生活の中で実際に人が使うから、ということもあって、
色々と気を遣うことが多いんですよ。


——— しんどいけど、続けてるんですね?


そうですね。
でも、今の所はそれで食っているわけじゃないですからね。
「良いね」と言って買ってくださる人はいますが、
大変なのは今からじゃないでしょうか。
最初だけだと思うんです、道が広いのは。
途中からひゅーっと細くなって、通れなくなるくらい狭くなる。


八谷さん:「でも、相手との距離のあいだに作品があるんだけなんだから、
こだわらなくて良いと思うよ、小売業になる訳じゃないんだし。
今はまだ、クッションがあるからね。」

 

——— クッション?


八谷さん:「今はそれで食っているわけじゃないという状態だから
気軽に出せるけど、
それが職業になって、使う人の事を考え始めると
自分が表現できる範囲が狭まるという思いがあるんだろうけど、
狭まってないものを喜んでもらっているのだからそのままでいい。」


   


 
– – – コンセプトは、『祈り』と『森』


自分の中では「祈り」をテーマに据えていることがわりと多いかもしれません。
日々の祈りだったり、
もっと大きなものに対する祈りだったり。


特定の宗教とかではなく、そっと手を合わせるような心持ちを大切にしたくて。
ご飯を食べる時や、新しい本を買ってきて開くときもそう。
わざわざ手を合わせなくても、心のなかで静かに思うような。


「紐解く」って、すごく良い言葉だと思うんです。
本を「開く」じゃなくて「紐解く」。
そういう、丁寧な気持ち。


「神聖な」というより、「敬虔な」雰囲気を作品の中にも出すようにしています。
いや、別に僕汚れてますけど(笑)
故に、清濁併せ持った最後の上澄みみたいなものを
作品に投影できたらな、と思っています。




もう一つ、「自分と森」というテーマはずっとあります。


僕、兵庫県の山奥のすごい田舎で生まれ育ったんです。
大学2年の頃まで水道が来ていなくて、山から水を引いていたような所。


だから、僕の出発点は山奥の木の根っこだと思っています。
いまでも山登りが好き。
森は、自分の原点みたいなものなんです。





– – – より良く、丁寧に生きたい。


普段は帰宅して、本を読んで、考えて作品を作って・・・
そのサイクルはとても穏やか、
だけど、しんどい。
でも、そういう生活が、自分は安定するみたいです。


不安定な時期も勿論ありますが、
色々な節目があっても、それを乗り越えられたのは、
やはり制作していたからだと思うんです。
制作することでバランスをとるというか、
インプットし続けていると、
やはりどこかでアウトプットしたいとも思いますし。
 
より良く生きたい、丁寧に生きたいという想いがあって、
その為にも制作する時間は自分にとって大切なんです。


– – – カトラリーからも、美術からも逃げずに


大学卒業してからは、
アートが限界だった、とかではなく、
自分が作るもの全体にもっと強度が欲しいと思い始めました。


アートというものに護られて作品を作っている部分も以前はあったので、
カトラリーを作るようになった時に、
単にものづくりとしてのバリエーションが増えただけではなく、
買ってくれた人の生活や、
自分が作った作品が置かれる空間をイメージした時に、
相互作用で強度が生まれたらな、と思ったんです。



美術サイドの人には
「なんでカトラリー作ってるの?」
って言われるし、
カトラリーを買ってくださるお客さまには
「まだ美術やってるの?」
って言われるんです。


そういう状況に目をつぶらず、
ちゃんと考えてやっていきたいですね。
どっちかに逃げないように、
両方やっていけたらいいな、と。


——— どちらかの道にすり寄って行くわけではなく、ということですか?


そうですね。





– – – 世界を変えないと。表現者は、そういう部分を担わないといけない。

 
実は、いずれは故郷に戻りたいという気持ちもあって。
そこで、「ネオ公民館」を作りたいんです。

 
今って、同じ価値観の人としか喋らないじゃないですか?
飲み屋に行っても、顔見知りと
「ういっす〜〜!」
みたいな感じで(笑)。


僕、それが嫌なんです。
そういうのじゃなくて、
隣村のおばあちゃんと隣村のおじいちゃんが
何かを通じてもうちょっとコミュニケーションをはかれるような
そんな場所、「ネオ公民館」を作りたいなって。
 

いつかはやりたいですね。
沖縄はそんな公民館がなくても、
コミュニケーションを積極的にとる県民性なので
必要ないですけど。


———人との繋がりにも興味が?


やっぱり・・・世界を変えないと、ねえ(笑)?

 
僕を台湾に呼んでくれる水谷さんて人がいるんですが、
いつも言ってるんです、歯磨きするみたいな感じで
「世界変えないといけないからさ〜」
って。
 

その言葉が、僕にはえらくすんなり入ってきたんです。
またあんなこと言って・・・みたいな風には全く思わなくて。
 

「世界を変える」っていっても、
例えば、でっかいアートイベントを成功させるとか
そういう意味じゃないんです。


うまく言えないんですが、
表現する人はそういう部分を担っていないといけないと思います。
 

ちっちゃなコミットじゃなく、もっと大きな。
「世界を変える」というか、「救う」というか。


——— 作家として、個人の想いや表現を発して終わり、というわけではないんですね。


でも、終わりのほうがラクだと思います。
作って、褒めてもらって、売れて、それで終わり。
それだと、ラクだろうな〜って。
でも、やっぱり世界を変えないといけませんから。
 

************************





 
小西さんに、これまで歩んで来た道のりを伺うと、
何度も何度も
「本を読んでいた」
という言葉が出て来る。
図書館司書のお母様の影響があるのかもしれない。
本を読めと言われた記憶はないものの、
よく枕元に置かれていた、と笑う。

 
心に渦巻いている感情や想いを爆発させて
作品を作るタイプではないという言葉どおり、
とても静かな、落ち着いた雰囲気で訥々と話す。

 
そして、
小西さんの作品は、他者の存在としっかり結びついている。
その表現は、一方通行のものではない。
作品から繋がっていく人、想い、生活・・・
小西さんは、作品を通じて相手と密接にコミットしているのだ。
 
 
小西さんの中にはふるさとの森があり、
それが、彼のぶれない軸になっているのだと思う。 

 
関西人らしく、明るい人柄だが、
心の奥に、色々な想いを抱いている。
「抱え込んでいる」という印象すらある。
自由気ままに制作しているのではないからこそ、
「しんどい」という言葉が出て来る。
 
 
しかし、生み出された作品は、
ドロドロとした超個人的な、触れることをためらうようなナマナマしさなど無く、
驚くほどに洗練され、まさに「敬虔な」雰囲気をまとっている。
それはきっと、「ウィンナー」的方法によって、
不純物を取り除いた結果なのだろう。
 
 
作品という形として完成する前に、
幾重もの薄く精密なフィルターを通したかのような、純度の高い作品。
もしかすると小西さんの心にある『森』こそが、
そのフィルターの役割を果たしているのかもしれない。
 
 
「森」や「潜る」というワードに象徴されるような、
底知れない深さを感じる小西さんの世界はこれからも広がり続け、
小西さんはもっとずっと奥の方を目指し、
ダイブし続けるのだろう。

 

写真・文 中井 雅代

 

小西光裕
HP:http://d.hatena.ne.jp/conita

取り扱い店舗
 
陶・よかりよ
那覇市壺屋1-4-4 1F
open 平日10:00~19:00(日曜・祭日12:00~19:00)
close 火曜
HP:http://www1.ocn.ne.jp/~yokariyo
blog:http://yokariyo.exblog.jp
 
Ekoca
東京都渋谷区恵比寿南1-21-18 
圓山ビル2F
HP:http://www.ekoca.com
 
MARUNI gallery+古道具
神戸市中央区栄町通 3-1-7 
栄町ビルディング4階
HP:http://w01.tp1.jp/~a680071061/index.html

 

2011 6月


「COVER 2011 collection(展示会)vol.1」

 
「COVER」をスタートさせて、もうすぐ2年が経とうとしています。
これまで大好きな「服」を作り続けてこれましたのも、
偏に皆様方のご協力とお力添えのおかげだと、心より感謝申し上げます。

 
この度、3日間と短い期間ではございますが、
ささやかながらCOVERの新作をお披露目することになりました。

 
ご多忙の中、恐縮ではございますが、
是非お越し頂けることを心よりお待ちしております。

 
開催日:2011年6月24、25、26日の3日間
時間:11:00~20:00

場所:LEQUIO laboratoty 宜野湾市喜友名2-28-23 1F

 
ブログ:http://coverwork-issei.blogspot.com
HP:http://www.cover-web.com

2011 6月


 
ラジオドラマ「ニイナとオジィの戦世」
声の出演
池田卓/高良結香/あった ゆういち/橋沢進一
玉那覇愛/総合学園ヒューマンアカデミー 声優専攻

 
舞台「ニイナとオジィの戦世」
出演
池田卓(いけだ すぐる)
新良幸人(あら ゆきと)
下地勇(しもじ いさむ)
 
 
http://www.niinatoojii.com/main.html

2011 6月

楠田純子さんのうつわ

千葉県在住の陶芸家、楠田純子さんのうつわが届きました。

 

林檎6寸鉢


螺旋文5寸皿

 
「毎日の生活の中で、少し幸せになれるモノを作っていきたい。」
それが楠田さんのうつわ作りのコンセプト。

 
伝統の技法を生かしつつ、新しいカタチを築き続けている作品です。

 
楠田さんのうつわは、生活・食が楽しく幸せな気持ちにさせてくれます。
和でも洋でもない独特な雰囲気を持つモダンなうつわ達です。

 

黒絵マグカップ


白黒縁飯椀


黒茶角小鉢

 
お馴染みの林檎の模様、螺旋文などをはじめ
今回初入荷の黒絵シリーズ、白黒縁など
新作もたくさん届いております。

 
渋すぎず、甘すぎないうつわ。
楠田さんならではのバランスです。
県内外問わず、1年に1回の入荷を
楽しみにされている方もたくさんいらっしゃる
楠田さんのうつわ。

 
この機会にぜひ、お手に取って
楠田ワールドを感じて下さい。

 
 
楠田 純子(くすだ じゅんこ)
1971年 東京都生まれ
1996年 茨城県立窯業指導所ろくろ科研修生
1997年 額賀 章夫氏に師事
1999年 茨城県立窯業指導所ゆうやく科研修生
2001年 千葉県千葉市にて築窯 
 
 

rocq:69
宜野湾市喜友名1-21-10
TEL 098-892-8763
12:00〜20:00
※ただいま不定期営業中。
 開店日はHPにて御覧ください。

入荷情報ブログ http://rocq69.ti-da.net
ダイアリーブログ http://rock-69.blog.so-net.ne.jp
HP http://www.rocq69.com

 

2011 6月


 
沖縄手しごと夜話vol.1〜常秀工房 島袋常秀

 
ふくら舎で扱っている「沖縄の手しごと」の数々。
作品一つとっても、その背景にあるストーリーや成り立ちを知ると、
さらに興味や愛着が増すものです。

 
初回は「やちむん」について常秀工房の島袋常秀さんに
お話を伺います。
当日のお食事は、盛りつけのお皿や酒器などに
常秀工房の器を使用します。

 
見て、使って、聞いて、一味違った晩餐をお楽しみ下さい。

 
日時:6月25日(土)18:00〜19:30
場所:桜坂劇場1階 さんご座キッチン
料金:3,000円(お食事+ドリンク1杯)
HP:http://www.sakura-zaka.com