2011 6月


 
水中に身体を沈め、
徐々に水平に倒していくと、
こぽこぽと音を立てて、耳の中に水が入ってくる。
そして、一瞬のうちに、無音の世界に包まれる。
 
最初に驚くのは、
私たちは普段、驚くほど多くの音に囲まれて生活しているのだという事実。
それらの音が一瞬で消え去り、無音の中に身を置くと、
こんな静けさはどれくらいぶりだろう?
と、思わず振り返る。
 
考えてみるといつでもどこでも、世界には常に音が溢れていて、
私たちの脳は、否応なく流し込まれるそれらの情報を
フル回転で処理し続けているのだ。
 
身体に添えられた腕がゆっくりと動き、
水中を静かに浮遊し始める。
 

 
WATSU(ワッツ)の体験談に
「まるで空を飛んでいるみたいだった」
と書いている人がいて、
「水中にいるのに、飛んでいると感じるわけがない」
と思っていたが、
実際には、まさに空中にいるような気持ちがした。
 
その原因の一つは、WATSUセンターのプールの水にある。
海水を利用し、35度に設定されているため、
その感触は、温泉や家のお風呂のお湯とは全く異なる。
 
肌にぬめるような水質の中でインストラクターの腕に導かれて浮遊していると、
生暖かい風に吹かれている時のような感じがするのだ。
 
 
 

時に膝を曲げ、腕を伸ばしながら、水中を大きな動きで浮遊する。その感じが驚くほど心地よい。 
 
しばらくすると、不思議な錯覚に陥り始める。
 
まるで自分は鳥のように空を飛んでいて、
地上にいる自分や、自分の家を俯瞰しているような感じ。
頑張っている自分や、だらけている自分が見える。
家の中のリビングが見える。
子どもの姿や、生活の様子が。
そういった諸々が、ランダムに視界に入って来るような感覚。
 
そして、前触れもなく突如場面が変わる。
 
今度は、故郷の山の上を飛んでいる。
実家が、遠くの方に微かに見える気がする。
 
「施術中は何も考えていなかった、
『無』の状態でした。」
 
という人もいるが、
私は、とにかくずっと何かが見え、
何かを考えていた。

途中からは時間の概念もなくなり、
インストラクターの存在も忘れ、
私は私自身とだけ向き合っていた。
 


ホテルと見まごう建物、海洋療法施設「かんなタラソ沖縄」 
 

40分にわたる「セッション」と呼ばれる施術は、静かに始まる。
 

 
WABA(世界水中ボディワーク協会 )認定の
「WATSU国際プラクティショナー」の資格を持つ北島有佳子さんは、
以前はアロマサロンで働いていた。
 
「サロンスタッフがWATSUを受けたという話を聞いて、
もともと水に入る事自体が大好きなので、
これ、良いんじゃない?と思って、
自分も受けにいったんです。
しかも、日本でも受けられるのに、
WATSUの総本部があるサンフランシスコの山奥まで受けに行きました、
わざわざ(笑)。
 
最初受けた時は、『なんだろう、これは?』という感じ。
皆さんもよくおっしゃるんですけど、
口ではうまく説明できない、初めての感覚でしたね。

それで、すっかりハマっちゃいました。
自分の為にあるような仕事じゃない?と思って、
資格を取ろうと決意しました。」
 
8年前に勉強を開始した。
 
「私はフロリダで学びました。
1週間で一つのコースが学べるんですが、
最初は2週間滞在して2つのコースを取って。
次の年には3つのコースを取って、という感じで徐々に。
 
資格認定している学校は、アメリカだけでなく世界各国にあります。
日本だと、弊社が認定を行っています。」  
 

 

 

施術中、身体が止まる事はなく、絶えず浮遊し続けている。大きな動作で揺り動かされ続けていると、まるで校庭ほどの大きさのプールにいるような錯覚に陥る。
 
「人によって、夢を見て旅行した気分になったり、
何も考えず、頭を空っぽにしたまま終わったり、色々。
 
精神面だけでなく、身体面に現れる効果も大きくて、
背骨が伸びた、
胸が開いて呼吸がラクになった、
目がよく見えるようになった、
という方もいます。
 
水の中に浮くだけで、
身体を支えているコアマッスルがゆるみますし、
水の浮力や流れ、抵抗を利用するので、
ゆるやかなストレッチ・マッサージ効果が得られます。

自然にからだを整えることができるので、
気づいたら姿勢が良くなっていた、という方も。
背骨と背骨の間が伸びるからです。
 
水中で行っているので、身体に無理なく施術できる。
それは、施術している私たちも同じで、
やっている間、全然疲れないんです。
逆に私たちも癒されているような感じで、気持ち良いんですよ。」 
 

 
「お客様によって、同じ時間の中でもやることは全く違います。
明日もし、同じお客様がいらっしゃっても、
その時によってやることも違うんです。
 
私たちはあまり、お客様を操作するようなことはありません。
お客様自身の身体が自然と動いていくので、
その動きに私たちはついていくだけ、
『お供しま~す』という感じです。」
 
———-「ついていく」というのは?
 
「お客様の身体が、物語を話したがることがあるんです。
どんどん身体が開いて来て。
ですから、私たちは身体が語る物語に耳を傾けて、
もっともっと語れるようにと、ついていくだけなんです。
 
人によって好きな動きというのもあって、
その動きをしていると、ノってくるんですよね。
ご本人は多分無意識なのだと思いますが、
動き方が大きくなってきたり、
からだが『気持ち良い〜!』って大きく開いたり。
そういった反応は人によって全然違うので
とても面白いです。
 
ですから、その時その時によって、
動きも即興で作っていくような感じです。
動き方のメニューが決められているわけではないんです。」
 

 
「WATSUを施術することを『セッション』と呼んでいますが、
セラピーと言っても過言ではないと思います。
 
というのも、水自体の癒し効果がとても強いんです。
例えば、水に入るだけで身体がすっきりしたり
シャワーを頭から浴びただけで疲れが取れたりしますよね?
それが、水の持つ力なんです。
 
WATSUはもっとも進化したアクアセラピーと言われています。
水の特性と人間の親水性を生かしたトリートメントです。」
 

 

 
「水の中でも特に、海水の持つ力って大きいんです。
血液の成分にも近いですし、
なんといっても、私たち人間は海からやってきたわけですから。
羊水とも似ていますしね。
胎内にいる時のように安心するのかもしれません。
 
また、水温も大事で、35度くらいに設定しています。
体温と同じくらいですね。
低すぎると寒く感じるので身体が開かない。
高すぎると不快に感じます。
 
ご自宅のお風呂を同様の温度に設定して、
塩を入れても気持ちが良いんですよ。
 
私は人ごみが苦手なのですが、
ごみごみした場所に行った日は
粗塩で身体を洗うようにしています。
頭から足の裏まで、全体的に粗塩でごしごしこすると、
疲れはすっきりとれるし、肌の色も白くなる。
浄化作用があるんですね。
 
粗塩は、スーパーで売っているような安いもので大丈夫。
私は、一度に一袋の半分くらいと、たっぷり使います。」
 

 

セッションは、終わる時も静かに。
 

「すごく不思議な気持ち。全然怖くなくて、安心して身を預けられました。」
 
「こちらでは、WATSUを受けるだけではなく、
習うこともできます。
趣味で習う方も沢山いらっしゃいますよ。
 
WATSUの創始者であるハロルドも、
『いつでもどこでも誰でも、WATSUができたらいいね』
と言っています。
 
沖縄には海がありますよね。
海でのWATSUもとても気持ちが良いんです。
また、日本には温泉もありますから。
私、たまに姉にやってあげてますよ(笑)。
人がいない露天風呂なんかで
『ちょっとやって〜』
と言われたら、
『良いよ〜』
って。

そうやって、家族やお友達のように
近しい人同士でWATSUをしあえるようになれたら素敵ですね。
元々信頼感は築かれていますから、
すごくやりやすいんですよ。
 
沖縄WATSUセンターでは、1日の教室もあります。
計6時間ほどで、2名から参加できます。
そのクラスを受講する前と後だと、
見た感じが全然違って、最後はみなさんプロっぽくなってますよ。」
 

「WATSUをするのもされるのも大好き。他のインストラクターに私もよくやってもらってます。」
 
水のゆらぎ効果によって深い瞑想状態を作り出すWATSUは、
脳疲労の解消に最適だと言われているように、
体験中は様々な事に想いを馳せていたにも関わらず、
セッション終了後は、脳にこびりついていた様々な付着物が
海水のゆるやかな流れによって洗い流されたかのように、
私は不思議な爽快感を感じた。
 
「中には、色々と思い出されて泣く方もいらっしゃいます。」
 
 
「セッション」には、「話し合い、対話」という意味もある。
それは、インストラクターとの対話ではなく、
自分自身との対話であるような気がする。
 
高い技術を備えたインストラクターの腕にすべてを委ね、
温かい海水の中でゆっくりと浮遊している感じはきっと、
子宮という外界と隔絶された安全なシェルターの中の、
穏やかで平和な世界で眠っていた時の感覚と同じなのだろう。

どんな雑音にも邪魔をされず、
お母さんのお腹の中に戻って自分と向き合いながら、
水の流れによって身体を本来あるべき状態に整える。
 
「WATSUを受けて世界が変わった」
 
という人は多いが、
その感想を具体的な言葉で言い表すのは困難だ。
一度受けてみればわかる、
その「初めての、特別な感じ」が。
 

写真・文 中井 雅代

 

沖縄WATSUセンター
宜野座村字漢那1817
(「かんなタラソ沖縄」内)
open 10:00~20:00
 
*完全予約制
予約フォームはコチラ
 
<料金(税込)>
・40分セッション 6,800円
・セラピスト指名料 +1,000円
(ロッカーおよびタオル使用料を含む金額です。
水着とスイミングキャップは各自でお持ちください。)
 
HP:http://www.watsucenter.jp
ブログ:http://www.watsucenter.jp/blog/ogasawara
facebook:http://www.facebook.com/dolphinflow

 

2011 6月


 
アイテムを選んで、
まずはお洋服からコーディネート。
 
こうして見ると私、あんまり柄物の洋服持ってないんだ・・・
でも、ボーダーは大好き! 

ユニクロのボーダーカットソーに、
ベージュのパンツを合わせれば・・・
 

 
夏らしいマリンルックの完成。

でも、シンプルすぎてちょっと寂しい?
 
そんな時は、手持ちのアクセで華やかさをプラス。
 

 
着こなしを簡単にランクアップしてくれるアイテムとしてイチオシなのが、
実はブローチ。
 

ブローチ ¥5,250/Rika Ogasawara
 
今日のボーダーに合わせるなら、
色味を抑えたこのブローチかな
 

 
サクランボというと、赤くてちょっと子どもっぽいイメージだけど、
このブローチは控えめに光るホワイトとゴールドで
大人っぽく仕上がります。
 
明るい色のワンピースやシャツ、パーカーに付けても可愛いし、
ツルンとしたベージュ系のサテン地にも合う。
 
ブローチは、
「どう使ったら良いのかわからない」
という声をよく聞くアイテムだけれど、
意外と合わせるのは難しくないし、
何より、シンプルコーデがブローチひとつで個性的に変身するので、
かなりのお役立ちアクセ、私は大好き!
沢山持っていて、服に合わせて選んでます。
 
初めてブローチに挑戦するなら、
無地やブローチと色味の近い洋服に合わせたり
雰囲気が近い洋服に合わせれば、失敗知らず。
 
カーディガン、ジャケット、ストールなど
着脱できる羽織り系に着けて
チラチラっと見せるのもオススメ。
 

指輪 ¥3,800/Rosie wonders
 
洋服がシンプルだから、
指輪も遊び心いっぱいなものを選ぼう。
 
ヴィンテージビーズやカラフルなモチーフが
シュールで可愛いRosie wonders(ロージーワンダーズ)のアクセは、
裏側まできちんと可愛い。
指輪に限らず、ネックレスも然り。
フェルトを使って、赤・青・黄・みどり…
と、見えない部分でも女心をわしづかみ。
 

 
最後はちゃんと鏡を見て、バランスチェック。 
あ、髪の毛でブローチが隠れちゃう。
そんな時も、簡単に付け直せるブローチは、やっぱり便利。
 

(撮影:浮島ガーデン )
 
近所に最近できた島野菜料理のお店、
ご飯が美味しいと評判だけど、
お店の雰囲気もおうちっぽくて和む。
奥に見えるテラス席、揺れる緑が気持ち良さそう・・・
今日はここでランチを食べようかな。
 
 
Coqu コキュ
住所:沖縄県宜野湾市新城2-36-12
定休日:月曜日
HP:http://majolie.ocnk.net
ブログ:http://coqu.ti-da.net

2011 6月


 
野球のキャップやサンバイザーをかぶることはあるけれど、
オシャレな帽子って持っていない気がする。
子どもと外に遊びに行く時にもいつもかぶってるから、
きっと、主人も帽子は好きなんだろうけれど、
自分で選ぶ自信がないみたいで。
 
だから、親身に相談に乗ってくれる帽子屋さんで、
いつもとは違う、ちょっとよそゆきな帽子を一緒に選びたいな。
 

 
「すご〜い!
本当に色んな帽子があるんですね〜。」

 
「どうぞ、気になったものを是非手に取ってください。
色々見て、選んでいるうちに、
少しずつ自分の好みがわかってきますよ。」

 
「かぶってみて良いんですか?」
 
「勿論です!どんどんかぶってください。」
 

「どういうのが似合うのか、
全くわからなくて・・・。」

 

 
「アメリカやイギリス製の帽子は、横幅が狭くて浅いんです。
でも、アジア人が似合うのは幅がある程度ある型、
いわゆる、ティアドロップ型が似合います。
 
横幅で自分に似合う型を見つけて、
前後はスポンジを詰めて調節すると良いんですよ。」 

 

 
「似合う型は本当に人それぞれ。
顔の形や肩幅がみなさん違いますからね。
肩幅と頬の幅のバランスを見て、帽子のつばの幅を合わせるんです。
幅が短すぎると頬が目立つし、
幅をのばしすぎるとテンガロンハットに見えてしまう。
バランスの良いつばの長さは、
最短から最長まで平均1.5cm。
それを5mmでも超えると、テンガロンハット風になります(笑)。」

 

 
「たったの5mm?!
そんなに細かい世界なんですか?」

 
「そうです。
洋服だと5mmじゃそこまで変わりませんが、
帽子の5mmの差というのは、めちゃくちゃ大きいんですよ。
 
ご主人の頭をさらわせてもらった感じだと、
横幅もそこまで無くて大丈夫そう。
似合う帽子はいろいろあると思いますよ。
 
同じデザインで、5mmずつつばを広げていって、
似合うつばの範囲を見てみましょうか?」

 
「是非おねがいします!
見たい、見たい!」 

 

 
「一番短いのがこちらです。」
 
「わ〜、新鮮!可愛い〜(笑)。」
 
「なんか、照れるね(笑)。」
 
「最初照れるのは、見慣れていないだけなんですよ。
鏡を見ているうちに違和感なくなってきますよ。
じゃあ、5mmずつ幅の長い型を順にかぶってみましょう。」 

 

左から順に5mmずつ幅のひろい帽子を試着(クリックで拡大します)
 
「デザインは変わらないのに、印象が違うね。」
 
「似合う範囲が決まったら、あとは好みです。
つばが最も短いバージョンが好きな方もいます。
でもやっぱり、長からず短からず、中間を選ぶ方が一番多いですね。」
 
「こういうハットって、
普通の格好の時にかぶっても良いんですか?」

 
「大丈夫です。
一応、正しいかぶり方というのはあります。
かぶった時に帽子が耳の上1cmの位置に来るのが
一番クラシックなかぶり方なんです。
でも、イタリア人はちょっと前に落としてかぶるんですよ。」

 

 
「この、『ボルサリーノ』というブランドは、
同名の映画にもなったブランドで、
創業150年の老舗です。
 
ここの帽子は撥水加工してあるんですよ。
昔の人ってそんなに傘をささなかったみたいで。
手にはステッキを持って・・・
そうそう、カッコイイじゃないですか!
短パンだとちょっと迫力ないですけど(笑)」

 
「帽子が傘がわりだったんだ〜。」
 
「帽子の内側に、メーカーの刻印がありますよね?
これは昔、イギリスでは帽子税という税金をとっていて、
その時に、徴収したという印としてはんこを押していたらしいです。
その習慣をいまだに、ここのブランドは受け継いでいるんですね。」

 

 
「ほんとだ!
そういう話をきくと、老舗の歴史を感じますね〜。
ねえねえ、自分の帽子姿、見慣れてきた?」

 
「う〜ん、、まだかな?
俺自身が一番見慣れるの遅いね(笑)。」

 

 
「初めて帽子かぶると、最初は何が何だかわからないんですよね。
ちょっと照れくさいし。
でも、段々見慣れて来ますよ。
メガネや髪型と同じです。
顔周りを変えると、その人全体のイメージががらっと変わるんですよ。
だからこそ、帽子って面白いんです。」

 
「そうそう、慣れ慣れ。
もっと鏡見たら良いよ(笑)。
これ、かぶってみたら?似合いそう、ハンチング。」

 

 
「似合う~!普通に似合ってるよ!」
 
「ホント、よく似合ってますよ。
頭の形が良いから、色んな帽子いけますよ。
 
ハンチングはつばで奥行きが決まるんです。
普段、野球のキャップをよくかぶってらっしゃるんですよね?
だから、そのキャップのつばの奥行きを、
普段から見慣れていると思います。
それより少しでも短かったり長かったりすると、
違和感感じませんか?」

 
「確かに、感じますね。」
 
「型のサイズも大事ですけど、
そういう奥行きも選ぶ上での重要なポイントです。」

 
「帽子って、本当にバランスが命なんですね。」
 
「そうなんです。」
 

 
「よくかぶってらっしゃるキャップのつば、
結構長めですか?」

 
「長いかもしれない。」
 
「このタイプが一番長いです。
奥行き出ますよ。」

 
「可愛い~。いつもの感じ!
ほんとだ、横から見ると確かにさっきよりつばが長いね。」

 
「普段、結構長めのキャップかぶってるんですね。」
 
「子ども達と公園とかに行っても、
日差しが暑くないように、っていう。
おしゃれというよりは、実用性で選んでるかも。」

 

 
「こうやってくらべると、つばの長さが全然違うんですよ。」
 
「デザインは一緒なんですね。」
 
「そうです。
あ、実用性といえば、探検帽もありますよ(笑)。」

 

 
「この帽子、滅多にないですよ。
面白いでしょう?」 

 
「おもしろ~い!
ほんとだ、探検家みたい!」

 
「よく似合いますね。」
 
「意外にこれ、本当に実用的かもしれない(笑)。」
 
「そうでしょう(笑)?
ピッタリフィットするし、キャップみたいに調節もできるんです。」

 

 
「せっかくなんで、シルクハットもかぶってください。
これはシルクハットもどき。
中にワイヤーが入ってるので
好きなように形を変えられるんですよ。」

 
「シルクハットってどんな時にかぶるんですか?」
 
「一応、正装用なので、大体スーツを着て。
結婚式で使う方も多いんですよ。」

 
「なるほど!」
 

 
「これは、サファリハット。」
 
「これ似合う~可愛い~!」
 
「うん、俺も好きかも。」
 
「ひもは、いらなければ切っちゃっても大丈夫です。」
 

 
「色はどお?」
 
「う〜ん、黒もかぶってみたいな。」
 

 
「黒はワンサイズ小っちゃいんです。」
 
「あ、でも可愛いよ。」
 
「帽子のサイズって、どうやって決めたら良いんですか?」
 
「これだと、Lくらいの方が良いですよ。
夏物の帽子は、隙間を開けてた方が良いので。」

 
「黒が良いんですが・・・」
 
「1サイズあげるには1cm広げることになります。
10分待って頂ければ、すぐに機械で広げられますよ。」

 
 

 
「え〜!すごい。職人さんなんですね。」
 
「いや、職人”風”です(笑)。」

 

 
「この帽子、お勧めですよ。
最近こういうシンプルなハットってあまり無いんですよ。
 
今はノリが入っているので若干硬めなんですが、
かぶっていくうちにどんどん柔かくなって、
いい具合によれてくるんですよ。
僕は最初からよれさせたかったので、
こんな感じでゴムで留めてました。
あとは、大きめを買って、最初に洗って全体的に縮めるという手もあります。
それなら、1サイズ大きめを買うというのもアリです。」

 

 
「これ、買います。」
 
「え?きまり?!はや!(笑)」
 

 
「少しずつ広げてますので、
ちょっとお待ちくださいね。」 

 

 
「この、青いリボンの、
ジョニーデップと同じ帽子です。」

 
「え〜!すごい!」

「かっこいいー!」

 

 
「ボルサリーノですけど、
さっきお見せしたハットと全然違うでしょう?
まーるい形が可愛いのはダービーハット。
クラシックで面白いんですよ。」

 
「だんだん見慣れてきた感じがするな(笑)。」

 

 
「普段はキャップかサンバイザーって感じだけど、
こういうオシャレな帽子も似合うんだね〜。
新たな発見!」

 
「試着してるうちに、
思ってたよりハットも敷居が高くない気がしてきたよ。」

 


 
「ハットって、リボンでもだいぶイメージ変わるんですよ。
そんなにバンバン帽子を買い替える必要はないと僕は思っていて。
シンプルな型で自分に合う帽子ってなかなかないので、
それを見つけたら、気分を変えたくなったときにリボンだけ替える。
そうやって帽子の雰囲気を変えるという楽しみ方を、僕はお勧めしてます。」

 
「ほんとだ!リボン一つでがらっと変わりますね〜」
 
「全然違う帽子だ。」
 
「リボン替えは、リボン代金と工賃込みで1500円でできます。
リボンのサンプルも全色そろっています。
当店で買った帽子じゃなくても良いんですよ。」

 
「え〜、良心的。うれしいサービスですね。」
 

 

 
楽しそうに帽子を物色し始めた二人。
 
「一番最初だけこうして色々お話しをすれば、
次ご来店なさった時はもう、
お二人でぱっと選んで決められるようになってるんですよ。」

 
嬉しそうに微笑みながら、
比嘉さんがこっそり耳打ちしてくれた。
 
 

 
「サイズ調整ができましたよ。
どうぞ。これでさっきとすると全然変わってますよ。」

 
「あ、ほんとだ、全然違う!
広がってる!」

 

 

「かぶり心地、良い?」
 
「うん、すごく良い!ぴったり!」
 
「さっきのと5mmしか違わないんですよ。」
 
「ほんとうに5mmの差なんですね。」
 
「そうですよ、帽子は。
少し大きめにしたので、汗をかいて縮んでも大丈夫です。
縮みすぎたらいつでも持ってきてください、
また広げられますので。」

 

 
「ありがとうございます!
今日はすごく楽しかったです。
なんか、帽子に目覚めたかもしれない、俺(笑)。」
 
 
「比嘉さん、次は私の選んでください!」
 
「喜んで!お待ちしてます。
ありがとうございました。」


 

 

 
********
 
お父さん、お義父さん、夫。
今回、父の日スペシャルと題して伺ったお店では
三人の「おとうさん」のためにプレゼントを選んだ。
 
図らずも、
 
「陶・よかりよ」
「COFFEE potohoto(ポトホト)」
「LEQUIOSIAN(レキオシアン)」
「analogue(アナログ)」
 
いずれのお店でも対応してくださったのは男性オーナー。
 
世のお父さん達と同じ目線で、
プレゼント選びに親身に対応してくださった。 
 
一つ自信を持って言えるのは、
これは決して、取材向けの特別な対応ではないということ。
いつ、誰が行っても、誠意と熱意を持って対応してくれる、
プロのお店であるということ。
 
父の日って、お祝いムード全開の誕生日とは少し違う。
もっと敬意をもって、心からの感謝を表したい、少し厳かな日。
尊敬する「お父さん」には、
プロの目で一緒に選んでもらった、こだわりの品をあげたいから、
品選びの前に、店選びから。
 
今年の父の日は、「本物」を贈ろう。
 

写真・文 中井 雅代

 

analogue(アナログ)
那覇市松尾1-9-50 山田ビル1F MAP
098-862-1680
open 13:00〜21:00
不定休

  
取り扱いブランド:
Borsalino(ボルサリーノ)、misa harada、CA4LA、CHRISTYS LONDON、Barairo no Boushi…..etc
 

2011 6月


 

CROSSBREED presents 『panorama』 ~Sunday afternoon party~ vol.2
 
ある日曜日の出来事。

 
海のように青い空、ゆったりと流れる白い雲。
風に乗って聴こえてくる素敵な音楽、はじまりはカフェだった。
ある人は踊り、ある人は耳を傾ける、音楽を楽しむ時間がそこにはあった・・・

<Father’s day Special!!!>
6/19sun@cafe santeria
14:00-22:00

 
※店内禁煙

 
DJ: Koichi (frequency)
Yassy (Elements)
Chihiro (Naked / R.P.Z.N) http://jamroooom.blogspot.com
Chika (santeria) http://santeria.ti-da.net
Petta (CROSSBREED) http://katy.jp/crossbreed-okinawa

 
VJ: MOTION BEAT http://www.youtube.com/user/TK4KIN

 
Special Live Painting: King-Joe http://king-joe.cocolog-nifty.com

入場料/¥500(18歳未満は無料)
「父の日」サービスあり!!!
家族同伴のお父さんには1Beer + 1Nuts!!!

 
もちろん好評のpanoramaクルーによる
スペシャルコンピCDも30名様にプレゼント。
※今回はちょっと夏気分♪
家族と、友人と、フラッと遊びに来てくださいね。
panoramaクルーも幸せの空間を準備して待ってます◎

 
panorama blogも要チェック!!!
http://panorama.ti-da.net

 

2011 6月


 

「こちらの商品名は『ポロゆし』、
ポロシャツとかりゆしを合わせた造語です。
色々なシーンで活躍する一着です。
シャツ全体に柄がプリントされたポロシャツは
とても珍しいと思います。」 

 


 
「版画家の名嘉睦稔さんがデザインし、
版画で描きおろしたテキスタイルを取り入れています。」

 
「大柄なデザインが可愛い〜!
これ、女の子でも着られますよね。
ドルマンスリーブがすごくオシャレ。
ポロシャツのイメージが変わりますね。」

 
「レキオシアンの服はユニセックスなものが多く、
女性でもオーバーサイズで着られます。
男性が着るのとはまた違った雰囲気が出て
すごく可愛いですよ。」 

 

 
「沖縄って、オシャレなメンズ服を扱うお店が
あまり多くない気がしていて。
もっと個性的で、男性も楽しめる洋服があれば良いのに、
という想いもあって、
LEQUIOSIAN(レキオシアン)を企画しています。」

 
「確かに、自分の服を選ぶ時にお店には困らないけれど、
主人は苦労しているみたい。
こんなにおしゃれで、しかも沖縄発信って嬉しい。
 
父の日に便乗して、主人にお洋服をプレゼントしたいんです。」
 
 

 
「こちらは、紅型や藍型(えーがた)のルーツと言われる
中国の伝統的な藍の型染め『藍印花布(あいいんかふ)』の商品です。
 
藍染めって、洗濯するとき面倒臭いというイメージがあるかもしれませんが、
こちらは洗濯機で洗っても大丈夫。
伝統的な技法を守って丁寧に染めてあるので、
色移りも殆どありません。」

 
「藍染めを洗濯機で洗えるんですか!
主婦にはすごく嬉しいですね。」 

 

 
「一回目の洗濯時だけ、表面の藍が少し落ちるので、
分けて洗って頂ければ。
でも、ジーパン等なら最初から一緒に洗っても大丈夫ですよ。
蛍光増白剤(けいこうぞうはくざい)が入っていない洗剤を使えば
普通に洗濯機で洗えるし、僕は乾燥機にもしょっちゅうかけてます。
一般的な藍染めでは勧めないと思いますが、
僕は一番ダメージを与えるようにわざと試しています。
それでも全然大丈夫ですよ。」

 

 
「太一さんが着ているシャツも素敵〜。
こちらも睦稔さんデザインの柄ですか?」

 
「そうです。
何の柄に見えますか?」

 
「う〜ん・・・花!モンステラ?」
 
「良いところついてます。
こちらは『ムシハ』というタイトルがついていて、
虫にも葉にも見えるようなデザインになっています。」

 

 
「ゴールドのバージョンも素敵!
フォーマルでも着られそう。
レキオシアンの為に睦稔さんがデザインを起こしているんですね。
どれも個性的で可愛い〜。
こんなの男性がさらりと着こなしてたらカッコイイですね。」

 
「はい、プリント部分は専用のインクを使っているので、
直接アイロンをかけても大丈夫ですよ。」 

 

 
「わ!このジャケット、めちゃくちゃ好みです。
つるっとして光沢があって、上品。」

 

 
「香雲紗(シャエンサ)という生地で、
素材はシルクです。
泥の上に広げて、タンニンと鉄分に反応させて黒く染め、
その上から漆を塗ってるんです。」

 
「漆!すごい、工芸品みたい。」 
 
「そう、工芸品みたいなものです。
生地は中国南方の広東省のものを使っているので、
すごく涼しい。
夏でも羽織れて、便利ですよ。」

 
「これ、きっと主人も好きです。
太一さん、ちょっと着てみて頂いても良いですか?」

 

 
「わ〜、やっぱり実際に着るとさらに素敵!」
 
「ジャッキーチェンの映画の中で、
この商品と同じようなジャケットを着たマフィアが出てきますよ(笑)。」

 
「・・・実は私、ジャッキーチェンの映画が何より大好きなんです(笑)。」
 

 
「これは、今僕が履いているティーデニムパンツの生地です。
100%県産の紅茶を使って染めています。」

 
「太一さんのパンツ、素敵だな〜って思ってました。
紅茶染めなんですね。」

 
「沖縄は、実は日本で唯一紅茶の生産条件を満たしている場所なんです。
紅茶の生産過程でどうしても破棄される茶葉が出てしまいます。
でも、それを二次利用で活かせないかということで、
紅茶の成分で生地を染めたり、プリントしたりしようと考えました。」

 

 
「パンツはまだ試作段階なので販売していないのですが、
第一弾として販売を始めた商品が、このティーコージーです。
紅茶を原料にした顔料で、柄をプリントしました。」

 
「紅茶で染めたティーコージーで、
紅茶を入れたポットを温めるって、面白い発想!
すごく温かみのある色に染め上がるんですね。
睦稔さんの版画柄も可愛い〜。」

 


 
「これ、『珊瑚のグラス』?」
 
「そうです。
風化珊瑚を焼いて灰にしたものを
ガラスの材料に混ぜて作った、
琉球ガラス村さんとのコラボ商品です。」

 

 
「なんだかすごくピカピカ光ってる~。」
 
「珊瑚を混ぜて作るとなぜかすごく艶が出るんですよ。
『なんで艶が出るの?』
って職人さんにきいても
『わからん。なんでかね~』って(笑)。
科学でまだ解明されていない新技術ってことですね。」

 

 
「タンブラー、素敵!
これ、会社で使いたい、私、ピンクが良いな。
・・・って、また自分の選びそうになってきてる(笑)」

 

 
「『トートバッグ』?
めっちゃ可愛い〜!」

 
「『サンニン』の柄をシルバープリントしたものです。
シンプルなので、男性にもお勧めです。」

 

 
「上の部分をこうして折り返して使うこともできるんですよ。」
 
「サイズも丁度良くて、使いやすそう。
シンプルなのにパッと華やかで、
大人〜な感じがすごく好み!
主人に、じゃなくて、私が欲しい(笑)。」

 

  
「あ、あのポスターの方が来ているTシャツ、
実は以前主人とこちらに伺った時に、
『あれ、良いな〜』
って言ってたんですよね。
探したんですが見つけられなくて。」

 
「ありますよ、こちらですね。」
 

 
「『MUZI(無地)』シリーズの中の一着です。
薄コットンとレーヨンの生地なので肌触りが良いんですよ。
このバージョンは、
前と後ろ、どちらも“表”として着られるので
『オセロT』と名付けました。
首回りが、片面はVネック、もう片面はクルーネックになっているので
どちらを前にするかで表情が変わります。」

 
「え〜!
Vネックとクルーネックを1枚で楽しめるなんて画期的!
本人もこれが欲しいって言っていたし、
決めちゃおうかな。
他にも色があるんですね。」

 

 
「これも素敵。
う〜ん。どちらの色が好きかな。
濃い色合いの服が好きみたいだから、
やっぱり青にしようかな。」

 

 
「これにします!
まさか、このTシャツが手に入るなんて思ってないだろうから
きっと主人喜びます、私も嬉しい!」

 
「喜んで頂けたら僕も光栄です。
今度は是非、ご家族でお越し下さい。」 

 
「はい!
さっきの漆塗りのジャケット、主人を連れて試着に来ますね。
私も欲しいワンピ見つけちゃったし(笑)。」

 
若さでどんな服も着こなしていた時期を過ぎて大人になったら、
パートナーにもやっぱり「良いモノ」を身につけて欲しい。
 
そして、できればそれが
本人が本来持つ魅力をより一層引き出してくれたり、
出先で誰かとかぶるなんてまず無いような、
おしつけがましくない個性の光る服なら言うことない。
 
買物に行っても、
「男は見る店がないから」
と、いつも所在無さげにしている彼を連れて、
是非LEQUIOSIANへ。
ユニークだけれど品のある、
大人の遊び心をくすぐるユニセックスな商品が
いつもはくすぐられることの少ない彼の購買欲に、
きっと火をつけてくれるはず。
 

写真・文 中井 雅代

 
 

LEQUIOSIAN(レキオシアン)
中頭郡北谷町美浜9-20
HabuBoxアカラ店 2階
(北谷サンセットビーチ斜め向かい)
 
LEQUIOSIANデザイナーブログ:http://cochinda.blogspot.com http://ameblo.jp/cochinda
LEQUIOSIAN一部取扱オンラインストア:http://akaragallery.shop-pro.jp

2011 6月


 
どっしりと存在感の在る尺皿はもちろん、
8寸、9寸などの「大皿展」を6月11日(土曜日)から開催します
料理を大胆に盛りつけたり、
飾り皿としても素晴しい演出をしてくれる大きなやちむんたちを
どうぞお楽しみください!!

 
期日:6月11日(土)〜24日(金)
時間:11時〜20時
場所:ふくら舎2階
HP:http://www.sakura-zaka.com

2011 6月

赤染晶子/著  新潮社  1260円/OMAR BOOKS
 
― 乙女って不思議な生き物 ―
 
タイトルからして不穏な物語かと思いきや、
まず思い出されたのが少女マンガの世界。
 
というのも、設定が京都の大学でドイツ語を学ぶ乙女たちが
『アンネの日記』を題材に
スピーチコンテストに向けて日々励んでいる。
その様子はまるで女子高や宝塚!
 
スピーチに命をかけ留年している
麗子さまと百合子さまの対決。
 
北島三郎の「与作」(!?)の鼻歌にのせてスピーチを暗唱する
帰国子女のタカヨ、
 
黒ばら組とスミレ組の派閥争い。
 
そんな中、教授と女学生の間に黒い噂が流れ…。
 
こう書いているだけで、何かのマンガのパロディのよう。
 
そしてそこに加わる指導教授バッハマン教授が
なんといっても曲者。
 
彼の好きな日本語は
「吐血」
(血を吐くほどの努力と根性を見せなさい、ということらしい)、
また
「思い立ったが吉日」
など、ちょっとどこかずれている。
 
スピーチの暗唱のモットーが
「いつでも、どこでも、便所でも」
などと、真面目なんだかふざけてるんだかよく分からない。
 
彼はまたいつもアンゲリカという名前の西洋人形を腕に抱いていて
バラの花一輪を手にしていたりする。
  
真面目な顔をして面白いことを言う人
(目は笑っていない)がたまにいるけれど、
この小説全体がそういう雰囲気をまとっている。
 
中でも最高だったのが、
あるドイツ語の発音練習で
「お」というつもりで「え」の口の形をして「う」と言わなければならなくて、
結果「おぇー」となり、
おぇーおぇーと乙女たちが練習すればするほど
新種の動物にでもなった気がし、
怪しげな嗚咽が響き渡る、というくだりは
想像しただけで笑える。
  
でもこの小説が決して軽いわけじゃない。
「アンネの日記」をモチーフにしていることからも
実はそういうシニカルな笑いの裏には
深遠なテーマが見え隠れする。
 
アンネと乙女が望むもの。
別の誰かになりたい。
他人にならなければ生きていけない。
同時に自分であることをゆずれないという葛藤がそこにある。
  
乙女は噂が好き。
やっかいなのはそれが真実であろうとなかろうと
どちらでもいいということ。
 
乙女の言葉は決して真実を語らない。
それでも主人公みか子は
スピーチコンテストの練習のさなか真実を探ろうとする。
 
彼女はスピーチの練習で
いつも同じところで言葉を忘れる。
その彼女に麗子さまが言うのが印象的。
 
「それがみか子の一番大事な言葉なんよ。
―それは忘れるっていう作業でしか出会えへん言葉やねん。
その言葉はみか子の一生の宝物やよ」。
 
そう「忘れる」というのもこの本のもう一つのテーマ。
さてそのみか子の言葉とは?
また噂を流した密告者は、一体誰?
それは読んでのお楽しみ。



OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp

2011 6月

6月18日(土)
18:00〜


6月19日(日)
15:00〜/18:00〜


@プラザハウス ショッピングセンター 


¥100ハワイアンショーを行います。
東北に義援金を送りましょう、
そして、沖縄をもっと元気にしましょう。


古典から現代フラを、全ステージ違った内容でお届けします。
3ステージ観て頂くと30曲以上のフラを楽しめます。

 

2011 6月


 
「あちこーこーが一番美味しいよ、
早く、食べて食べて。」
 
梅雨があけ、ゴーヤーの美味しい季節が今年も到来。
沖縄の定番家庭料理だけど、
お店で食べる味が家庭で出せないという人も多いのでは?
 
老若男女、幅広い世代のお客さんが絶賛する
食堂「ちゃんぷる亭」のゴーヤーチャンプルーの作り方、
伊沢清子さんが惜しげもなく伝授してくれました。
 

 
チャンプルーはお店でも人気のメニュー。
材料は、すぐに使えるように切って袋に入れてある。
 

 
「卵は後から入れて具にからめる人が多いけど、
私は最初に炒めてから出しておく。
その方が美味しくできるよ。」
 

 
油を足し、ゴーヤーを入れ、
しばらく炒めてから豆腐を投入。
 
「豆腐は、大きめにごろっと入れて大丈夫。」
 

 
鍋のふたの凹部分を上にして、
水道から直接、少しだけ水を入れる。
ふたを閉めながら、その水をフライパンの中に素早く投入。
今、水入れたんですよね?
 
「見た?見た?(笑)
そう。水を入れて蒸すわけ。」
 
あまりに素早い動作に見逃しそうになるが、
これも美味しいチャンプルーを作る為の伊沢さんの技。
 

 
ポークとコンビーフを入れる。  
 
「コンビーフは嫌いな人が結構いるからね。
入れない方が良いこともあるかもね。
ポーク嫌がるひとも中にはいるしね。
具は好みで変えたら良いよ。」
 

 
大きめにごろっと入れた豆腐やコンビーフは
炒めながら箸を使って小さく崩す。
 
「私の料理は丁寧じゃないよ〜。
お店やってるからね、さっと作って出さないと。」 
 
ふたを閉め、再度しばらく蒸す。
 
「ちゃんと炊かんとね。
蒸してる時間が結構長い。
でも、それが大事よ。」
 

 
素早い手つきでもやしを取り出す。
 

 
シャキシャキ感を残すため、
もやしは最後に投入。
 

 
「味つけは、だしの素と・・・」
 

 
「醤油少々、それに・・・」
 

 
「三枚肉も入れようね、美味しいから。」
 

 
ざっと炒め合わせる。
 

 
「私のチャンプルーのこだわり?
何もないよ~(笑)」
 
その答えが、
いかにも料理上手な沖縄のお母さん
といった感じ。
 

 
最初に炒めておいた卵を、最後に戻し入れたら
あっという間に出来上がり。
 
「食べてごらんね、美味しいから。
あちこーこーのうちに。」
 

 
蒸しながら作っていたが、
ゴーヤーにはほどよい食感が残り、
最後に入れたもやしはシャキシャキ。

ポークとコンビーフから出た塩っけがちょうど良い塩梅で
ご飯が進む最高の夏のおかず。
 
「あじくーたー(味が濃い)じゃないね?」
 
いえいえ、全然。
これ以上入れるとちょっとだけからい、
これ以下だとあふぁい(=味が薄い)、
絶妙なバランスで最高に美味しいです!
 
「おうちでも作ってごらんね。
旦那さん、いっぱいご飯食べるはずよ。」
 
 
ビタミン豊富なゴーヤーを美味しく食べられれば、
体力を奪われる暑さの毎日が続いても、
疲れ知らずで元気に過ごせる。
 
ゴーヤーチャンプルーには、
家族のからだを想い健康を願う、
お母さん達の愛もいっぱい入っている。
 
「その時期に多く出回っていて安い野菜は
季節の野菜だから栄養もたっぷり。
だから、スーパー行ったら沢山出ている野菜を買ったら良いよ。」
 
お財布にもからだにも優しい、主婦の買物の知恵。
腰も曲がらず、元気そのものでフライパンを力強く振りながら語られる言葉は、
すとん、と腹に落ちる。
 
外は強い日差しが今日も降り注いでいる。
美味しいゴーヤーを買いに行こう。
この夏も、家族みんなが笑顔で過ごせるように。
 

写真・文 中井 雅代

 

 

2011 6月


 
[そ]の父の日

6月19日(日)は父の日です。
おしゃれなお父さんにはスカーフや手ぬぐいを、
料理男子のお父さんには鍋つかみを、またお酒好きのお父さんにはロックカップなど
[そ]でセレクトした父の日ギフトを並べています。
日頃の感謝のキモチを込めてお父さんにありがとうのギフトをぜひどうぞ。

 
生活雑貨の店[そ]sso
住所: 沖縄県宜野湾市大謝名1-24-18 MAP
TEL:098-898-4689
OPEN: 12:30-19:30 (CLOSE/Wed & Thu)[臨休あり]
HP:http://sso.shop-pro.jp

ブログ:http://sso.ti-da.net

2011 6月

2001年に解散したPIZZICATO FIVEの小西康陽がキャリア初となる
ソロ・アルバムをリリース。


 

音楽好きなら彼の作るアルバムに間違いはない!と思う人も多いはず。
今作ももちろん予想を裏切らないお洒落でカッコいい
そして大人なアルバムになっています。


全編英語曲のカヴァーアルバムとなっていて
曲ごとに豪華アーティストが参加!
ジャズヴォーカリストのマリーナ・ショウの歌う
「imagine」は、今までにないアレンジで
なんていうか大人な「イマジン」?!
とても悲しく寂しい曲に聴こえてきます。


ロジャー・ニコルズ&スモールサークル・オブ・フレンズの歌う
「もしもあの世に行けたなら」は、
美しいコーラス・ワークとハーモニーがちょっと懐かしさを感じさせる一曲。
他にブラジルのマルコス・ヴァーリ、今話題のシンガー、マイア・ヒラサワまで、
世界各国から豪華アーティストが参加。


ヒットソングから隠れた名曲まで、
アコースティック、ジャズにボサノバと、アーティストもジャンルレスなら
サウンドもいろいろ。


アルバムの帯には
”とても悲しい歌が出来た。”と書かれていて
言われてみると確かに悲しい曲ばかり。
曲調が悲しいだけじゃなく、切ない歌詞が多い。
普段なかな歌詞なんて読みませんが、明るい曲調でこんなこと歌ってるのか!
と思ったり・・・。ぜひ歌詞も合わせて読んで欲しい。




こんなにも個性の異なるアーティストを
一枚のアルバムになんの違和感もなく集められるのは、
やはり小西さんのセンスの良さがあってのこと。
ぜひ聴いてみてください☆






桑江成美