2012 2月


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世界のワインがたった2時間でわかってしまう魔法の時間
(世界のワイン12種類を試飲しながらワインを楽しむちょっとしたコツを学べるワークショップです。)

 
3月の予定(お好きな日をお選びいただけます。)
3月 7日(水)19:00〜22:00(18:30開場)
3月17日(土)16:00〜18:00(15:30開場)
3月22日(木)19:00〜22:00(18:30開場)

 
場所:浮島ガーデン 那覇市松尾2-12-3 TEL 098-943-2100
各回先着10名様
参加費 通常1回おひとり様¥5000のところ・・・
今なら特別価格1回おひとり様¥2500(税込)

 
ご予約は浮島ガーデンまで 098-943-2100

 
HP   http://www.cellardoor.co.jp/
Blog http://ameblo.jp/cellardoor-okinawa/
 

2012 2月


 
デヴィッド・フィンチャー、またまた素晴らしいです。
 
オリジナルの「ミレニアム」3部作も読んでないし、TVシリーズも観てないけれども、ほんと、すごい。
お話はオリジナル観てない私には、難解でしたが、
スタイリッシュな映像と演出にたちまち引き込まれます。
 
お話が、どんどん進んでいくのですが、
とにかくついていくのに結構一生懸命です。
ミカエルとリスベットのチームワークが大変小気味いい。
 

 

 
ルーニー・マーラ、「ソーシャルネットワーク」で主人公を振って、
Facebookを立ち上げるきっかけをつくったエリカ役を演じていましたが、
全く面影ありません。
予告観たときから、全然気がつきませんでした。
 

 

 

 

 
実にすばらしいです。脱ぎっぷりも見事です。
やせてますが、バランスのいい肉体の持ち主。
「ソーシャル…」でブラのサイズをいろいろ言われていたことを、今作を観ながら思い出してしまいました。
 
しかし、性的暴行などを受けるシーンなどいろいろありますが、
その男がかなりむかつく。
報復も見事ですが、あれじゃ全然足りない!!!
 

 
それにしても、日本にくると、
やたらめったらヌードシーンにモザイクがかかるので
なんだかとっても興ざめです。
 
ダニエル・クレイグは、やっぱりSEXYです。
メガネかけてるところも、何やっても素敵。
 

 

 
謎ときとしては、見せ方がやはり上手いと思いました。
そこよりもたたみかけるような映像と展開に、目を離せなくなるのです。
音楽もいいね。オープニングから、とにかくかっこいい。
 
ミステリーなので内容は詳しく書きません。
オリジナルを観てみなくては、と思いました。
原作と違うというエンディングは、なんか切ないが、かなりドライ、
そこが、また良い。
 
 
素晴らしい。
残酷シーンがあるので、万人には薦められませんが、
気になる方は是非どうぞ。

 

KEE


 

 
<ストーリー>
経済誌「ミレニアム」の発行責任者で経済ジャーナリストのミカエルは、資産家のヘンリック・バンゲルから40年前に起こった少女ハリエットの失踪事件の真相追究を依頼される。ミカエルは、背中にドラゴンのタトゥをした天才ハッカーのリスベットとともに捜査を進めていくが、その中でバンゲル家に隠された闇に迫っていく。
 
<キャスト>
ダニエル・クレイグ
ルーニー・マーラ
クリストファー・プラマー
ステラン・スカルスガルド
スティーブン・バーコフ
ロビン・ライト
ヨリック・バン・バーヘニンゲン
ジョエリー・リチャードソン
ジェラルディン・ジェームズ
 
<沖縄での上映劇場>
シネマQ
098-951-0011
那覇市おもろまち4-4-9 那覇メインプレイス2F
HP:http://www.startheaters.jp/cinemasq
MIHAMA 7 PLEX+ONE
098-936-7600
中頭郡北谷町美浜8-7
HP:http://www.startheaters.jp/mihama7plex

 

2012 2月


誰かを想う気持ちはとてもステキなもの。
恥ずかしくてなかなか伝えられ感謝や愛の言葉を
似顔絵を渡しながら声に出して伝えてもらいたい…。
2012年、出会いと別れの季節の3月…退職記念や、還暦のお祝い、
もちろん記念日にもさまざまな場面で…
【あなたの大切な方へ似顔絵の贈り物はいかがですか】
世界に1つだけしかない、貴方の大切な方の想いを似顔絵にのせ
クレヨン作家あさひつむぐが描きます。
ご注文頂いた似顔絵は
沖縄やちむん×カフェ【土~夢】で展示し、
展示会終了後お客さまへ納品いたします。
今回ご注文頂いたお客さまには【土~夢】の1,000円分の商品券を
プレゼントいたします。
この機会にぜひご応募下さい。
 
■参加者募集受付〆切 2012.2.19
■展示会開催期間   2012.3.17~3.25
■作品納品      2011.3.26~(3月中に受け渡し予定)
■参加者特典     土~夢の商品券1000円分プレゼント
4場所
■展示会開催場所   
〒901-0306 沖縄県糸満市西崎町3丁目16番地
098-995-1021
土~夢(どーむ)沖縄やちむん×カフェ

ブログ→http://jyagablo.ti-da.net/
HP→http://enpitudo.com/
 

2012 2月


 
一般的な木の器は乾燥させた木を用いて作るが、
藤本さんの作品には生木(なまき)を使ったものが多い。
 
「今は生木を使うのが楽しいんです。
木にすべてをまかせてしまうという感じがあって。
 
それぞれの木に必ず特性があるので、
僕はそこからやりようがないというか、
導かれちゃうような部分があって。

意図して「こういう形を作ろう」とすると
なんだかおかしな感じになることが多いんですよ。
強く意図しないほうがいい形におさまることが多いですね。
 
自分の作りたい最終的なイメージやフォルムはあるんですけど、
必ずしもそうならなくてもいいというか、
ならないときのほうがいいと言うか」
 

 

 
– – – 最初から最後まで自分一人でやりたくなって
 
愛知県の出身です。
高校卒業後に上京し、洋服屋さんで働いていたのですが、
25歳のとき、品川にある職業訓練校の木工科に入りました。
 
1年間学んだあと、
特注家具を製作する東京の家具工場に就職して30歳まで働きました。
それから沖縄に移住したんです。
 
特に木工が大好きで学んだ、というわけではありませんでした。
ただ、最初から最後まですべて自分でできることがやりたかったんです。
 
個人ですべて自分でやっている洋服屋さんもありますけど、
僕は普通に就職して会社にいたので
一部分しかやれないのがだんだんストレスになってきて。
売るだけ、というのがなんか違うなーと。
 
ゼロから最後まで全部自分でやりたくなった。
でも、それが
「自分で洋服を作りたい」
という方向には向かわなかったですね。
 

 

 

 
– – – やってみてすぐ「向いてるな」と
 
木工は、やってみたら性に合ってるなという感じでしたね。
最初から「あー向いてるな~」と思いました。
 
東京で働いていた4~5年は、
いわゆる「箱もの」と呼ばれるものを作っていました。
特注の店舗什器や個人のクローゼットなどが専門で、
無垢材ではなくベニヤを使う「フラッシュ家具」を作ったり…
そういう工場でした。
 
あるとき、奥さんの仕事の関係で沖縄に行かないか?という話がでて、
「いいんじゃない?行ってみようよ」と。
それで移住してきて、
それから今の活動を始めました。
 

自宅内にある工房
 

 
– – – どう仕上がるかわからない、だからおもしろい
 
日本は乾燥させた木で作るのが一般的ですけど、
海外だと生木で作るものも結構多いんです。
僕の場合は材料が手に入りやすいという理由もあってそうしてるんですが(笑)
だって、木ならこの辺にいくらでも生えていますからね。
 

 

 
今も両方作ってますが、おもしろいと思うのは生木のほう。
削ってるときの感触とか、どう仕上がるんだろうっていう緊張感とか、
乾燥させた木で作るときには得られないおもしろさがあるんです。
 

 

「これは木工用のろくろです。旋盤ですね」
 

「こういう風に削るわけです」
 

 
– – – 予想よりもおもしろく仕上がることが多い
 
生木でうつわを作ったあと、
乾燥させていく段階で少しずつ変形していくんですよ。
ねじれが出る、みたいな感じで。
1ヶ月くらい置いておくと結構見た目が変わるので
そういうところもなかなか面白くて。
 
出来上がりはある程度は予想できるんですけど、
予想と全くおなじということはない。
でも、悪い方に転ぶことはほとんどなくて、
大体おもしろい方に転ぶんですね。
 
例えば、ねじれたり木目の強い部分は
乾燥させると縮んだりする。
僕がコントロールできない部分を、
木が自ら仕事してくれるみたいな感じですね。
 

 
東京でやっていた仕事とは全然違うので、
自分で手探りしながらやり始めたという感じですね。
 
自分の作品に自分のコンセプトを入れ込むというよりは、
ほとんど木まかせ。
板材から作るときはある程度自分でコントロールして
「この形を作ろう」というのがあるんですけど、
生木で丸太なんかから作るときは、なりゆきにまかせてしまう。
 
大事にしていることは「バランス」。
あとはもう、木次第。
 

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藤本さんは木に対してあえて一定の距離を保って接しているように見える。
それは木を愛し、木の持つ特性を尊重しているからこそ。
 
切り出した丸太の中におおよその器の姿を見出したら、
あとは木がどう変化を遂げていくのか、
それを、少し離れた所から優しく見守る。  
 
完成した器はどれもおしゃべりだ。
自分の存在を、特性を、嬉々としてアピールしているように見える。
藤本さんによって語ることを許されたかのように。
 
 
自身で建てた自宅兼工房
(関連記事:初めて自分で建てた家
と同じ敷地内に、現在ギャラリーを建設中。
こちらも自身で設計し、建築した。
完成後は、藤本さんの作品が展示販売される。
 
ギャラリーに足を運べば、
木のおしゃべりがあなたの耳にもきっと届くだろう。

写真・文 中井 雅代

 
gallery k.
南城市玉城字屋嘉部123−1
090-9781-3481
ブログ http://gallerykten.ti-da.net

 

2012 2月


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変わりゆく沖縄県。
近い将来に若狭海浜公園南側緑地が駐車場へ工事されることを知った朝食会のメンバーが「100人でだるまさんがころんだ」というイベントを企画して早三年という月日が経過しています。そして、いよいよ公園の工事が目前と迫ってきました。
コネもチカラもない私たちができる最後の思い出づくり。
楽しく遊びましょう!

 
【日 時】3月3日(土)10:30~12:30(10:00よりエントリー開始)※雨天中止
【場 所】若狭海浜公園(波の上市民ビーチとなり)
【参加費】0円
【問合せ】098-891-3446(若狭公民館)
【準 備】汚れてもいい格好で来場してください。
【メール】wdaisakusen@gmail.com
【 URL 】http://wpark.ti-da.net/
【主 催】若狭公民館「朝食会」
【共 催】若狭公民館・青年講座

 
当日参加でもオッケーですが、エントリーシート、またはだるまさんがころんだのツイッターアカウントから事前に参加人数を申し込んでもらえると助かります。

 
エントリーシートはこちら。
→ http://wpark.ti-da.net/e2403691.html

ツイッターはこちら。
→ https://twitter.com/#!/wdaisakusen/

 
【参 考】最寄りのコインパーキング・最寄りのバス停(本文の記事は過去のイベント案内です)

最寄りのコインパーキング
→ http://wpark.ti-da.net/c139861.html

最寄りのバス停
→ http://wpark.ti-da.net/e2529067.html

 
ちなみに、100人でだるまさんがころんだをやろうと思ったワケ(2009.4.30)はこちら。
→ http://wpark.ti-da.net/e2404572.html
 

2012 2月


 
「いちばんのお勧めメニューは『むじ汁定食』。
お汁が本当においしい!
定食についてる他の小鉢ももちろん全部好き。
こっちの小鉢は『びらがらまち』、首里のお料理だよ。
『ドゥルテン』は甘くてデザート感覚で食べられるから
息子といっつも取り合いになるんだ(笑)」
 
木造りの内装が落ち着く店内。
 
「観光客だけじゃなくて、地元のおばあちゃん達もよく来るみたい。
座敷もあるからもあいもできるしね」
 
地元の食通、「おばあ」達にも、
その味を認められている店なのだ。
 

 
「ムジ汁ってさ、自分で作ろうとすると結構大変だよね。
手も黒くなるし。
だからお店の方たち、毎日すごく難儀して作ってくれてると思うんだ。
それをこんなして私たちは気軽に食べることができてありがたいよね。」
 

 
首里の人は「首里の料理が一番!」と、誇りを持っているひとが多い気がする。
 
「うんうん、私もそう(笑)。
首里のお料理はどれもおいしいって思ってる。
だから首里んちゅだけど首里料理食べに家族で通っちゃうんだよね(笑)」
 
富久屋 (ふくや)
那覇市首里当蔵町1-14
098-884-4201
 

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「このすーじぐゎー、息子と二人で『秘密の小径』って呼んでるってば」
 
車も通れないほど狭い小径をはさみ、
住宅が密集する一角。 
 
「おうちの雰囲気も木々もすべてが素敵。
ほら、『那覇市景観賞受賞』って書いてある」
 

 
「壁の色合いとかも味があっていいんだよね」
 
道の途中にはマンホールもあり、
水道がしっかり通っていることがわかる。
 

 
途中T字路もあり、まるで迷路のよう。
 

 
「グレーの窓枠とかもかわいい。
今作ろうと思っても、同じ雰囲気を出すのってきっと難しいよね」
 
赤煉瓦のオーソドックスな沖縄風家屋のとなりに
洋館スタイルの家があったりする。
 
「テイストが統一されてないところも面白い!」
 

 
白壁に赤い花が映える家。
 
「蔦の下をトンネルみたいにくぐるの。素敵だよね」
 

 
こちらは沖縄県立芸術大学近くの一角。
民家密集地域のため、詳しい住所は控えます。
是非、付近を散策して「秘密の小径」を発見してください。
 

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「山城(やまぐすく)まんじゅう、
首里の人はきっとみんなわかるよ〜。
120年の歴史がある首里名物だからね。
すごい人気でね、
午後に行くと売り切れてるときもあるよ。」
 

 
「薄皮がモチモチした食感で、
あんこがぎっしり詰まってるのが特長。
カーサに包まれてるから香りもいいんだよね」
 

 
「ほら!おいしそうでしょう?
あんこはこてこてじゃなくて甘さ控えめ。
そこがまたいいんだよね、何個でも食べられる」
 
お店を切り盛りするシャイなお姉様方は
みなさんお肌がつやつや、ぴかぴか!
 
「ありがとうございます。
カーサで包んだまんじゅうを蒸す蒸気に当たるので、
美肌効果があるのかもしれないですね〜」
 
と、なんともうらやましいお話。
 

  
「首里の人だけじゃなく、色んな人に食べてみてほしいな。
この看板見えたらぜひ寄っていって!
子供も大人もみんな大好きだから、
お呼ばれの時の手みやげとしても喜ばれると思うよ〜」
 
山城(やまぐすく)まんじゅう
首里真和志町1-58
(売れきれ次第終了)
 

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聡子さんの自宅から徒歩数分のスージ道。
 
「首里ってやっぱりスージが多いね(笑)
ここをずっと上までのぼっていくと、すごく景色がいい公園があるんだ」
 

 
「この公園を奥まで進むと、首里城にたどりつくんだよ」
 

 
「前来たときは息子もまだ木登りできるような歳じゃなかったけど、
今度また連れて来てみようかな。」
 

 
「首里を見下ろせるの。
晴れてると奥のほうに海も見えるんだよ」
 

 
「これってフキだよね、食べられるんだよね〜。
こんなに可愛いお花が咲くんだ、知らなかった」
 

 
「沖縄ではよく見かける看板だけど、
観光で来た人が見たらちょっと怖いかもね(笑)」
 

 
赤瓦が立ち並ぶ光景を見下ろしながら階段を下りると
琉球王朝時代にタイムスリップした感覚に。
 
「こういう風景がすぐ近所で味わえるって実はすごく贅沢かも」
 
上の毛(うえのもう)公園
JAおきなわ首里城下町支店前の入り口から
那覇市首里汀良町1-29-2
 

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「小さい頃から行きつけのお菓子屋さん!
ここの『くんぺん』がおいしいんだよ〜」
 

 
「これこれ!ピーナッツの風味がいいんだよね」
 

 
「主人も息子も大好きだから、お土産に買っていこう」
 

 
「お菓子だけじゃなくて、酒まんじゅうも有名だし、
お盆時期になるとお餅もこちらにお願いしてる。
行事の時期は特にいそがしそうだよ」
 

 
「このプリンもすごくおいしくておすすめ!」
 

 
「私も同じ中村。実は主人がこちらとは親族関係なんです」
 
「え?!…ああ、陶芸なさってる中村さん?!」
(関連記事:decco(デコ)あたたかい白の器
 
狭い沖縄、狭い首里。
名字が同じだと血縁の可能性も高い。
 
「以前はここ、喫茶スペースもありましたよね?
そこでパフェを食べるのが楽しみだったんです、子供のとき」
 
「そうなんですか〜!じゃあ昔からのお得意さんですね。
ありがとうございます」
 
と会話も弾む。
 
これからもきっと、今までのように聡子さんがずっと通い続ける菓子店。
 
「また来ますね!」
 
中村製菓
沖縄県那覇市首里鳥堀町1-24-1
098-884-5901
 

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小さい頃から育った街というだけあって、
首里には聡子さんの「小さい頃のおもいで」も詰まっている。
 
「この公園は昔はキリ短(沖縄キリスト教短期大学)があったんだよ。
首里キャンパス。
今では想像つかないよね。」
 
「小学生のとき、帰りによくここの銀行に寄ってさ。
暑いから冷水もらうわけ(笑)
そしたらお母さんにある日バレてから
『あんたあっちの銀行でお水もらってるって?』
『えー行ってないよ』
ってしらを切ったら、
その銀行にかばんか何か置き忘れちゃって、
銀行の人からおうちに
『かばん忘れてますよ』って電話が来てバレた(笑)
懐かしいな〜。」
 
 
首里で生まれ育った人はみな
「住むなら首里!」
と口をそろそえる。
 
「私もそう(笑)。私にとっては首里が一番」
 
住む人の誇りと愛情が街並にも表れている気がする。
もちろん、それは今に始まったことではない。
沖縄が琉球と呼ばれていた頃にまでさかのぼる。

数百年もの間愛されてきたこのまちは
これからもきっとずっと愛され続ける。
「首里が一番!」
と胸を張る住民たちに。
 

写真・文 中井 雅代

 

2012 2月


いしいしんじ・著  新潮社 ¥476(税別)/OMAR BOOKS
 
― これから読める幸せ。 ―
 
立春を過ぎたとはいえ、寒さはまだまだ厳しい。
 
北風が吹き荒れる一日はどこへも出かけず、
毛布に包まって温かい飲み物やお菓子を傍らにおいて読書にふける。
その至福は何ものにも代え難いもの。
そんなときに読むのは長編物語(エッセイや短編、雑誌などよりも)に限ります。
 
最近読み返した中で、本てやっぱりいいなあと、今更ながら再確認したのがこの本『ぶらんこ乗り』。
人気物語作家いしいしんじさんの長編一作目にあたります。
 
ストーリーは高校生のわたしが、ぶらんこが上手で頭のいい大人びた弟が書き遺したノートを見つけるところから始まり、彼や両親、おばあちゃん、「指の音」という変わった名前の飼い犬と過ごした幼い日々を回想するというもの。
  
読んでいて、ふと小さい頃近所で見かけた「筋肉マン」と呼ばれていた野良犬を思い出した。
その頃そのアニメが流行っていて(年代がばれますが・・・)、
ふざけた誰かが黒いマジックでその犬の額に「肉」と書いてあった。
野良なのにやけに体格が良くて皮肉にもその姿が似合っていた。
なかなかその文字は額から消えず、
その犬を見かける度におかしいような哀しいような気持ちになった。
 
物語の筋には何の関係もないけれど、
いしいさんの物語は生きているとどうしても避けられない、
言いようのない切なさや哀しみに満ちている。
 
また憎いくらい、胸をつくエピソードが詰まっていて
中でも「手をにぎろう!」というエピソードは全文引用したいくらい
(手にする機会あればそこだけでも読んでほしい)。
この本のタイトルの意味がそこに込められている。
 
彼の作品には「暗い穴」がモチーフとしてよく出てくる。
幸せな日々の中に潜んでいる理不尽で残酷な何か。
いつも私たちの目の前に突然に現れるそれは容赦ない。
それでも、目の前の現実を受け入れて踏ん張ろう、と物語は優しく語りかける。それでも、と。
 
児童文学として受け取られるところもある本作。
でも大人が読むとより心に沁みる。
 
最後の章「冬の動物園」の一場面。
降り出した雪に覆われていく小学校の校庭でのラストが深い余韻を残す。
 
いしいワールドをまだ知らない人は幸せだと思う。
これから初めてその読んだときの感動を味わえるのだから。



OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

2012 2月


 
生命感あふれる花々、幻想の中にただようような金魚、枯れない思いを象徴する南国の造花、それら光輝くイメージの裏にある影。時代を代表する俳優やアーティストのポートレイト。常にその時々の瞬間を、色あせることなくとどめようとする試みを続けてきた蜷川実花の沖縄での初めての大規模な展覧会が、浦添市美術館にて開催されます。
蜷川実花は2008年から2010年まで国内美術館を巡回した個展「蜷川実花 地上の花、天上の色」で、のべ18万人もの動員を記録して以降、国内のみならず海外での活躍も目覚ましく、ヨーロッパ、アジアなど世界的に活躍しています。
この展覧会では、沖縄では初めての発表となる多数の作品を含め、100点を超える作品が展示される他、今まで美術館の展覧会ではなかなか見る機会のなかった映像、展示室を大きくつかったインスタレーション、また、これまで出版してきた多数の出版物などを見ることができる、貴重な機会となります。
蜷川実花|プロフィール|
東京都生まれ。第13回キャノン写真新世紀優秀賞(96年)、第26回木村伊兵衛写真賞(01年)など数々受賞。雑誌・広告業界でのキャリアをはじめ、ヴァリエーション豊かな作品集を刊行、また映画『さくらん』(07年)では監督を務めるなど、今最も活躍する写真家の一人。2010年、Rizzoli N.Yから写真集「MIKA NINAGAWA」を出版、世界各国で話題となっている。http://ninamika.com

 
期 平成24年2月24日(金)~4月8日(日)
開館時間 午前9時半~午後5時 (入館は4時半まで)
金曜日は午後7時 (入館は6時半まで)
観覧料 一般・大学1000円[800円]、小中高生[600円]※未就学児は無料
[ ]内は、前売又は20人以上の団体料金
会 場 浦添市美術館 1・2・3室 講堂
問い合せ 沖縄テレビ放送 事業部 TEL:098-869-4415
 

2012 2月

文 田原あゆみ

 
 
 

 
 
 
 
「NO BORDER , GOOD SENSE」
 
5月11日(金)から10日間の企画展のタイトル。
陶作家の安藤雅信氏・木工作家の三谷龍二氏・minä perhonenチーフデザイナーの皆川明氏の3人のコラボレーションによる初めての企画展。
 
 
 
「SENSE-感覚」というものは私たちが生きていく上でとても大切な道しるべだ。
それぞれが個性的な表現の世界を確立しているこの3氏には、実は共通していることがある。
それは、自分の本質的な感覚に耳を傾けてもの作りをして来た結果、とても磨かれた感覚を持っているという事。
そして人は本質に近づけば近づくほど、自由になるのだろう。
そんな人同士が出会うと、時間、住んでいる場所、仕事のジャンル、年齢、それらの制限性が失効してしまうようだ。
 
 
磨かれた感覚を持つ人同士は相手に向かってドアが開かれている。
一見制限に見える事柄を創造の種にしながら、共同創造が生まれでる。
 
 
 
どんなものが生まれてくるのか。
とても、とても楽しみだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
底冷えのする1月の半ば、
「NO BORDER , GOOD SENSE」の打ち合わせのため、岐阜の多治見にある安藤雅信さんの工房を訪ねた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
仕事という字は「仕える」と「事」から成っている。
様々な視点があるだろうが、「自分自身の本質的な声に仕える事を通して社会に関わる事」だと私は捉えている。
 
 
 
内面の声に耳を傾けながらそこに在る美しい形を彫り出してゆく。
安藤さんの仕事場は、必然的に静けさで充ちている。
 

 
 
 
安藤さんの仕事場は、その作品とよく似ている。
道具のひとつひとつ、その並べ方、張り紙の文字、照明の明るさや細部に到るまで一貫するものを感じた。
すべてが安藤雅信というひとつの絵のようだ。
 
 
 
 
 
どこをみても簡素で美しい。
本来仕事場というところは、神聖な場所なのだとしみじみと感じた。
 

 
 
 
 

 
 
 
 
 
「一番しあわせな場所」
 
と、安藤さんが語った場所は、作品の設計とデザインをするための小さな部屋。
 
必要なものだけが、あるべき場所に収まっている。
 
 
 
そっと感覚に耳を傾けて自分の中の形を彫り出してゆく。
聴こえてくるものを捉えるための静かな場所だ。
 
 
 
 

 
 
 
 
 
型を起こした後に、さらにその中に潜んでいる美しいラインを見いだす事は、安藤さんにとって至福の作業。
 
 
 
 
 

 
 
 
子供の頃、町の外れにあった工場の景色。
その工場にアートが注がれるとこんな景色に成るんだなと感じる。
 
 
 
 
 
無機質なようでいて、とてもやさしく懐が深い。
有機的なもの、人や、料理や、その表情がより生き生きと映える様に引き立ててくれる
 
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 
無駄なラインが削ぎ落とされた美しさ。
この神聖さが漂ううつわに、皆川さんが絵付けをするという。
 
 
正直、よほどでなければ筆がいれられないように思う。
普段情熱的な分だけ、文章を書く時には押さえ気味で書くのだが、どんなものが生まれているのかを想像すると胸が躍る。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
仕事場の景色はまさしく安藤さんそのもの。
自分に問いかけ、その答えに耳を澄ます。
静けさの中で感覚が冴え渡ってくるような、そんな空気感で充ちている仕事場でした。
 
 
 
先週末には皆川さんがこの仕事場を訪れて、絵付けをされたそうです。
私たちがその作品に会えるのは、初夏の風が吹く頃。
 
今からとても楽しみです。
 
 
 
 
 
 
 
 
「NO BORDER , GOOD SENSE」
 
5月11日(金)~5月20日(日)
3氏によるトークイベントも開催予定。
詳細は4月に掲載いたします。
 

2012 2月

2月14日(火曜日)15:00~

子連れ夫婦ユニットhacomacoが贈るバレンタインアコースティックライブ
大人も子供も楽しめるバレンタインデーのあたたかなライブです。
午後のひとときにお気軽に遊びにいらしてください。

Live start :15:00~
music charge:500yen +1オーダー
live:hacomaco
http://hacomaco.com/

場所:LOTTA
読谷村都屋272-6(6号線を残波岬方面に走るとマックスバリュ都屋店の正面にあります)
098-956-2818
お問い合わせは master@kodomo-lotta.netまで
http://lottablog.ti-da.net/
 

2012 2月


 
恐ろしさとは無縁のユーモラスなドクロ達が、ドクロ好きな店主の呼びかけにより雑貨屋[そ]に集まった。
 
その素材はさまざま。陶器ありキャンドルありお菓子あり…。
 
作家さんによって、描くドクロの表情がまったく違うのも面白い。
 

 
ご長寿のおじいちゃんみたいな香月舎さんのドクロ。
 

 
丹 裕子さんのドクロはやんちゃな男の子みたい。
 

 
喜舎場 智子さんのドクロはなんだかにやにや笑って見える。
 

 
店主のタナベさんが「スカルと呼ぶよりはドクロ、なカンジが好き」と言うように、海賊の旗のマークやスカルリングのような「洋」のイメージではない。
かといって、しゃれこうべや百鬼夜行のような「和」のイメージとも少し違う。
 
作家さんそれぞれのフィルターを通して生まれたドクロからは、普段の作品と共通する雰囲気を如実に感じ取ることができる。
 

 

 

 

 
16世紀のイギリスではドクロの指輪が流行し、そこには「遠からず訪れる死を意識しつつ今を生きるべし。生のはかなさを自覚せよ」との意味が込められていたという。

つまり、ドクロは死を意識させることで、対極にある生への意識も促してくれるということ。
 
ということは、ご長寿おじいちゃんややんちゃな男子など、人の生き生きした姿を思わせる皆さんのドクロはまさに、「ドクロ然」としているということなのだなぁ。
 

 

 
こむずかしい話は抜きにして、ひょうきんなドクロたちをじっと見つめていると、思わず「ぷっ」と吹き出したくなる。
 
わたし、死んだらこんな骨になりたいな〜。
それで私の骨を見たみんなに、「いかにもあの人らしい骨だねぇ〜」「あはは!ほんとほんと」って笑ってもらいたい。
 
そう言ってもらえるような人生を送りたい。
 
あ、やっぱりドクロって「生きること」に意識を向かわせてくれるんだ。
 
普段忘れがちなこと、いつも忘れないように。
あなたのおそばにドクロをひとつ、いかがですか?

 
ドクロ展
2/3(金)→ 2/14(火)
@雑貨屋[そ]
宜野湾市大謝名1-24-18
TEL.098-898-4689
12:30-19:30
 
〈参加作家〉
◎香月舎(陶器)
◎decco(磁器)
◎橋川 初美(染織)
◎喜舎場 智子(金工)
◎丹 裕子(キャンドル)
◎sobe labo(お菓子)