2013 8月

 

18日の事前学習で学んだ大宜味村の豊年祈願行事「ウンガミ」
旧盆後の最初の亥の日に行われる行事当日、そっとそばから見学を通して学びます。
※先着順ですが、18日の事前学習に参加した方を優先します。
http://www.niraidai.net/class_detail/id0087.html

 

開催日:2013年8月25日(日)
時間:10:00~17:00
※神行事のため、おおよその時間になります。
※終了時間はみなさんの都合で、途中で帰宅してもかまいません。
場所:大宜味村塩屋区・屋古区・田港区
大宜味村塩屋公民館に集合

 

http://www.niraidai.net/class_detail/id0087.html

 

2013 8月

 

朝のスタートで一日は決まります!
その朝のちょっとした時間を充実させて、一日をハッピーにさわやかにむかえてみましょう!
何か新しいことを考えてる方、はじめたい方、朝の活動からはじめてみませんか?
少し早起きして、仕事にいく前、出かける前にお互いのオススメの本についてのガールズトークを楽しみましょう!!
ガールズスクエア朝Cafeでリフレッシュする時間を過ごすことにより、充実さが増し一日の行動が変わり、何か新しい行動にうつせるきっかけになると思います★

 

開催日:8月22日(木)
時間:AM7:30~8:30
場所:沖縄ガールズスクエアフリースペース
参加費:500円(コーヒーor紅茶、スコーン付)
参加人数:5人
持ち物:オススメの本
お申込: info@girls-okinawa.jpタイトル「ガールズスクエア朝Cafe」として、お名前・メールアドレス・を記入の上、お申込願います。
折り返し、確認のメールをお送りします。

 

http://www.girls-okinawa.jp/

 

2013 8月


得地直美 本屋図鑑編集部・著 夏葉社 ¥1,700(税別)/OMAR BOOKS

 

一番最初の本屋さんとの出会いは?と聞かれたら、きっと誰しもぼんやりとでも、そのときのことを記憶の奥から引っ張り出すことが出来るのではないだろうか。
今回ご紹介する本は届いたばかりの新刊『本屋図鑑』です。

 

本好きの人は、そのタイトルを聞いてピンと反応せずにはいられない本書。
内容は全国47都道府県、全ての件の本屋さんを足を使って丁寧に取材した記録を、優しい味わいのイラストとともに(写真じゃないのがまたいい)図鑑のようにまとめたもの。

 

ほんとうにバラエティに富んだ全国の本屋さんが、この一冊で一望できるようになっている。

 

北は国境の街、稚内から南は石垣島の歴史ある本屋さんまで。
この一冊を作るのは並みの愛情ではきっと出来ない。でも、本屋を巡る旅とはうらやましい限り。

 

ページを捲っていると、「ここ行ってみたいなあ。あ、ここも。へえ、こんな本屋があるんだ」と、行ったことのない本屋さんを脳内旅行しているようで楽しい。

 

一口に本屋とはいっても、小さな町の本屋から全国チェーンの本屋、カフェや美術館に併設されている本屋、個性的な本屋まで満遍なく網羅している。

 

読んでいると、本屋の個性はその土地と人が作るものなんだなあと思う。

 

中には、「病院にある本屋さん」という紹介があって、そういえば、と幼い頃通った本屋のことを思い出した。
私の一番最初の本屋さんとの出会いは、今はなき「文秀堂」という名前の町のよくある小さな書店。
小児ぜんそくがひどくて、病院通いばかりしていた小学生の頃。
かかりつけのS医院に行った帰り、近くにあったその本屋で好きな本を買ってもらうのが、そのときの私の唯一の楽しみだった。
今でもその本屋の棚の並びやカウンター周りの様子を思い出すことが出来る。
発作で身体はきつかったはずなのに、本屋に入ったとたんその辛さも忘れ、嬉々として本を選んでいた。その小さな私が今に繋がっている。

 

おそらく皆、だれにでもそんな自分だけの本屋さんとの思い出がある。

 

この本を作った夏葉社の島田さんははじめにこういう文章を載せている。

 

「本屋は友人であり、家族である」

 

気付くとそこにある。必要なとき手を差し伸べたり、励ましたり、楽しませてくれる。
そんな大切な場所がたくさん集められたこの本。

 

本にまつわるあれこれ(流通、歴史、本屋さん用語集など)も充実しているので、いろんな角度から楽しめる贅沢な一冊です。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp

 

2013 8月

 

毎年旧盆の明けの最初の亥の日に行われる豊年祈願行事、「ウンガミ」は国指定重要無形民俗文化財です。
海の方からハーリー船でやって来る男たちを海に入って迎える女たちの様子が新聞に毎年写真付きで紹介されています。
ウンガミ当日は年の最重要神事ということで、そっとそばから見させていただくことにしまして、1週前の18日(日)にウンガミで拝む3部落の御嶽などを巡り学びます。
2週に渡りますが、この機会にご参加ください。
参加のお申込みはニライ大学HPから。
http://www.niraidai.net/class_detail/id0086.html

 

開催日:2013年8月18日(日)
時間:10:00~13:00
※終了時刻は状況により遅くなることもあります。
場所:大宜味村塩屋区・屋古区・田港区
大宜味村塩屋公民館に集合

 

http://www.niraidai.net/class_detail/id0086.html

 

2013 8月

 

秋のオカリナ無料体験会です。
今回は、普段のレッスンの様子をご覧いただけます。
年齢・性別は問いません。
経験不問
楽譜が全く読めなくても大丈夫
オカリナをお持ちでない方も大丈夫

 

名護会場
開催日:9月10日(火) ・ 24日(火)
時間:両日とも、13:00~ ・ 19:00~
場所:名護市労働福祉センター
名護市大南2-1-25

 

本部町会場
開催日:9月11日(水) ・ 25日(水)
時間:両日とも、19:00~
場所:本部町中央公民館
国頭郡本部町字大浜874-1

 

http://www.okarinayukika.jimdo.com/

 

2013 8月

 

おいしいマフィンやクッキーは皆の大好物!この講座ではアイシングやシュガークラフト・チョココーティングの使いこなし方を習いながら、見違えるほど美しく、カワイく、特別なお菓子を作ります。
教えて下さるのは、数々のデコスイーツを作られているデコレーターの高 百合子(たか ゆりこ)さん。
お菓子・コーヒー付きで、楽しみながら「贈って喜ばれるデコ菓子」づくりにトライしませんか?
申し込みは直接電話にて事前予約となります。費用は1回3500円。
てんぶす館3F調理室に現地集合となります。当日の持ち物等はお問い合わせ下さい。
問い合わせ先:ひやみかち計画 TEL 098-867-7847(那覇市牧志3-3-4 2F)

 

開催日:平成25年8月25日(日)
時間:朝9時30分~11時30分
場所:那覇ぶんかてんぶす館3F 調理室

 

http://facebook.com/hiyamikachikeikaku 
または http://hiyamikachikeikaku.blogspot.jp

 

2013 8月

 

目が覚めるとそこは見知らぬ場所だった
ここは時の狭間を漂う時空食堂
あなたは時空の歪みの中に迷い込んでしまった。
「時の番人」「ワームホール」「別次元の仲間」そして「4つの鍵」
時空を超えた8人の仲間と協力し全ての鍵を手に入れろ!!

 

公演日:2013年 10月 5日(土) 6日(日)
時間:11:00~/13:30~/16:00/18:30~
会場:Gwave cafe
沖縄県宜野湾市宇地泊558-18 宜野湾ベイサイド情報センター
チケット:前売り:¥2500 当日:¥3000
※チケットはe+(イープラス)またはファミリーマートでお買い求め下さい。
※今回はご予約は承っておりません。予めご了承ください。
お問合せ:MAIL:tareochiru@gmail.com
TEL:098-942-8416(Gwave Cafe)
注意事項:
※開場はスタートの30分前です。
※スタート15分前までにはお越し下さい。時間に遅れるとご入場いただけない場合がございます。
※制限時間は60分です。
※謎解きには8人1チームで挑んでもらいますが、必ず8人集めて参加しないといけないとゆうことではありません
※チケットはお早めにお買い求め下さい。

 

【オフィシャルサイト】
沖縄体感型謎解きゲーム『時空食堂と4つのカギ』
http://www.jikuushokudo.com/index.html

 

 

2013 8月

 

今の自分に必要な色を選び、簡単なパステルアートを行うワークショップです。
筆の代わりに指先を使ってパステルを画用紙に塗るので、作業自体がカラーのもつパワーに触れるという、心と身体のセラピーにもなります。
宜野湾市で「パーソナルカラースタジオすみれ」を主宰されている中江園子先生が、那覇の商店街に特別出張で来て下さります。
申し込みは直接電話にて事前予約となります。費用は1回2200円。
教室は、市場の中の建物になりますので駐車場は周辺のコインパーキングを利用下さい。
問い合わせ先:ひやみかち計画 TEL 098-867-7847(那覇市牧志3-3-4 2F)

 

開催日:平成25年8月29日(木)
時間:10時30分~12時
場所:ひやみかち学校(那覇市の平和通り商店街内、花笠食堂向かい)

 

http://facebook.com/hiyamikachikeikaku 
または http://hiyamikachikeikaku.blogspot.jp

 

2013 8月

Day1
沖縄 スナップ
トップス Favori
パンツ LOWRYS FARM
サンダル JEANASIS
バッグ rocq:69

 

 

Day2
沖縄 スナップ
トップス JEANASIS
パンツ GU
靴 もらい物
バッグ FOREVER21

 

沖縄 スナップ
めがね Favori
ヘアバンド ジャスコ

 

撮影:「若狭パーラー」那覇市若狭2-14-16

 

Day3
沖縄 スナップ
ワンピ 古着
カーデ Ray Cassin
スニーカー VANS

 

沖縄 スナップ
バッグ GLOBAL WORK(KIDSアイテム)

 

 

Day4
沖縄 スナップ
Tシャツ、靴ともに LOWRYS FARM
スカート 不明
バッグ GLOBAL WORK

 

沖縄 スナップ
帽子 メインプレイス内のショップ

 

 

Day5
沖縄 スナップ
Tシャツ JEANASIS
パンツ niko and…
サンダル apart by lowrys
帽子 不明(メインプレイス)

 

沖縄 スナップ
バッグ マンガ倉庫で購入

 

沖縄 スナップ
ヘアバンド Ray Cassin

 

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「目指しているのは大人可愛いスタイル。
大人っぽさは大事だけど、老けちゃうのはイヤ。やっぱり可愛さもあきらめたくないから」

 

そんな彼女が憧れているのは、モデルの梨花さん。

 

「まさに、大人可愛いスタイルのお手本!
私も子供がいるけれど、ママだからおしゃれしないっていうのは寂しいと思うんです。
産後はもちろん、それまでのようには服にお金を使えなくなりました。
でも、私は何より買い物が大好き! テンション上がって友達にも『目がキラキラしてる』って言われるくらい(笑)。
だから最近は、高価な服を少しだけ買うのではなく、お手頃アイテムをいっぱい買うのが楽しいんです」

 

ママ命!の息子さんは、小さい頃はよく買い物に付き合ってくれたとのこと。

 

「息子はめちゃくちゃ褒め上手。
試着室に一緒に入って、『これとこれ、どっちが似合う?』と訊くと『ん〜。どっちも似合うからどっちも買えば?』その言葉にのせられて、予定外に買いすぎちゃったこともしばしば(笑)。
新しい服を着ると『どこで買ったの?』『その服、可愛いね』と、ちゃんと気づいて声をかけてくれるのも嬉しい。
完全に息子のほうが大人、私は操られてますね(笑)」

 

可愛い系、カジュアル系、ちょいコンサバ系…と、服の系統にこだわりはないとのこと。

 

「似合えばいいかなと思ってるんです。だからこそ、試着だけは欠かせません。
これ素敵!と手に取っても、着てみると全く似合ってないってこと、ありますもんね。

 

服の系統よりも、私は色みのほうが気になるんです。
ピンクや赤などの暖色系は似合わない気がして。だから必然的に青やグレーなど寒色アイテムが多くなっちゃう。
可愛らしい色も気になるんだけど、試着してみると『…やっぱ違うな』って。

 

実は花がらにも興味あり。可愛らしい系じゃなく、スッキリしたデザインならいけるかな?」

 

アパレル雑誌も好きでよく読むという彼女。
話していると、自分のことをよくわかっているその観察眼にびっくり。
似合う服やコーデを選ぶための、独自の経験則もある。

 

肩幅が少し広めなので、肩を強調しないトップスを選ぶ。
前髪をあげると大人っぽく、下ろすと幼くなるので、どちらも行き過ぎないように小物などでバランスをとる。
バランスよく見えるよう、パンツは腰回りがタイトすぎないものを。
暖色アイテムを取り入れるなら、靴やバッグなどの小物で。

 

そんなこだわりを話している時も、目がキラキラ〜…。
「どっちも可愛いよ、買えば?」って言っちゃう息子くんの気持ち、わかります。
ママがこんなに楽しそうにおしゃれしてたら、子どもだって間違いなくハッピー。

 

「一着に何万円って支払えなくなっちゃった」
と彼女は笑うけれど、それでもこんなに素敵。

 

年齢、出産経験、支払った金額…。
そういうの全て、おしゃれを心から楽しむ気持ちの前では、完全に無意味なんだなぁ。

 

おしゃれに正解無し。
だったら絶対、楽しんだ者勝ち!

 

写真・文 中井 雅代

 

2013 8月

 

初心者でも簡単なふんわりとした優しい大人可愛いスモックを作ります
M~LLと幅広くサイズを用意していますのでお好みのものを選んでくださいね
また使用した型紙はお持ち帰りいただけます

 

『大人のスモック』
日時:9月20日(金)10時〜15時
講師:Babette
講習料:3800円(材料費、ランチ、フリードリンク付き)
場所:HATA(宜野湾市宇地泊175)

ブログ:http://zakkashophata.ti-da.net/

 

お申込み:090-3797−3411(HATA)

 

2013 8月

 

手作り商品(アクセサリー・小物・バック等)の販売

 

開催日:2013年9月23日(月)
場所:道の駅いとまん内、糸満市物産センター遊・食・来(ゆくら)
問合せ先:098-992-1030

 

2013 8月

 

☆革を使って恐竜を作ろう☆
8月16日(金)10時~13時
なんじぃほーる
材料費1500円(当日)
20人定員
講師 HINATA

 

☆サンキャッチャーのストラップ作り☆
8月16日(金) 13時~16時
なんじぃほーる
材料費1000円(当日)
15人定員
講師 MARI

 

☆世界にたった一つのキャンドル☆
8月17日(土) 10時~13時
なんじぃほーる
材料費1500円(当日)
10時~10人定員
11時~10人定員
12時~10人定員
講師 こゆんキャンドル

 

☆貝殻・星砂を使った表札つくり☆
8月17日(土)13時~16時
なんじぃほーる
材料費1500円(当日)
20人定員
講師 こずるぅ

 

☆デコレーションボックス作り☆
8月18日(日)10時~13時
なんじぃほーる
材料費1500円(当日)
20人定員
講師 やまに~。

 

各クラスご予約は
09084143675(ヤマノハ)

 

ホームページ
http://www.aeontown.co.jp/nanjo_ozato/node/573

 

2013 8月

 

「観光とは一体何なのか、改めて考えさせられる号になりました」

 

「d design travel(ディ デザイン トラベル)」の編集・空閑理(くが おさむ)さんは語る。

 

「沖縄は、観光地として非常に成熟した場所です。日本の他の地域が真似しようとしても、到底真似できない魅力がある。
また、ネガティブな意味で言うところの『観光地化している』場所もあるし、決してそうではない場所もあって、僕の中で沖縄観が変わっていくのを感じました。
自分たちでセレクトした場所をめぐっているうちに、沖縄や沖縄における観光についての考え方が明らかにシフトしていったんです」

 

「 d design travel 」は、ロングライフデザインをテーマに活動する D&DEPARTMENT PROJECT (ディアンドデパートメントプロジェクト)が手がける本で、デザインの視点から観光を捉えたガイドブックだ。
47都道府県の魅力をそれぞれ1冊ずつにまとめており、これまでに東京・静岡・山梨・栃木・大阪など9冊が発行され、沖縄で10冊目を数える。

 

d design travel 沖縄

 

d design travel 沖縄

 

どの都道府県にも数えきれないほどある観光スポットの中から、独自の視点で取材対象を選出している。

 

・その土地らしいこと。
・その土地の大切なメッセージを伝えていること。
・その土地の人がやっていること。
・価格が手頃であること。
・デザインの工夫があること。

 

この5つを満たす取材対象候補をすべて自分たちの足でまわり、話を聞く。
D&DEPARTMENT の代表であり、d design travel 発行人・編集長のナガオカケンメイ氏とともに、空閑さんは1ヶ月半かけて沖縄をめぐった。

 

「実は、僕はそれまで沖縄に来たことがなかったんです。だから単純にイメージとして思い浮かぶのは『南国リゾート』や『沖縄戦』。また、『ナビィの恋』『ちゅらさん』といった、メディアを通じて目にしてきた沖縄しか知りませんでした。

 

でも実際に来てみると、沖縄には日本の観光を考える上で強烈なヒントが沢山あることに気づいたんです。
例えば、大型バスで大勢の人がやってきて、パソコンでぱっとつくられたおみやげ物が安売りされている…。そういういかにも『観光地化』した場所は沖縄にもたくさんありますが、それだけじゃない。沖縄が伝えたいことがしっかり反映された場所があり、本当の沖縄を感じてもらおうと努力している人たちもいる。

 

過度な観光地化が進み、悲しい扱われ方をする場所は全国各地にあります。だけど沖縄の場合、日本でも有数の観光立県であるのに、ポジティブな意味の観光地として成立している。それはなぜか?
また、他の土地が沖縄みたいになりたいと思ってもなれない理由とは?
それを記すことで、他都道府県のひとも観光を見直すきっかけになるのではと思いました」

 

d design travel 沖縄

 

d design travel 沖縄

 

沖縄でさまざまな人たちとめぐりあい、接するにつれ、空閑さんは沖縄県民のある共通点を見出した。

 

「何に関しても人に押し付けないんですよね。
自然の美しさ、様々な問題に対する考え方、歴史に対する認識…。各々が考えていることはもちろんあります。でも、それを相手に押しつけることなく『思うままでいいんだよ、好きなように楽しんだらいいんだよ』と言ってくれる温かさがある。
そのことをとても強く感じました」

 

沖縄取材中に空閑さんが滞在していた宿、「イーグルロッヂ」のマネージャー・高良さんも、そんな温かさを持つうちなんちゅだったと言う。

 

「イーグルロッヂは、アメリカ軍関係者の居住施設として建てられたアパートメントですが、現在は一般観光客も利用できるコンドミニアムとして人気です。
キッチンやコインランドリーなどの設備も充実していますが、一番の特徴は温かなホスピタリティー。
マネージャーの高良さんにとって、イーグルロッヂにやって来る人たちはみな『異邦人』なんです。日本人だろうがアメリカ人だろうが関係ない。滞在者が沖縄で安心して暮らせるように、どこまでも親身になって接してくれます。
旅の間ステイするための場所というより、旅先で『日常』を過ごせる場所。母を思わせる高良さんの優しさがそうさせてくれるんですね。

 

沖縄とアメリカの間には難しい問題があります。みなさんそれぞれ、腹の中では様々なことを考えている。当然なことです。
でも、国や人種という括りではなく、個人として誠実に向き合うことを忘れない。問題を一方的に押し付けたりしない。
心優しい高良さんの対応を見ていると、そういうところにしか問題解決の糸口はないだろうと感じました」

 

d design travel 沖縄

 

d design travel 沖縄

 

取材を続ける中で、もっとも強烈な印象を受けたのは「ひめゆり平和記念資料館」だったと言う。

 

「何事をも押し付けることのない沖縄の方たちですが、戦争のことについてははっきりと意思を表明します。いかなる戦争も許してはいけないという、ゆるぎない思いがある。
そういう明確なメッセージが全面に出ているという意味でも、ひめゆり平和記念資料館は特別な場所であるように感じました。それだけ、戦争が残したものが強烈だったということでしょう。

 

僕の祖父母も戦争を経験した世代ですが、当時のことは話したがりません。一方、沖縄の方たちは辛い思い出も積極的に伝えていこうとする姿勢が見受けられます。
もちろん思い出すだけでも心が痛むに違いありませんが、沖縄の戦争体験者の語り口はリアリティに溢れていて生々しい。

 

ひめゆりの塔周辺には、土産物屋や売店が乱立していますが、資料館の敷地へ一歩踏み入れると空気が一変するんです。
そういった対比も含め、この場所はやはり載せなければならないと感じました」

 

d design travel 沖縄
宜野湾市の「 D&DEPARTMENT OKINAWA by OKINAWA STANDARD 」では、本の中で取り上げた工芸品や土産物も紹介している。

 

d design travel 沖縄
d design travel 沖縄

 

d design travel 沖縄

 

「 d design travel 」が目指しているのは、単なる地域の活性化ではない。デザインを軸とした観光の推進でもない。
観光の裏側に隠れた問題に焦点を当て、解決の糸口を探ること。
これが、「 d design travel 」がただのガイドブックにとどまらない所以となっている。

 

「うつわ・織物・染織など、伝統工芸の作家って20~40代と若い方が多いんですよね。でも地域の観光を若返らせないと、若い作家やデザイナーはどんどん都市に流出していってしまいます。なぜなら、観光そのものが古いままだと、作家たちがなかなか日の目を見られないからです。観光バスでは個人で活動している作家の店まで入っていけないでしょう?
若い芽が地域で育たない限り、工芸品が『土産物』としての地位から脱却することはできないと思うんです。

 

デザイナーや作家に限らず、若者が都市に流出するという危惧はありますが、最近は逆に都会からローカルへと流れの向きが変わってきている部分もあります。
ですから、今後は都市部が面白くなくなる可能性もあって…。それもまた問題ですよね。

 

その土地だからこその『本当に良いもの』っていうのは、どこにでもあるはずなんです。都市だから、地方だからというのは関係ありません。
自分の生まれ育った場所にある良いものを発見し、追求していくこと。それこそが観光産業において何よりの強みになるんじゃないかと思うんです。

 

地元愛って誰しも持ってますからね。だって甲子園が始まると、どこに住んでたって故郷の学校を応援するでしょう?
そういう地元への愛着が、沖縄の場合は特に強くて深い。だからお手本にしやすいと思うんです」

 

d design travel 沖縄
編集長・ナガオカケンメイのページ「ナガオカトラベル」。沖縄号編集時の苦悩がかいま見えるこんな一文が。「一字も原稿が書けず、無理をして再度、僕は沖縄に来た」

 

「 d design travel 」シリーズはガイドブックであるにもかかわらず、取り上げた地域でよく読まれるという珍しい特徴がある。

 

今回発刊された「 d design travel 沖縄 」を、沖縄の人が読んだ時にどう感じるか。それが一番心配だと空閑さんは言う。

 

「もしかすると、読んでいただけないんじゃないかな? と思ってしまって…。
というのも沖縄には、地元の観光地化を悲しんでいる方が多いのではないかと思ったんです。これまでの観光のあり方にがっかりしていて、いまさら『新たな視点の観光』と言ってもあまり共感していただけないんじゃないかなと。
でも、そういう方が読んでも『わかってるな』と思ってもらえるように作ったつもりです。

 

沖縄の方に何かを伝えたいというよりは、『沖縄は大事なものを持ち続けている土地なのだと感動した』という、僕らの思いを感じていただけたら嬉しいですね。
僕らが見た沖縄が正しいのかどうかはわからない。もしかしたら間違っているかもしれないけれど、このように理解しましたという、報告書のような感じです」

 

 

沖縄号の編集を終えた空閑さんは、すでに次の号で取り上げる土地へと飛び、取材を始めている。

 

ガイドブックであるのに、地元の人に愛されるという不思議な本。

 

「ナガオカケンメイはデザイナーですし、僕も編集の仕事が本職なわけじゃありません。どちらも素人なんです。
だから実は、僕らがやっていることをその土地のひとがやるのが一番いいと思っています」

 

 

沖縄に住む私達が本当に伝えたい沖縄とは、なんだろう?
それは、ナガオカさんや空閑さんが体感した沖縄とは違うのだろうか?

 

ページをめくりながら、自分自身に問いかけてみよう。

 

写真・文 編集部

 

「 d design travel 沖縄 」
http://www.d-department.com/jp/d-design-travel

 

d design travel 沖縄
D&DEPARTMENT OKINAWA by OKINAWA STANDARD
宜野湾市新城2-39-8 2階
098-894-2112
open 11:30〜19:30
close 水曜日
ブログ:http://www.d-department.com/jp/shop/okinawa/blog