「国語は問題文をしっかり読まずに『わからない!』という子が多いので、そういう時は声を出して読ませるようにしています。読むことで自分の発した言葉が目と耳の両方から入ってくるので理解が深まり、読んでいる途中から『あー、わかったわかった』と言って解き始める子も多いですね(笑)。
算数は計算式をしっかり書くよう指導しています。式の途中を飛ばして答えだけを書く子は、どの部分でまちがえたのか、どこがわからなかったのか、単純ミスだったのか判断がつきません。指導者にとってはこの判断がとても重要なのです。判断によって教室ではそれぞれの子に合った指導を施しますので、時には前の学年の単元に戻ることもあります。
かけざん九九は学校より早めに教え始めます。唱える期間が長い方が定着しますから。二年生のうちには必ずすべての段をしっかり言えるよう指導します」
学研指導者として幼児、小学生の指導に当たっている正子先生は、この道25年のベテランだ。
クラスの様子を見ていると、
「はい、ここでお空に向かってピッ!、ここはしっかりとめて、最後はシューッとはらいます」
と、子どもの手を取り文字の書き方を丁寧に指導している様子が印象的だった。
「幼児と小学校低学年の指導に特に力をいれているのですが、中でも文字の指導はしっかり行っています」
学生時代から書道を続け、結婚後も書道教室に通っていたという正子先生の書く字はどれもまるで硬筆のお手本のよう。
「実は、当初は習字教室も平行してやりたいと思っていたくらい書道が好きなんです。でも教科の指導で手一杯でその余裕がなくあきらめたのですが、生徒には正しい文字の書き方をしっかり教えるように心がけています。
パソコンが普及して文字を書く機会が減り、文字離れが叫ばれるようになって久しいですが、字が綺麗で損をすることはありませんし、字を見るとその人がわかる気がするんです。とめ、はね、はらい、書き順を正しく行えば自然と美しい字が書けます」
「学研スマイル教室で勉強するときれいな字も書けるようになる」という文字指導の評判をききつけて入会希望する方も少なくないそう。
「最初は文字を書けない子でも毎週指導を続けると少しずつ書けるようになりますし、入会時期が早ければ早いほどクセを直す必要がないので、早い時期から正しくきれいな字が書けるようになります」
学研教室を開室する前は自営業を手伝っていたが、子どもに教えたいという気持ちを諦めきれなかった。
「母親が教員だったこともあり、早い時期から自分も教員になりたいと思っていました。
大学で小学校一種、幼稚園一種の教諭免許と保育士の資格を取得し、卒業後は1年間だけ小学校で臨時教諭をしたこともあります。
当時の教員採用制度は今と違っていて、採用試験で一定の合格ラインまで点数を取得すればみな合格になるのですが、実際の採用は空き待ち。臨時を7〜8年経験しないと本採用にはなれなかったりと、やはりハードルは高かったんです。
臨時教諭をしていた1年間はとてもハードで大変だったけれど好きで入った道なのでけっこう楽しかったです。小学校では全教科を教えないといけないので、苦手な音楽の授業などは苦労しました。翌日の音楽の授業のために家でピアノを猛練習したのは、今ではなつかしい思い出です」
臨時採用の期間終了後、一般企業に就職、27歳で結婚し、家業を手伝い始めた。
「3人の子どもに恵まれ、しばらくは子育てと家業に専念していましたが、子どもに教えたいという思いがいつもどこかにありました」
3人目の子が小学校一年生になった頃、学研指導者の募集に応募、試験合格後、毎週のように研修を受講し、晴れて指導者となった。
「最初は自分の子どもや甥、姪に教えていましたが、徐々に近所の子たちも集まってくるようになりました」
今は那覇市金城と豊見城市宜保の二カ所に教室を持つ。
指導教科は国語、算数、英語。
真剣な表情で問題を解く子どもたちの姿を見て、今の小学生はこんなに真面目なのかと少し驚く。
「毎日少しの時間でも机に向かう習慣をつけさせることが大事。そのためにも必ず宿題を出すようにしています。
2002年に実施されたゆとり教育の反省を受け、新学習指導要領が2011年から実施されたことにより、今は学校での学習量も増えています。計算のやり方などをある程度学校で指導し、残りの練習問題は宿題にするというところもあるようで、学校の宿題に追われて学研の宿題まで手が回らないという子もいますが、宿題をちゃんとやってくる子はやはり学力が伸びるんですね。
指導要領の改正にともない、最近は特に家庭学習の差が学力の差につながっているように感じます」
正子先生の指導はひとりひとりに対しとても丁寧、言葉づかいも美しい。
「こちらにいらっしゃい」
「もう一度ゆっくりやってみましょう」
先生が声を荒げることはなく、子どもたちも熱心に机に向かう。
家庭学習が大事だという話を聞き、果たして自分だったら我が子にいらいらせず、こんな風に余裕をもって根気づよく教えることができるだろうかとふと思う。
「子どもっていつでも母親との関係が良好とは限りませんよね。
親子げんかをしたり、親の方も余裕がなくてついカッとなってしまったり。
また、勉強を教えるという面でも親子ゆえにわがままや甘えがで出てしまったり、親の方は厳しく指導しすぎてしまうこともあります。
『勉強以前に座り方や口のききかたが気になって、つい注意ばかりしてしまって…』という親御さんの話をきくこともよくあります。
ですから、ある面は第三者に委ねたほうがいいこともあるんじゃないかな? と思うんです。
低学年くらいだと自分で教えられるから大丈夫と思いがちですが、低学年の頃から責任を持った指導で基礎からしっかりと見てくれる第三者に任せた方が、より効果が出やすいんですよ」
学研教室では「無学年方式」を採用、学年や学校での学習進度にとらわれず、個人のペースや理解度にそって指導する。
「理解が速い子は先取り学習できますし、苦手な分野でつまづいたらそこにじっくり時間をかけたり、少し戻って復習しながら進めることもできます。
全体で見るのではなく、ひとりひとりのペースを大事にするところが学研の特長のひとつでもあります」
教材はどの教科も学校教育の指導要領に基づいて作られている。
「学研で学習したことが授業でも出てくるので、先取り学習をしている子は『これはすでにやったぞ』と手応えを感じられますし、逆に学校でしっかり理解できなかった場合は学研で復習し、理解することができます。
また、教材では学習内容を細かく分ける『スモールステップ方式』を採用しているため、問題の難易度を少しずつ上げることでつまずきを避けられますし、確認テストでそれぞれの内容の理解度もチェックします。理解できていない状態で次のステップへは進まないので、確かな学力につながります」
「学習意欲」というのは人間がもとから有する基本的な欲求の一つであると、教育課程履修時に学んだ。
つまり誰から促される必要もなく、大人も子どももみな「新しいことを知りたい、学びたい」という思いは本来持っているということ。
でも、その欲求がさまざまな要因により阻害されることがある。
例えば、
お母さんが口うるさく注意するのでやる気がそがれてしまう。
ひとりで勉強すると外で遊んでいる子がうらやましくなり途中でやめてしまう。
学校の授業のスピードが速すぎてみんなについていけない。
自分なりに頑張っているつもりでも成果が出ないからあきらめてしまう。
でも学研教室なら、
第三者が教えるから甘えが出ない。
友だちがとなりでがんばっているから自分もがんばれる。
わかりやすい教材で個人のペースを尊重して指導するため、学校の授業の理解も深まる。
学校でのテストの結果に効果が反映されるからやる気が続く。
子どもの「学びたい!」を全力でサポートしてくれる教室。
プロの手に委ねてみませんか?
学研スマイル教室
<金城教室>
那覇市金城2-21-3 ガーデンコート101
<宜保教室>
豊見城市宜保17 徳マンション303
お問い合わせ:070-5817-6210(中井正子)
3歳〜4歳:週1回
5歳(年中):週1回または2回
6歳(年長):週2回
小学生:週2回