石垣島を車で走っていると目につくのが、道路脇にポツポツと立つ宿の看板。興味津々で車を降りて覗きに行ってみたら、小規模で雰囲気の良いところが多いんです。そんな中でも今話題のグランピングを楽しめるのが、石垣の観光スポット玉取崎展望台のすぐそばにあるヨーカブシ。インドアな私ですが、グランピングなら楽しめるはず!と思ってましたが、チェックインの日はなんと大雨…。
でもヴィラもとてもいい! ヴィラは赤瓦がのっているのですが、基調はモダンバリ。だからなのか、沖縄感がありながら沖縄でないような不思議な空気感をかもしだしてるんです。ヴィラエリアにいると施設全体が南国の濃い緑の植物群と山に包まれているように見えて浮世との断絶感があります。ぽっと異空間にトリップしたようでリゾート感満点!
こちらのお宿、ヴィラタイプともう一つオーシャンビュータイプのお部屋があって、そちらは母屋の2階になるので海も臨めます。しかもものすごーく親切価格(詳しくは公式サイトをご覧ください。http://yokabushi.jp/room/)。オーシャンビュータイプにも心惹かれますが、一人ですしヴィラタイプに宿泊。一部屋一部屋が独立し、広めのテラスもついていて開放感は充分! そして静寂の中にかわいい部屋が連なっている景観は、何よりの思い出です。
独立タイプだから天井も高くお部屋の開放感は期待以上です。
一人でルンルン室内のしつらえを楽しんでると、現れたのはガラス張りのお風呂。見た瞬間、ここは一人よりもカップルですね〜と思いきや、お一人様やファミリーも多いそう。そして何よりテンション上がったのがアメニティ。大人可愛い容器にバスソルトまで用意されてました。実はスタッフの方に持ち帰る宣言をして、ミニボトル持って帰ってきちゃいました。
アメニティは、化粧水や乳液にヘアオイルまで。
ホテルの裏に地元の方もほとんど来ないプライベートビーチがあると聞き、朝はお散歩へ。鬱蒼と生い茂る緑を抜けるとそこには広ーい天然ビーチが。沖縄育ちで青い海もビーチも見慣れている私でも、人っ子一人いないずっと続く砂浜には爽快な気分になりましたよ。残念なのですが危ないとのことで遊泳は禁止。でも、眺めだけでも充分リッチな時間です。
この日のメインは、近海魚のチリソースかけ。連泊でご利用されるお客様が多いので肉、魚と交互に楽しんでいただけるよう意識していのだそう。
お散歩の後は朝食。CALEND-OKINAWAいちの庶民派の私は、ブッフェじゃない!というだけでワンランク上のホテルに泊まった気分。東京から招いたというシェフが毎日パンを焼いているんだそうです。パン好きの私はここでもテンションアップ! 島豆腐を使ったアレンジ豆腐のさっぱり感にも感動しました。メインは、石垣島の食材を試行錯誤しながら日替わりなのだそうです。
ランチやカフェタイムも有ります。
今回は体験できなかったグランピングですが、ものぐさな私にはとっても魅力的。手ぶらで行けて、バーベキューセットや食材の準備も後片付けもなしなんて、何より嬉しい! 食材は石垣島の美味しいものを厳選。石垣牛に近海魚に島野菜。どれもアガるものばかりです。そして、いつものファミレスや食堂では出会えない空間にうっとり。夜のグランピングはロウソクを灯し、昼間とは違った雰囲気にゆったりと過ごせそう。
満天の星をみながら贅沢バーベキューです。
世界のどことも分からない異空間のヴィラに穴場ビーチにグランピング。いいとこいっぱいのヨーカブシなんですが、それにプラス強く印象に残っているのが、スタッフの皆さんの気さくさというか面白さというか(笑)、ホスピタリティのひとことではまとめたくない親しみやすさなんです。大雨の中到着した際は、あたふたしながら車で荷物を下ろす私を、傘を差したスタッフが小走りでお迎えに来てくれました。到着早々の感動! 日も暮れ焦る気持ちが、安堵でいっぱいになりました。
スタッフの方にお話を聞くと、お客様がいらっしゃる際はできるだけ駐車場までお迎えに行く。それは駐車場からチェックインまでの会話も大切な時間だと考えているからなのだそう。コンパクトなホテルなのお客様とのコミュニケーションからご要望や目的などを汲み取り、ホテルでの時間を寛いで過ごしていただけるよう尽力しているそう。かといって1ミリも気取っていなくて、初対面という感じのしないジョークまで交えて会話を楽しませてくれるんです。ホスピタリティってちょっと聞き飽きた言葉だけど、改めてその大切さを実感。石垣行くならまたスタッフさんに笑わせてもらいたいわーと思っちゃうんですよね〜。
文/金城夕奈
グランピングリゾート ヨーカブシ
住所 〒907-0332 沖縄県石垣市伊原間2-737
電話 0980-89-2345
http://yokabushi.jp