みなさま、こんにちは。
Shoka:の平家です。
沖縄は梅雨入りしたようですね。
ただいま展示中のCALICOのお洋服はジメジメしとしとな季節にもさらっと心地よく包みこんでくれる手紡ぎ手織りのカディのお洋服。
今回はたくさんあるお洋服の中でmaku textiles(マク テキスタイルズ)のお洋服をご紹介していきますね。
makuとCALICOは、共に「ファッションブランドではなく、イン ドの手仕事布の世界をつくる活動である」とする設立思想を掲げ、設立のタイミングやベンガルの農村という生地の生産背景までが同じという、不思議なご縁によって繋がっているそうです。
makuのアイテムはインドのサンタヌさんという男性の方がデザインされていて、手紡ぎ手織りの生地に藍染めと 地色素材のものを中心にインドの伝統的な技術を大切されています。美しいデザインはもちろんのこと細かなところまでこだわりがあり、遊び心があるのです。そして凛とした雰囲気をかもしだしているのです。
その空気感はいったいどこからくるのだろう・・・
今回、彼にお会いでき印象的だったのはまっすぐとみつめる瞳の奥がとても情熱的で澄んでいて美しかったことです。
先日のお話会で印象に残っていたことがあります。
最近の傾向は、スピーディな時代の流れの中デザインを重視するあまり
気がつけば古典の織りの技術ができる職人さんが少なくなっているそうです。
ふと気をゆるめるとひとは流され大切なことを見失ってしまいそうになるけれど
そこにサンタヌさんやCALICOの小林史恵さんのような情熱と信念をもったひとたちが繋がり、行動していく。
そして大切なものが次の世代へと受け継がれていく。
それは決して堅苦しいものではなく、平和的で、なによりもワクワクをともにすることの延長線上にあるように感じました。
そんなひとたちの想いが洗練された美しい魅力的な形となっているのかもしれません。
だから彼らのお洋服は、あたたかく凛としたものを感じるのでしょうか。
わたしたちも、ものがうまれている背景を知り、ものを視るチカラを養い、選んでいくことが
失ってはいけない大切な美しいものを受け継いでいく一員となれるのかなと感じました。
そして身につけてみて感じたこと。
自然のゆらぎととても仲良しなお洋服なのです。
ではほんの一部ですが、maku textilesの数あるアイテムの中からいくつかご紹介していきますね。
こちらは
三角形の模様が織り込まれたジャムダニ織りの生地をつかったピンタックジャムダニドレス。
素材は綿100%です。
ジャムダニ織りとは、インドの伝統的な織りで刺繍を施すように模様を出したい部分のヨコ糸を切り替えて
織り柄を出す技法のことです。
上半身にたっぷり入った細かいピンタックがしっとりしたラインを出しています。
スカート部分が風にふわふわなびいて素敵なバランス。
みてください。裾や袖のデザインもステッチが入っているこだわり。
そしてインディゴ染めのジャムダニガールズドレス
少し高めの胸元からとても細かいプリーツが入ったドレスです。
たっぷりと贅沢に生地を使っています。
生地に透け感があり、ガーゼのような肌心地。とても軽やかです。
軽やかでドレープがうつくしくて
自然と体が動いてヒラヒラと舞いたくなるようなドレスです。
こちらもジャムダニ織りの生地をつかっていて、
深い色のなかにジャムダニ織りの柄が光で顔をだし見惚れてしまうばかり。
左肩についているボタンをとめて、また違った表情を楽しむことができます。
ちらりと存在しているブルーの生地がたまらなくときめきます。
そして彼女が着ているオーガニックコットンボートネックノースリーブドレス。
スカート部分は後ろ側は巻きスカートのように二重に重なっていて、ドレープが美しく動きやすい一枚です。
このドレスの上からこちらのシルクコットンジャムダニサマーラップドレスを羽織ってみました。
シルクの生地とジャムダニ織りのコットンを使って仕立てられています。
ボタンを閉じると、洗練された美しいドレープのドレスに。
下にあわせるもので、ボリューム感も変化していろいろと楽しめますよ。
うしろに細かなピンタックが入っていて、どこかヨーロッパの雰囲気も漂ってくるようなドレス。
どれもこれも細部までこだわったものばかり。
ここでは語りつくせないほど。
職人さんがトントンと織っている姿を想像するだけで生地がもつ力を感じ、心が熱くなります。
そんな布を身に纏う。
人が生きていくうえで大切な衣食住。その衣。
なにを選びなにとともに生きるのか。
自分が心地よくいられるものを自分で選択し、暮らしていく。
ひとつひとつじっくりとご覧になっていただきたいです。
そしてぜひ一度袖を通してみてください。
まとったとき、みなさまどんな体感をされるのでしょうか。
どうぞお楽しみくださいませ。
5月13日(日)までです。
お洋服だけではなく、ストールやバック、ラグやショーツなど。アイテムも充実しておりますよ。
どうぞ比屋根の丘まで遊びに来てくださいね。
ジメジメしっとりな季節の沖縄でも、太陽が元気に輝く日でも、あなたの相棒になってくれるお洋服たちがみつかりますように。
CALICOものたちをわたしたちが手にとるまでには、語り尽くせないほどの物語があります。
魅力的な物語がそこにはあります。
オーナー田原の記事もぜひあわせてご覧ください。
( 「暮らしの中の旅日記」はこちらから)
写真・文 平家めぐみ
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「CALICO:the ART of INDIAN VILLAGE FABRICS展」
4月27日(金)~5月13日(日)12:30~18:00 *会期中 火曜休*
インドの小さな村に暮らす人々の、手紡ぎ手織りで仕上げられたカディの持つ自然の揺らぎは美しい。そのカディで仕立てられた服の中でも、CALICO:the ART of INDIAN VILLAGE FABRICSのデザイナー小林史恵さんが提案する服には、1本筋が通った美を感じる。
彼女は洗練された形を追求し、着る人の美意識を満たすだけではなく、生産者から最終消費者に至るまで、関わる人全員が対等で健全な経済バランスの中にいることを目指している。
歴史・文化背景の違う両国を行き来して互いの経済自立と、仕事の喜びがもたらす複合的な力のバランスをとることは決して簡単なことではないだろう。
それは彼女自身が「自分がみたい社会」を作るという信念を持ち、CALICOの全活動に意義を見出しているからこそできることだ。
インドの布に魅せられて始まったこの仕事、「カディは村という太陽系の太陽であり、その営みなしでは他の惑星は成り立たない。村の人の空いた時間を有効利用するためにもチャルカ(糸車)を回し続けなければいけない」というマハトマ・ガンジー氏の言葉が一番しっくりくるという。
美意識と信念と行動が伴った人の生きる姿勢には人々を巻き込むパワーがある。裾を風になびかせてインドの村をしなやかに歩く彼女の姿を見てCALICOの服を無性に着たくなった。
私はかっこよく、美しいものだけにまかれたいのだ。
Shoka: 田原あゆみ
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インドの伝統的な織りや縫い、染めの儀保を磨くことによって、インドの手仕事布の伝統と職人さんの暮らしを持続させ、ただ服を作り売ることでなく、その営みを続けていく。その姿勢を貫くインド・コルタカ発の手仕事布ブランドmaku textilesのデザイナーSantanu氏が今年の企画展に合わせて初来日することになりました。
makuとCALICOは、共に「ファッションブランドでなく、インドの手仕事布の世界を作る活動である」とする設立思想を掲げ、設立のタイミングやベンガルの農村という生地の生産背景までが同じという、不思議な縁で繋がっているそうです。今回布文化が今尚息づいていて、手仕事が盛んな沖縄にお二人を迎えられることはとても在り難いことです。この機会をぜひお見逃しないようお声がけください。
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