「秋とともに唄おう」

 

 

柔らかな日差しと心地よい風。
今年も大好きな季節がやってきた。
車の窓を全開にして、大好きなフィッシュマンズの曲を口ずさみながら、短い秋をめいいっぱい感じている今日この頃です。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

 

暦の上では立冬ですが、南国の沖縄では11月に入ってからようやく秋を感じられるようになってきましたね。
Shoka:の常設では、これからの季節に向けて素敵なアイテムが並んでいます。

 

その中から、心弾むコーディネートをいくつかご紹介させていただきますね。
まずは、今の沖縄にぴったりなシャツ地のドレスを2つご紹介します。

 

 

 

 

まきちゃんに着てもらったのは、minä perhonen の“pilvi”という名のシャツドレス。
フィンランド語で雲を意味します。

 

 

 

 

高密度のコットン生地を使い、綿雲のようにふんわりとしたシルエットで仕立てられています。
幅広い方に似合うAラインのデザインです。

 

そして、声を大にして言いたい。
前開きのドレスは、羽織にもなる!と言うことを。

 

羽織りものが大好きな私は、前開きのデザインがあるとついついお客さんにそうお勧めしてしまいます。

 

 

 

 

そして、まきちゃんの可愛いカーリーヘアーにぴったりな、ヘッドアクセサリーもminä perhonenから。
モヘアが編み込まれたふわふわのニット素材をベースに、愛らしい一輪の花がワンポイントで留まっています。

 

モチーフのお花は、コレクションのお洋服と同素材のものなので、スペシャル感もありますね。

 

 

 

 

ふふふ。可愛いね。
私の中のおじさんが顔を出す。

 

 

ベルベットのリボンは短く結ぶと普段使いとして、長めに垂らすとドレッシーな印象になります。
髪型が決まらない時や忙しい時にも、さっと身につけられてお顔周りを華やかにしてくれますよ。

 

 

 

 

続いてのドレスは、フランス語で日常という意味をもつブランド、TOUJOURSから、
ビジョップスリーブのシャツドレスです。

 

 

 

 

中世ヨーロッパを思わせるようなデザイン。
袖のボリュームとギャザー使いのバランスが良く、日常に馴染む一枚です。
コンパクトな襟元は、ボタンを外してVネックのように女性らしい着こなしもできます。

 

 

 

 

肌寒い季節には大判のストールや、タイツなどと合わせて小物遣いも楽しめそう。

 

TOUJOURSのカシュクールドレスの紐をほどき、またまた大好きな羽織りものにして合わせてみました。

 

 

 

 

アルパカの優しい温もりが感じられ、とにかく軽やか。
コートの出番が少ない沖縄にぴったりです。

 

 

 

 

先ほどのシャツドレスとちょうど良い丈感です。

 

現在、TOUJOURSのお洋服たちをスペシャルプライスにてご案内しております。
厳選した天然素材を使い、素材の風合いや表情を最大限に引き出し、
身につけた時の心地よさ、豊さを大事にしているブランドです。

 

この機会にぜひ、お手にとってご覧くださいね。

 

 

 

 

温かな天然素材をもう1つご紹介します。
こちらはふんわり軽やかなヤクのチュニック。

 

 

 

 

彼女私物のmon sakataのパンツともバランスよく合い、大人の雰囲気が感じられます。

 

 

 

 

ヤクは保温性、調湿性に優れていて、カシミアに匹敵する性質を持っています。
撮影時は一枚で着てもらいましたが、これからの季節には重ね着もできてコーディネートの幅も広がる一枚です。

 

 

合わせているのは、Turtle forest のクリスタルネックレス。
大切な人へ手紙をしたためるように、可憐なビースが丁寧に紡がれたロマンチックなジュエリーです。

 

 

 

 

シルクの糸を通るビーズは、天然のクリスタルやアンティークのガラスたち。
それぞれのビーズが光と共鳴し無垢な輝きを放ちます。
harmonyと名付けられてジュエリー、身につける人の個性に寄り添い調和してくれます。

 

 

 

 

 

長めのリボンは結び方ひとつで自由にアレンジができ、しっとりと軽やかに身につけていただけます。
シンプルな装いと合わせてみたい大人のジュエリーです。

 

 

 

 

Turtle forestのジュエリーたちは、ひとつひとつ存在感がありがらも、
身につける人が主役となる名脇役のような佇まいがあります。

 

こちらのシャープな輝きを放つスワロフスキークリスタルも、存在感のある大ぶりなデザイン。
宇宙を漂って来た彗星のかけらをコンセプトとした“Sparkles ”シリーズから生まれたネックレスです。

 

 

 

 

小さなキューブたちが絡み合う様は、ここにだけ宇宙空間が存在しているような神秘的な雰囲気を持っています。

 

クリスタルの輝きは、中に含まれている鉛(酸化鉛)の割合によって異なります。
このクリスタルは、30%以上の多くの鉛を含んでいるため、通常のものよりも透明度が高く、光の加減で美しい虹色が生まれます。
モチーフはコードから取り外しができるので、お持ちのピンなどでブローチとしても楽しめますよ。
シックな色合いが多い冬の装いには、このクリスタルのような鮮明な輝きが生えますね。

 

 

 

 

ジュエリーの輝きは、単に装いを華やかにしてくれるだけではないと思う。
身につけることで自信がつき、前向きな気持ちになったり、
または自分という確かな場所に戻れるお守りのような存在であったり。

 

大げさかもしれませんが、その変わらない輝きに救われたりすることもあるのではないでしょうか。
長く愛用すればするほど、記憶とともに輝きも増していくことでしょう。

 

少し早いもしれませんが、今年一年頑張った自分へのご褒美として、ジュエリーを候補のひとつにしてもいいかもしれませんね。

 

 

 

続いてはhumoresqueより、秋のスイーツのようなこっくりとした装い。

 

 

 

イタリアの服地メーカー、LORO PLANA(ロロ・ピアーナ)の生地を贅沢に使用したクールなブラウスと、無花果のような柔らかな色味のシルクサテンのスカート。
シンプルな組み合わせの中に、素材の美しいゆらぎが感じられます。

 

 

 

 

スカートはサンドフォッシュ加工が施されているので、
マットで落ち着いた光沢と、とろみのある質感が特徴的です。
写真ではお伝えしにくいのですが、足さばきがとても軽やかで、歩くたびに揺れるギャザーがうっとりするほど美しいのです。

 

ウエストはすっきりとしたゴム仕様なので、タックインした着こなしも楽しめます。
妊婦さんにもおすすめですよ。

 

 

 

 

足元はformeのボタンストラップシューズ。
西洋のアンティークシューズを思わせるデザインで、
履き口には外から見えないゴムが施されているので、スリッポンのようにさっと履いていただけます。

 

気軽に革靴を楽しめるのは嬉しいですね。

 

 

 

 

 

足首を綺麗に見せてくれるので、パンツの裾を折り曲げたり、お気に入りのソックスと楽しく合わせていただけます。
素材はリバースレザーで、床面(裏)ならではの表情が味わい深く、経年変化も楽しみな一足です。

 

 

 

 

記事を書きながら食いしん坊のお腹がきゅるると鳴いた。
ああ、無花果たっぷりのったタルトが食べたいな。できれば深煎りのコーヒーと。

 

 

 

 

さりげなく耳元でゆれるピアスは、muskaのアコヤパール。
舞踏をイメージして作られたdansと言う名のピアスは、耳を包むようなデザインのゴールドパーツに美しく繊細なアコヤパールが一粒ずつ留まっています。

 

カチッと簡単に留められるので、キャッチを無くしてしまう心配がありません。

 

 

 

 

このジュエリーのタイトルに思いを馳せながら、舞踏家の大野一雄氏を思いだした。
学生時代に見た「わたしのお母さん」というダンスに衝撃を受けたことを今でも覚えている。

 

白塗りをした一人の男が真っ白なドレスを着て、ゆっくりと、ゆっくりと踊っているのだ。
足は力強く地にはい、指先は何かを探るように柔らかく動く。
生まれたての赤子のようにも、老婆のようにも見えた。

 

それは授業で観た映像だったのですが、
切なさもあり、温かさもあり、無性にどこかに還りたいような、とにかく言葉では表現できない感情が苦しいほど胸いっぱいに広がり、
気づいたら教室の隅で一人さらさらの涙を流していました。

 

100歳を超えても舞台で踊り続けた彼は、103歳で天に召されるまで舞踏家であり続けました。
身体1つで表現し続けた彼の踊りは純粋で美しく、生命そのものだった。

 

 

 

 

当たり前のように過ごしていた日常が、いかに尊いものであったかを再認識した今年。
元に戻れないこともあるかもしれませんが、それでも新しい朝が来て日々は続いていきます。

 

足元はしっかりと、でも心持ちはかろやかに。
大野一雄氏のダンスのように、ゆっくりと進んでいきたい。

 

 

 

さてさて、まきちゃんのとびっきりな笑顔を引き出してくれたのは、minä perhonenのこちらのドレス。

 

 

 

”sunny hole”という名のテキスタイルは、ちらちらとカラフルな刺繍がちりばめられていて、
瞬間的に生まれる現象のようなものを、意図的に表現された図案です。

 

 

 

 

身幅はたっぷりと、袖に向かってシャープなデザイン。
すっきりと落ち着いたシルエットです。

 

 

 

 

刺繍の表情は単調ではなく、光の粒子のようなものから、糸くずのようなもの、穴が空いていて裏地の光沢が見えるものなど、
遊び心が満載です。

 

素材と技術とデザイン、この3つを掛け合わせて生まれたテキスタイルは無限であると思わせてくれます。

 

 

 

 

足元はtrippenのミッドブーツ。
ヌバックのしっとりとした表情とスモーキーなカラーが冬の装いにぴったりです。

 

オリジナルのソールは凹凸のあるkatmandu。安定感があり滑りにくいように作られています。

 

 

 

 

trippenはソールの交換やお直しも、丁寧に受けてくれます。
もし、お持ちのシューズでお直し依頼のご希望がございましたら、私たちShoka:にご相談くださいね。

 

 

 

最後にご紹介するのは、多くの方に愛されているtambourineの刺繍ドレス。
minä perhonenのブランドを代表すテキスタイルのひとつです。

 

 

 

 

袖と身頃で2重仕立てになっているので、まるで重ね着をしているようなデザイン。
華やかな場にも似合いそう。

 

とのことで、バレエやオペラ鑑賞に出掛けるというイメージでShoka:の庭に出てみました(笑)

 

 

 

 

しっかりとしたウール地は、よく見ると美しい折り目が並んでいます。

 

tambourineの刺繍は、職人が丁寧にミシンでひと針ずつ刺しています。
一見均一に見える粒は、その一粒一粒に表情があり、間隔は不規則にあいています。
人の手が奏でるリズムが、美しい刺繍を生み出しています。

 

均一ではないからこそ感じる温かさや奥行きがそこにあります。

 

 

 

 

そして、いよいよ今月21日(土)から、minä perhonenのポップアップショップが始まります。
今年の展示会はリモートでの参加となりましたが、ものづくりを続けていくという情熱が画面越しからひしひしと伝わり、
お洋服を通して未来への光が感じられました。

 

そんな新しい秋冬のコレクションとアーカイブのお洋服たちが、どっさりShoka:へ届く予定です。

 

一緒に素敵なテキスタイルの旅へ出かけましょう。

 

 

アラキ店長は、通常営業日に出勤していることが多いです。
(イベント期間中は、友達のいる保育園へお出かけしています。)
ぜひ、モフモフからのワシャワシャをしにいらしてくださいね。

 

 

 

 

写真・文 仲田菜津子

 

 

 

 

 

 

********************************************************************
********************************************************************

 

 

 

 

 

minä perhonen pop-up shop @ shoka
11月21日(土)~12月6日(日)
12:00~17:00  会期中 火・水曜日定休

 

2020年最後の企画展は待ちに待ったミナ ペルホネンのポップアップショップ。

 

国立新美術館で開催されていた「つづく」を観覧しに行った方もきっと多いことと思います。テキスタイルにも形の中にも温もりや、
希望の灯火が感じられるミナ ペルホネンの世界に触れられることに今からワクワクしています。

 

 

 

********************************************************************
********************************************************************

 

暮らしを楽しむものとこと
Shoka:

 

http://shoka-wind.com/

 

沖縄市比屋根6-13-6
098-932-0791(火曜定休)
営業時間 12:00~17:00