良かったです。
非常に微妙なテーマです。私も家族も苦しんだことのあるテーマ。
正直、まっすぐ向き合うことができるかな、と観ることを避けていた映画。
ひとつひとつ、「ああ、そうだったな」と思わせてくれました。
やっぱりこの病気はまだまだ誤解が多くて、結局なったひとや、家族がなってしまった人とかできないとわからないのかもしれないな。
それを周りにわかってもらうにはこういう映画しかないんだろうな。
この映画の主人公は、旦那に「会社をやめる」ということ提案(強制)する。
この会社を辞めることができるっていう選択があることが素晴らしい。
実際、この選択をとらないと、この病気は治らないと思う。あと、よほど会社が理解があって、考慮してくれるか。
この映画のツレ。はソフト会社のクレーム処理みたいな仕事やってるのね。
私もクレーム処理やってたからほんと、よくわかる。耳から入ってくる言葉が訳の分らん苦情ばっかりで身体にいい訳がない。
クレームって、会社のためにはもちろん必要なんだけど、この仕事って、フルタイムでびっちりやる仕事では絶対ないとおもうんだよね。
そこはともかく、この映画のツレ、はそういう選択肢をちゃんととれて、妻が支えて、ほんとこの環境でやっと徐々によくなるんだよね。
良かったり、悪かったり繰り返しながら。
そばに誰かがずっとついていてくれて「大丈夫だよ」といってくれる心強さってないよね。
なんどもなんども涙が出ました。
こんな夫婦になれる相手を探さなきゃいけないな、と思った。
治った、と安心してはいけない病気。
心の風邪とかいうけど、そんな簡単に治らないからね。
宮崎あおいちゃんはとにかくカワイイ。こんな奥さん最高だよね。
そりゃ、時には、人間だから無意識のうちにキツイ言葉を放ってしまうこともある。
同じこと何回もいわれると、正直、参ってくるんだよね。
そんなこともこの映画は描いています。
たくさんの人に観てほしい映画です。
ハルさんの実家の両親も良かった。
KEE
<キャスト>
宮崎あおい
堺雅人
吹越満
津田寛治
犬塚弘
梅沢富美男
大杉漣
余貴美子
<ストーリー>
うちの家族は、私(妻・髙崎晴子)とツレ(夫・幹男)とイグアナのイグのちょっと変わった家族だ。ツレは仕事をバリバリこなし、毎朝お弁当まで作っちゃうスーパーサラリーマン(だった)。おまけに性格は超ポジティブ。そんなツレがある朝、真顔で「死にたい」ってつぶやいた!何があったのツレ?一体どうしちゃったのツレ?病院での診断結果は、うつ病(心因性うつ病)だった。仕事の激務とストレスが原因らしく――そういえば、病気の予兆があったようなないような?結婚5年目、ツレの変化にまったく気づかないなんて…ゴメンね、ツレ。そして、うつ病の原因が会社にあるなら辞めちゃえばいいのになって思った私は「会社辞めないなら、離婚する!」と告げた。会社を辞めたツレが主夫になり、家事嫌いの私は内心嬉しかったり…。でも、ツレのバカ真面目で完璧主義な一面もクローズアップ!時々イラッとすることもあるけれど、私は以前より明るい性格になれたし、グチグチ文句を言わなくなったし、病気が教えてくれたこともたくさんある。しかし、収入源がなくなり髙崎家は貧困街道まっしぐら!そこで私は編集部へ行き、大胆発言をした。「ツレがうつになりまして、仕事を下さい!」私は新しい仕事をもらい、ツレの体調も徐々に回復に向かい、ほっと一安心。もう二度とあの元気なツレに会えないの?と不安になったこともあるけれど、考え方次第で人生はハッピーになると知った。
<沖縄での上映劇場>
シネマQ
098-951-0011
那覇市おもろまち4-4-9 那覇メインプレイス2F
HP:http://www.startheaters.jp/cinemasq