相変わらず、テリー・ギリアムの世界はよくわからないのですが、ヒース・レジャーの遺作として、観れて満足です。
私はなんの情報もなくこの映画を観たのですが、未完成部分を親友であるジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルがヒースの代役として演じたということを知りました。
それでもまったく違和感なく、この映画は進んでいくのが、さすがです。
ヒースへの深い愛情を感じます。
この3人の出演料は、ヒースの娘へ贈与されたそうです。
この代役に、トム・クルーズも立候補したらしいけど、あまりヒースと親交がない、との理由で、テリー・ギリアムに断られたそうです。
改めて、ヒース。
本当に素晴らしい役者だな、と。今回も大変、チャーミングでした。
鏡の中の世界で、ヒースからジョニー・デップに変わるシーンがありますが、彼らは意外と似てるんだな、と思いました。
あまりに違和感がなく、最初、一瞬気がつかなかったくらい。
コリン・ファレルに至っては、このひとはやはり圧倒的な個性で、素晴らしかったです。
トニーの裏の顔を見事に演じてました。
ちょっと気の毒だったのが、ジュード・ロウ。
この髪型は彼には酷だよね(笑)
この映画は、キャストがかなり豪華。
アンドリュー・ガーフィールドが出てます。「BOY A」の主演俳優ですが、このひとは、演じるたびに印象が変わる。
今後楽しみな役者です。
あと、この映画の紅一点、リリー・コール。
モデルとして大成功した彼女だけど、演技もできてびっくりです。
この幻想的な映画は彼女なしでは、ありえないでしょう。
見た目ちょっと、デヴォン青木に感じが似てる。
テリー・ギリアムが苦手な私でも、この映画は見やすかったです。
ヒース・レジャーとその仲間たちの映画を是非、堪能ください。
KEE
<キャスト>
ヒース・レジャー
ジョニー・デップ
ジュード・ロウ
コリン・ファレル
クリストファー・プラマー
リリー・コール
トム・ウェイツ
<ストーリー>
2007年、ロンドン。パルナサス博士が率いる旅芸人の一座が街にやってきた。博士の出し物は、人が密かに心に隠し持つ欲望の世界を鏡の向こうで形にして見せる「イマジナリウム」。博士の鏡をくぐりぬけると、そこにはどんな願いも叶う摩訶不思議な迷宮が待っている。
しかし、1000歳になるという博士には悲しい秘密があった。それは、たった一人の娘が16歳になったときに悪魔に差し出すという約束をしたこと。タイムリミットは、3日後に迫った娘の誕生日。一座に加わった記憶喪失の青年トニーとともに、博士は鏡の迷宮で最後の賭けに出る。彼らは娘を守ることができるのか?