玄関を入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、
大きな壁に取り付けられた2つのランプを結ぶ長いクリスマスリース。
「そう、季節はずれ(笑)
でも、遊びに来てくれる友人たちが
『このままで良いよ!』って言ってくれるから、
じゃあ、いいかな〜って」
一年中見ていたい。だからもう、インテリアに。
自宅でローフード教室を開く尚美さんのキッチンは
整然とした佇まい。
きちんと整理されているからというだけでなく、
メインカラーも重要なようだ。
「入居前にキッチンの板を張り替えるとのことだったので
好きな色、白を指定しました」
業務用のような男前の冷蔵庫。
「これ、いいでしょう?
だけど、教室の準備をするともういっぱいになっちゃう」
食器、収納グッズ、調理器具。
そのどれもが確かな審美眼によって選び抜かれていることがわかる。
どこにも「とりあえず」購入されたようなものが見当たらない。
インテリアは白が好きと言う尚美さん。
雑貨も、自分の好みをはっきりと把握しているから、
自然とテイストの似たものが集まり、
統一感が生まれる。
ここは外人住宅の集合住宅という変わった物件。
広いLDKの他に個室が3部屋、バスルームと屋外には洗濯室まで付いている。
「天井の高さも気に入ってここに決めました。
本土から移住する際に沢山の荷物を処分したので
だいぶすっきりしましたね」
好きなものだけに囲まれる、理想的なくらし。
廊下の突き当たりに置かれた鏡が、
さらに部屋を広く感じさせる。
外人住宅然としたバスルーム。
こちらも白でまとめてすっきりとした印象。
尚美さんが一言、
「お茶にしない〜?」
と声をかければ、家族が集う。
リビングではなく、ダイニングに。
椅子に腰かけるやいなや
「お腹すいたぁ〜!」
と訴える次男の声に、すぐにご飯をよそう。
「よかったらどうぞ。
すべてローフード(「RAW = 生の」食材)なんですよ」
なるほど、家族がダイニングに集う理由はこれなのだろう。
おいしい食べ物あるところに、家族あり。
そして、友達あり。
「この間なんて気づいたら15名くらい友達が来ていて(笑)
『はいた〜い』『来たよ〜』
って感じで、みんな(笑)」
尚美さんの自宅近くを通りかかると思わず立ち寄りたくなって、
そしてみんな結構長居しちゃう、そうでしょう?
その気持ち、わかるなぁ。
キッチンの真ん前に置かれたダイニングセットの椅子に一度座ってしまうと、
なんだか急に腰が重たくなって、椅子から立ち上がれなくなるんだもの。
そのあまりの居心地の良さに。
これって、あれだ。
学校から帰宅して、夕飯作るお母さんの背中を見ながら今日あったことを報告する感じ。
おいしいおやつをつまみながら。
洗練された空間に流れる超家庭的なムード。
そのアンバランスさがたまらなく心地いい、尚美さんの白の家。
写真・文 中井 雅代
西島尚美さんのローフードランチ@浮島ガーデン
・毎月第3土曜日
・20食限定
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098-943-2100
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Sence of Wonder
ローフード&イラスト&レイキ
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