こぼれ落ちそうなほどふんだんに乗せられたフルーツがきらきらと輝くタルトに、木苺の甘酸っぱさがきいたティラミスのタルト。
oHacorte(オハコルテ)のタルトは背が高い。これでもかとばかりにフルーツやナッツが盛りつけられているからだ。「当店のタルトはフルーツが主役。主役に合わせてクリームやカスタードの味を一つ一つ変え、フルーツの美味しさを引き立たせるためにお手伝いさせているんです。」
独自のタルトを完成させるために、越えなければならないハードルもあった。「フルーツから水分が沢山出るので、普通のタルト生地だとしなしなになってしまうんです。そこで、1時間ほどかけてタルト生地だけ何度も焼き、しっかり水分を飛ばすようにしています。」タルト生地はカリカリで美味しいが、フォークでは切り分けにくい?「是非かぶり付いて召し上がってください。それがきっと一番美味しい食べ方です。」
店内にはヨーロッパ等からやってきた可愛らしい雑貨がたくさん!どれを連れ帰ろうか目移り
雑貨屋[oHaco](オハコ)として始まったお店に、約2年前から[oHacorte](オハコルテ)を併設、タルトも製造販売するようになった。「タルトは人気のスイーツですが、沖縄には専門店がないし、果物をそのまま食べるよりもタルトにすることでさらに美味しく食べて欲しいという想いもあって。」
主役のフルーツは、美味しいものを厳選して全国や海外から取り寄せている。「旬のフルーツを使い、一つの商品は2ヶ月くらい販売するようにしているのですが、天候が悪くて良質なものが手に入らなくなると、数週間しか販売できない場合もあります。」
開店してほどなく、タルトはどんどん売れて行く
店名の由来となったハウスナンバー
店の外には小屋の形をした可愛らしいイートインスペースも
オリジナルの制服がよく似合う、店長の嘉手苅(かでかる)さん
毎月18日の「オハコの日」には、新作タルトの試食もできる。ということは、毎月新作が出ているということ?
「はい。2〜3種類ご用意しています。その時期にしかないフルーツもありますから、贈る人にも贈られる人にもタルトで季節を感じて頂きたくて。」
ちょうど、ケースには新作タルトとして「シークヮーサーとたんかんのタルト」が並んでいた。シークヮーサーの旬が冬だなんて知らなかった。私がこのタルトを贈られたら「美味しい〜」「ありがとう」だけでなく、「シークヮーサーって今が旬なの?夏じゃないんだ?」と、そこには会話が生まれるだろう。苺のタルトを食べれば、冬よりもぐんと甘みが増した苺を味わい、
「春も近いな」と、わくわく華やかな心持ちになるだろう。
そしてもちろん、お行儀なんて気にせず、しっかりと手で持って、思いきりかぶりつくんだ。それがきっと、[oHacorte]が目指すフルーツの「旬」の味わい方。
写真・文 中井 雅代
[oHaco](オハコ)/[oHacorte](オハコルテ)
<港川本店>
浦添市港川2−17−1 ♯18
open:11:30〜19:00
close:火曜日
<松尾店>
那覇市松尾1-9-47
open:11:30〜20:00
close:火曜日
HP:http://www.ohacorte.com
blog:http://chewichoak.ti-da.net