終わることのない夏

 

miyagiya

 

好きな映画のひとつに、64年に公開された「The Endless Summer」という古いサーフィン映画がある。
世界中を旅すれば必ずどこかに夏があると考えた3人の若者達(監督と主演の2人である)。
波を求めて世界各地を旅するロードムービー的な映画だ。
映画は、次から次へと押し寄せる波に挑むサーファーの姿を映しているだけなのだけれど、時折無性に観たくなる。
1台のカメラとサーフボードだけを抱えて海を巡る彼らのサーフトリップはとても魅惑的だ。

 

ショートパンツにTシャツの彼らは寝ても覚めても波の事ばかり。
起きたら海があり、海風にふかれ、波音を聞きながら日が暮れる。
海があれば飛び込み、波があればサーフィンをするだけなのだ。
その無邪気な姿にこちらまで心躍る。
映画が公開された当時、サーフィンや彼らのファッションスタイルが大きな話題となったらしいけれど、すごく良く分かる。

 

 

 

 

それはある時、友人の一言からだった。
「お店に水着は置かないの?」
その瞬間だ、頭の中の電球がチカチカした。
ひらめきの信号だ。何故今まで思い至らなかったんだろう。

 

ここ沖縄は、季節はそれなりにあるけれど、全国的に見れば温暖な土地。
夏の長い沖縄の生活では、水着がもっと身近にあってもよいんじゃなかろうか。
せっかくなら、Tシャツに合わせて一日過ごしてもおかしくないかっこいい水着が欲しい。
ショートパンツの感覚でオフの日に着たくなるような水着が欲しい。
そう、まさに映画「The Endless Summer」の海ばかり眺めている彼らのように。

 

 

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話はとんとんと進み、ご縁もあってタイ発信のスイムウェアブランド『TIMO』を取り扱うことになりました。
本国のセレクトショップはもとより、ロンドンやシンガポールでも販売されているだけでなく、Wallpaper、MONOCLEなどのイギリスのメディアでも紹介されている注目のブランドです。
しかも日本で常設で販売するのはmiyagiya-bluespotが最初のショップとのことだから、とても光栄だ。

 

 

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『TIMO』はタイ人のクリエイティブディレクター・Powが2011年にバンコクでスタートした男性用トランクス水着ブランドです。
こだわった品質とスポーツウェアとしての機能性に加えて、目を引くグラフィカルなデザインやシックなカラーコンビネーションが特徴だ。
その印象的な柄は水着だけにしておくにはもったいないくらいのデザイン性なのです。
まさにオフの日やバカンスで一日中着ていてもおかしくない。
最初にTIMOのサンプルを拝見したとき、そうそう、探していたのはまさにこれ!と心の中で叫んでいました。

 

 

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デザインは単に柄だけではない。
写真で分かるだろうか。腰紐の先にチャームが着いている。
ちょっとしことだけれど、こんなところがにくい。
オシャレ心をくすぐるのはデザイン性だけでなく、機能性だって見劣りしない。
生地は撥水加工により水の吸収を最小限に抑えるマイクロファイバーファブリックを使用している。
そのため軽快に泳げるのはもちろんのこと、陸上で水着が水分を吸収してベタベタとしないのだ。
身体にまとわりつかず、あっという間に乾いてしまう。
さらには、ロッカーの鍵などを着けるためのDリング、快適に泳ぐための水抜きの穴が施されている。

 

 

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水着といえ、襟付きのポロやシンプルなシャツを合わせるだけで十分オフの日のショートパンツに早変わりだ。
足元をサンダルよりもスニーカーにすることで、大人っぽいカジュアルな雰囲気にまとまります。
ビーチやプール以外では、こんなコーディネイトがお勧めです。
蒸し熱く、年々暑さが厳しくなる日本では快適に涼しく過ごすことができる。
ゲリラ豪雨のような大雨の日には、このスタイルの本領発揮だ。
濡れてもすぐ乾く。全然心配ない。

 

 

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服装を変えるだけで、バカンスを感じることができるというと、大げさだろうか。
いや、疑わしい人はぜひ試してほしい。
映画の中の彼らのように、毎日を波のことばかり考えるのは、さすがに現実的ではないけれど、休日や数日まとまった連休の時は、旅行気分で過ごしてみる。

 

風を感じることができれば、それだけで十分と思う。

 

 

 

text&photo  宮城博史
model taro

 

TIMO http://www.timotrunks.com/

 

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