ESSENCE OF MODE

miyagiya

 

残暑お見舞い申し上げます。

 

 

8月は一年の中でもっとも暑さが厳しい時期ですが、暦の上では初秋と呼ばれる時期に入ります。考え方によっては、この初秋を境に少しずつ季節が夏から秋に向かっているということになります。
そう考えると、朝晩の日差しや風がすこ~し心地よくなった気がします。
少しだけですけれど。

 

 

この時期は、いかに快適に楽しく過ごすかは工夫次第と思う。
確かに青い海、青い空を眺めに外出したくなるけれど、一歩外へ出れば、刺すような強い沖縄の日差しに何時間も外にいることは体力を消耗してしまうわけで、夕方まで屋内でのんびりしているのが一番だ。
沖縄は海風が気持ち良いから窓を開けておけばクーラーをつけなくても過ごせてしまう。

 

眩しい外を眺めながら
氷入りのビールを用意して
読書三昧。
音楽三昧。

 

うん、夏の定番の過ごし方です。

 

 

さて、miyagiya-bluespotは陶器や服が中心の品揃えですが、生活を楽しく過ごす提案をいろいろと散りばめています。

 

今回新たに加わったのが『音』。

 

音楽レーベルflauとの出会いは偶然でした。
もともとHenning Schmiedt(ヘニング・シュミート)という美しく穏やかな曲を
生み出すピアニストが好きだったので、どうにか彼のCDを店頭で紹介したく調べた結果、CDをリリースしているfaluに行きついたのです。
海外のレーベルと思いきや、日本の音楽レーベルというのも驚きでした。
しかもリリースしているアルバムの多くがたまらなく良いのです。
それもそのはず、アンビエント、エレクトロニカ、現代音楽、ポップスなど、ジャンルにこだわらず様々なアプローチで楽曲をリリースしている。知る人ぞ知る、日本が誇れる先鋭的なレーベルなのです。

 

 

その音楽レーベルflauから、miyagiya-bluespotでは部屋で聴くのにお勧めのタイトルをいくつかセレクトしています。心地よくて、穏やかで、時に小さな刺激を与えてくれるようなアルバムが店頭に届きました。

 

 

miyagiya

 

Henning Schmiedtは旧東ドイツ出身のピアニスト、作曲家、編曲家。
早くからジャズ、クラシック、ワールドミュージックなどジャンルの壁を超えた
活動をしているようです。
彼のピアノ曲は、心地良いの一言につきる。
風に揺れるカーテンのようであり、キラキラ降り注ぐ木漏れ日のようであり、グラスの中でカランと氷が溶けて鳴る音のよう。

 

 

miyagiya

 

そのタイトルもとても詩的だ。
『Klavierraum(=ピアノの部屋)』
『Wolken(=雲)』
『Spazieren(=散 歩)』
『Schnee(=雪)』
ちなみに『Klavierraum』は妊娠中の妻が暑い夏を心地よく過ごせるようにとの想いから作られた作品として有名なアルバムです。
こんな優しくて芸術的な旦那さんがいたら、世の中の普通の男子は大変だ。
いや、そんな話ではないですね笑。
たしかに、そんな逸話が語られるほど、優しさと静けさに溢れた楽曲です。

 

 

実はどのCDも料理の写真がプリントされている。本当に自宅の食卓を撮影したかのような気取っていなくて、素朴な盛り付け。
う~ん、にくいね。

 

 

miyagiya

 

今年の沖縄は大きな台風も少なく、雨はほとんど降っていない。
容赦のない強い日差しは、部屋の中にいても眩しくて目を細めてしまう。
妙に静かと思いきや蝉が鳴いていない。こんな時は、お気に入りの器とともに、静かな音に耳をすませてみたい。
『Stories』は、ベルリン在住の日本人アーティストMasayoshi Fujitaによる初のヴィブラフォン作品集。まさに物語の挿絵のように、聴く者の脳裏にその情景が映し出されるようなアルバムです。
3曲も聴くとついついウトウトしてしまう。

 

いつも最後までちゃんと聴けないんだ。

 

 

 

*
この時期を快適に過ごすものといえば、着替えのTシャツと、手ぬぐいも必須アイテムです。
Tシャツは1枚持っていると本当に便利。どうやったって汗はかくわけだから、それならいっそ着替えてしまったほうがよい。
沖縄は不意の通り雨(かたぶい)も多いので、そんな時も便利だ。

 

そして、夏はタオルより手ぬぐいが快適です。薄手の平織りの手ぬぐいはさらっとして、ハンカチのようにコンパクトで使い勝手がばつぐんだ。そのうえ、ハンカチより
しっかり吸水性があって、洗ってもすぐ乾く。
田原幸浩さんと田原琴子さんの作るdoucattyの手ぬぐいは、ポップでかわいくて、
そして何より沖縄がモチーフになっていて何枚持っていても嬉しい。
以前、新しくなった南城市の工房を訪ねた時、裏に小さな畑が広がって、お行儀の良い猫がいて、手ぬぐいの話をすると止まらない二人がいて、あぁここからこんなピースフルな手ぬぐいが生み出されるのかと納得したものだ。
(その二人の工房のことは、また改めて紹介したい。)

 

 

miyagiya

 

 

夏を快適に過ごすための必須3点セット。

 

 

miyagiya

 

さて、今日は何にしよう?

 

時々質問される。
手ぬぐいってどうやって使うの?
こうやって小さくたたんで、ハンカチと同じ感覚で使うといいよ。

 

手ぬぐいってさ、使ったことがない人案外多いんだって。
って、僕ものその一人だった。

 

 

photo text 宮城博史

 

 

 

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